2009年06月13日

「アオイシロ」、全ルート終了しました。


というわけでPS2の改訂廉価版でプレイしていた、
ゲーム「アオイシロ」(公式サイト)は、ナミ・ルートと
グランド・ルート、それぞれのトゥルーEDをチェック
して、これで全ルートのトゥルーEDを見たことにな
ります。
以下、ゲーム内容の直接ネタバレあります。


short_g.gif


そうですね、最終的な印象としては、そんなに悪
くはなかったです。もちろんこれは、シナリオの破
綻・不備をそれなりに修正したバージョンをプレイ
した、という前提はあるのですけど。
伝奇アクション作品としてこの「アオイシロ」を見た
時の、ひとつの問題点は、主人公である小山内
梢子さんの立場の弱さです。
周りのキャラ達が、プロである鬼切部守天党配下
の人間とか、元剣道日本一でかつ鬼として蘇った
人とか、800年以上生きている不死の人だとか、
剣の腕はないけどほいほい幽体離脱しちゃう人だ
とか、とにかく超絶したスゴイ人ばかりなので、高
校の部活の部長程度でしかない梢子さんは、比
較すると、残念ですが「普通の人」になってしまう
わけです。
せいぜいが雑魚である魍魎をなんとか倒せるくら
いで、アクション物語の主人公としての見せ場は、
なかなか作るのが難しくなっています。


だから、この最終のグランド・ルートで、彼女に主
役としての見せ場を与えるためには、腕の一本を
犠牲にしなくてはならないという判断には、残酷だ
けど正しい、論理的必然性があると思います。
十代の女の子キャラの腕を、実際に切断させてし
まうという、その作り手の判断には、やはりひとつ
の覚悟を感じますし、そこまでやらないと、まとまら
ないくらいに、物語のシビアさのレベルが上がって
いたのも確かです。
その後<剣>をどうしたかについては、汀さんという
か、その上の人の判断なんでしょうけど、無理やり
取り外すわけにもいかないでしょうから、梢子さん
はずっと鬼切部の監視下に置かれるか、あるいは
有効利用として、それこそ鬼切部へ就職になるかも
しれませんね。


この「アオイシロ」に対する批判の主流として目立つ
のは、やはり前作・姉妹作である「アカイイト」との比
較論になるんですが、僕も最初は確かにそうでした。
「アカイイト」のような、主人公と他のキャラとの濃い
絆の物語を期待すると、そういった面では薄いので、
失望もしてしまうのですけど、主人公の腕を切断して
しまうくらい、伝奇物語としてはシリアスかつスケー
ルが大きくなってしまっているので、個人間のドラマ
が、そんなに簡単に、大枠の物語に影響を与えてし
まうようでは困るという世界観のバランスの問題も、
終わってしまえば理解出来るところです。
「アカイイト」の姉妹作と銘打って売ってしまっている
以上、比較による評価が発生してしまうのは、仕方
のないことですし、そういうスタンスが間違っている
とも思いません。


まあ、比較論を持ち込まなくても、単体の物語として
ツッコミどころが多過ぎる作品なのも確かです。
一番大きいのは、現在の物語の発端となる、剣鬼=
夏夜さんによる<剣>強奪に際して、夏夜さんが理由
となる梢子さんの生死を、実はちゃんと確認していな
かった、ということになるんでしょね。
梢子さんが、先に根方宗次氏によって、夏夜さんが斬
られるのを目撃している以上、夏夜さんは、梢子さん
が殺される場面を目撃はしていないのですから、もし
蘇ったとしても、それなりの理性が残っているのなら、
まず小山内家なりに梢子さんの生死を確かめるのが、
普通の反応でしょう。
本編内でも、敵の馬瓏琉からだけでなく、他ならぬ
梢子さんからも、「それは夏姉さんの落ち度だけど」
と続けて二回も(笑)ツッコミがされていて、なんだか
夏夜さんが気の毒でした。もし鬼として蘇ったのだか
ら、多少の理性消失・記憶の混乱は仕方ないという
物語的エクスキューズがあるのなら、そもそも作品内
でそんな個人攻撃をする必要はないでしょう。せめて
身内の梢子さんは庇わなくちゃ。


僕は結局1週間ほどかけて、途中からはサクサクと
トゥルーEDを確認するだけのプレイモードだったんで
すけど、攻略情報ゼロの立場から、ひとつひとつED
を潰して、何度も何度も梢子さんを死なせてやり直
し続けていったような人なら、最後のグランド・ルー
トの全員集結な展開にも、きっとずっと盛り上がりを
感じたんでしょうね。
そういって集まった仲間たちが壁となり、「あとはお
前にまかせた!」と、梢子さんをラスボスとの対決へ
向かわせるのは、まさに王道の展開で。
「アカイイト」になかった、この全員集合ルートが可
能になったのも、梢子さんと他のキャラとの個人的
絆の物語が薄かったからと考えると、それはそれで
間違った作品作りではなかったと思います。


ともあれ一番の驚きは、グランド・ルートのEDテロッ
プでしょうか。いつの間に若杉グループに就職してた
んですか、りょうさんっていう(笑)。
プレイを終えたまさにその時に、お名前をゲームの中
で拝見出来たのは、とても嬉しかったです。
例によって時間がかかってしまいましたが、色々とア
ドバイスなど、ありがとうございました。
あ、コミック版の「アオイシロ−花影抄」第2&3巻も
今日辺り届く筈なので、この物語の中で、「アカイイト」
メンバーがどんな活躍をするのか、楽しみにしたいです。


posted by mikikazu at 08:53 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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