2006年02月07日

「乙女はお姉さまに恋してる」――貴子さんルート


★貴子さんルート終了お疲れさまでしたー。
では僕の方でも、「乙女はお姉さまに恋してる」の、
厳島貴子さんルートについてのコメントを少しだけ述
べておきますね。
以下、ゲーム内容ネタバレあります。

「乙女はお姉さまに恋してる」公式サイト
http://www.alchemist-net.co.jp/products/otoboku/


short_g.gif


最近流行(もう古いかも)の、「ツンデレ」なる表現があ
りますけれど、それを借りると貴子さんの場合はもう
「ツンデレデレデレデレデレデレデレデレデレデレ
デレデレ」
くらいに、「デレ」の状態に入ってから溶けま
くっていて、ものすごい破壊力でしたね。
「貴子さん、やり過ぎです」、と僕も瑞穂クンよろしく思っ
てしまいましたが、それがとんでもなく可愛いところが
ずるいというか、もう許すしかないと言いますか。
紫苑さんとまりやさんと話す瑞穂クンにヤキモチ焼いて、
「むー」と唸りながら瑞穂クンの袖をツンツン引っ張る
辺りのシーンを、何度微笑ましく見たことでしょう。


この変化の破壊度が強烈過ぎて、他のヒロインがどん
なに真面目なお話をやってもかなわないんじゃないか
とさえ思ってしまいます(笑)。
プレイヤーと物語主人公の視点がほぼ重なる恋愛シミ
ュレーションの世界では、示すことの出来る映像情報
も、主人公の主観に限定されますから(この作品でも
例外はありますけど)、ヒロインとの関係性の変化・
進行度の理解も、彼女達との直接の接触によって読
み解いていくしかない。逆に言うと、その直接の接触
によって物語が完結されるくらいには、相手のことも
理解出来るという点が、現実との違いですね。
そういう風に情報入力ルートが限定されているからこ
そ、見せられる本音をそのままに受けとめる義務が主
人公にはあるわけで、ゆえに貴子さんのような態度の
大変化は、ものすごい効果があるわけです。その「デレ」
からは逃げられない、と言いますか(笑)。
僕個人としても、貴子さんが好きとかそういうレベルの
話以前に、いい意味で降参という感じでした。これだけ
好きになってもらえてるんだから……と。
でも、瑞穂クンだったから大丈夫でしたけれど、浮気と
かしたら、その反動で想像も出来ないくらい恐ろしい事
態になりそう。


そういう貴子さんの甘えは、向けられるのが自分だけ
だという特権感と、受けとめてあげられる主人公・瑞穂
クンの優しさへの共感(ここはプレイヤーによって個人
差あるかな)により応えられ、愛情というコードで支えら
れた世界は安定します。そういう構図が、一番わかりや
すいシナリオかもしれません。


(そういえばリアルでも、もうすぐバレンタインデーの季
節ですね。深い意味はありませんけれど。いえホントに
全然まったく)


short_g.gif


★「ARIA」におけるファンタジー要素の存在意義について
は、考えるところもあるのですが、アニメ版の視聴機会を
得ましたら、また文章にまとめてみるかもしれません。
そういう世界観が好きだというお気持ちを考えると、それ
こそまた、野暮な意見にしかならないかもしれないけど……。
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