2008年11月19日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2008年10月期)


まず先に少し。
紹介するのは久々ですけど、今日付けの日刊英字紙
The Japan Timesの紙面(P3)に、マンガ・オタク関
連の記事が2つ掲載されていました。
1つ目は、

"Tezuka ― keeper of 'manga' flame"

と題したもので、来年2月に小学館クリエイティブから
47年ぶりに復刻出版される、手塚治虫氏の単行本デ
ビュー作「新宝島」オリジナル版についての記事です。
日本のストーリー漫画のルーツとしての、作品紹介と
いったところですね。
関連・読売新聞10月28日付け記事
「手塚治虫 『新宝島』復刻へ」

もう1つは、

"Muscle cars giving 'otaku' new platforms to
flex their fetishes"


というBloomberg発の記事で、写真を見ればわかる
通り、いわゆる「痛車」を紹介したものです。
Japan Timesは以前にも痛車についての記事を掲載
したことがあって、その時は確かアニメ「魔法少女リリカ
ルなのはA's」の高町なのはさんだったと思うのですが、
今回はゲーム「タユタマ」の泉戸ましろさんですね。
痛車はコスプレやメイド喫茶と同じように、ビジュアルと
して分かりやすく伝えやすいので、こういう風に海外向け
のメディアでは美味しい素材のようです。


short_g.gif


さて今日の本題。
恒例ですがBDZOOM.comによる、フランスでのマンガ
売り上げ月間ランキングの、2008年10月分が公開掲載
されています。

"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE MANGAS
– Novembre 2008"


まずは、トップ15のランキングを引用してみます。
数字は累計の刷り出し冊数です。


1.「DEATH NOTE」第12巻
2.「NARUTO」第38巻
3.「NANA」第19巻(6万5000冊)
4.「魔法先生ネギま!」第15巻
5.「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」第3巻(4万冊)
6.「Übel Blatt」第7巻(2万冊)
7.「666〜サタン〜」第18巻
8.「Dofus」第9巻(3万冊)
9.「xxxHolic」第12巻
10.「FAIRY TAIL」第1巻
11.「FAIRY TAIL」第2巻
12.「鋼の錬金術師」第18巻
13.「NARUTO」第37巻
14.「Bleach」第29巻
15.「ONE PIECE」第45巻


というわけで、本編最終巻となる「DEATH NOTE」の第
12巻が、先月トップだった「NARUTO」第38巻に代わり、
見事第1位を獲得しています。
それとやはり、「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」
第3巻の強さも目立ちます。
先月は上位だった、「ONE PIECE」第45巻は、「FAIRY
TAIL」第1&2巻に抜かれてしまいましたね。やはりシリ
ーズの最初からの方が、作品に入り込みやすいというこ
とでしょうか。人気が持続するかどうかは、また別の問題
ですけれど。


あと記事では、フランス国内での総売上げ冊数的な話
として、

「ドラゴンボール」……1700万冊(フランスで最も売れた
           少年マンガ)
「ONE PIECE」……360万冊
「Bleach」……130万冊
「NANA」……100万冊
「ラブ★コン」……10万冊

といった数字も出されているようです。


short_g.gif


では続いて、Edistatによる、フランス国内での書籍全体
売り上げ週間ランキングの最新分(11月03〜09日)
から、
日本マンガを抜き出してみると、


12位 「FAIRY TAIL」第3巻
52位 「D.gray-man」第13巻
61位 「NARUTO」第38巻
117位 「エア・ギア」第12巻
118位 「DEATH NOTE」第12巻
135位 「NANA」第19巻
181位 「ロザリオとバンパイア season II」第2巻


という結果で、「FAIRY TAIL」の新刊である第3巻が、
引き続き好調のようですね。僕は未読の作品ですが、
特にフランス受けする内容があるんでしょか。


それと、こういう全体のランキングには入ってきていま
せんが、出版社Tonkamで10月期に最も売れたのは、
「ToLOVEる」第1巻、という記載もありますね。


short_g.gif


フランスといえば、

さて、フランスのマンガ事情なのですが、「神の雫」が
フランスで人気と聞きましたが、ランキングに入ってい
ないようです。青年マンガはまだフランスでは根付いて
いないということでしょうか?


というコメントをいただきました。
「神の雫」は、フランスではGlenatから「Les Gouttes de
Dieu」のタイトルで出版されていて、12月3日には最新の
第5巻
が発売予定です。
フランスで受けているということでは、アングレーム国際
コミック(バンドデシネ)フェスティバル最優秀コミック賞の
2009年公式セレクションに選ばれていますし(参考・アニ
メ!アニメ! 11月1日付け記事
)、売上げということでも、
ニューヨーク・タイムズの10月21日付け記事、

"A Comic Book and a Bottle of Wine"

で、「フランスでのフランス語版の出版は4月から始まっ
ており、好調な売上げによって、続く4巻の出版も立て続
けになされた」という解説がありますね。


確かに、売上げランキング上位には、少年向けの作品
ばかりが顔を見せていますが、それ以外のジャンルの
作品も、作品評価という意味では受け入れられている
と思います。
詳しくは、JETRO(日本貿易振興機構)のレポート

「欧州におけるコンテンツ市場の実態」

や、アニメ!アニメ!さんのレポート

「フランス マンガ事情 2008年パリ編」
「パリのアニメ・マンガ マニアショップ事情」

などもご参考ください。



posted by mikikazu at 12:08 | TrackBack(0) | 海外情報(フランス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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