まず先に、7月11日付け記事のフォローですね。
アメリカ最大の、レズビアン・エンターテインメン
ト情報サイトであるアフターエレン Afterellen.com
で配信されている、英語字幕版「青い花」(日本
公式サイト)は、現在第2話まで配信されていま
すが、このコミュニティ内での反応は良好で、批
判的意見はまったく目にしません。
アニメ専門のコミュニティではないので、アニメ
自体を見るのが久々という人も多く、典型的(とさ
れている)アニメと違って、派手なアクションもな
く、向こうの人にも理解出来る、日常の描写を淡
々と積み重ねていく穏やかな語り口が、高く評価
されているようです。
あと日本と同様に、幾原邦彦さんが監督したOP
も、お気に入りだという人が多いですね。
向こうのYuri好きな人なら、今でも幾原邦彦監督
の「少女革命ウテナ」の人気は高いわけですけど、
そういう人が手がけたとは知らなくても、伝わる魅
力を備えているのでしょう。
唯一の戸惑い的な反応は、主人公である万城目
ふみさんと、従姉である千津さんとの、かつての
恋人関係に、「従姉妹同士なのにいいの?」とい
う反応が、数人からあったことくらいですね。
これに対してはすぐに他の人から、「日本では、ア
メリカほど、いとこ同士の関係は、タブーというわ
けではないんですよ」という指摘がされて納得がい
っていたようです。
僕個人は、フジテレビ On Demandで、第4話ま
で視聴していますが、特に感情移入出来るキャラ
も見つからず、とりあえずは遠くから、「まあ、人に
は人の事情がそれぞれあるし」と見つめているだけ、
という感じですね。
奥平あきらさんが、自分のセクシュアリティを意識
し始めてからが、本当に物語が動き出す時、だろ
うと想像しています。それまでは静観でしょうか。
では本題。
サンディエゴ・コミコン(公式サイト)もついに開幕し
て、色々情報が流れつつありますが、今日のところ
はまだ、先日のOtakon情報のフォローを。
あ、コミコンでの、アニメ上映ルームのスケジュール
が確定していますので、そちらだけはリンクを。
なかなかにバラエティ豊かだと思います。
今年のOtakonは、不景気の中昨年と変わらぬ入
場者数を記録したとのことで、一般メディアからも
その盛況が伝えられていたわけですが、では中の
ディーラーズ・ルームなどでの景気はどうだったん
だろうとも思っていました。財布の紐が、やっぱり
固くなっているんじゃないかって。
Publishers Weeklyに7月21日付けで掲載され
た記事、
"Otakon ‘09: Good Attendance and Sales;
Some Complaints"
では、その辺のことにも触れていたのですが、どう
やら一般の景気とは異なり、昨年から大きく落ち込
むということはなかったようですね。
お客さんの詰めかけよう、ルームの賑わいの凄さ自
体は、他のレポートにもありましたし、あるショップの
人によると、「昨年には及ばないが、それまでの年よ
りは上回る」という良好な売り上げの報告も伝えら
れていました。
全体的な数字はわかりませんけれど、それほど深刻
な不景気の影響はない、と想像していいと思います。
あ、そのショップの人によると、フィギュアのような高
い価格の商品も、普段の自分の店でより、このイベ
ントでの方がよく売れた、とのことですが、おそらく
それは、イベントのお祭り気分で、「えーい、買っちゃ
え!」みたいに、ハイになっている人が多かったから
だろうとも思います。
なので日本みたいに、イベント限定の高価アイテム
なんかを出しても、結構捌けるんじゃないかと。
Publishers Weeklyの記事の中で、まあ、悪いで
すけど「さもありなん」的に感じてしまったのが、
お馴染みフロリダ発のポッドキャストAnime World
OrderのメンバーであるDaryl Suratさんのパネル
が、始まって10分くらいで、Otakonのスタッフの
判断によって、強制的に中止させらてしまった、とい
う話ですね。
Darylさんのパネルは、「Anime's Craziest Deaths」
(アニメで描かれた、最もイカれた死に方)と題した
もので、どうやらその中に、性的な描写があったこ
とを問題視されたようですね。
Darylさん側としては、パネルの申請書で、年齢規制
(おそらくは「18+」だった筈)も認可された上のことな
のに、それを始まってから中止させるのはおかしいと
憤慨しているようです。目に浮かびます。
まあ、次のAnime World Orderの配信エピソード
で、その辺の事情は詳しく語ってくれるでしょう。聞くの
が、かなり怖いですけど(笑)。
Publishers Weeklyの記事の共同執筆者である、
ニューヨークのポッドキャストNinja Consultant
のErin Finneganさんも、個人的ないい事悪い事
の記憶を、箇条書きで書き綴っていました。
"Otakon Wins and Fails"
申請していたインタビューが、全く許可されていな
かったとか、パネルも出来なかったとか、運営面に
対する不満もあるようですが、ホテルで同じ東海岸
のポッドキャスター勢と騒ぎ過ぎて、苦情が届いた
というのは、まあ、ご本人達が悪いですよね(苦笑)。