まず先に、同じスペインからの情報ですが、
長くなったので別記事で。
Twitterの方で既報の、スペイン語版「涼宮
ハルヒの憂鬱」原作小説&マンガ版の出版で
すが、スペインでの出版元のIvreaの最新ニュ
ース欄でも、正式に告知されています。
(アニメ版については、まだスペインでの正規
リリースの確定情報はなく、今回の原作&マ
ンガ版出版が、アニメ版の放送なりDVDリリー
スを後押しする力になって欲しい、という現地
のファンの声が読めました)
2010年(既報ではその第一四半期)という以外
の、出版時期やフォーマットの詳細は不明なん
ですが、興味深いのは、「オリジナルの装丁と
可能な限り同じように」出版すると伝えられてい
る「憂鬱」の小説版の表紙画像が、まず最初に
出された角川スニーカー文庫版ではなく、大判
の角川つばさ文庫版のものであることですね。
小説の内容的に違いはないそうですけれど、
装丁的にマンガ版と大きな違いを示すために、
つばさ文庫版の表紙で出す、という戦略はあり
なのかもしれません。
「ハルヒ」のファンの方なら、どう思うでしょうか?
さらに北米では、小説第2作の「涼宮ハルヒの
溜息」の英語版が10月7日に、「憂鬱」の時と
同じく、ペーパーバックとハードカバー、それ
ぞれのバージョンで出版されています(小説&
マンガ北米公式サイト)。
・ペーパーバック版「溜息」表紙
(定価8.99ドル)
・ハードカバー版「溜息」表紙
(定価14.99ドル)
「憂鬱」の時は、原作小説が6万部(ペーパー
バック・5万 ハードカバー・1万)、マンガ版第
1巻が7万5000冊という出版部数だと伝えられ
ていましたけど(ソース・Publisher's Weekly
2008年10月21日付け記事)、そのセールス結
果を受けて判断されている筈の、英語版「溜息」
の出版部数についての情報は、今のところ見つ
かりません。
「溜息」セールスに関しては、アメリカAmazon
のmanga部門でハードカバー版が第34位、
Bordersのmanga部門で同じくハードカバー版
が36位に入ってるのが確認出来て、それなりに
売れてはいるようです。
ただ、小説作品である「溜息」を、マンガ作品の
ランキングの中に置かれても、ではヤングアダ
ルト向けの小説として、どれだけの売り上げ位
置にあるのか、ということはわからなくて困ります
よね。
ペーパーバック&ハードカバーという出版体制が
確定していたのは、この「溜息」までなので、次の
英語版第3作「退屈」の扱いがどうなるかで、その
辺の状況も見えてくるでしょうか。