2008年10月05日

映画批評データサイトROTTEN TOMATOES調べによる、アメリカでのアニメーション映画TOP50


何度かご紹介したことがありますが、アメリカの
サイトROTTEN TOMATOESは、ネット上で確
認出来る映画批評を、Fresh(新鮮=肯定的)、
Rotten(腐っている=否定的)で分類し、その割
合をTomatometerというパーセンテージ評価付
けで表示しています。
例えば、先週末の興行成績第1位作品だった「イ
ーグル・アイ」
だと、117確認出来るレビューの内、
Freshは32、Rottenは85になり、Tomatometer
での数字は27%と、成績に反して、批評家受けの
よくない作品であることがわかります。


そのROTTEN TOMATOESが、全米で公開された
アニメーション映画に限定した、歴代TOP50リストを
作成していました。

"ROTTEN TOMATOES: Best Animated Films"

イラスト下部の「START COUNTDOWN」をクリッ
クすると、第50位から順に表示されていきます。
一個一個見ていくのは大変でしょうから、ここでまと
めて、TOP50リストを引用してみますね。
もちろん日本アニメも含まれています。


short_g.gif


1.「トイ・ストーリー2」(99年)
2.「白雪姫」(37年)
3.「ピノキオ」(40年)
4.「トイ・ストーリー」(95年)
5.「WALL・E/ウォーリー」(08年)
6.「ファインディング・ニモ」(03年)
7.「ファンタジア」(40年)
8.「チキン・ラン」(2000年)
9.「ロジャー・ラビット」(88年)
10.「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」(93年)

11.「Mr.インクレディブル」(04年)
12.「101匹わんちゃん」(61年)
13.「千と千尋の神隠し」(02年)
14.「アイアン・ジャイアント」(99年)
15.「ダンボ」(41年)
16.「レミーのおいしいレストラン」(07年)
17.「ペルセポリス: PERSEPOLIS」(07年)
18.「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」(05年)
19.「ジャイアント・ピーチ」(96年)
20.「モンスターズ・インク」(01年)

21.「アンツ」(98年)
22.「イエロー・サブマリン」(68年)
23.「ベルヴィル・ランデブー」(03年)
24.「美女と野獣」(91年)
25.「もののけ姫」(97年)
26.「ライオン・キング」(94年)
27.「アラジン」(92年)
28.「ザ・シンプソンズ MOVIE」(07年)
29.「バグズ・ライフ」(88年)
30.「シュレック」(01年)

31.「カンフー・パンダ」(08年)
32.「シュレック2」(04年)
33.「バンビ」(42年)
34.「リトル・マーメイド」(89年)
35.「AKIRA」(88年)
36.「ジャングル・ブック」(67年)
37.「ターザン」(99年)
38.「わんわん物語」(55年)
39.「ムーラン」(98年)
40.「シンデレラ」(50年)

41.「ハウルの動く城」(05年)
42.「リロ・アンド・スティッチ」(02年)
43.「ラマになった王様」(2000年)
44.「ティム・バートンのコープスブライド」(05年)
45.「眠れる森の美女」(59年)
46.「ファンタジア2000」(99年)
47.「パプリカ」(07年)
48.「THE RESCUERS ビアンカの大冒険」(77年)
49.「ウォーターシップダウンのうさぎたち」(78年)
50.「サウスパーク/無修正映画版」(99年)


short_g.gif


という結果になっています。
「トイ・ストーリー」は続編の方が評価高いの?とか、
ディズニーの旧作でも「白雪姫」や「ピノキオ」は上位
なのに、「シンデレラ」とか「眠れる森の美女」は下位
なんですね、とか思ったりもしますが、アニメーション
には詳しくないので、よくわかりません。


とりあえず、ランクインした日本アニメを並べてみると、

13.「千と千尋の神隠し」(02年)
25.「もののけ姫」(97年)
35.「AKIRA」(88年)
41.「ハウルの動く城」(05年)
47.「パプリカ」(07年)

になりますね。
アカデミー受賞監督の宮崎駿作品の複数ランクインは
当然なんでしょうけれど、当時の映画賞レース的には
あまり評価されていない筈の「AKIRA」の、歴史的イン
パクトが、肯定的批評の多さから想像出来ます。
今敏監督は「パプリカ」だけではなく、どの作品も批評
家筋の受けはいつもいいんですが、興行的にはいつ
も10館程度の限定公開にとどまっていて、広い一般
的認知には、まだ届いていないのではないでしょうか。
あ、「海外で評価されている日本アニメ」みたいな文脈
の記事でいつも引き合いに出される人では、押井守監
督の作品が入っていませんね。


補足として、ROTTEN TOMATOESでデータ集計され
た、日本アニメ映画の評価については、当ブログ2007
年6月12日付け記事、

「アメリカ映画批評界における、日本のアニメ映画
の歴代評価」


が、そしてアメリカで公開されたアニメ映画リストにつ
いては、2006年8月29日付け記事、

「ジェリー・ベック編『The Animated Movie Guide』
による、アメリカで劇場公開された日本アニメ映画リスト」


がそれぞれ参考になるでしょう。
批評ではなく、興行成績のデータということなら、
映画情報サイトBox Office Mojoの「Animation -
Anime Movies」
のデータをチェックしてください。


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★「プリンセスナイン」第1話観てもらえて、ありがとう
ございました。
って、僕がお礼を言う立場じゃないですけど、その同じ
名前を呼ばれる落ち着かない感じを味わって欲しくて(笑)。
今後のお話が、りょうさん好みに進んでいくかどうかは
微妙ですが(10年前の作品ですし)、またそうなったら報
告しますね。

お薦めの「おおきく振りかぶって」は、さっそくアニメ版
DVDの第1〜2巻(第1〜5話)をレンタルしてみました。
この辺を見て、先に進めるかどうか判断したいと思います。
仰るように同じ野球部のお話ということで、「プリンセス
ナイン」とうまく比較出来たら面白いですけど。

「ストライクウィッチーズ」のDVDは、テレビ放送では遠
慮していた部分を解禁したバージョンになるそうですね。
確かに人を選ぶというか、楽しめないことがわかっている
ものに、あえて投資するのも……という気分にはなってき
ました。
ともあれ「窓口を狭めるような突飛な設定」という言葉で、
もしそういう部分をこそ評価して楽しんでいたらどうしよう、
という、ここ1週間の不安が解消されたのはよかったです。
ホントに。


posted by mikikazu at 11:31 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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