2009年12月03日

南米・アルゼンチンでも小説・マンガ版「涼宮ハルヒの憂鬱」を2010年に出版へ


Twitterの方では昨日お伝えした話題ですけど、
谷川流氏原作の「涼宮ハルヒ」シリーズの、海外
展開についての新しい情報を、あらためてこちら
でも、記事としてまとめておきますね。


まず、11月2日付け記事の補完になります。
スペインでは、原作小説とマンガ版が共に、
Editorial Ivrea社(公式サイト)から、2010
年第一四半期に出版されることが伝えられて
いたんですが、どうやら、ツガノガク氏が作画
を手がけたマンガ版の方から出版されるよう
ですね。
Ivrea社公式サイトの新刊出版スケジュール
において、マンガ版「憂鬱」第1巻の、2010年
1月の発売が告知されています。


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このEditorial Ivreaというのは、1997年に
南米・アルゼンチンで創設され、スペインやフ
ィンランドでも展開している、マンガ専門の出
版社ということですが、同じスペイン語圏のス
ペインで先に発表されたことで、アルゼンチン
での「ハルヒ」の出版はどうなるのだろう、とい
う想像は、当然ファンの間にあったようです。


僕が知ったのは、アルゼンチンのアニメ/マンガ
フォーラムであるArgentina Anime Foros
でのニュース・スレッドからになるんですけど、
Ivrea社のアルゼンチン公式ブログ2009年11
月24日付け記事
で、アルゼンチンでも、「涼宮
ハルヒの憂鬱」原作小説とマンガ版の出版が、
2010年に予定されていることが公式に発表さ
れました。
僕の知る限りでは、南米地域では、初の正規
出版展開でしょうか。
小説の出版ペースは季刊とされているようで
すけど、だとしたら、英語版よりはずっと早いペ
ースになるようですね。マンガ版の方は、まだ
確定していないようです。


ジャンルとしてのマンガについては、既にア
ルゼンチンでもそれなりの市場が構築されて
いるわけですが、いわゆるライトノベルについ
ては、他国と同様、まだまだのようです。
なので記事では、「ハルヒ」シリーズが、さらな
るライトノベル出版展開への足がかりになって
欲しい旨の、出版社側の期待が述べられてい
ます。
コメント欄でも、これをきっかけに
・「化物語」(西尾維新)
・「狼と香辛料」(支倉凍砂)
・「フルメタル・パニック!」(賀東招二)
といった人気ライトノベルの翻訳出版につなが
っていって欲しいというファンからの声がありま
すね。


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アメリカでは、現在第4巻まで出版されている
マンガ版「ハルヒ」ですが(公式サイト)、出版元
のYen PressディレクターKurt Hassler氏
によれば(Publishers Weekly 11月23日付
け記事
)、順調な人気で、「ソウルイーター」(大久
保篤)と共に、Yen Pressでは今年最も売れた
マンガになるそうですね。
第1巻の初版部数は七万五千冊だったという期
待値から見てどうだったのかまでは、わかりませ
んけれど。
例えば、James Patterson氏の小説をマンガ
化した「Maximum Ride」は初版部数が五万
冊で、既に増刷に入っていることが、同インタビュ
ー記事内で伝えられています。


また、昨日12月2日は、フランスのKAZE社に
よる、アニメ版「ハルヒ」第一期(第1〜14話)
のDVD BOXセット発売日でもありました(商品
ページ
)。
定価は、公式ページの表示だと99.95ユーロで
(約1万3243円)、全4巻の単巻価格は各24.95
ユーロでした。普通に4倍ですよね。
同じ全4巻だった北米版の、通常版単巻価格が
29.98ドル、後に発売されたBOXセットが、59.
98ドル(約5266円)という、半額程度の定価設
定になっていたことを考えると、フランス版BOX
セットは、ちょっと廉価版とは呼べない価格だと
思います。
なので、単巻版にはなかった特典でも追加され
ているのでは、とも想像したんですが、そういう
わけでもなさそうです。


posted by mikikazu at 14:59 | TrackBack(0) | 「涼宮ハルヒ」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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