2009年12月31日

北米オンラインストアでの、アニメDVD売り上げ・予約ランキング(2009年12月下旬編)


じゃあマンガに続いて、アニメ作品の北米
批評界における、2009年度の評価をまと
めてみようと思ったんですが、これはちょっ
と無理っぽいですね。
なので今日のところは、今年最後のニュース
として、恒例の北米各オンラインストアにお
ける、アニメDVDの売り上げ・予約ランキン
グです。
前回の調査は、感謝祭シーズンを反映した
ものでしたが、今回はクリスマスシーズンに
おける売れ筋作品を反映したものになると
思います。
ちなみにDVD/ブルーレイ全体で、この時期
最も売れた作品は、日本では劇場未公開の、
「ハングオーバー The Hangover」(2009
年 トッド・フィリップス監督)という作品。
典型的な、アメリカでは受けるけど、日本で
は受けないコメディ映画といった位置づけに
なるようです。

ソース・Home Media Magazine
 2009年12月30日付け記事
"'Hangover' Hangs On To Top Spot
 on Sales Chart"


では以下、2009年12月下旬時点での、各スト
アのトップセラー・リストになります。


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アニメ専門ストア

AnimeNation
(予約含む売り上げランキング)

1.「クレイモア Complete Series」
2.「Clannad After Story Collection 2」
 (第13〜24話)
3.「一騎当千 Dragon Distiny」第1巻
 (第1〜4話)
4.「これが私の御主人様 Complete Collection」
5.「一騎当千 Dragon Distiny」第2巻
 (第5〜8話)
6.「ひぐらしのなく頃に Complete Box Set」
7.「狼と香辛料 Complete Season 1」
 (第1〜13話)
8.「ウルフズレイン Perfect Collection」
9.「コードギアス 反逆のルルーシュR2
  Part2」(第8〜13話)
10.「コードギアス 反逆のルルーシュR2
  Part3」(第14〜19話)


Right Stuf International
先週のTOP10ランキング(予約含む)

1.「狼と香辛料 Complete Season 1」
 (第1〜13話)
2.「地獄少女 Box Set」
3.「これが私の御主人様 Complete Collection」
4.「ガラスの艦隊 Box Set」
5.「BACCANO! -バッカーノ- Complete Series」
6.「ラブひな Box Set」
7.「Clannad After Story Collection 2」
 (第13〜24話)
8.「岩窟王 Box Set」
9.「銀河鉄道物語-THE GALAXY RAILWAYS- 
  Box Set」
10.「グラップラー刃牙 Season 1-2 Box Set」


The Anime Corner Store

1.「一騎当千 Dragon Distiny」第1巻
 (第1〜4話)
2.「バンブーブレード Collection Part #1」
 (第1〜12話)
3.「精霊の守り人」第7巻(第21〜23話)
4.「コードギアス 反逆のルルーシュR2
  Part2」(第8〜13話)
5.「Clannad After Story Collection 2」
 (第13〜24話)
6.「ティアーズ・トゥ・ティアラ Collection #1」
 (第1〜13話)
7.「げんしけん2」第2巻(第5〜8話)


Anime Castle
(予約含む)

1.「D. Gray-Man Season 2 Part 2」
 (第40〜51話)
2.「狼と香辛料 Complete Season 1」
 (第1〜13話)
3.「ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-
  Complete Series Part 2」(第14〜26話)
4.「ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-
  Complete Series Part 1」(第1〜13話)
5.「S・A〜スペシャルエー〜 Collection 1」
  (第1〜12話)


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一般DVDストアのANIMEコーナー

DVD PLANET

・この二週間のTOP10にアニメ作品はなし。


DVD Empire
(予約含む在庫あり商品のみ)

1.「ハウルの動く城」
2.「Bleach: Season 3 Box Set」
3.「劇場版NARUTO−疾風伝-」
4.「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.15」
5.「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.16」
6.「ドラゴンボールZ Season 1 Uncut DVD Set」
7.「銀色の髪のアギト」
8.「天地無用!GPX Box Set」
9.「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」特別版
10.「鋼の錬金術師」第10巻


Video Universe
(日本アニメのみ)

1.「千と千尋の神隠し」
2.「カウボーイビバップREMIX」
3.「ドラゴンボールZ Season 9 Uncut DVD Set」
4.「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 1.01」
5.「Clannad After Story Collection 2」
6.「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
  Complete Collection」
7.「精霊の守り人」第7&8巻
8.「もののけ姫」
9.「攻殻機動隊」
10.「ドラゴンボールZ Season 3 Uncut DVD Set」


Wal-mart
(日本アニメのみ)

