2008年08月28日

実験「アメリカで、ファンサブに頼らずにアニメファンとしての生活を過ごせるか?」


オリジナル記事の発表は3週間も前のことですから、
既に話題にされた方もいるかもしれませんが、タイミ
ング悪くお休みをはさんだりしちゃったので、うちの
方でも、念のために紹介しておきますね。
例によって、Brigid AlversonさんのMangaBlog
8月6日付け記事内で取上げてくれたので知ったのが、
Scott VonSchillingさんのブログThe Anime
Almanac
の、

The Anime Almanac 2008年8月5日付け
"Living Legit - A Month Without Fansubs"

という記事でした。
アメリカのアニメ声優であるGreg Ayresさんが、
ファンサブの非合法性と、それが業界に与えている
深刻な被害について訴える活動を、コンベンション
のパネルなどで続けていることは、何度もご紹介し
てきましたよね。
大きな話題になった、昨年10月のワタナベシンイチ
監督による、コンベンションOni-Conでのファンサブ・
違法ダウンロードに対する厳しい発言も、Ayresさん
の活動を受けたものです(2007年10月23日付け記事)。


2008年6月20〜22日に、ニュージャージー州セコー
カスで開催されたコンベンションAnimeNEXT(公式サ
イト
)にも、Greg Ayresさんはゲスト参加されていて、
Ayresさんへの直接のインタビューと、パネルでの説
明から、The Anime AlmanacのScott VonSchilling
さん自身も、ファンサブ視聴を、ついにやめる決意に
到りました。

The Anime Almanac 2008年7月1日付け記事
"Greg Ayres and the Fight Against Fansubs"


今回の企画は、その決意を受けて、合法的な手段
のみによって、アニメ視聴生活をどこまで楽しめる
のか、アメリカでアニメファンでいるためには、ファン
サブを違法視聴し続けないと本当にいけないのか、
ということを試してみた、2008年7月の、1ヵ月間の
記録になります。


short_g.gif


1ヵ月を過ごした上でのVonSchillingさんの結論を、
先に一言でいってしまうと、「違法視聴に頼らずとも、
アニメファンとしての生活を楽しめた。それもかなり
の安価で」というものになります。
VonSchillingさんが用いた、メインの視聴手段は、
宅配DVDレンタルのNetflixで、一度にDVDを3枚
レンタルして、1ヵ月間なら何度でも返却・レンタル可
能という、16.99ドル(約1860円)のプランを選択します。
このプランによって、VonSchillingさんは16枚の
DVD(そのうち9枚がアニメ、あるいはマンガを原作
とした日本製実写映画)をレンタル出来ました。
「英國戀物語エマ」「スクールランブル」「人間交差点」
などの作品を見てみたそうですが、映画作品も含めて
エピソード数換算してみると、合計で33エピソードに
なり、1エピソードあたりのコストは、60セント(約65.7
円)という計算になります。


その他にも、1エピソードにつき平均1.69ドル(約185円)
という価格になった、 iTunesやBOST TVからの合法ダ
ウンロード購入(「ストライクウィッチーズ」「月詠 -MOON
PHASE-」)、1エピソードにつき1.69ドル(約296円)と
いう価格の、通常のDVD購入(「パプリカ」「らき☆すた」
「天元突破グレンラガン」)、無料のオンライン配信
(「DEATH NOTE」「コードギアス 反逆のルルーシュ」
「クレヨンしんちゃん」「バッカーノ!」、FUNimation
のYouTube配信)など、たくさんの合法手段でアニメ視
聴を満喫し、その合計は、7月の1ヵ月間で、94エピソ
ードに達しました。毎日3話見なくては、消化出来ない
ほどの数です。
使った金額は104ドル(約1万1390円)で、その詳しい
作品リストは、こちらに掲載されています。


これだけの合法視聴出来るアニメが、アメリカ国内で
もたくさんあるという事実が証明出来たことで、もうフ
ァンサブ視聴に戻る必要はないと、VonSchillingさん
自身は結論付けています。
むしろ、実際には買ったりしないのに、「ファンサブを
見るのは、DVD購入判断のためのサンプルとして」と
いう嘘のエクスキューズを口にせざるをえないストレス
から解放された、安らぎも感じているようですね。
例えわずかな金額しか返せなくても、合法視聴によって、
作品を作ってくれたクリエイター達と業界を支えていき
たいと。
こういう人の声が、どれだけアメリカのアニメファンの
中で広まっていくのか、それとも相手にされないのか、
引き続き注目していきたいです。




posted by mikikazu at 11:07 | TrackBack(0) | ファンサブ/スキャンレーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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