もちろんイタリアでは、「NARUTO-疾風伝」「ONE
PIECE」「DEATH NOTE」「フルメタル・パニック!
The Second Raid」「隠の王」「おねがいマイメロデ
ィ」といった、最近のテレビアニメも放送されているん
ですが、それとは別に、繰り返し衛星局や地方局で
再放送され続けている、70〜80年代の旧作もたくさ
んあるようです。
――ということの詳細がわかるのが、Animeclick
12月4日付け記事経由で知った、Cartoni80.itとい
うサイトさんです。
こちらでは、日本のアニメを含む、70〜80年代に製
作された、テレビアニメーション・カートゥーンの、イタ
リア国内における現在での放送状況を伝えてくれて
います。
また、どういう作品が、いつ、どういうイタリア題で放
送されたかというデータベースも揃っていて、研究者
にはありがたいと思います。
ちなみにウェブ投票のコーナーでは、「お気に入りの
魔女っ子アニメは?」というお題もあって(No.10)、
1.「魔法の天使クリィミーマミ」 (84) 42.86%
2.「魔女っ子メグちゃん」 (40) 20.41%
3.「魔法のスターマジカルエミ」 (21) 10.71%
4.「花の子ルンルン」 (14) 7.14%
5.「魔法の妖精ペルシャ」 (9) 4.59%
6.「魔法使いチャッピー」 (8) 4.08%
6.「魔法のアイドルパステルユーミ」 (8) 4.08%
8.「魔法のプリンセス ミンキーモモ」 (6) 3.06%
9.「魔法少女ララベル」 (5) 2.55%
10.「魔法使いサリー」 (1) 0.51%
という結果になっていました。「クリィミーマミ」が圧倒
的ですね。全体的には、いい感じで70年代と80年代
の魔女っ子アニメが並んでいると思います。
では本題というわけで、今も(2008年12月期)イタリアで
放送されている、70〜80年代の日本アニメリストです。
全国ネットワーク局
Italia 1
・「ドラえもん」
・「キャプテン翼」
デジタル放送局
Boing TV
・「キャッツ・アイ」
・「ワンワン三銃士」
・「名犬ジョリィ」
・「アルプス物語 わたしのアンネット」
・「アイドル伝説えり子」
Hiro
・「円卓の騎士物語 燃えろアーサー」
・「機動戦士ガンダム」
・「Dr.スランプ アラレちゃん」
衛星放送局
Cooltoon TV
・「宇宙海賊キャプテンハーロック」
・「黄金バット」
・「未来ロボ ダルタニアス」
・「うる星やつら」
DeA Kids
・「みつばちマーヤの冒険」
・「アルプスの少女ハイジ」
・「赤毛のアン」
Nickelodeon
・「アタックNo.1」
地方局(ネット配信あり)
Teleuniverso
・「ハニー・ハニーのすてきな冒険」
Telesirio
・「アローエンブレム グランプリの鷹」
Quarto Canale TV
・「うる星やつら」
Canale 7
・「ゴワッパー5 ゴーダム」
・「闘士ゴーディアン」
D1 Television
・「ダッシュ勝平」
・「アローエンブレム グランプリの鷹」
・「魔女っ子メグちゃん」
地方局
Videostar
・「ヤッターマン」
TeleTurchino
・「六神合体ゴッドマーズ」
San Marino RTV
・「小鹿物語」
Noitv
・「ジャングル大帝」
Super 3
・「無敵ロボ トライダーG7」
・「無敵鋼人ダイターン3」
・「スプーンおばさん」
・「ほえろブンブン」
Teletibur
・「タイムボカン」
・「宇宙戦艦ヤマト」
TV Luna
・「はじめ人間ギャートルズ」
Telitalia
・「タイムパトロール隊オタスケマン」
・「六神合体ゴッドマーズ」
――という感じですね。
なんだか調べてて、どんどんタイムスリップしていく
ような気分になりましたけど(笑)。
まあ、この辺の作品の契約は全て買い切りで、いくら
再放送しても放送料をさらに払う必要はない、という
こともあるだろうとは思いますが、それでも見る人が
いない作品を放送するわけもないでしょうし、ここに並
んだ作品は、イタリアでずっと人気があると、それなり
に判断していいと思います。
個人的な注目作は……「アローエンブレム グランプリ
の鷹」ですね。
四輪のモータースポーツを描いた作品ということで、
さすが地元モンツァでのF1イタリアGPの時は、占拠率
が50%を超える(テレビをつけている家庭の半分が、
F1レースを見ている)イタリアだなあ、とか思ったり。
F1というか、フェラーリが人気あるわけですけど。
他ならぬそのフェラーリでワールド・チャンピオンを2度
獲得した、ニキ・ラウダなどの、実在ドライバー達も出
演している筈ですが、ご本人達は知っているのかな?
あと、世界名作劇場シリーズや、「スプーンおばさん」
みたいな作品を、今でも放送し続けてくれているのは、
なんだか嬉しいですね。