2009年07月21日

Otakon 2009(米メリーランド州ボルチモア)からの話題・その2


引き続き、米メリーランド州ボルチモア市で
7月19〜21日に開催されたOtakon 2009
(公式サイト)について少しだけ。
アニメ・マンガ関連サイトやブログでも、たくさ
ん伝えられてはいますけど、地元の一般メディ
アによる報道というと、

Baltimore Business Journal
7月17日付け記事
"Otakon convention brings thousands
of Japanese anime fans to Baltimore"


WBAL Radio - Scott Wykoff's Blog
7月17日付け記事
"Taking It To The Streets"

BaltimoreSun
7月20日付け記事
"Anything goes at Otakon"
(コスプレイヤー中心のビデオ映像あり)

などがあるようです。
どの記事も、この不況にも関わらず盛況なOtakon
を不思議がっている感じですね。
事前記事ですが、"Recession can't stop Otakon"
(不況もOtakonを止められない)という題もあったり
しました。


Baltimore Business Journalの記事でひとつ
気がついたのが、昨年度、つまり2008年度の
Otakon開催中にボルチモアに落とされたお金
が2720万ドルという話で、これは2007年度の
2100万ドル(Anime News Network 2007年
7月24日付け記事
)を、ずっと上回った数字です
よね。
結局、今年の参加者数は、昨年をさらにわずか
に上回るくらいだったようですから(26262人→
26350人)、その辺の地元への経済効果が数字
としてどれだけ変わっているかで、不況の影響
も、より明確に見えてくるのではないでしょうか。
JapanatorのBrad Riceさんのレポートによると、
ディーラーズ・ルームは盛況だったものの、品揃
えという面では寂しくなっており、「これは絶対に
買っておかねば」という商品も、少なかったようで
すね。Riceさんの好みというか、主観もあるでしょ
うけど。
正規にライセンスされる作品がかなり減ってきて
いるので、当然関連商品の数も減ってきている、
ということでしょうか……。


short_g.gif


そうそう、昨日の記事の補足ですけど。
Gia ManryさんのAnime Viceでのレポート
よると、山本寛監督がゲスト参加した、BANDAI
ENTERTAINMENTのパネルでは、山本監督の
手がけた作品である(第1-4話)、「らき☆すた」の
Tシャツのプレゼントもあったそうなんですね。
でも、ただあげるだけでは面白くないので、Tシャ
ツを欲しい人は、自分のとっておきの秘密を、みん
なの前で告白しなくてはならない、ということにした
んだそうです。


愛の告白とか、エイリアンを地下室に隠してるとか
泉こなた(らき☆すた)を自分の嫁にしたと両親に告
げて、認めてもらったとか(???)、色々あったような
んですが、その内の1人が山本監督に告げたのが、
「自分はファンサブでしかアニメを見ない」ということ
だったそうなんですね。
つまり、正規の手段で、あるいはお金を払ってアニ
メを見たことはないと。
パネルにまで来て、Tシャツを欲しがるくらいですか
ら、少なくとも「らき☆すた」を好きな人なんだろうと
は思います。
本人としては受けると思ったんでしょうけど、でも、
わざわざ日本から、他でもないその作品のクリエイ
ターの1人、その仕事で生計を立てている人が目の
前に来ているのに、それを言うのはさすがにないの
では、と思います。
で、そういうことを告白した人に、さらに結局Tシャ
ツをあげてしまったというのも、どうかしてる話では
あります。
BANDAI Entertainmentのプロデューサーである
Toshifumi Yoshida氏は、「でも部屋を出たらす
ぐに、警備員に捕まっちゃうだろうけどね」とジョーク
でフォローはしたようですが。


posted by mikikazu at 08:40 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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