2009年08月26日

日本在住アメリカ人マンガ家フェリーぺ・スミスさん(「ピポチュー」)の母国向けビデオ・メッセージ


月刊マンガ誌「モーニング・ツー」(講談社 モー
ニング公式サイト
)に、作品「PEEPO CHOO
ピポチュー」
を連載しているアメリカ人マンガ家
フェリーぺ・スミス Felipe Smithさんについて
は、エージェントがいつもお世話になっている、
「英語で!アニメ・マンガ」のceenaさんという縁
もあって、当ブログでも何度かご紹介してきました
よね。


そのフェリーぺさんがYouTubeに投稿した、母
国アメリカ向けのビデオ・メッセージが、ちょっと
話題になっていました(via MangaBlog)。
やっとカメラとPCの接続の仕方がわかったとの
ことで、内容は、自分の近況、「ピポチュー」単行
本の出版状況、「ピポチュー」の物語・キャラクタ
ー解説、「MBQ」第3巻の紹介、といったところです。
フェリーぺさんが日本で暮らすようになって、1年
と7〜8ヵ月が過ぎたそうですが、あまりに忙し過
ぎて、ネットに顔を出したり、ブログを更新する
余裕もなかったので、自分の近況について、まと
めてアメリカの人達に伝えておきたい、というこ
とのようです。





声については、ポッドキャストか何かで聞いたこ
とがあるかもしれませんが、フェリーぺさんの動
くお姿を拝見したのは、たぶんこれが初めてにな
ります。
でもなんていうか、少し疲れ気味っぽくて、仰って
いるように、出かけもせず、ずっとこもってひたす
らマンガを描き続けている、という日常が想像出
来ますね。僕なんかが安易に想像しちゃ失礼かも
しれませんけど。
わかりやすい英語で話してくれているので、理解
出来る方も多いかと思いますが、印象的なお言葉
を引用させていただきます。


short_g.gif


「(『ピポチュー』の)ストーリーは基本的に、文化の
違いについて、だね。西洋世界と東洋世界が、それ
ぞれに対して抱いてる間違った考えとか。たくさん
の人達が、アニメやマンガなんかのおかげで、熱心
な日本のファンになっているよね。僕がこの作品で
描いてるのは、実際に住んでみないとわからない
ような、日本のある部分のことなんだ」

(1分1秒〜25秒)


「(殺し屋の)ギルが雇われた殺しの標的が、森本
ロックスター。自分でつけた名前ということになっ
てる。
森本は、アメリカン・カルチャーの大ファンである
若いヤクザ。ハリウッド映画が大好きで、ロック・
ビデオやMTVを見て楽しんでいる。彼の考えてい
る『アメリカ』は、全て基本的に、ハリウッド映画や
ミュージック・ビデオといったポップ・カルチャーに
基づいているんだ。
アメリカ人にすれば、ハリウッド映画を見ても、そ
こで描かれているのは、けっしてアメリカ人の経
験してる日常そのままじゃない、ということはすぐ
にわかるよね。映画は映画で、あくまでエンターテ
インメントだって。
でも、違う文化の視点から見ると、映画を見ても、
どこまで現実そのものなのか、そうじゃないのかは、
わからないこともある。映画なんだから全てフィク
ションだと想像していたことが、違う文化の中の現
実から取り入れたものだったりもすることも多いしね。
だから基本的なストーリーは、文化的誤解と、どん
な風に西洋の人々が――特にアメリカ人が、日本を、
そして日本人がアメリカを見ているのか、というもの
なんだ」

(2分8秒〜3分20秒)


「もし近所に、紀伊國屋とか旭屋とか、日本版マンガ
を買えるお店があるなら、行って、ぜひ『ピポチュー』
の単行本第1&2巻を買ってね。そしてお店の人にも
僕についてと、僕が日本で本当に死に物狂いで頑張
っていることを伝えて欲しい。
僕は日本でただずっとマンガだけを描き続けていて、
外出なんかもする余裕がないほど。
僕がマンガを描いているのは、みんなに僕の作品を
読んで欲しいからなんだ。これだけ頑張って描いて、
誰も読んでくれなかったら、それは僕の時間と労力、
血と涙の無駄になってしまうものね」

(5分00秒〜5分36秒)


short_g.gif


「ピポチュー」の最新刊になる第2巻(Amazon)は、
既に発売になっています。
単行本の売り上げは確実にフェリーぺさんの実
入りになるそうですし、もし余裕があったら、
実際に買える立場にある、日本のマンガファン
の方へのメッセージも投稿してくれたらとも思う
んですが、さすがにそこまでは無理でしょうか。
僕個人の「ピポチュー」評は、単行本第1巻を読
んで、これはまだまだプロローグの段階なので、
作品としての評価は、続く第2巻を読んでからで
ないと出来ない、というものでしたから、いずれ
目を通すことになると思います。




posted by mikikazu at 08:14 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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