このイベントは名前の通り、世界各国(昨年度は107ヶ国)から1万2000人以上のTV・インターネット・モバイルなどのコンテンツ業界関係者が集う、国際見本市ですね。
日本からも各主要テレビ局に加えて、東映アニメーション、日本アニメーション、トムス・エンタテインメント、アニプレックス、角川書店、講談社、竹書房、円谷プロダクション、WOWOW、といった企業が参加するようです。
昨年度のMIPTVにおける、東映アニメーションからの最大の話題は、世界的に長らく権利切れの状態が続いていた「美少女戦士セーラームーン」TVアニメ版全200話(5シリーズ)の放送権が売りに出されたことですよね(ICv2 2010年4月9日付け記事)。
その後昨年から今年にかけて、竹内直子さんの原作マンガ再出版と合わせて、世界各国で「セーラームーン」リバイバルの動きが加速し、各国の「セーラームーン」ファンを狂喜させています。
では、今年の東映アニメーションのMIPTVでの目玉はというと、少し前ですけれど2011年1月17日付けで出されたプレスリリースで大きく紹介されていたのが、日本でも現在放送中のプリキュアシリーズ最新作「スイートプリキュア♪」(日本公式サイト)なんですね。
リリースでは
「本年度のMIP-TVにおいて東映アニメーションは、アクションファンタジーシリーズ『プリキュア』の、完全新作の第8作『スイートプリキュア』を、世界各国のバイヤーに向けて紹介する予定です」
と述べられています。
また、これを受けてアニメーション情報誌Animation Magazineの公式サイトでは、3月25日付けの、MIPTVにおける注目10作品という記事において、日本アニメから唯一「スイートプリキュア♪」を紹介しています。
同じAnimation Magazineの3月16日付け記事によると、「スイートプリキュア♪」と合わせて、「トリコ」も東映アニメーションはプロモートする予定ですね。
昨年度のMIPTVでも「プリキュア」シリーズは扱われていて、例えばなぎさ&ほのかではなく、Natalie&Hannahに改名された英語版「ふたりはプリキュア」1作目などは、その後9月からイギリスのPopGirlで放送が始まったり、オーストラリア・ニュージーランドのCartoon Networkでの放送権契約が8月に発表されたりしました(放送自体はまだのようですが)。
なのでMIPTVを機会に、「スイートプリキュア♪」の海外での放送権交渉がなされる可能性も、それなりにあるとは思います。少なくとも、東映アニメーション側はその気だと思います。
当然、作品紹介・ロゴなども全て日本語以外で制作されると思うので、ブースの模様など、ぜひ知りたいところです。
プリキュア最新作の海外での展開というと、1月26日にフランス・パリで映画「ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?」がプレミア上映された時の模様については、当ブログ2011年3月4日付け記事でもご紹介しました。イベントの模様を伝えるインターネット放送局Nolifeからのニュース動画はこちらで。
その後この映画がさらに広くヨーロッパで商業公開されるとか、テレビシリーズが放映されるといった情報は現在のところ見つかりませんが、最新映画「プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花」についても、東映アニメーション・ヨーロッパ公式サイト内に、紹介ページが出来ているので、いずれは何らかの展開があるかもしれません。このイラストだけだと海外版では、リズムだけでメロディは出ないみたいに思えてしまいますけど。
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