先週末のKatsuconでの、
「バンブーブレード」
「ドルアーガの塔〜the Aegis of URUK〜」
「ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-」
「ブラスレイター」
に続き、FUNimationが公式ブログで、北米での配給
権・デジタル配信権取得を18日付けで発表したのが、
「My Bride is a Mermaid」こと、「瀬戸の花嫁」テレビ
シリーズ(日本公式サイト)でした。
他の作品と同様に、今年後半、DVD-BOX2セットで
発売される予定で、プレスリリースでデジタル配信権
も明記していることから、DVD以外の展開も想定して
いると思われます。
「But it’s not over yet…(まだ終わりじゃないよ)」
と言っているように、まだ発表は続くみたいですね。
直前の、「本日発表するかもね?」という記事に対す
るコメントをみると、「ヴァンパイア騎士」「焼きたて!!
ジャぱん」「狼と香辛料」「とらドラ!」「家庭教師ヒット
マンREBORN!」「ひぐらしのなく頃に解」といった作品
への期待もあったようです。「瀬戸の花嫁」を当てた人
もいましたね。
まあオオトリとしては、やはり第1期も保有していた、
テレビシリーズ第2期「鋼の錬金術師 FULLMETAL
ALCHEMIST」(日本公式サイト)が来ると思うんです
けど、どうでしょうか?
日本で第2期の放送が発表されてからずっと、コンベ
ンションにおけるFUNimationのパネルでは、「FMA
の第2期はどうするんですか?」が定番の質問になっ
ていて、「何も決まっていないが、当然狙っている」とい
うのが、常にFUNimation側の回答でした。
北米での早期の展開は当然確実として、注目したい
ことのひとつは、VIZ Mediaが出版している英語版
原作マンガのセールスに与える影響ですね。
前期アニメ版が展開中は、北米でのマンガ・トップセ
ールスの一角を担っていた原作も、終了後はその売
上げが鈍っています。展開が続いている「NARUTO」
や「Bleach」が引き続き好調なのとは対照的です。
原作の、物語としてのクオリティが落ちたとは全く思
いませんし、むしろ最終局面に向けて盛り上がってい
ると、個人的には評価しています。
今回のアニメ版第2期の内容・方向性については、
まだ何も知らないのですけど、またあらためて、北米
での「FMA」人気を再燃させるでしょうか。
そういう面でのひとつの懸念は、英語版のキャストか
もしれません。
日本語版のエド&アル役のキャストは、オリジナルの
朴王路美さん&釘宮理恵さんの再演が早々に発表さ
れていますよね。
一方の英語版キャストなんですが、1962年生まれの
エド役Vic Mignognaさんはいいとしても、第1期収録
時はまだ12歳だったアル役のAaron Dismuke君も、
今年は17歳ということで、既にかなり声変わりしちゃっ
てるらしいんですね。
「FMA」こと英語版「鋼」は、英語版キャストの人気もと
ても高かった作品ですから、そういう部分がどうなるか
な、とは思います。
もうひとつの注目は、やはり違法配信対策になるでし
ょうか。
既に人気・知名度が構築されている「鋼」の場合は、
ファンサブによる貢献を期待する必要はありませんし、
むしろ日本で放送されたらすぐに、と待ち構えている
ファンサバー及びその視聴者が、第1期の時以上に
多数存在することは想像に難くありません。
同様の状況にある「涼宮ハルヒ」シリーズが、「涼宮
ハルヒちゃんの憂鬱」&「にょろーんちゅるやさん」の
YouTubeにおける配信で、英語字幕版も同時に配信
するなど、色々試しているみたいですが(この件につい
て詳しくは、かざみあきらさんによる調査をご参考くだ
さい。いつもお世話になっています)、世界的に人気
が高い「鋼」も、今回は何らかの手を打ってくるんだろ
うと予想はしています。