まず先に。
って、僕は別に販促員じゃないですけど(笑)。
今日3月11日付けの英字日刊紙The Japan Times
の10ページ目に、Matt Altさんを紹介する記事が掲載
されていました。
The Japan Times 2009年3月11日付け記事
"AltJapan"
紙面の方のMattさんの写真は、顔の部分だけをトリミ
ングされていて、正直「?」という印象だったんですが、
全体が写っている電子版の方の写真で、どういう状況
なのか理解しました。なんだか大変そうです。
Mattさんは、パートナーの依田寛子さんと共に、翻訳
・ローカライゼーション会社アルトジャパン(公式サイト)
を経営する一方で、日本のトイを紹介するサイトToyboxDX
や、もっと幅広い範囲のオタクネタを語るブログAltJapan
も運営されています。
記事の内容は、そういった趣味や、オタク文化の世界
的広がりの理由、Otakuという言葉の定義などについ
て語ってくれているものです。
でも僕が最初にMattさんのことを知ったのは、Otaku
USA編集長のパトリック・マシアスさんの個人ブログ
「An Eternal Thought in the Mind of Godzilla」
で配信されているポッドキャストに、よくマシアスさんの
相方として登場されていたから、なんですね。
「この日本語の上手な人、誰?」という感じで。
もちろん、MattさんはOtaku USAにも寄稿されています。
では本題です。
昨日の記事で伝えた、南アフリカ共和国のアニメ雑誌
「Otaku Magazine」(公式サイト)休刊のニュースなん
ですけど、幸いに、件のテレビ番組にも出演されていた、
編集長のJack Chen氏と連絡がとれまして、休刊の経
緯について、少し語ってもらうことが出来ました。
その部分の発言を紹介しておきますね。
「主な原因は、南アフリカ国内におけるサポート不足
になるんですが、世界的な不況も一因ではありますね。
南アフリカのアニメ人気は、特に2007年11月から始ま
ったアニマックス(24時間放送のアニメチャンネル)の
放送に合わせて、この3年間で急速に成長しました。
最大の問題は、そのアニマックス以外に、商業的なサ
ポートが欠けていたことになります。
南アフリカ国内では、マーチャンダイジング展開や、
扱ってくれる小売ルートもほとんど存在しませんし、
ゲーム販売店などでの宣伝も難しかったのです。
そして世界的な経済問題によって、多くの広告も失
うことになってしまいました。
印刷費も毎年高くなっていく一方でしたし、南アフリカ
の為替レートが、ほぼ30%低下したのも影響しました。
この3年間、私達はOtaku Magazineを必死に、
情熱をこめて出版してきましたが、もうこれ以上の損
失を出すわけにはいかない状況になり、ここでの一休
止を決断することにしました。
いつか未来において、オンライン・マガジンとしての再
開が出来ればと願っています」
――というのが、Jack Chen氏の説明になります。
ありがとうございました。
氏が発行していた、ゲーム雑誌のPlayTechも同時に
発行を停止するようです。
出版業界の暗いニュースばかりを、世界のあちこちか
ら聞く昨今ですね……。