2009年11月14日

ドイツのマンガ売り上げランキング・TOP3出版社編(2009年9〜10月期)


というわけで、昨日のイタリアに続いて、
今日はドイツからの話題です。
先に小ネタなんですけど、ドイツのテレビ
民放局Tele 5(公式サイト)で、平成ゴジラ
シリーズの後期作品3本及び平成モスラ第
1作が、まとめて放送されるんですね。
放送されるのは、

「ゴジラvsメカゴジラ」(1993年作品)
・11月13日午後8時15分放送
・11月14日午後4時10分放送

「ゴジラvsスペースゴジラ」(1994年作品)
・11月20日午後8時15分放送
・11月21日午後3時55分放送

「ゴジラvsデストロイア」(1995年作品)
・11月27日午後8時15分放送

「モスラ」(1996年作品)
・12月4日午後8時15分放送

といったラインナップで、ずっと金曜の夜8時
台という、美味しい時間帯かもしれません。
JETRO(日本貿易振興機構)による調査レポ
ート、
「ドイツにおけるコンテンツ市場の実態」
を調べてみたら、この平成ゴジラのラインナ
ップは、2006年〜2008年にかけて、ずっと
毎年放送されている作品群なんですね。デー
タのない、それ以前にも放送されていたかも
しれませんが。
おそらくは、平成モスラシリーズも含んだ、い
わゆるパッケージ・ディールなんだろうと思い
ますけど、それだけ毎年放送を繰り返しても
いいくらい、好評なんでしょう。


ちなみに現在このTele 5では、

「爆丸 バトルブローラーズ」
「遊戯王デュエルモンスターズ」
「ONE PIECE」

といったアニメ作品が放送されています。
Tele 5は、上記のJETRO調査による、2006〜
2008年のデータだと、ドイツの地上波局で、
最も日本アニメを放送してくれている局になる
ようです。


short_g.gif


では本題。
恒例の、ドイツでのマンガ売り上げ情報です。
各マンガ出版社が公式サイト及び、そのフォー
ラム内で伝えている、自社作品売り上げランキ
ングを並べてみます。


まずは、ドイツのマンガ市場シェア第1位(43%・
2006年のデータ)Carlsen(公式サイト)から。
ソースは、Carlsen Manga公式フォーラム内ス
レッドの、"CARLSEN MANGA!-Bestseller"
です。


short_g.gif


2009年9月期

1.「NARUTO」第38巻
2.「ヴァンパイア騎士」第7巻
3.「DAISUKI」(マンガ雑誌) 2009年10号
4.「ONE PIECE」第51巻
5.「かりん」第10巻
6.「吐息よりも優しい」
7.「花ざかりの君たちへ」第23巻
8.「ドラゴンボール・アンソロジー」第8巻
9.「背徳は甘く蝕む」
10.「CROWN」第6巻
11.「ハンター×ハンター」第23巻
12.「コイ茶のお作法」
13.「放課後保健室」第4巻
14.「タクミくんシリーズ
  花散る夜にきみを想えば」
15.「SILVER DIAMOND」第12巻
16.「スキップ・ビート!」第14巻
17.「邪道」第6巻
18.「悩殺ジャンキー」第13巻
19.小説版「ONE PIECE ローグタウン編」
20.「会長はメイド様!」第2巻
21.「窮鼠はチーズの夢を見る」
22.「ラブニスタ」第1巻
23.「E's」第8巻
24.「スパイラル〜推理の絆〜」第2巻
25.「NHKにようこそ!」第4巻


short_g.gif


という結果で、先月期の第37巻に引き続いて、
「NARUTO」の最新刊である第38巻が、見事に
首位を獲得しています。
Carlsenの市場シェアを考えても、ドイツで月間
トップの作品だったと想像していいと思います。
「ONE PIECE」も第51巻がまだ好調で、小説版
もランクインするくらい、作品の人気が続いてい
ますね。


