まず先に。
昨日お伝えした、スロバキアのアニメコンベンション
「AnimeSHOW 2009」の主催団体であるAnimeCrew
には、日本で紹介した旨を伝えておいたんですが、
代表のRobert Zittnanさんから、すぐに丁寧なお返
事をいただきました。
AnimeCrewは、このAnimeSHOWと、前回は昨年9
月に開催したComics Salonというイベントを主催して
いる非営利団体だそうです。
Zittnanさんは、僕が暮らしている大阪にも、昨年10月
に訪れていて、ハロウィンを過ごされたとのことでした。
知り合うのがもう少し早ければ、交流の機会もあったの
でしょうけれど。
イベント終了後には、その模様を伝える写真を送って
くださるとのことなので、届きましたら、また紹介しますね。
では本題。東欧から、南アフリカまで跳びます。
在南アフリカ共和国日本国大使館公式サイト内の、
南アフリカってどんな国?というページでも紹介されて
いる、2005年に創刊されたアニメ雑誌「オタク・マガ
ジン」こと、Otaku Magazine(公式サイト)なんですけ
ど、今年になって出版された、「一騎当千」の呂蒙子明を
表紙イラストとする第21号が、最終号になることが告知
されていました。
あ、名前は似ていますけど、この雑誌は、パトリック・
マシアスさんが編集長を務め、北米で発行されている
Otaku USA Magazine(公式サイト)とは何の関係も
ありません。
Otaku USAの方は、まだまだ大丈夫……ですよね、
マシアスさん?
えっと、何故この話題を伝えたかというと、Otaku Magazine
は、昨年日本のテレビ番組でも紹介されていたので、
ご存知の方も多いんじゃないかと思ったからです。
番組は、2008年1月24日に日本テレビ系列で放送さ
れた、「世界で発見!こんなのアリえねぇ!?ニッポン大
賞」(公式サイト)です。
海外の日本ブームを伝えるバラエティ番組で、Otaku
Magazineの編集部や、秋葉原で撮影したビデオを見て
喜ぶ、ヨハネスブルグのアニメファン達の様子が伝えら
れていました。
残念ながらその後、休刊になってしまったということで、
フォーラムは惜しむ声で埋まっています。
理由はわかりませんが、定期購読者が再び集まれば
再開も、という呼びかけも行っているので、売れ行き不
振が原因として大きいのかもしれません。その辺はまた
直接取材してみようと思っていますが。
参考・少し前ですけど、南アフリカのアニメファンダム
について軽く触れている記事です。
The Times 2009年1月4日付け記事
"Anime Kingdom"
以下は一般論ですが、確かに、海外でアニメ雑誌を運営
するのは難しいのだろうとも考えます。
これが洋画雑誌とかだったら、海外で上映されている作
品の最新情報なんかもどんどんと伝えて構わないし、そ
れが日本での公開に備えた、パブリシティになりますよね。
でも、アニメの場合、日本で放送されている最新のテレビ
アニメのことを伝えたら、それは単に、即座に流されてい
るファンサブでの視聴を後押しするだけかもしれません。
上記の番組では、「3年前に高速データ通信が導入され、
インターネットが爆発的に普及。日本のアニメが見られる
ようになり最近オタクが急増中!」と伝えていましたが、彼ら
が見ているのはファンサブでしかない、ということまでは
伝えていませんでした。
結果としてファンが増えていても、南アのアニメ・ビジネス
が成功しているわけではない、ということが、今回の
Otaku Magazineの休刊によって証明されてしまったか
もと想像します。
もちろん、世界的な不景気による広告収入減や、雑誌媒
体の魅力の低下といった、色々な要素もあるんでしょうけ
れど……。