2009年09月18日

ブルガリア初のマンガ雑誌「SHOGUN」


取り上げるのは初めてだと思いますけど、
今日は東欧の国、ブルガリア共和国から
のお話です。
今年、2009年の3月にブルガリアでは、初
のマンガ雑誌となる「SHOGUN」の月刊出
版が開始されたそうです。
とはいえ、中身はオリジナルではなく、2006
〜2007年にフランスのLes Humanoïdes
Associés
から出版されていた、「Shogun Mag」
(現在はオンラインのShogun Cityで展開?)
からの、ブルガリア語翻訳出版だと思います。
「SHOGUN」はもちろん、日本語の「将軍」か
らでしょうね。
ブルガリアでは現在、第6号まで出版が進ん
でいます。


・第1号表紙

shogun-01.gif


「SHOGUN」公式サイト
http://www.manga.bg/

各号表紙・ディテール
第1号
第2号
第3号
第4号
第5号
第6号


ブルガリアでの日本マンガ状況については、

「ブルガリアでは日本のアニメが普通に
テレビで放送されていて子供を中心によ
く見られているのだけれど日本の漫画は
まだほとんどまったく出回っていないそう
です」
(「編集チーフの真夜中の事情」2008年
11月30日付け記事
より)

というコメントがありましたが、実際には
複数の、ブルガリア語翻訳のマンガ・ス
キャンレーション・サイトが存在している
ので、商業出版はともかく、ネットではマ
ンガを楽しんでいる人が、ブルガリアに
もそれなりの数存在していると想像して
いいでしょうね。


ブルガリアの人の、マンガイラストのレベ
ルということについては、「SHOGUN」が
毎月行っているらしい、イラストコンテスト
が参考になるでしょうか。


short_g.gif


第1号の出版体裁は、

サイズ・A5
厚さ・0.9cm
重さ・216g
ページ数・176P(カラー14P)
価格・5.99ユーロ(約805円)

ということになっています。


「SHOGUN」に掲載されるのは、いわゆるグ
ローバル・マンガ作品がメインで、いずれは
他でもない地元ブルガリアのマンガ家の作品
も掲載される予定ではあるようです。
どこの国の人が描こうとマンガはマンガなの
で、バラエティ豊かになっていいと思います。
現在掲載されている作品のラインナップは、


「B.B Project」
 (作・KAZE/画・SHONEN 格闘アクション)

「Omega Complex」
 (作・SHONEN/画・IZU アクション)

「Vairocana」
 (作/画・ Moa810 妖怪もの?)

「All In」
 (作/画・Shogun Script Studio
  スポーツ、コメディ)

「Pen Dragon」
 (作/画・Mika 少年?)

「Kairi」
 (作/画・Janina Görrissen, Audrey Diallo
  少女、日常ドラマ)


というものですね。
この中で日本人マンガ家さんは、大阪に拠点
を置いて、日本・フランス・アメリカで活動され
ているという、Moa810さん(公式サイト)だけ
ですね? 「Kairi」は、日本が舞台のお話だ
そうですけど。
Moa810さんの「Vairocana」は、他の作品と
同様にフランスでは、既に単行本の出版も進ん
でいます(第1巻第2巻第3巻-2009年10月
予定
)。作品の、日本語紹介ページもありました。
これで、ブルガリアでの人気爆発・単行本も発
売、なんて流れになるといいですけど。


posted by mikikazu at 10:41 | TrackBack(0) | 海外情報(ヨーロッパ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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