アメリカの大手マンガ出版社のTOKYOPOPでは、2003
年から年に2回のペースで、新人マンガ家を発掘するコ
ンテストである 「Rising Stars of Manga Competition」
を開催しています。「全米マンガコンテスト新人賞」という
表現は、プレスリリースから。
入賞作品は、同名のアンソロジーとしてTOKYOPOPから
出版され、それをきっかけとして、プロデビューするアメリ
カ人マンガ家さんも過去複数いました。
先日、6回目となる「Rising Stars of Manga」コンテスト
の、最終候補20作が、TOKYOPOPの公式サイト上で発
表されたのですが、その中の一作に対して、有名日本マ
ンガ「無限の住人」(作・沙村広明)のあからさまな盗作
であるとの批判が、マンガ関連フォーラム・ブログにお
いてなされています。
ちなみにアメリカで「無限の住人」は、Dark Horse社か
ら、「Blade of the Immortal」のタイトルで現在も刊行中
です。
俎上に挙げられているのは、Hendra Wahjudi氏の、
「Samurai Zombie」という作品。↑のTOKYOPOPの
サイトで読めます。
毒殺された主人公の侍Kazue Kazukiが、魔術によって
不死の身体として蘇るも、普通の人間に戻るためには、
千人の悪人を斬らなければならない……という「Samurai
Zombie」の物語設定は、血仙虫によって不死の身体と
なり、その呪いを解くためにも(そう思い込んでいるだけ
?)千人の悪人を斬る決意をした主人公の万次……とい
う、「無限の住人」のそれと、確かに似ているようです。
僕は未読なので、正確なことは言えませんが。
さらに、決定的かつ批判の中心になっているのは、
「Samurai Zombie」がその作画において、明らかに
「無限の住人」の絵から摸倣というか、トレースして
いる場面が、複数見受けられることです。
「無限の住人」のコミックをお持ちの方は、直接比較
していただきたいですが、こちらのフォーラムで、em
sieさんという方が作成してくれていた、両者の比較図
が参考になるでしょう。
「BLADE」がアメリカ題「Blade of the Immortal」の
「無限の住人」のオリジナル画、「SAMURAI」が、それ
からコピーしたと思しき「Samurai Zombie」の画です。
同種のコピーは、つい先日日本でも大きく問題にされ
ていましたよね。
彼の地のmangaファンの批判は、まず個性とオリジナ
リティを競うべきコンテストの場で、こうもあからさまな盗
用を含む作品を提出して恥じない作者と、それに気づ
かぬまま(?)最終候補にまで残してしまったTOKYOP
OPに向けられているようです。
TOKYOPOPの広告を載せているニュースサイトが、こ
の話題を扱えるかどうかはわかりませんが……。





