2006年06月24日
アニメコンベンションに、日本のインディーズ・バンドが呼ばれる理由
よくANIME・MANGA関係の話題も扱ってくれるので、英字紙
The Japan Timesは、出来るだけ毎日目を通すようにしてい
るのですが、6月22日版のP15にも、先月26日から29日にか
けて開催された、サンフランシスコ・ベイエリア地域で最大の
アニメコンベンションである、FanimeCon 2006(公式サイト)
について触れた記事が掲載されていました。
電子版記事
「Anime, J-indie equals 'Woodstock for geeks'」
これは、「RE:VIEW」という特集ページで、アニメやマンガに
続いて、日本のポピュラー・ミュージックにも、北米市場で
成功する可能性があるのかどうかを考える記事のひとつ
として、取り上げられていたものですね。ちなみにJapan
Timesのオリジナル記事のようです。
もちろん、コンベンションに集うアメリカのアニメファンの間
でも、日本の音楽に対する関心は大きいと思うのですが、
このFanimeConで、そんなアニメのテーマソングを歌って
いる有名バンド・シンガーではなく、知名度の低いインディ
ーズのバンドがなぜ呼ばれたかというと、ぶっちゃけ、「ギ
ャラが安いから」というのが、この記事での伝え方です。
あくまでこのFanimeConに対する言及で、アメリカのアニ
メコンベンション全体に通用する一般論かというと、ちょ
っとわかりませんけれど。
確かに最近は、アニメのテーマ・ソングを、一般にも名前
が知られているJ-POPの大物アーティストが手がけるこ
とが多くなりましたが、そういう人をアメリカにまで呼ぶと
なると、当然ギャランティもそれなりのものになる。
それに、北米市場進出を最初から視野に入れていないよ
うなアーティストの場合、アニメファン対象に特化した、安
いギャラのイベントに出演するメリットも、あまり感じない
のでしょうね。
またこのFanimeConの場合は、MusicFestという、アーテ
ィストのライブをメインとしたプログラムも用意されていて、
そういう意味でのニーズもあったのだろうと思います。
コンベンション参加登録者は、無料で参加出来るので、
売り上げという面での貢献はないんでしょうけど。
このプログラムに参加する、日本のインディーズ・バンド
の選出を主催者側から依頼されたのが、その種の日本の
バンドの音楽を紹介している人気サイト、JapanFiles.com。
JapanFilesが選出した日本のバンドは、
Guitar Vader
Swinging Popsicle
Goofy Style
Miami
Poplar
Up Hold
という人たちなんですけど、ご存知でしょうか。
この中で、少なくともSwinging Popsicleというバンドは、
韓国製のアニメのサウンドトラックに、Guitar Vaderさん
は、日本のアニメシリーズの「Beck」にそれぞれ曲を提供
している、というアニメとの繋がりはあるみたいですけど。
選出については、掲示板で議論にもなったようですが、
JapanFilesの共同オーナーのSteve Laity氏によれば、
評判は上々だったとのことで、バンドが会場に持ち込
んだCDも、ほとんど売り切れになったとか。
「これは『オタクのウッドストック』だね。アメリカにおける、
日本文化のお祭りみたいなものだ」というのがご機嫌な
Laity氏の弁です。
記事の方も、「FanimeConにおけるビジュアル系やJ-P
OPミュージシャンの不在は、アニメやビデオゲームのサ
ウンドトラックが、もはやメジャーレーベルのバンドだけ
の領分ではないことを示している」とまとめています。
実際、当のバンドさん達が、アニメコンベンションに出る
ことを、自分達のキャリアとしてどう捉えているのかはよ
くわかりませんが、アニメを起点として、海外の人たちの
間で、さらに日本の文化に対する興味が広まっていく現
象自体は、とてもよいことだと思います。
今の日本では、オタクさん達が一度その意志を結集すれ
ば、アニメのテーマソングや声優さんのアルバムを、オリ
コンのヒットチャート上位に送り込むことなど造作もない時
代になっていますが、アメリカのビルボードでも、OTAKU
パワーがヒット曲を生み出すような、そんな日が来るでし
ょうか。
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