2009年07月27日

サンディエゴ・コミコン ―― 実写版「銃夢」についての、ジェームズ・キャメロン監督からのコメント

とりあえず、マッサ選手の術後の状態は安定
しているとのことで、ひと安心でしょうか。
復帰については、絶対無理して欲しくないです
けど。怪我の場所が場所ですし……。
ハンガリーGP決勝レースは、今日の記事を書
いたら見ますが、とにかく無事に終わりますよ
うに願っています。


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っと、今日の本題の前に。
お馴染み英字日刊紙The Japan Timesネタですが、
この土日で2日続けて、RX-78-2の写真入り記事を
さらに掲載するのは、やはり狙っているというか、
それだけ世間にも、ガンダム30周年記念のインパク
トがあるのか、なんなんでしょうね。
まず一つ目の記事は、25日土曜日三面に掲載され
ていた、

"Gundam statue draws attention to environment"

で、うちでも7月10日付け記事で引用紹介した、お台
場の実物大ガンダムについての、正式公開後の盛
況を伝えるものですね。紙面の写真は白黒ですが、
そっちの方がシャープな写りで、ディテールもバッチ
リです。
8月末までの公開期間に、150万人程度の集客を予
想していたのが、公開後わずか13日で、その半分を
超える80万3000人が訪れたとか。これ、現場のグッ
ズとかの売り上げも、物凄いんでしょうね。


もう一つの記事は、昨日27日付けの書評欄に掲載
されていた、

"The quirky terrain of an otaku mind"

電子版記事には写真がありませんが、紙面には人
間大のRX-78-2と、女性のモデルさんのツーショッ
ト写真が。モデルさんの立ち位置は左右逆ですが、
こちらの記事の写真と同時に撮られたものだと思い
ます。
記事自体は、パトリック・ウィリアム・ガルバレスさん
の「外国人のためのヲタク・エンサイクロペディア
- The Otaku Encyclopedia: An Insiders Guide
to the Subculture of Cool Japan」(Amazon)と、
東浩紀さんによる「動物化するポストモダン」の英訳
本である「Otaku: Japan's Database Animals」
の書評です。
前者については、日本のポップカルチャー史につい
ての事実誤認・欠如の指摘が手厳しいですね。


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さて本題。
超メジャーな人の発言なので、大手の映画情報
サイトさんなどでも伝えるでしょうけど、一応うちで
も念のため。
この週末開催されていたサンディエゴ・コミコン
(公式サイト)に参加していた大物ゲストの1人が、
23日に新作「Avatar」(今年12月公開予定)のパ
ネルが用意された、ジェームズ・キャメロン監督で
すよね。
で、そのパネルの翌日に、キャメロン監督は「ロー
ド・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソ
ン監督と共に、雑誌Entertainment Weeklyの
パネルにも参加したそうなんですが、そこで、かねて
より伝えられている実写版「銃夢」(英語題" Battle
Angel Alita ")についてもコメントしたと、SCI FI
Wireが伝えています(via Anime Vice)。

SCI FI Wire 7月25日付け記事
"SDCC: Cameron reveals plans for
Battle Angel Alita"


とりあえず、キャメロン監督のコメントをそのまま
引用すると、

「Battle Angelは、間違いなく今でも大好きな作品さ。
そして(その製作を)本気で考え続けている作品でも
ある」
「けど、他にも企画は抱えているし。だからAvatarを
作り終えた後、またもう一本、特撮大作を作るだけの
やる気が、どれだけ残っているかという問題だね」
「ほら、妊娠している女性に、『もっと子供が欲しいで
すか?』って尋ねるのは、あんまりいいタイミングじゃ
ないだろ?」


という感じですか?
砕いて訳すと、「作りたいけど、作れるかどうかは
わからない。Avatarが終わってから考えるよ」とい
うことだと思います。
「Avatar」の次は、「銃夢」になるかもしれないし、
ならないかもしれない。確か「Avatar」の後は、あま
りお金をかけない小品を作りたいと言っていたような
記憶もありますが、その辺も、「Avatar」の成績次
第かもですよね。


具体的なことは、やはり何も決まっていない、ある
いは明らかに出来ないようですが、まあ、前向きに
考えれば、「Avatar」の後に作るのも、良かったか
もしれません。
「銃夢」、あるいは他の企画と、どれを作ろうかとい
う選択の中で、まず「Avatar」が選ばれたわけですが、
ということは同じSFアクション大作である「Avatar」
からは、さらに洗練・進化した映像技術を、「銃夢」は
受け取れるということですよね。
同じキャメロン監督の「アビス」(89年)に登場する
水製エイリアンに用いたCG技術をさらに進化させて、
「ターミネーター2」(91年)の、液体金属製のT-1000
が描かれた経緯を思い出してくれればいいと思い
ます。さて、どうなるでしょうか。


posted by mikikazu at 07:56 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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