2010年10月24日

日本でのハートキャッチ映画の公開日の10月30日に、イタリア国営放送局Rai Dueで、映画「ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち」の放送が決定

昨日行われた映画「ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?」(公式サイト)の完成披露舞台挨拶で明らかにされた、同映画が来年2月フランスで公開されるというニュースには、驚かれた方も多かったようですね。もちろん自分もそうでしたけど。
とりあえず現時点では、東映アニメーション・ヨーロッパ公式サイトや、フランスのアニメ・マンガ情報サイトなどでは、全くニュースとしては伝えられていないみたいです。


TVシリーズの「ハートキャッチプリキュア!」は、フランスではまだ放送されていません。
というか、「ふたりはプリキュア」に始まるプリキュアシリズ自体が、放送されたことがない筈です。少なくとも1作目の「ふたりはプリキュア」は、他のヨーロッパ諸国だと、イタリア・ドイツ・スペイン・イギリスで放送されているのですが。
なので、フランスでのプリキュアシリーズの認知度、特に子供間でのそれがどれだけ存在するのかは、難しいところだと思います。
もちろん、せっかくフランスを舞台にした最新作なのだから、そのことが大きなセールスポイントになるのも確かでしょうけど。どういった形・規模での公開になるのか、色々楽しみです。


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状況がよくわからないフランスと違って、おそらくヨーロッパで最もプリキュアシリーズの人気の高い国が、イタリアになると思います。
そのイタリアで、日本での映画「ハートキャッチプリキュア!」の公開日と同じ10月30日の午前7時45分から、国営放送局Rai Due(公式サイト)が、映画「ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち」(日本公式サイト)を放送してくれることが明らかになっています。
情報自体は、数日前からイタリアのアニメ系フォーラムで伝わっていたのですが(例えばここ)、Yahoo!イタリアのテレビガイドでも確認出来たので、事実と考えていいでしょう。


現在イタリアでは、地上波のRai Dueと同じ、国営放送Raiグループ内の、衛星チャンネルRai Gulpで、「Max Heart」が放送中なので、それに合わせたものだと思います。

Rai Gulp公式サイト内「ふたりはプリキュア Max Heart」ページ
(イラストが「Yes!プリキュア5」ですが)

実は2009年2月頃から、この「Max Heart 2 雪空のともだち」と、シリーズ次作「Splash☆Star」の劇場版「チクタク危機一髪!」のイタリア語吹替が制作されているという話は目にしていたんですけど(Animeclick 2009年2月1日付け記事)、それからずっと音沙汰がなかったので、どうなったんだろうとは思っていました。Rai Gulpでの「Max Heart」の放送が好評なので決まったのだとしたら、なお良いことです。
「チクタク危機一髪!」もいずれ放送されるでしょうけど、そうすると、Rai Gulpでの「Max Heart」の放送が終了して、続いて「Spalsh☆Star」の放送が始まってからになるかもしれませんね。


プリキュアシリーズは、「Yes!プリキュア5」までがRai Dueで放送されていて、現在その続編である「Yes!プリキュア5GoGo!」が待機中、といった状況です。
一応「秋から放送予定」という話なので(AntonioGenna.net 9月22日付け記事)、そろそろかな、とは思います。
イタリアではまた、民放最大手のItalia 1で再放送中の「美少女戦士セーラームーン」(Italia 1公式サイト内作品紹介ページ)が、時には視聴者数が100万人に迫るほどの好調なんですが、同じ東映アニメーションの代表作であるプリキュアと、良い意味で競い合って欲しいと思います。

2010年10月22日

アラビア語マンガ「Gold Ring」(作:カイス・セドキ/画:姫川明)が、中東・ドバイの子供達の読書能力向上運動に貢献

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Does this look like fun or what?! Woohoo! ^_^
(子供達のはしゃぎようを見て!)

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I've never seen so many copies of Gold Ring before! :P
(こんなにたくさんの「Gold Ring」は今まで見たことがないです!)

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UAE(アラブ首長国連邦)ドバイ在住のQais Sedki カイス・セドキ
さんが原作・脚本を手がけ、日本人マンガ家コンビ姫川明さん
(公式サイト)が作画を担当したアラビア語マンガ「Gold Ring」に
ついては、過去にも当ブログで何度かご紹介してきましたよね。
今日はその「Gold Ring」についての、最新ニュースです。


2009年7月23日付け記事
「日本人のマンガ家とUAE人の作家との共作による、初のオリジ
 ナルマンガ作品『Gold Ring』」


2010年3月4日付け記事
「姫川明さん作画のマンガ『Gold Ring」が、アラビア語文学賞
 Sheikh Zayed Book Awardの最優秀児童文学賞を受賞」



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UAEドバイの政府機関RTA(Roads and Transport Authority
ドバイ道路交通局)は、ドバイ教育省(Ministry of Education)
と協力し、今年3月から、「Read More」(もっと読もう)なる
キャンペーンを展開しています。
このキャンペーンの目的は文字通りに、ドバイの子供達に
もっと本を読んでもらって、読書の楽しさを知ってもらおう、と
いうものですね。この種の活動では、UAEで初の試みだそう
です。
そのRTAから、「Gold Ring」の作者/出版者であるセドキさん
のところに、「Gold Ring」を、このキャンペーンで子供達に
読んでもらうためのテキストとして採用したいので、(大量に)
購入したいという連絡が届いたのです。
既報通り、「Gold Ring」は現地で最優秀児童文学賞まで受
賞している作品ですから、こういったキャンペーンに採用され
ても当然といえます。
子供達に読書を楽しんで欲しいという目的は、セドキさんが
「Gold Ring」を出版した理由のひとつとも重なるので、セドキ
さんにしても嬉しい知らせでした。


