2005年12月26日

「魔法少女リリカルなのは」第9&10話


本国では20日頃発売になった、故エディ・ゲレロ
選手の自伝、「Cheating Death, Stealing Life :
The Eddie Guerrero Story」
(Michael Krugman
共著)が届きました。
おそらくは突貫作業で挿入したんでしょうけれど、
冒頭に1ページの、ビンス・マクマホンWWE会長に
よる追悼文が掲載されています。ペーパーバック
版には、他のレスラー達からのコメントなども追加
されるのではないでしょうか。
現在読み進めているショーン・マイケルズの自伝が
終わったら、こちらもじっくり読みたいです。


short_g.gif


引き続き「魔法少女リリカルなのは」は、第9話
「決戦は海の上でなの」
第10話「それぞれの
胸の誓いなの」
を見てみました。
世間様では、2ndシーズンの「A's」がフィナーレ直
前で大盛り上がりというのに、こちらはまだまだ1st
シーズンを消化中ということで申し訳ないです。
「A's」を見られるとしても、1年くらいはかかるの
でしょうね……。


「魔法少女リリカルなのは」公式サイト
http://www.nanoha.com/archive/index.html


ここまで見てきて感じる、この作品の魅力というか
成功の理由は、上手く言えませんが、「伝えたいこ
とはシンプルであればあるほど、力を備える」とい
うひとつの真理でしょうか。
作劇の表面上からの理解でいうなら、どのキャラも
自分に正直でまっすぐに考え行動する、という統一
感が、物語に確固たる方向性を与えています。
作品の中で、「人間を描く」ということと、「物語を描
く」ということは、その主従と因果のバランスがとても
難しい関係ですよね。
キャラクターのために物語があるのか、それともそ
の逆なのか。どちらが正しいというものではなくて、
それは作品それ自体と見る側が決定するとしか言
いようがありません。そのバランスが崩れると、作
品はあっさりと崩壊してしまいます。


「魔法少女リリカルなのは」は、そういう意味での
キャラクターと物語のバランスが理想的な、傑作の
域に達しようとしているかに思えます。
まず言えるのは、どのキャラクターも立ち位置がシ
ンプルに設計されていながらも、その人格が一面的、
あるいは単純に見えないような工夫が施されている
ことです。
これは個々のキャラクター描写が、主人公なのはを
中心とした物語の方向性に対して、アイデンティテ
ィを失わないまま正確に沿う形で示される演出が徹
底されているからですね。
なのはが、その特殊能力や運命といった設定だけ
でなく、言葉や行動で示される人格それ自体によっ
て作品の軸になっているという意味で、正しく主人
公として機能しており、それを支えているのが、良
い意味で無駄のない、各キャラクター造形のシンプ
ルさだと思うのです。


結果として、なのはを主人公として認め、信じてい
られるのなら、他のキャラクター達も、善悪を問わ
ず、まずはそのまま受けとめて、描かれる物語をた
だ見つめていればいいという安心感を与えてくれる
のですね。
そんな作品構築がオーバー・コントロールに見えな
い理由のひとつとしては、求められる幅を正確に把
握した声優さんたちの名演もあるでしょう。
ともあれ、シンプルであっても、しっかりとした方向
性が構築されていれば、物語は厚みを備えるとい
う好例だと思いますし、ワンクール全13話という短
い作品にもかかわらずその高みに達しているのは、
正直すごいと思います。


振り返ってみれば、なのはが魔法の力を得る第1
&2話のストーリー・テリングの、分かり易すぎるス
タンダードさも、その場だけのインパクトや、奇を
てらって混乱させるより、以後語られるべき物語の
ための基礎として、あえて必要最小限のプロットだ
けを提示し、なのは達キャラクターに自由を与える
ためだったのかもしれませんね。
ファースト・エピソードは、確かに作品のカラーを
決定づける大切な立場にあり、以後のキャラクター
の行動や世界観を規定するわけですが、「なのは」
の場合は、あえて無色の個性無き導入部として描か
れたために、逆になのは達キャラクターが、人間と
して自由に考え行動する土台になれたとも思います。
もちろん、そこだけ見れば、既出作品の亜流としか
みなされない可能性も高く、実際そうだったようです
けれど……。


物語は、そんな主人公高町なのはと、ある意味ネ
ガである、もう1人の主人公フェイト・テスタロッサ
の関係こそを語るべき軸として、どんどんとテン
ションが高まっていきます。その語り口のブレの
無さは、見事としか評せません。
まさにキャラクターと物語が同化し、ただただ引き
込まれていく勢いに身を任せていい、観客としての
幸福があるのみです。
双方が持つジュエルシードを賭けての戦いがなにを
生むのか、単なる勝ち負けを超えた結果が、物語を
どこへ導くのか、静かに見守りたいと思います。
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