世界のアニメコンベンション情報を伝える
サイトAnimeCons.comのフォーラムで、
昨年11月16日から意識調査が始められて
いたテーマが、
"What draws you to a convention?"
つまり何を目的として、コンベンションへ参加
するのか、というものでした。
締め切りだった、現地時間の2010年1月1
日午前12時が過ぎたので、その結果も見ら
れるようになっています。
―― いますけれど、総投票数はわずか47な
ので、北米ファンの意見を示す有意数とする
には、かなり物足りません。ちょっと宣伝不足
だったでしょうか。
それでも、最大の理由として挙げられていた
のは、
"Hanging out with friends"(13 27%)
(友達と過ごす)
で、フォーラムの同じようなテーマの過去ス
レッド"What draws you to the con?"
でも、多くの人が語っていた理由ですね。
"Meeting new friends(新しい友達を見つける)"
(3 6%)も合わせていいかもしれない、ファン
同士の交流ということだと思います。
アメリカは広いですし、身近に専門店やアニ
メクラブのようなコミュニティが見つからない
場合は、コンベンションが唯一、ネットでしか
交流のない他のアニメ・マンガファンと、
リアルに接することの出来る機会になってし
まうことも多いんでしょうね。
ネットでいくらでも最新のアニメが見られる
ようになってしまった現在、それが目的であ
ったアニメクラブがどんどんと無くなっている
とも聞きますし、その代わりの場所としても、
コンベンションは機能しているんでしょう。
2位の"Guests of Honor"(9 19%)は、
逆の調査である、"What is least important
to you in deciding on a convention?"
(コンベンションに行くかどうかを決める時に、
最も重要でないことは?)でも、1位(12 26%)
なのが、興味深いところです。
私見ですけれど、日本からスタッフさんや有
名ミュージシャンが来てくれるような、大規模
イベントでもない限り、ローカルなコンベンショ
ンのゲストの多くは、英語吹替版の声優さん
達だったりしますよね。あとは地元のマンガ・
アーティストとか。
でも、コアなファンには、やはりオリジナルの
日本語音声と英語字幕でしか見ないという人
もいますし、当然そういう人達だと、英語吹替
版の声優さん達に対する興味もないわけで、
そういう点で意見が分かれているのかな、と
も想像します。日本人のゲストなら、という意
見もありますし。
ただし日本人ゲストが来てくれても、セキュリ
ティが厳しくて近づけない、アマチュアのサイ
ト・ブログからの取材はお断り、パネルでの写
真撮影も禁止など、障害もあったりするようで
(声優さんゲストに多いみたいですね)、交流し
たくてもアメリカ人ゲストよりずっと難しく、そも
興味がない(というか諦めている)、なる声も、
よく目にするところです。
よく海外のアニメコンベンションの華として伝
えられるコスプレについては、票が低いですね。
"Wearing costumes around the con"(2 4%)
"Masquerade / Costume Contest"(3 6%)
特に一般メディアが伝える場合は、派手な(あ
るいは露出の多い)コスプレイヤーさん達ばか
りなんですが、それが目的の人ばかりじゃない
し、実際のコスプレイヤーさんの割合は、それ
ぞれのイベントで直接見てみないとわからない
と思います。季節もあるでしょう。
以下、上位の意見だけ並べておきます。
"What draws you to a convention?"
1."Hanging out with friends"(13 27%)
2."Guests of Honor"(9 19%)
3."Dealers' Room / Exhibit Hall"(5 10%)
4."Concert"(3 6%)
"Masquerade / Costume Contest"
"Meeting new friends"
"What is least important to you in
deciding on a convention?"
1."Guests of Honor"(12 26%)
2."RPG/TCG/Miniature Gaming"(8 17%)
3."Anime Screenings"(4 8%)
"AMV Contest"
4."Masquerade / Costume Contest"(3 6%)
"Manga Library"