先月くらいから情報は出ていたみたいですけ
ど、今回正式に、東映アニメーション・ヨーロッ
パ共名義でプレスリリースが出たのが、長く絶
たれていた、「美少女戦士セーラームーン」シ
リーズの、イタリア国内における商業展開が再
開されるというニュースですね。
・英語版プレスリリース(pdfファイル)
Manga Forever 2010年1月26日付け記事
"Sailor Moon ritorna in Italia"
(セーラームーンがイタリアに帰ってくる)
プレスリリースの内容は、東映アニメーション・
ヨーロッパが、ライセンス管理会社(エージェン
シー)であるBackstage社と、「セーラームー
ン」シリーズの、イタリア国内におけるテレビ
放送権・出版権・マーチャンダイジング権・劇
場公開権についての契約を結んだというもの。
つまり今後、Backstageを通して、イタリア国
内で放送したり、関連本を出版したり、グッズ
を売ったり、映画館で劇場版を公開するため
の交渉が可能になる、ということだと思います。
Backstageは他に、「ドラゴンボール」「聖闘
士星矢」「ONE PIECE」といった、東映アニメ
ーション作品もイタリアで担当していて、そうい
う信頼関係に基づく契約だそうです。
イタリアでのテレビ放送が開始されるという話
は、去年の秋くらいからあって、今年の1月と
言われていたのが、また2月に伸びたりで、
ファンをヤキモキさせていたんですが、これで
色々確定していくと思います。
リリースの最後には、イタリアの民放グループ
のMediasetが既に放送権を取得していて、
第1シリーズを2010年秋には放送する予定、
とされていますね。
またフォーラムでのファンの反応を見ると、
今回はかつてのような、イタリアのテレビ向け
に修正されたものではなく、無修正のオリジ
ナル版で見たいという意見も多いですが、
どうなるでしょう。
東映アニメーション・ヨーロッパ公式サイト
http://www.toei-animation.com/
Backstage公式サイト
http://www.backstagelicensing.com/Pages/home.php
Backstage公式サイトの、2009年12月16
日付けニュース欄では、既にこの事が明らか
にされていて、機械翻訳頼りですが、
「Backstageは、長く真摯な東映との交渉を
経て、ついに作者である竹内直子氏に、イタ
リアでの展開を認めてもらうことに成功した」
という意味合いの記述が、まず最初にあるよ
うです。
英語版リリースでは、「このプロジェクトが実現
したのは、『セーラームーン』のオリジナル作者
である竹内直子氏との、綿密な共同作業にも
よるものである」という表現になっていますね。
まあ表現はともかく、竹内直子さんにもきちん
と話が通っている契約ということなんでしょう。
ともあれ、これで正式に展開が出来るという
のなら、ずっと待っていたイタリアのファンに
は嬉しいことですし、世代が進んで、また新
たにファン層が構築されるかもしれません。
この動きが、現在「セーラームーン」の商業
展開が停止している、世界の他の国々にも
広まっていくかどうか、注目です。
あ、個人的には、ヨーロッパではイタリアだけ
で放送が続いている「プリキュア」シリーズと
重なってしまったら、アニメファンの受け的に、
どうなるだろうとも思ったりするんですけど(笑)。