で、どうしていきなりニュージーランドの話かと
いいますと、ニュージーランドの国営ラジオ局で
あるRadio New Zealandが、毎週火曜日に
配信している、アジア地域・文化についての情報
番組Asian Reportの、6月23・30日放送回の
二回に分けて、ハローキティや、日本のマンガ・
アニメが、ニュージーランドに与えている文化
的影響について語るプログラムを放送していた
のに、今ごろ気づいてチェックしてみたんですね。
各プログラムのタイトルをクリックすると、そのま
まプレイヤーが起動します。あるいは、MP3ファ
イルをダウンロードしてもいいです。
ニュージーランド訛りの英語、というんでしょう
か、ちょっと僕には聞き取り難い部分もあった
んですけど、グラフィック・ノベルのアーティスト
さんや、日本を題材にしたドキュメンタリー
「Manga Mad - Tokyo Otaku」(予告編)の
監督さん、イベント「Doujin Overload」の主催
者さん達などからのコメントが聞けます。
PART1は、ハローキティに象徴される日本的
「Kawaii」の意味を探る内容で、PART2は、さ
らに「萌え」の定義や「やおい」の説明、ニュージ
ーランドのマンガ・アーティストの活動などが語
られていくのですが、その中で、「ニュージーラン
ドの図書館にも、Yaoiマンガが置いてあるんだ
よ」という話が出ていたんですね。
じゃあせっかくの機会なので、ニュージーランド
の公共図書館の蔵書に、どんなYaoi作品が
あるのかを、ちょっと調べてみることにしました。
とはいっても、全ての図書館は無理なので、
どうやら一番Yaoi本を置いているらしい、ニュー
ジーランド最大の都市であるオークランド市の、
市立図書館(管区内分館数16)の蔵書状況を、
調査対象としてみました。
日本では大阪の堺市図書館で、大量のBL小
説が置かれていることが問題にされましたが、
海外の公共図書館では、どんなBLマンガを置
いてあるんでしょう。
アメリカは多過ぎて、まだ調査出来ていません
が、とりあえず今回は、ニュージーランド編とい
うことで。
僕個人は、BLマンガ作品については知識がな
いので、詳しい方に、公共図書館に置いていい
のかという、各作品の内容傾向・描写レベルで
の判断をお願いしたいと思います。
以下が、蔵書検索で見つけられた作品リストです。
・「同細胞生物」
(夢花李)
・「微熱革命」
(作・鈴木せるぼ/画・穂波ゆきね)
・「Hybrid Child」
(中村春菊)
・「純情ロマンチカ」
(中村春菊)
・「花信風」
(立野真琴)
・「YELLOW」
(立野真琴)
・「君知るや」
(石原理)
・「リトル・バタフライ」
(高永ひなこ)
・「ロストボーイズ」
(樹要)
・「Othello」
(蓮見桃衣)
・「僕らの王国」
(こうじま奈月)
・「熱情」
(ごとうしのぶ)
・「悪 〜WARU〜」
(はしだ由花里)
・「Dear Myself」
(影木栄貴)
・「その指だけが知っている」
(作・神奈木智/画・小田切ほたる)
・「1Kアパートの恋」
(富士山ひょうた)
・「LOVE MODE」
(志水ゆき)
・「ワイルド・ロック」
(高嶋上総)
・「学園ヘヴン」
(氷栗優)
・「ゴージャス・カラットGALAXY」
(氷栗優)
・「ボイス・オア・ノイズ」
(円陣闇丸)
・「名も無き鳥の飛ぶ夜明け」
(如月弘鷹)
他にもあるかもしれませんが、この辺りが、
ざっと調べて見つかりました。
TOKYOPOPとDigital Manga Publishing
のインプリント作品ばかりですけど、このライン
ナップは、どうでしょうか……。
とりあえずニュージーランドからは、こういった
BL/Yaoiマンガを、公共図書館に置いてある
ことが問題になったというニュースを、今日まで
に聞いたことはありません。