続いて、シェア第2位(39%)のEMA(Egmont
Manga & Anime 公式サイト)は、月間TOP15
チャート
から。


short_g.gif


2009年10月期

1.「魔法先生ネギま!」第23巻
2.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」第25巻
3.「僕達は知ってしまった」第4巻
4.「しゅごキャラ!」第3巻
5.「天気予報ノ恋人」第1巻
6.「青い羊の夢」第1巻
7.「名探偵コナン」第63巻
8.「櫻狩り」第2巻
9.「キングダム・ハーツU」第3巻
10.「ミューズの学園で逢おう」第2巻
11.「愛で痴れる夜の純情 禿編」
12.「バイオメガ」第4巻
13.「朝も、昼も、夜も。」第1巻
14.「渡瀬悠宇The Best Selection」
15.「RHプラス」第3巻


short_g.gif


10月25〜31日の、ニューヨーク・タイムズの
マンガ・ランキングで第24巻が1位だった
「魔法先生ネギま!」ですけど、こちらドイツ
では1巻遅れた第23巻が、出版社の売れ筋
トップの座を獲得しています。
データが見つかる範囲では、どこの国でもよ
く売れている作品だと思います。作者さんへ
の海外からの収入もかなり大きいと、日記で
語っていた記憶がありますが、そういう人は、
ホントに一握りだろうでしょうね。


さらに続いて、シェア第3位(12%)のTOKYOPOP
ドイツ(公式サイト)。
公式フォーラム内スレッド"TOKYOPOP-Hits 2009"
から、最新の第45週分(11月11日発表)を。


short_g.gif


1.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第2巻
2.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第1巻
3.「ロザリオとバンパイア」第4巻
4.「こんな男は愛される」第2巻
5.「14R」
6.「絶対覚醒天使ミストレス☆フォーチュン」
7.「Vampire Kisses」第3巻
8.「LOVE ROUND!!」
9.「恋するメイド少年」第2巻
10.「恋する野獣」第2巻
11.「今日、恋をはじめます」第2巻
12.「クリムゾン・スペル」
13.「Bleach」第37巻
14.「チョコレートコスモス」第4巻
15.「株式会社ラブコットン」第2巻
16.「エルフェンリート」第4巻
17.「WarCraft: Legends」第5巻
18.「DEATH NOTE Black Edition」第4巻
19.「今日、恋をはじめます」第1巻
20.「エルフェンリート」第3巻


short_g.gif


という結果です。
姫川明さんの「ゼルダの伝説 時のオカリナ」は
第1巻&第2巻共に、発売になった8月頃から、
ずっと売れ続けています。
TOKYOPOPドイツで、個人的に注目していた
のは、9月に発売された「バクマン。」第1巻
んですけれど、第34週に初登場第10位でラン
クインした後は、以降4・5・4・0・18・20位くら
いのチャート・アクションでした。
同じ作者コンビの、「DEATH NOTE」の合本
版Black Edition
と、同じくらいの人気ではあ
るみたいですね。



最後に参考として、もう少しデータの早いだ
ろう、オンラインストアAmazonドイツでの、
マンガ・トップセラーリストからも15位まで。


short_g.gif


1.「ONE PIECE」第52巻
2.「NARUTO」第38巻
3.「裏切りは僕の名前を知っている」第5巻
4.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第2巻
5.「ヴァンパイア騎士」第7巻
6.「D・N・ANGEL」第13巻
7.「ふたりエッチ」第40巻
8.「名探偵コナン」第64巻
9.「ONE PIECE」第51巻
10.「嵐のあと」
11.「NARUTO」第39巻
12.「魔法先生ネギま!」第23巻
13.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」第25巻
14.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第1巻
15.「クリムゾン・スペル」第3巻


short_g.gif


という感じで、全体でもやはり、「ONE PIECE」
と「NARUTO」の争いになっているようですね。
7位に入っている「ふたりエッチ」は、先日お伝
えした
ように、イタリアでは出版が打ち切られ
るらしい作品なんですが、ドイツではずっと人
気なんですね。
この辺の国ごとの違いは、やはり面白いです。


posted by mikikazu at 12:18 | TrackBack(0) | 海外情報(ドイツ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック
eXTReMe Tracker