まず先に、3月21日付け記事のフォローから。
イギリスのアニメ・マンガ情報サイトUKA-The
UK Anime Networkのマスコットキャラの
名前は、「Mizuki(美月)」に決定したそうです。
The UK Anime Network 2009年3月24日
付け記事
"UKA names new mascot"
四つ選ばれた最終候補である「Yuka」「Mizuki」
「Miyako」「Haruka」のうち最も票を集めたのが、
「Mizuki」ということですね。
漢字で書く「美月」の意味が“beautiful moon”
なので、イラストの雰囲気とピッタリなのも理由だ
ったでしょう。可愛いと思います。
さて本題。
ベトナムのThanh Nien Daily紙の電子版の
3月23日付け記事、
"Dressed to kill"
は、ベトナムでのコスプレ人気を伝えるものでした。
ベトナムでコスプレが人気らしいというニュースは、
数年くらい前から伝わってきていたと思います。
(参考・VTC News 2007年4月16日付け記事
"Lễ hội Cosplay(コスプレ・フェスティバル)")
記事によると、ベトナムでコスプレが人気を集めるよ
うになったのは2005年頃からで、現在では首都ハノ
イやホーチミン市において、
「AM Festival」
「Stylish Festival」
「Viet Otakus Festival」
「Komikku Festival」
「Duo Cos」
といったイベントがたくさん開催されているようです。
この中から、2008年2月17日にホーチミン市で行わ
れた「Viet Otakus Festival 2008」のプログラムに
ついてGame VNフォーラム"viỆt Otakus Festival
2008"で読むことが出来ますが、コスプレ・コンテス
トの優勝グループには、200万ドンの賞金が出るみた
いで、日本円だと……1万1千円くらいですか?
向こうの物価的にはどうなんでしょう。 日本から浴衣
を買うと、300万〜500万ドンする、という話はありま
すが。
コスプレ人気のある作品はというと、
「ヴァンパイア騎士」
「美少女戦士セーラームーン」
「名探偵コナン」
「ドラゴンボール」
「スーパーマリオブラザーズ」
が挙げられていますね。
ベトナムでの日本マンガ・アニメ商品の流通というと、
マンガの出版社としては、Kim Dong(公式サイト
「ドラゴンボール」「ONE PIECE」)やVang Anhとい
った出版社があり、コスプレイベントも主催していると
のことです。
参考・
「グレンラガン」「アイシールド21」──
日本のアニメはベトナムでも作られていたっ!!
在ベトナム日本大使館「本の漫画とアニメに関する
ワークショップの開催」
もちろんコスプレはビジュアルで紹介しやすいもの
だから、海外での日本のポップカルチャー人気を伝
える時には一番利用される、ということはありますの
で、海外での報道の読み取りに、注意は必要です。
例えば海外でも、マンガ家を目指して頑張っている
人はたくさんいると思いますけど、その活動は大き
なイベントでもない限り、コスプレのようには派手
な絵にならないわけですし。
記事でも、娘さんがコスプレを通して、友達を作った
り社交的になっていったりといった、良い面を理解
している52歳のお父さんのコメントが紹介されてい
ますけど、それぞれの社会・人においての、コスプ
レ活動を通した自己表現であったり、共同体意識の
構築であったりといった内実を、詳しく知っていきた
いとは思います。