いよいよ開幕したニューヨーク・アニメ・フ
ェスティバル(9月25〜27日 公式サイト)
からは、さっそく色々とニュースが届いて
いますね。
その中で大きなもののひとつは、英語版
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」
―― 英語題
"Fullmetal Alchemist: Brotherhood"
の英語版キャストがFUNimationから発表
され、大方の予想通りに、アル役の声優さん
が、前作のAaron Dismuke君から、女性の
Maxey Whiteheadさんに変更されたことで
しょうね。
他のメイン・キャストでは、スカーがDameon
Clarkeさんから、J Michael Tatumさんに
代わっているだけでしょうか?
Mania.com 9月25日付け記事
"Fullmetal Alchemist: Brotherhood Cast"
日本版でも前作からのキャストの変更はあ
って、その理由の正確なところは知りません
けれど、この英語版での、Aaron Dismuke
君のアル役からの降板は、多くの人に想像
されたことでした。
というのも、前作収録時に、1992年10月13
日生まれのAaron君は、まだ12歳でしたが、
2009年の今では、もうすぐ17歳ということで、
既に声変わりの時期を経てしまっており、12
歳の時のアルの声は、もう出せなくなってし
まっているだろう、と指摘されていたんですね。
残念ですけど、子役を起用するリスクのひとつ
ということで、仕方ないんでしょう。
ただ、声優の仕事自体は続けているので、
シリーズには別の重要な役で、いずれ参加
するとのことです。
新たにアルを演じるMaxey Whiteheadさん
の代表作は、「ロミオ×ジュリエット」のアントニ
オ、「バッカーノ!」のチェスワフ・メイエルという
ことで、少年役を得意にしているキャリアを理
由にしての起用だと思います。
前作でスカーだったDameon Clarkeさんの
交代は……、最近はもうアニメの仕事には多
く関わっていないようですし、実写の仕事の方
が忙しいからでしょうか? 「24」とか「プリズン・
ブレイク」「CSI」シリーズなどに出演されている
んですね。まあぶっちゃけ、そちらの方がずっと
ギャラもいいでしょうし。
エド役のVic Mignognaさん、ウィンリィ役の
Caitlin Glassさんはそのままですね。
Vicさんのエドは、代表作中の代表作ですか
ら、変えることは考えられなかったでしょう。
Vicさん御本人も、エドの再演には前向きで
したし。
参考
・Anime UK News 2009年7月20日付け記事
"Vic Mignogna talks about life after FMA"
また、前作時にはまだ新人声優だったCaitlin
さんは、今回はADRディレクター(前作も手がけ
たMike McFarland氏と共同)ということで、
出世(?)ですね。既に他の多くの作品でADR
ディレクターを務めるようになっているので、
自然な役目なのでしょうけど。
英語版トラックを収録した、「鋼の錬金術師
FULLMETAL ALCHEMIST」の、アメリカでの
DVDリリースは2010年春からを予定していま
すが、テレビ放送については、まだ未定とのこ
とです(ソース・Anime Vice)。
前作の人気には、Cartoon Networkでの
テレビ放送が大きく貢献していたと思います
が、今作で試みられている、ネットでの配信
は、DVDあるいはブルーレイのセールスに、
どれだけ影響を与えるでしょう。
北米のアニメ業界の多くの人が、その結果に
注目している筈だと思います。