2009年07月15日

英語版原作マンガ「らき☆すた」第1巻の北米でのセールスは好調。


まず先に、某BBS様でニーズがあるみたいな、
JAM Projectの話題をちょっと。
今日7月15日付けの朝日新聞第2面を開いたら、
JAM Project(公式サイト)のメンバーであるヒカル
ド・クルーズ Ricardo Cruzさんの記事が、カラー写
真入りでどんと掲載されていて、驚きました。
以前に、カナダ人アニソンシンガーであるHIMEKA
さん(公式サイト)も紹介したことのある、「ひと」と
いう欄です。電子版にも上がるようなら、リンクしま
すけど、どうでしょうか。
ブラジルでの生活や、影山ヒロノブさんとの繋が
りを中心とした、簡単にヒカルドさんの経歴を伝
える記事で、写真も、それなりにいい表情をして
いると思います。


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では今日の本題。
北米での出版社であるBANDAI ENTERTAINMENT
(公式サイト)が、珍しくプレスリリースまで出して
伝えて話題になっているのが、北米で6月に発
売された、英語版原作マンガ「らき☆すた」第1巻
(美水かがみ)の、セールス好調です。

Active Anime 7月13日掲載プレスリリース
"LUCKY STAR MANGA VOL. 1 TO GET
SECOND PRINTING!"


BANDAI ENTERTAINMENTのマンガ部門エデ
ィター兼マーケティング・ディレクターである
Robert Napton氏によると、発売後2週間で、
増刷(第二刷)が決定したほどの勢いとか。
確かに、
・アメリカAmazon
・Borders
・Right Stuf
・Anime Castle
といったオンラインストアでは、どこでも現在在庫
無しになっていて、増刷が必要な品切れ状態で
はあるようです。


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どうしてこれが話題になっているかというと、
北米での「らき☆すた」は、そのアニメ版が商業
的に失敗した作品だと見なされていたからです。
TVシリーズのDVD最終巻である、第6巻の限定
版は、それまでに発売された限定版の売れ行き
不振により発売中止となり(ソース・Anime News
Network 2009年2月20日付け記事
)、続いて
8月4日に発売予定のOVAでは、コスト削減の
ためか、TVシリーズでは収録されていた英語吹
替は制作されず、英語字幕のみのバージョンで
の発売になりました。
吹替にまで予算を使っては、利益が出ないくらい
しか売れない、という判断だろうと推測されます。
個人的な見解を述べると、アニメ版「らき☆すた」
は、北米のオンラインショップの売り上げランキン
グ上位ではずっとよく見かけましたから、決して
「全然売れなかった」わけではないと思います。
ただ、豪華過ぎる特典などでも色々お金がかか
って、結果として、利益が大きく出る期待値には
届かなかったのかも、と考えています。


ところが、今回の英語版原作マンガ第1巻は、
セールスが予想を上回る好調になっている、との
ことですよね。
これがどういうことかと考えてみると、まずBANDAI
ENTERTAINMENTは、他ならぬアニメ版「らき☆
すた」DVDをリリースしていた会社なのだから、その
売り上げデータも、正確に把握していた筈ですよね。
だとしたら、北米にいる、英語版原作マンガも買っ
てくれそうな、「らき☆すた」のファンの数もある程
度想定出来た筈で、そのデータを基に、初版の刷
り数を決めたのだと思います。
ところが増刷するくらいに売れているということは、
BANDAIの想像以上に、北米には「らき☆すた」
原作マンガを買ってくれる人がいた、ということで
すよね。
意図的に出版部数を抑えて、あえて品切れ状況を
作り出し、話題作りを狙っている、というのなら別で
すけど。


よく言われるのは、「アニメはPCでファンサブを見れ
ばそれで済むので、DVDまで買う必要はないけれど、
マンガについては、スキャンレーションだけではなく、
実際の本を手にとって読みたい人が多い」ということ
ですね。本を手にした、読書という習慣の強さ、ですか。
北米でのマンガ市場が、アニメ市場ほどには急速に
落ち込んでいかなかったのも、それが理由のひとつ
だとは聞きます。
その法則が、「らき☆すた」にも当てはまったんでし
ょうか。


posted by mikikazu at 08:18 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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