★秘めやかで甘いなつきさんの逆襲(?)、堪能さ
せていただきました。こういう看病してくれるなら、
またいつでも病気になるんですけど(笑)。同じよう
にお粥食べてパソぐらいはいじれてたのに、どうして
なつきさん来なかったんだろ?←そりゃあ来ないよ
そうそう、遅れに遅れていた「舞-HiME」DVD第9巻
ですが、ようやくにアマゾンの方にも在庫が入ったみ
たいなので、そちらのアソシエイト経由で今度こそホ
ントに明日くらいに、届く筈です。たぶん。おそらく。
いわゆる「シスタープリンセスメーカー」こと「プリン
セスメーカー4」も、天広さんの絵は好きなので、
いつか時間が出来ればプレイしたいですね。
えっとそれから気になっているのが、悩んでおられ
る風の「乙女はお姉さまに恋してる」。購入される
のでしたら、こちらも合わせてプレイしたいなーと
は思ってます。またぞろ「お姉ちゃんスキー」で検索
されても申し訳ないので、その言葉はもう使わないよ
うにしておきますけど(笑)。
私信終了以下本題。我空腹我欲求中華丼。
メインの映画賞としては初ですが、宮崎駿監督の「ハ
ウルの動く城」が、ニューヨーク映画批評家協会のア
ニメーション賞に選ばれましたね。
実際の興行成績とは裏腹に、批評家筋での宮崎駿監
督作品の評価は非常に高いです。
メディア上の映画批評を統計するRotten Tomatoesに
よると、「ハウルの動く城」にアメリカ人映画批評家か
ら寄せられた批評の数はトータルで123。
そのうち、肯定的な批評(Flesh)は85%を占める104。
否定評(Rotten)は19というのが、Rotten Tomatoes
の判断です。
アカデミー賞を獲得した前作「千と千尋の神隠し」は
もっと圧倒的で、総レビュー数142のうち、否定評は
わずかに3。残りの139人が肯定的であるという、厳
しいとされるアメリカの映画批評においては凄まじい
支持を得ていました。
さらにその前作、「もののけ姫」も数は少ないですが、
やはり61レビューのうち56が肯定という、良い反応を
残しています。
なので現状の問題は、よいレビュー反応をどうやって
興行に結びつけるかということなんでしょうけれど……。
「Rotten Tomatoes」
http://www.rottentomatoes.com/
というわけで非常に遅ればせながらで、マイシスく
さてるさんとシンクロしちゃってますが、僕もやっと
こ「ハウルの動く城」をDVDで鑑賞してみました。
以下、内容ネタバレあります。
まず、良い点を挙げてみると、やはり僕もハウル役
の木村拓哉さんを最初に褒めたいです。
僕は木村拓哉さんという方の出演された映画やテレ
ビドラマ、バラエティ番組の類を見たことはないの
で(SMAPなるグループの人、くらいは知っています)、
演技力という点では全く想像がつかなかったのです
が、原作とは違う、不意を突かれた最初の唐突な登
場シーンで、その声がするりと滑らかに、「あ、ハウ
ルだ」と耳に入ってきてくれた瞬間、とても嬉しくなり
ました。
キャラクターとしてのハウルの魅力というと、クール
さと子供っぽさの微妙なバランスだと思うのですが、
それを上手く表現してなおかつ、涼やかで生ある色
気のようなものも感じさせてくれる、ベスト・キャステ
ィングだったと思います。こういう声で、ハウルは幸
せだったとも感じました。
クリスチャン・ベールが演じた英語版ハウルはもう
少し声が低めで、比較すると気障っぽさの方を強調
したような感じでしたね。この辺は好みが分かれる
ところかもしれません。
それから、原作でお気に入りだった、ハウルの弟子
マイケル(マルクル)が、原作通りの可愛い素直で
いい子だったのもよかったです。もっと出番があっ
てもよかったかも。
それともちろん、久石譲さんの音楽はそれだけで
ひとつの作品といえるくらいに上質で、今回はむし
ろ作品を助けている場合も多くありました。
駄目だった点は……、多くの方が指摘されているよ
うに、原作を離れた後半の、混乱したシナリオ展開
になるとは思います。
なにより、素人の観客視点からいうと、「18歳の女の
子が魔法で90歳のおばあちゃんにされてしまった。さ
あどうなる?」というのが、映画としての最大のプロ
ットの関心なのに、「その魔法が解ける瞬間」が映
画としてのクライマックスでなく、カタルシスもなにも
ないというのは、エンターテインメント映画としては
肩透かしだと思います。
原作はもっとシンプルに、ハウルと荒地の魔女の関
わりに焦点を絞り、クライマックスも2人の対決とハウ
ルの心臓をめぐるお話でまっすぐまとめられ、その過
程でソフィーも……という感じなんですね。
戦争についても、「そういうことになるかもしれないか
ら、念の為、ハウルのような強力な魔法使いは手元
に置いておいた方がいいかも」くらいの理由背景にな
る程度で、描写は全くありません。
結局、「老婆にされてしまったソフィー」という主人公の
ドラマに対して、物語上の対立者がその元凶である個
人・荒地の魔女から、ソフィーとは関係のない戦争とい
う全体状況にすり替えられてしまったことで、全体の物
語も帰着点を失い、まとまりようもなくなってしまった、
ということだと思います。
違う言い方をすれば、ハウルが戦争を憎む気持ちにソ
フィーは最初から関与していないし、戦争のせいでソフ
ィーが老婆になったわけでもありませんから、2人のド
ラマが論理的に結びつく根拠が、そもないわけです。
これが原作どおりに「対荒地の魔女」で通していれば、
綺麗にまとまったのですが。
で、そんな理屈付けを超えて、役者の存在感が、「この
2人じゃないと駄目なんだ。それぞれの事情はさてお
いて、愛し合ってしまった2人なんだから」という説得
力を備えさせることも、映画の世界ではままある奇跡
ですが、アニメでは――というか、少なくともこの作品
では、そういうレベルに到達するほどのドラマの密度は、
用意されていたとは思いません。
なので、僕に言わせると、映画版「ハウル」は、わざわ
ざ原作を面白くなく改変してみせた作品という意味で、
とっても落胆しました。原作を知らない方が見ると、
また違うとは思いますが……。
冒頭、原作にないソフィーとハウルの出会いを追加し、
ハウルと荒地の魔女の確執のとばっちりとして、ソフィ
ーが魔法をかけられる理由をよりわかりやすくするなど、
良い改変も前半には見受けられただけに、後半の混乱
はただ残念の一言です。

