たぶん、うちのブログを読んでおられるような
方には説明不要だと思いますけど、「Robotech」
(公式サイト)は、日本のタツノコプロ製作のテ
レビアニメ3作、
・「超時空要塞マクロス」
・「超時空騎団サザンクロス」
・「機甲創世記モスピーダ」
を、アメリカのHarmony Gold社(公式サイト)
が、ひとつの世界の、三世代の物語として再編
集し、1985年からシンジケーション局(ネットワー
クに属さない地方独立局)で放送され好評を博し
た作品ですね。現在も、それを起点とした、オリ
ジナル作品の展開が続いています。
その手法はともかく、80年代にアメリカで最も
大きな印象を残したアニメ作品として、今でも
語られることが多いですし、この「Robotech」
をベースとした、実写映画化企画も存在してい
ます。実現するかどうかはわかりませんけど。
参考・
アニメ!アニメ! 2007年9月8日付け記事
「米国版『マクロス』の『ロボテック』
ワーナーが実写映画化か?」
・同・2008年11月17日付け記事
「米国実写版『ロボテック』に新たな脚本家が浮上」
そのアメリカでの放送から、今年で25周年とい
うことで、サンフランシスコで1月30〜31日に
開催されるアニメコンベンションAOD animation
on display(公式サイト)において、色々な記
念イベントが企画されているそうです。
・紹介ページ
"Robotech 25th Anniversary Celebration!"
イベントに参加する関係者は、
・Carl Macek
(プロデューサー)
・Tommy Yune
(クリエイティブ・ディレクター)
・Tony Oliver
(Rick Hunter-オリジナルの一条輝役声優)
の三人で、パネルやサイン会などに参加する
とのことですね。
他に、総集編である「マクロス」第14話「グロー
バル・レポート」をベースにした、73分のパイロ
ット版「Codename: Robotech」の、レアな
上映もあるそうです。
せっかくの25周年なのですし、実際に作品を制
作した、日本側の関係者も招待して、ファンへの
挨拶とか、交流とかもあったらとは、やはり思っ
てしまいます。この人達がいたから、そもそも
「Robotech」が生まれたんだって知って欲しい
です。契約として、タツノコプロ側の著作権放棄
とかあるにしても、その辺は気持ちの問題で。
日本側の制作者は、アメリカで、「Robotech」
について関わったことは永遠に秘密にしておか
ねばならない、とまで厳しい契約……でもないで
しょうし?
その25周年に合わせたのだと思いますけど、
Aninme News Networkが配信している
ポッドキャストANNCastの最新第23回のゲ
ストとして、「Robotech」プロデューサーの、
Carl Macek氏が登場していました。
トータルで約2時間15分と、とんでもなく長い
ですし、Macek氏だけの声の大きさが、ホスト
2人よりもずっと小さくバランスが悪く、かなり聴
き辛かったりもするのですが(僕もわからない部
分がかなりありました)、氏の関わった、80年代
から現在までの、アメリカにおけるアニメ作品の
ローカライズと、上映・配給の歴史について学べ
る、興味のある方なら必聴の内容だと思います。
個人的に知りたかった、他の3作ともさらに
関係のないOVA作品「メガゾーン23」を、
「Robotech: The Movie」として公開した経
緯についても、細かく語ってくれていたのは嬉し
かったです。
例えば、英語版Wikipediaだと、テキサスでの
テスト上映は失敗だった(a failed test-run)
と記されているのですが、Macek氏の記憶によ
れば、ジェームズ・キャメロン監督の「エイリアン2」
よりも、当地ではヒットしていた、ということなんで
すね。
どらちを信じるかは別の問題して、当事者から
の発言をたっぷり聞ける資料として、とても貴重
だと思います。