さて、前回からとんでもなく間隔が空いてしまいま
したが(9月16日だって)、「舞-HiME」はようやくに、
DVD最終第9巻収録の第24話「コイ・ハ・タタカイ」
を見ることが出来ました。
「舞-HiME」公式サイト
http://www.sunrise-inc.co.jp/my-hime/
2004年9月30日(関東地方)に放送された第1話の
オンエアは、リアルタイムで見ているので、2クール
作品にもかかわらず、もう1年以上の付き合いが続
いているんですね。
その合間にゲーム版「運命の系統樹」があったりも
しているわけで、とにかくもいまだに僕にとっては
現在進行形の作品と物語が、いよいよ終局を迎え
つつあることは、とても寂しくあります。
後悔のないように、残されたお話をしっかりと見て
いきたいですね。
そうそう、DVDにはオンエア版と合わせて、第26話
のディレクターズ・カット版なるものも収録されてい
るんですが、実際どちらを先に見るべきかと、ちょ
っと悩むところです。
今回のお話では、舞衣さんと楯クンの関係にひとつ
の決着がつけられたわけですが、それで何か盛り上
がったかというと、残念ながら特にそうではありませ
んでした。
これはひとえに僕の中で、楯クンというキャラクター
が全く評価されていないからですが。
舞衣さんと詩帆ちゃんの間を優柔不断にフラフラ、
というのならまだしも、詩帆ちゃんを一番大切にす
るという意志を表明したその後で、自分だけを信じ
続けてくれる詩帆ちゃんをあっさり捨てさり、あまつ
さえ今回「本当に一番大事なのは、責任とか、そんな
んじゃなくて、自分がどうしたいかなんだ」といけし
ゃあしゃあと自己正当化論をのたまう楯クンは、本気
でその後頭部をぶん殴りたくなりましたよ。ぷんぷん。
それはまあ恋心なんてのは契約じゃないんだから、
気持ちの切れ目が縁の切れ目ではありますが、そ
れにしたってあんまりにあんまりというのが、僕の気
持ちなんですけれど。
で、そういう最低男の楯クンを好きだと認めることは、
詩帆ちゃんの気持ちを踏み台にすることも含めて、
本編主人公の舞衣さんの人間としての格も、ずいぶん
と下げてしまったと思います。「嘘つき」という詩帆ちゃ
んの楯クンへの批判が全くもって正当なだけに……。
楯クンへの詩帆ちゃんの気持ちは舞衣さんも知ってい
てなお、恋心が理屈で抑えられないのは仕方ないに
しても、楯クンの立ち回りの拙さゆえに、舞衣さんも
割を食ってしまったというか……。
でも、閉じた「個」同士の無益な激突と消耗戦が繰り
返されるこの「舞-HiME」のバトル・プロットにおいて
は、楯クンがろくでもない男であるがゆえに、舞衣さ
んと詩帆ちゃんの戦いの空しさと痛々しさが強調さ
れていると考えれば、構造としては納得がいきます。
もし楯クンがとてもまっすぐかつ高潔な男で、一度
選んだ女性には心底尽くし続ける、たとえ自分の気
持ちが揺らいでも、自分を信じてくれる相手との約
束は貫くべきだと考えるような人だったら、最初か
らバトルが発生しないので、そういう意味では正し
い配置なんでしょうね。
そもHiMEとしての力を得るのに、大切な人の存在は
必要でも、その人との関係性は必要ない、大切だと
勝手に思い込む自分のエゴだけで十分だという設定
の皮肉が如実に示されたバトルではありました。
今回のバトルで、舞衣さんは「大切な人」を物理的に
失ってしまいました。
「大切な人」に対する信頼を失ってしまったなつきさ
んのように、心理的な盲視なら、今回のような復活
も可能なんでしょうけれど、経緯はどうあれHiMEと
しての力の契約要因であった「大切な人」の消失は、
舞衣さんのバトルからの離脱も同時に意味します。
もし彼女がHiMEとしてまた再起するとしたら、それは
ルール自体の否定につながるわけなので、絶対にあ
りえない……と言いたいところですが、主役の舞衣
さんに今後のエピソードで活躍の出番がないとも
思えませんので、なんらかの逃げ道、あるいはどん
でん返しはあるのでしょうね。
個人的には、このままなつきさん主役でも構わない
んですが(笑)、どうあっても退場するだろう静留さ
んの敗退は、彼女の「大切な人」であるなつきさん
の消失に直結するので、その辺、どんなタイミング
になるのか、とても不安です。
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