2008年12月29日

北米版「絶対無敵ライジンオー」エグゼクティブ・プロデューサーJimmy Taylor氏インタビュー記事

「Yes!プリキュア5GoGo!」寸劇への感想コメント
ありがとうございます。楽しんでいただけたのな
ら幸いです。次があるかどうかは自分でもわかり
ませんけど、なにか良いアイディアが「降りて」く
れば、頑張ります。

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アメリカ・ミズーリ州セントルイスに拠点を置く、
新たなアニメ流通会社Anime Midstream(公式サ
イト
)が、サンライズ製作のロボットアニメ「絶対無敵
ライジンオー」(91〜92年)の、北米でのライセンス
取得を発表したことは、既にアニメ!アニメ!さん
が伝えてくれていますよね。

アニメ!アニメ! 2008年12月25日付け記事
「新しいアニメ流通会社が『ライジンオー』の米国ラ
イセンス獲得発表」


さらに、その北米版「ライジンオー」のエグゼクティ
ブ・プロデューサーであるJimmy Taylor氏へのイン
タビュー記事を、情報サイトAnimeNews.bizが、
12月24日付けで伝えてくれていて、もう少し詳しい
ことがわかります。

AnimeNews.biz 2008年12月24日付け記事
"AnimeNews.biz Interview: AnimeMidstream
Executive Producer Jimmy Taylor"


(あと、AnimeOnDVD Forumsの該当スレッドに、
Anime Midstreamからの代表と名乗るEldoran
なる人物が現れ、1度だけファンからの質問に答え
ているのですが、身元確認も出来ないので、ここで
はその情報をスルーします)


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AnimeNews.bizのインタビュー記事での、Jimmy
Taylor氏の発言のポイントをまとめると、


・Anime Midstreamは2008年春に設立。「ライジン
 オー」に関わっているスタッフは、声優を除いて12名。
・「ライジンオー」のライセンスについての、仲介者や
 その金額についてはノーコメント
・70、80、90年代それぞれの作品をリリースしたいが、
 アメリカのファンの多くが望んでいるのは、80・90年
 代からの作品だろう
・声優は、地元地域からの新人を採用したい
・テレビ放送の計画はない
・Hulu、CrunchyRoll、YouTubeなどを利用したネット
 配信の計画もない
・流通形態については交渉中
・公式サイトでの募金の呼びかけの理由は、制作資金
 不足ではなく、企画に関わりたいというファンからの要
 望に応えるため
・「ライジンオー」はアメリカでファンが存在する作品で
 あり、セールスについては予想に届く自信がある


――といった辺りになるでしょうか。
朗報的なことを挙げると、声優さんの話が出ているの
で、英語吹替トラックも制作されるだろう、ということで
すね。
最近流行りの、英語吹替トラック無しで低価格BOXセッ
ト発売、という形ではなさそうです。
実際に声優のオーディションを呼びかけているように、
ミズーリ州地域のアニメ声優志望者さんには、チャンス
かもしれません。まあ会社側からすれば、新人の方が
ギャラも安く済む、ということはあるでしょうけど。
それにご存知のように、「ライジンオー」は登場するキ
ャラの数がとても多い作品です。おそらくは1人の声優
さんが、何役も兼任することになるでしょう。
それを新人さんがこなせるかどうかというのも、英語
トラック制作においての課題になるんでしょうね。


この「ライジンオー」のアメリカでのリリースが成功す
るかどうかは、よくわかりません。
例えば、同じ90年代の旧作でも、テープ・ファンサブ
時代に絶対な人気を誇っていたとされる「らんま1/2」
(双璧は「きまぐれオレンジロード」でしょう)などだと、
DVD-BOXセットの売れ行きは、今でもそれなりに好
調だったりするようですけど、「ライジンオー」が当時
それだけの人気を博していたかどうかは知りません。
Taylor氏は、「ライジンオー」のファンはいて、彼らの
ために商品を作っていると仰っているので、裏付けとな
るデータもあるのだろうとは思います。


「ライジンオー」が属する、スーパーロボット作品とい
うジャンルについても、それこそ80年代の「Voltron」
などを除けば、アメリカでは人気がない、とはよく指
摘されるところです。
最近の例だと、同じサンライズが誇るスーパーロボッ
ト作品の「勇者」シリーズ最終作「勇者王ガオガイガ
ー」は、アメリカではMedia Blastersから発売され
ましたが、セールス不振により、英語吹替ありの単巻
リリースは前半のみで中断され、後半は吹替なしの
BOXセットのみでの発売に変更になった、という経緯
が、よく証明として持ち出されます。
ただ、この種の「アメリカでは××というジャンルは売
れない」という意見は絶対というわけでもなく、「アメリ
カでは美少女恋愛ゲーム原作のアニメは売れない」と
いう定説は、今年の「シャッフル!」のヒットが覆しまし
たし、蓋を開けてみないとわからないことはあるものです。


「ライジンオー」がヒットすれば、当然以降の「エルドラ
ン」シリーズや、「勇者」シリーズ、サンライズの過去の
名作ロボットアニメにもスポットが当たる可能性はある
と思うので、頑張りを期待したいですね。
でもまあとりあえず、公式サイトのTOPページくらいに
は、もう少し良いクオリティの絵を使ってください、です
ね(笑)。本当に正式にライセンスしたの?って不安に
なります。

posted by mikikazu at 11:34 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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