続いて今日2つ目の話題は、フランスから。
お馴染みBDZOOM.comが、2009年7月期
のマンガ売り上げランキングを掲載してくれ
ています。
8月28日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES
DE MANGAS"
以下、月間トップ15のランキングです。
数字は累計の推定発行部数で、このランキ
ングは月間での売り上げですから、出版時
期によって、順位と食い違う場合もあります。
1.「NARUTO」第42巻(25万冊)
2.「ONE PIECE」第50巻(8万冊)
3.「鋼の錬金術師」第21巻(7万5000冊)
4.「FAIRY TAIL」第7巻(7万冊)
5.「銃夢-Last Order」第12巻(6万冊)
6.「Bleach」第33巻(5万冊)
7.「NARUTO」第41巻
8.「ソウルイーター」第4巻(6万冊)
9.「ベルセルク」第32巻(3万冊)
10.「ゼルダの伝説」第1巻(4万冊)
11.「D.Gray-Man」第16巻(3万5000冊)
12.「晴れゆく空」(谷口ジロー)
13.「Dofus」第11巻(5000冊)
14.「ONE PIECE」第49巻
15.「NARUTO」第40巻
というわけで、引き続き「NARUTO」の独走が
続いている結果になっています。
去年の発行部数は、22万冊くらいだったんで
すが、今年はさらに上積みされていますね。
二番手作品の、1年程前の発行部数と今期の
それを比較してみると、
「ONE PIECE」
7万5000冊(2008年8月)→8万冊
「鋼の錬金術師」
7万5000冊(2008年9月)→7万5000冊
「Bleach」
5万1000冊(2008年9月)→5万冊
「ベルセルク」
3万冊(2008年9月)→3万冊
「D.Gray-Man」
3万5000冊(2008年9月)→3万5000冊
と、ほぼ横ばい状態であり、「FAIRY TAIL」
「ソウルイーター」といったニューフェイスと
部数を分け合っている一方で、「NARUTO」
の寡占が進んでいるのがわかります。
姫川明さんの「ゼルダの伝説」はドイツでも
売れていましたし、欧米で広く支持されてい
るシリーズのようです。
記事でも触れられていますが、驚きなのは、
谷口ジローさんの「晴れゆく空」がランクイ
ンしていることですね。ヨーロッパでの評価
はとても高いマンガ家さんですが、それがセ
ールスの面でも現れるようになってきたんで
しょうか。
続いて、Edistat調べによる、フランス国内の
全書籍売り上げ週間ランキングの、最新版
(8月24〜30日)から、日本マンガの順位を
抜き出してみます。
1.「NARUTO」第43巻
25.「ハンター×ハンター」第26巻
36.「NARUTO」第42巻
56.「ヴァンパイア騎士」第9巻
64.「魔法先生ネギま!」第20巻
75.「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」
第7巻
109.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第6巻
114.「スイッチガール」第3巻
134.「Doubt」第1巻(外海良基)
139.「エンジェル・ハート」第28巻
165.「クレイモア」第15巻
182.「ONE PIECE」第50巻
186.「シティーハンター」第24巻
193.「しゅごキャラ!」第3巻
という結果で、またまたまたまた「NARUTO」が
全書籍ランキングでも、1位に輝いています。
平たく言えば、この週フランスで売られたあらゆ
る本の中で一番売れたのが、「NARUTO」第43
巻ということですね。これで何度目でしょうか。
少なくともフランスにおいては、その人気に衰え
はまったく見えません。
それにしても……、これだけ「NARUTO」が
売れていると、作品が終了した時の、フランス
のマンガ市場全体のセールス・ダウンも、相
当に大きなものになるんでしょうね。前から
言ってますけど。
去年からの動きをみると、現在二番手格の作
品が、単独でその穴を埋めることはなさそうで
すし……。「FAIRY TAIL」はこの秋からのアニ
メ版の出来が良ければ、さらに人気が伸びる可
能性はあるかも?
まあ、「NARUTO」は日本国内の人気も堅調で
すから、まだまだ杞憂のレベルの想像ですね。