2009年02月15日

北米最大手コミック流通会社Diamondが、「バガボンド」「名探偵コナン」「テニスの王子様」などのVIZ Media既刊巻の扱いを停止する予定


カナダ・オンタリオ州トロントの、コミック・グラフィ
ックノベル専門店The Beguiling(公式サイト)の
マネージャー兼コミック関連のライターである、
Christopher Butcher氏のブログComics212
2009年2月13日付け記事

"Diamond De-lists 1000 Viz Manga"

は、北米最大手のコミック流通会社である
Diamond Comic Distributors(公式サイト)が、
日本マンガ出版社VIZ Media(公式サイト)の
商品1018点についての、今後の取り扱いの停止
を伝えるもので、各所で話題になっているようです
(via Anime News Network,Icarus Publishing)。


short_g.gif


情報自体は、Diamaondが自サイトでコミック専門店
向けに出したリリースがソースで、VIZ Media商品の
セールを伝える内容なんですが、その末尾に、現在
の在庫がなくなるまで、セールは続けられ、それ以降
は出版社から再入荷・取り寄せをしない旨が記載され
ているんですね。
つまり、いまDiamondが扱っている分の在庫が尽き
たら、これらの商品をコミック専門店は、Diamondを
通しては入荷出来なくなる、ということです。
商品自体が完全に絶版になったわけではなく、他の
流通業者を通しての仕入れは、VIZ側に在庫がある
限り可能で、Butcher氏も自店The Beguilingにお
いては、それらの商品を含むVIZ全商品の、別の仕
入れルートが確保出来ていることを伝えています。
ともあれ、それらのVIZ商品は、北米最大手のコミック
流通業者であるDiamaondによって、コミック専門店
では、もはや売れないと判断されたと考えていいわ
けです。その判断が正しいかどうかは、別の問題で
すけども。
それらのVIZ商品は、小説やDVDも含んでいますが、
ほとんど――1000点近くはマンガになります。
その全てを引用紹介することは出来ませんが、いわ
ゆるメジャーなタイトルだけでも抜き出してみると、


「バナナフィッシュ」第1〜12巻
「BASARA」第1〜27巻
「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」第1〜17巻
「冒険王ビィト」第1〜12巻
「ボボボーボ・ボーボボ」第1巻
「花より男子」第1〜31巻
「名探偵コナン」第1〜25巻
「天使な小生意気」第1〜20巻
「闇の末裔」第1〜11巻
「漂流教室」第1〜11巻
「エクセル・サーガ」第1〜17巻
「め組の大吾」第12〜20巻
「烈火の炎」第1〜28巻
小説版「鋼の錬金術師」第1〜5巻
「ゴルゴ13」第1〜13巻
「ここはグリーン・ウッド」第1〜9巻
「ホットギミック」第1〜12巻
「I"s(アイズ)」第1〜15巻
「ジョジョの奇妙な冒険(第三部)」第1〜10巻
「結界師」第1〜14巻
「聖闘士星矢」第2〜23巻
「うえきの法則」第1〜13巻
「めぞん一刻」第1〜15巻
「機動警察パトレイバー」第1〜2巻
「火の鳥」第1〜12巻
「ぼくの地球を守って」第1〜21巻
「テニスの王子様」第1〜27巻
「最終兵器彼女」第1〜7巻
「快感フレーズ」第1〜18巻
「サイレント・メビウス」第1〜11巻
「電車男」第1〜3巻
「バガボンド」第2〜27巻
「電影少女」第1〜15巻
「ホイッスル!」第1〜20巻
「金色のガッシュ!」第1〜20巻


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などになりますか。
「ボボボーボ・ボーボボ」や「機動警察パトレイバー」
のように、初期で刊行が打ち切られていた作品はま
だわかりますけど、日本では大ベストセラーの「バガ
ボンド」「名探偵コナン」などまで扱いをやめるのは、
ちょっと残念ではあります。売れていないのなら、そ
れはそれで仕方ないですけど。
個人的には、手塚治虫氏の名作「火の鳥」もショック
だったりはします。
「名探偵コナン」「テニスの王子様」「金色のガッシュ!」
などは、北米でのアニメ版の展開に失敗したケース
でもありますけど……。


そもそも現在の北米で、マンガのメイン市場は一般書
店の方なんですが、「バガボンド」、それに「ゴルゴ13」
なんかは、明確にコミック専門店向けの作品だろうと
思います。
北米のコミック専門店で、どんなマンガが売れ筋なの
かは、当ブログ2月8日付け記事を参考にしてほしい
のですけど、日本では国民的ベストセラーの「バガボ
ンド」も、ほとんど売れている様子はありません。
宮本武蔵の知名度とか、時代劇だということはたぶん
関係なくて、例えば数年前まで「るろうに剣心」は大人
気でしたし、Dark Horseが出版している小池一夫原
作の劇画作品は、堅調な売上げをずっとコミック専門
店で示しています。
想像ですが、宮本武蔵の子供時代から始めた、スロー
な語り口のペースが受け入れられなかったのかな、と
も思ったり。難しいですね。
今回の動きが、また北米のマンガ市場にどんな影響を
与えるのか、注視していきたいです。

posted by mikikazu at 11:21 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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