また、もうひとつセドキさんを喜ばせたのは、そのキャンペーン
の一環として、本の作者を子供達のいる学校に招き、交流する
というイベントにも招待されたことでした。掲載した写真は、その
時の模様です。
セドキさん招待のイベントが行われたのが昨日21日で、選ば
れた学校はドバイ・インターナショナル・スクール。3〜5年生の
800人ほどの子供達が出迎えてくれたそうです。
「Gold Ring」の本来の対象読者層は、もう少し上の6〜7年生
くらいなんだそうですが(日本だと、中学校に入る前後)、少し
幼い子供達との交流も、セドキさんにとっては楽しい経験だっ
たそうです。
交流の内容については、メールでいただいたセドキさんご自身
の言葉を引用したいと思います。


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「私のアプローチは、子供達に読書の重要性を語る前に、
まず彼らとの信頼関係を築いてみる、というものです。
そのために、正直に答えると約束してくれるのなら、質問
をしてみたいということを伝え、子供達みんなの注目が集
まると、『読書が好きでないのは誰?』と訊いてみました。
何人かの子供達が手を上げてくれましたが、まだいくらか
の子供達も、手を上げる勇気がないように見えました。
私は、とても正直に答えてくれたことにお礼を言ってから、
今度は『カートゥーンは好き?』と訊いてみました。もちろん、
みんなが好きだと答えました。私がさらに『面白くないカート
ゥーンはある?』と訊くと、そういうものもある、という答えが
返ってきました。そうして私も、『本の中にも面白くないものは
あるよ!』と教えてあげました。


楽しめない本と出会ってしまうのは、よくあることです、けれど
だからといって、全ての本が楽しくない、というわけではありま
せん。もし面白くない本を選んでしまったら、再挑戦して、違う
本を探せばいいのです。だって、世の中には面白い本は山の
ようにあって、それを読むのは本当に楽しいことですから。
私は、子供達にそう教えてあげました。
大人が心を開いて正直に語りかければ、子供達も、もっと大人
のことを信じてくれると私は思うのです。


子供達への話の中で私は、言葉を話したり書いたりする能力や、
想像力を育てていくのに、どれだけ読書が役立つかということも、
強調して語りました。
お話が終わると、私は子供達に『Gold Ring』の単行本を配るの
をお手伝いしました。子供達が我先にと『Gold Ring』を受け取
ろうとしていたのは微笑ましかったですし、夢中になってマンガ
のページをめくっている姿を見て、とても嬉しかったです。
中には、掲載されている私の写真を見つけて、私を指差す子供
達もいました」


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The display looked impressive. The pic doesn't do it justice.
(この写真では伝えきれないくらいに、『Gold Ring』を豪勢に飾り
 並べてくれていました)

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Manga fans in making! :P
(新たなマンガファンが誕生中!)


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「Gold Ring」は先日CNNのサイトでも紹介されました。

CNN 9月10日付け記事
"Japanese manga heroes join fight to save Arabic culture"

また、それを受けて、大著「Manga:The Complete Guide」
の編・著者として知られるJason Thompsonさんが、レビュー
を執筆してくれています。
「Gold Ring」は現在、古典アラビア語版のみが出版されて
いるのですけど、Thompsonさんは幸いにアラビア語を学
んでおられるとのことで、レビューが可能になりました。

comiXology 2010年10月14日掲載コラム
"Siwari Al-Dhahab: Sharing the Arabic-Japanese
Manga Love in Gold Ring"



「Gold Ring」は現在UAE地域のみで小売展開中の様ですが、
オンラインだと、アメリカAmazon経由で通販購入することも
可能です。ThompsonさんもAmazonから入手したそうです。
日本からも、送料は必要ですが、クレジットカードが使えれ
ば注文は可能になると思います。表示在庫は見るたびに減
りつつあるようなので、興味のある方はお早めに。
2009年7月に第1巻が出版された「Gold Ring」は、現在第
2巻の準備中で、英語版・日本語版の計画もあるそうです。
UAEを起点に、海外で大きな注目を集めつつあるマンガ作品
として、「Gold Ring」の情報は、これからも伝えていきたいと
思います。


UAE及びエジプトにおける、アニメ・ゲーム市場については、
JETRO(日本貿易振興機構)が今年まとめたレポートが出版さ
れていますので、参考になると思います。「Gold Ring」にも、
成功を収めたマンガとして言及があります。
アニメ分野の調査は、他でもないアニメ!アニメ!の代表で
ある数土直志さんが担当されていますので、非常に信頼度の
高いレポートだと保障出来ます。

JETRO調査レポート
「UAE及びエジプトのコンテンツ市場(アニメ・ゲーム分野)に
 関する調査(2010年9月)」



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追加として、姫川明さん国際情報です。
既にご自身の公式サイトでも報告されていますが、
姫川明さんの「ゼルダの伝説」第1巻(TOKYOPOPドイツ)が、
ドイツのソンダーマン読者賞マンガ部門でベストマンガ賞を
受賞されています。おめでとうございます!
同賞の過去の受賞作品は、
「天使禁猟区」(2004)
「ONE PIECE」(2005,2008,2009)
「紳士同盟†」(2006)
「DEATH NOTE」(2007)
で、今年は「NARUTO」と争っての、見事な受賞でした。

ソンダーマン読者賞公式サイト告知ページ

ドイツのアニメ・マンガ情報サイトAnimeY
 10月11日付け記事
"'The Legend of Zelda' erhält Sondermann 2010"

国際的な評価がどんどん高まりつつある姫川明さんの、
今後のさらなるご活躍に期待したいと思います。


The photos in this article appear with the kind permission
of Mr.Qais Sedki.
posted by mikikazu at 13:17 | TrackBack(0) | 海外情報(アラブ・中東) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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