うちでも何度か話題にしているアメリカ人マンガ家
Felipe Smith フェリーぺ・スミスさん(「MBQ -テ
イルズ・オブ・LA-」 「PEEPO CHOO ピポチュー」)
についての長文記事が、北米のアニメ・マンガ情
報サイトであるAnime News Networkに、9日付
けで掲載されていました。
Anime News Network 2009年5月9日付け
"The Gallery in Japan - Felipe Smith"
フェリーぺさんを紹介するものでは、最新で最も詳
しい記事のひとつだと思います。
他に、「MBQ」第1巻をアメリカで出版した時です
から、かなり古いですけれど、お薦めのインタビュ
ー記事としては、Manga Lifeのものも。
"Interview: Felipe Smith on MBQ and Manga"
ANNの記事は、フェリーぺさんの生い立ちから、絵
を描くことへの目覚め、シカゴのアートスクールで
の生活、ロスへ移ってカラオケ屋でバイトしながら
コミック・アーティストを目指していた時の、マンガと
の出会い、TOKYOPOPの第3回Rising Stars of
Mangaコンテストでの注目、「MBQ」全3巻の出版
を経て、ついに日本の「モーニングツー」で「ピポチ
ュー」を連載している現在までの過程が、詳しく綴
られています。
あ、カラオケでのお気に入りの曲は、ガンズ&ロー
ゼズの「Welcome to the Jungle」なんて情報も
ありますね(笑)。日本のカラオケの洋楽セレクション
にも必ずある曲でしょうから、よかったです。
加えて、フェリーぺさんのエージェントである、「英語
で!アニメ・マンガ」の、ceenaさんこと椎名ゆかり
さんとの出会いと、関わりについての記述もちゃん
とあるので、注目です。
椎名さんが日本からフェリーぺさんに送ったメール
への最初の反応は、誰が自分をからかおうとしてい
るのか考えること、だったそうですけど(笑)。
2007年のサンディエゴ・コミコンで、フェリーぺさん
と椎名さんはミーティングの機会を持ち、同席して
いたのが講談社のモーニングツーの編集者さんだっ
たというのが、「ピポチュー」第1巻の著者紹介の文
章にある、「運命的な出会い」の経緯ということにな
るようですね。
現在進行形である、「ピポチュー」連載の苦労の話
もたくさんあって、せっかくのMyspaceのブログが、
1年近く更新されていないのもわかる気がします。
宣伝ということを考えたら、ある程度更新した方が
いいんでしょうけれど、それどころではないんでしょ
うね。
「ピポチュー」連載においての一番の難しさは、
フェリーぺさんにとっては、異なる文化と言葉を
もつ人々である、他でもない日本人が、最初の読
者になることだと、フェリーぺさんは認めていて、
その辺の大変さというか試行錯誤みたいなものは、
僕も「ピポチュー」を読んでいて感じました。
だからこそ売り上げ冊数も含めて、日本人読者か
らの作品への反応を――それがどのようなもので
あれ――、フェリーぺさんはとても知りたがっている
ということなので、モーニング公式サイトなどから、
感想のコメントなりを伝えてあげると、フェリーぺさ
んもきっと喜ぶでしょうし、作品作りにも貢献すると
思いますので、よろしくお願いします。
そこ経由なら、日本語でも大丈夫でしょうし。