現代芸術家のLore Eckelberry ローラ・エッケルベ
リーさんは1967年メキシコ・メキシコシティ出身で、
現在はアメリカ・ロサンゼルスで活動しています。
日本のアニメやアフリカ民族文化に影響された絵
画を展示する彼女の個展を開催中とのリリースが
数種流されていて、僕は知りました。
「日本のアニメ・アートの最上の部分の、強烈な激
しさを描き取っている」と称されている彼女の作品
が、現代アートの手法で、どんな風にANIMEを解釈
しているのだろうと思い、作品のギャラリーもある、
彼女の公式サイトを覗いてみました。
http://www.artistlore.com/
ページを開き、右下に「THE GALLERY」と冠された
イラストをクリックすると、ギャラリーに移ります。
そして上部中央の「ANIME」をクリックすれば、彼女
の、アニメにインスパイアされたという作品ギャラリー
を見ることが出来ます。
すぐに僕の目についたのは、左列上から六番目の
作品。「RED WARRIOR」と題されたこの絵に現れて
いるのはもちろん、「機動戦士ガンダムSEED」「SE
ED DESTINY」の主役キャラ、アスラン・ザラですよね。
基になったイラストは各所でよく目にしていたので、
引用は考えるまでもなく気づきました。
比較検証のために、双方を並べて掲載してみます。
<ローラ・エッケルベリー作 「RED WARRIOR」>
<「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」 2005年版カ
レンダー表紙>
比較してみると、引用は間違いないと思います。
ギャラリーには、そのものズバリの「ATHRUN」という
作品もあるのですが(ギャラリー右最上段)、そちらは
コミック版のコマからの引用でしょうか。お持ちの方
はご確認ください。とりあえず、アスランが好きだとい
うことは確かみたいです。少なくとも、「アスラン」とい
うキャラだとは知っている、ということですね。
双方ともにアクリルガッシュを用いた絵のお値段は、
「RED WARRIOR」(60"X48"サイズ)が3000ドル(約34
万8000円)、「ATHRUN」(30"x40"サイズ)が1800ドル
(約20万8800円)という表示になっています。
この値段や、この出来の絵で妥当なのか、僕はアメリ
カの現代アート界にはまるで知識がないので、わかり
ません。
アートの世界のことはわかりませんし、とりあえず僕が
気づいたのは上述の作品だけだったので、慎重に済ま
そうかと思いましたが、アメリカのマンガ出版社TOKYO
POPの、今回のリリース記事欄に対するコメントで、
他の引用例も教えてもらいました。
これも比較のために並べてみますね。
<ローラ・エッケルベリー作「BLACK COAT」>
< Jee-Hyung Lee・ストーリー Kara Lim・作画に
よる韓国製マンガ「Demon Diary」第2巻表紙>
よる韓国製マンガ「Demon Diary」第2巻表紙>
これは、さすがにちょっと露骨過ぎだと思います。
「アート」と称するための加工もほとんど無いですし。
ちなみに「Demon Diary」は他ならぬTOKYOPOPから出
版されているのですが、リリース文面をニュース欄で紹
介しているだけで、出版社としてのコメントはまだありま
せん。作者さんが気付けばどうなるでしょうか。
こういう露骨な引用、というかコピーを見ると、他の作品
も……?とは思ってしまいます。
★あ、レストランでのバトルのシーンでしたか。
あそこは……みんなガラスを割らないために、
料理面がぶつかるようにお皿を投げていて器用
だなーとか思ってました(笑)。
「ARIA」のお話の完成版も楽しみにしてますねー
と何気にプレッシャー。……いえいえ出来る時で
いいので。気長に待ってますです。