アメリカ・アイオワに拠点を置くオンラインストア
Right Stufが隔週で配信しているポッドキャスト
番組Anime Today最新エピソード第92回の、
業界人ゲストは、うちのブログではおなじみの、
百合振興団体Yuricon及びその出版部門ALC
Publishingの代表であり、僕にとってはペンパル
である、Erica Friedman エリカ・フリードマンさん
でした。知らなかったのでビックリしました(笑)。
今回の出演は、アメリカでは既に発売されている
(アメリカAmazon)、日本・海外の作家さんによる
百合マンガ・アンソロジー最新第6弾「Yuri
Monogatari 6」のPRのためであり、Yuriconが
代表する北米の百合ファンダムの状況よりは、
ALC Publishingの歴史・業務解説が、話題のメ
インでした。
当ブログ2008年4月30日付け参考記事
「日本・海外の作家による百合・レズビアン
コミックアンソロジー『Yuri Monogatari 5』」
2000年のYuriconの設立に続き、2003年に立ち
上げられた、ALC Publishingの設立理由のひと
つである、ニューヨークでの高嶋リカさん(リカって
かんじ!?)とエリカさんの出会いに始まり、Yuri作
品出版の手順、作者さんとの交渉、本を作った後
のプロモーションの方針など、実際に北米の市場
――、それもとってもニッチな市場を対象に活動
されているエリカさんだからこそ語れるお話がた
くさん聴ける、充実の内容だと思います。
北米のマンガ市場に興味のある方には、「NARUTO」
のような大ベストセラーではなく、小さな小さな読
者層を対象にした作品を作り売るには、こういう
苦労が必要なのだとわかって、とても参考になる
でしょう。お薦めです。
その最新刊「Yuri Monogatari 6」なのですが、
日本Amazonでは作品ページこそ作られているも
のの、購入可能な状態にはまだなっていません。
法外な中古値段をマーケットプレイスでつけている
業者がいますが、相手にしない方がいいでしょう。
もう少しすれば、1600〜1700円くらいで入手可能
になる筈なので、リストアップされたら、またお伝え
します。
僕自身もまだ、現物には目を通してはいないので
すが、これまでの、巻を重ねるごとの、内容のクオ
リティ向上をみれば、この第6巻にも、大いに期待
出来ると思うので、楽しみにしています。
まあ、ぶっちゃけな話をすると、北米の出版不況の
せいもあって、ALC Publishingも色々大変みたい
なので、海外でのYuri・レズビアン作家の活動に
興味がある方には、ぜひ読んでいただきたいです。
・エリカさんにご提供いただいた、表紙画像
ポッドキャストの中でも触れていた、新しいプロモ
ーションの試みが、宣伝のためのトレーラー動画です。
雰囲気が伝わるといいですけど……。