北米のアニメ・マンガ情報サイトAnime
News Networkが毎週配信しているポ
ッドキャスト番組ANNCastは、それなり
にゲストが充実していたので、最初の頃こ
そ聞いていましたが、ANN側のホスト2人
の会話に品がなく、いわゆるシモネタも遠
慮せず口にするので、個人的にはテイスト
に合わず、最近は遠ざかっていました。
けれど、その最新エピソードである第22回
には、アニメ流通会社であるFUNimation
の人達がゲストで出演し、アニメ版「おおきく
振りかぶって」について発言したことがニュ
ースにされていたので、その部分だけ、耳を
通してみました。
Anime News Network
2010年1月9日付け記事
"Funimation: No More Big Windup! Anime
to Be Licensed"
その番組の終盤に、Twitterやフォーラムで
受け付けた質問に対して答えるコーナーが
あったんですね。
そこで出た質問のひとつが(1時間30分付近)、
FUNimationがリリースした北米版「おおきく
振りかぶって」のセールスは、同じようにスポ
ーツを題材にした他のアニメもリリース出来る
ほど良かったか、そして先ごろ日本でもアナ
ウンスされた、アニメ版第二期も続けてリリ
ース出来るほど良かったのか、訊ねるもので
した。
FUNimation側からの、まず短い答えは
「Sorry」です。
第二期や、同種のスポーツアニメをリリースし
続けるほどの売り上げは、残念ながら得られ
なかったそうなんですね。
全26話のアニメ版「おおきく振りかぶって」
第一期は、北米では、二つのBOXセットに
分けて発売されました。
まず2009年8月18日に、第1〜13話を収
録した第1セットが、続いて9月29日に、第
14〜26話を収録した第2セット、というスケ
ジュールでした。最近無くされがちな、英語
吹替トラックも収録されています。
価格は、1セットの参考価格が59.98ドルで、
アメリカAmazonだと売価が53.99ドル
(約5000円)ですね。
日本版DVDは、3話収録で売価が同じ5000
円程度ですから、単純に比較すると、かなり
お得なセットではあります。
けれど期待したほどのセールスは記録出来
ず、利益が見込めないことから、第二期につ
いては断念せざるをえなかった、ということに
なったようです。
「おおきく振りかぶって」は、2007年4〜9
月の日本での本放送時に、最終話まで(その
後DVDのみに収録された未放送エピソード
も含めて)、複数のグループによってファンサ
ブ化され、それなりに話題になっていた記憶
があります。
なので今回の第二期見送りのニュースにつ
いても、各所フォーラムで残念がる声を多く
目にすることが出来るんです。
でも結局、FUNimationの方が語っている
のが、その作品の続きをリリースして欲しい
のなら、今ある正規の商品を買ってもらわな
いとどうにもならない、ビジネスとして回らな
い、ということになります。
FUNimationによる北米版「おおきく振り
かぶって」トレーラー