まず先に。
昨日亡くなられました、プロレスリング・ノアの
三沢光晴さんのご冥福を、心からお祈りします。
僕個人は、この4、5年間というもの、プロレスは
もうWWEしかチェックしていなくて、日本のプロ
レス界についてはすっかり疎くなっているのです
けど、それでも、今回の三沢さんのことは、F1で
94年にアイルトン・セナ選手が亡くなった時と同
じくらいの衝撃が日本であるとは、わかります……。
お休みの2日目ということで、「エル・カザド」(公
式サイト)は、こちらも第14話「メイプルリーフ」ま
で見てみました。
ちょうど折り返し地点を過ぎて、この第14話では、
エリスの過去もきちんと説明されましたが、総論
的にいうと、わかりやすく楽しめるお話をやって
くれていると思います。変に難しくしていないって
いうか。
今後はナディとエリスの絆の物語を軸に見ていけ
ばいいという素地が、前半できちんと構築された
と思います。2人が触れ合うたびに、守るべき温
かさみたいなものを感じ取れます。
だからこそひとつ苦言を呈すなら、単なる仕事を
超えて、エリスを命に代えても守るというナディ
さんの決意は、台詞じゃなくて、行動で見せても
らいたかったところですね。
次話のサブタイトル「逆らう女」が、その辺を指し
ているのかもしれませんが……。
ナレーションも含めて説明過多なのは、語り口の
スタイルなんでしょうけど、好き嫌いが分かれそ
うですね。個人的には、ナレーションは要らない
派ですが。
大枠の話も色々動いているようですけど、主役の
ナディさんが、現状ではそこそこ腕のいい賞金稼
ぎ以上の行動力も情報網も持ち備えていない立
場から、命に代えても守りたいエリスのために、
どれだけ能動的に変わっていくかが、個人的な
期待でしょうか。
申し訳ないですけど、今のナディさんでは、とても
事態を打破出来そうにないし、エリスちゃんをずっ
と守り続けることも無理そうです。
仲間が増える可能性もありますけど、根本的な部
分での、ナディさんの変化を、もっと色々見てみた
いなと思います。
ナディさんも枯れた部分のあるキャラですが、エリ
スの設定にこれ以上の裏がないとするのなら、次
はやはりナディさんの側の物語を深くやって欲しい
わけです。
単なるエリスの保護者・ガーディアンとして以上の
立場に、ナディさんが立てるのなら、「エル・カザド」
も作品として、もうひとつステージが上がると思うん
ですね。
母として、姉として、あるいはパートナーとして――、
色々描きようはあるでしょう。楽しみです。
とりあえず昨日届いたのが――、
「アオイシロ−花影抄−」第2&3巻
(片瀬優 ジャイブ)
「異国迷路のクロワーゼ」第1&2巻
(武田日向 富士見書房)
「あかりをください」
(紺野キタ ソニー・マガジンズ)
「プアプアLIPS」
(後藤羽矢子 竹書房)
「ゆゆ式」第1巻
(三上小又 芳文社)
「かなめも」第1巻
(石見翔子 芳文社)
「わさびアラモードっ!!」第1〜3巻
(もみじ真魚 芳文社)
「天然あるみにゅーむ!」第1巻
(こむそう 芳文社)
「少女美学」
(CHI-RAN 一迅社)
「絶対浪漫」
(むっちりむうにい 一迅社)
などになります。今回はジャンル傾向を絞ってみ
ました。
「アオイシロ−花影抄−」や「異国迷路のクロワー
ゼ」についてはりょうさんからのご紹介ですが、そ
れ以外の作品については、サイト「BLND」のみや
きちさんによるレビューも参考にさせていただきま
した。ありがとうございます。