2009年04月10日

地元の図書館に自分のマンガ200冊を寄付した15歳少女のスキャンレーション・サイト(アメリカ・マサチューセッツ州)


いい話なのかと思っていたら、最後でそれはちょ
っと……という記事が、お馴染みBrigid Alverson
さんのMangaBlog4月6日付け記事で紹介されて
いたのに気づきました。
数日前の記事なんですが、頭の方を読んで「ふー
んいい話なんだ?」とだけ思い、オチまでチェック
していなかったんですね。


short_g.gif


元の記事は、アメリカ・マサチューセッツ州のニュ
ースを伝えているSouthCoastToday.comの4月
6日付けの、

"Wareham teen donates collection of Japanese
graphic novels to library"


になります。
内容は、マサチューセッツ州ワーハムに暮らす15
歳の少女Mercedes McGarryさんが、自身のマ
ンガ蔵書約200冊を、地元の図書館Wareham
Free Libraryに寄付した、というもの。
その図書館は、彼女が6才の時に初めてマンガ
に触れた場所なんだそうですね。その頃からマン
ガを置いてあったのは、先見の明かもです。
そこでマンガに目覚めた彼女は、毎週その図書
館を通してマンガを注文し、届くと1日に3冊読み
耽った、とか。
そうやって図書館にマンガ読者として育ててもら
った恩返しとして、かつての自分のような子供達
のために、McGarryさんは、自分のマンガ蔵書の
ほとんどである約200冊を、図書館に寄付したん
だそうです。


記事はマンガの教育的な価値を続けて語ってい
て、まあ、それだけだったらいい話で終わったん
ですけど、最後に、McGarryさんが自身で、マン
ガのスキャンレーションを公開するためのサイトを
運営していることも、明らかにしているんですね。
批判的文脈ではまったく無しに、そのサイトのURL
も、普通に紹介されています。
スキャンレーションというのはご存知のように、そ
の地域で正規に出版されていないマンガを無許
可で翻訳し、オンライン上で配布させているもの
で、海外のマンガ業界における、大きな問題のひ
とつになっています。


McGarryさんは自身では翻訳するわけではなく、
日本から手に入れたマンガのページをスキャン
してから翻訳者に送り、返ってきたものをサイトで
無料で公開しています。
ちなみにそれらのマンガ作品は、

・「もっとイッて」 (棉田のぶ)
・「37℃のボーイフレンド」(水瀬藍)
・「ラブナイフ」(蜜樹みこ)
・「恋色旋律☆ダブル王子」(蜜樹みこ)
・「恋、ひらり」(蜜樹みこ)
・「クラッシュ☆」(真村ミオ)
・「花嫁さまは16歳」(悠妃りゅう)

などになります。
SouthCoastToday.comの記者さんは、おそら
くマンガについて詳しくないでしょうから、彼女の行
っているスキャンレーションについても批判なく、
そのまま書いたんだろうとは思います。
知っていて、普通に褒めていい行為だと思ってい
るのなら、さらに問題ですが。
向こうのコンベンションでは、ファンサブやスキャ
ンレーション制作グループが堂々とパネルで語っ
たりもしていますから、彼らの実年齢もそれなりに
伝わっているとは思いますけど(大学生くらいと思
っていました)、今回の15歳というのは、やはり少し
驚きでした。


posted by mikikazu at 10:37 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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