1.「Bleach Box Set3」
2.「NARUTO−疾風伝-」第4巻
3.「ドラゴンボールZ Season 6 Uncut DVD Set」
4.「ドラゴンボールZ Season 1 Uncut DVD Set」
5.「新世紀エヴァンゲリオン Platinum Complete」
6.「ドラゴンボールZ Season 8 Uncut DVD Set」
7.「Bleach Box Set1」
8.「犬夜叉 Season 5 Box Set」
9.「ドラゴンボールZ Season 7 Uncut DVD Set」
10.「ドラゴンボールGT Season 1 Uncut DVD Set」


Buy.com

1.「犬夜叉 Season 1 Box Set」
2.「犬夜叉 Season 2 Box Set」
3.「ドラゴンボールZ Season 5 Uncut DVD Set」
4.「サムライチャンプルー Complete Series」
5.「狼と香辛料 Complete Season 1」
6.「新機動戦記ガンダムW Collection 1」
7.「コードギアス 反逆のルルーシュR2 Part4」
8.「魔女の宅急便」
9.「ハウルの動く城」
10.「コードギアス 反逆のルルーシュR2 Part3」


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という結果です。
今期は、一般ストアと専門店で、わりにわかり
やすく作品傾向が分かれたと思います。
一般ストアでは、

宮崎アニメ
「NARUTO」
「Bleach」
「犬夜叉」
「ドラゴンボールZ」

がずっと売れ筋で、アニメ・マンガの専門店、
つまり北米のアニメファン間における現時点
での人気作というか、実際に売れている作品
として、

「狼と香辛料」
「Clannad After Story」
「一騎当千 Dragon Distiny」
「これが私の御主人様」
「コードギアス 反逆のルルーシュR2」

を挙げていいと思います。ユニット数までは
わかりませんけれど。
専門店だと、数としては、一般ストアで売れ
ている作品よりはずっと少ないと思いますが、
日本で人気のある作品が、北米のアニメファ
ン間でも順当に受けている気はします。少な
くとも、お金を出して買おうと思うくらいには、
好きになってくれているわけです。


今年後半のひとつの注目は、9月から始まって
いる「NARUTO−疾風伝-」の単巻のセールス
が、そんなに目立つものではないという、ずっと
続いている傾向ですね。
全く姿を見せていないわけでもありませんけれ
ど、常連として居座っている前作「NARUTO」
のBOXセットほどの勢いはありません。
単巻だからということもあるでしょうし、その辺
りは、来年1月26日に予定されている、BOX
セット1(第1〜13話収録)の反応で、もっとわ
かってくるでしょうか。


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2009年12月30日

北米版「絶対無敵ライジンオー」DVDリリースにおける、三つの不安点


ちょうど、1年前の記事↓の追記というか、
新情報が出ています。

当ブログ2008年12月29日付け記事
「北米版『絶対無敵ライジンオー』エグゼクテ
 ィブ・プロデューサーJimmy Taylor氏イ
 ンタビュー記事」


アメリカ中西部のミズーリ州セントルイスに
拠点を置く、Anime Midstreamという新
しい会社が、サンライズ制作のスーパーロボ
ット作品、「エルドラン」シリーズの第1作目
である「絶対無敵ライジンオー」のライセンス
を取得したと発表したのが、1年前のことでした。

アニメ!アニメ! 2008年12月25日付け記事
「新しいアニメ流通会社が『ライジンオー』の
 米国ライセンス獲得発表」


その後しばらくは、公式サイトの更新もなく、
どうなっているんだろうと思っていたんですが、
Mania.comのアニメ・マンガコーナーのフォ
ーラム
に、1週間ほど前、

"Anime Midstream to release Press Release
on for Raijin-Oh in a few days!"


というスレッドが立てられていたんですね。
内容は、Anime Midstreamに北米版「ライジ
ンオー」DVDの状況について問い合わせてみ
たら、企画は健在で、数日中にプレスリリース
が出されるだろう、なる返答が来たというもの
でした。


その後数日が過ぎても、プレスリリースが出
される気配はなかったんですが、昨日になっ
て、Anime Midstreamの公式サイトが改
装され、「ライジンオー」DVDの直販についても、
受付が始まっていました。
それによると、DVD第1巻は約130分の5エピ
ソード収録、日本語・英語音声に英語字幕と
いう仕様で、定価は19.99ドル(約1840円)に
なっています。発売スケジュールは未定です。
第1巻のDVDジャケット画像もありますが、これ
で決定デザインです?
「ライジンオー」は全51話ですから、この収録
ペースだと、どこかに6話収録巻を含んだ、全
10巻になりますね。
とりあえず現時点では、AmazonやRight Stuf
といったオンラインストアでの扱いは、まだ始まっ
ていないようです。


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このAnime Midstreamによる「ライジンオー」
DVDリリースが上手くいくかというと、素人目
でも、不安点をいくつか指摘出来ます。
それらを並べてみると、


1.作品の古さ・ジャンル

「絶対無敵ライジンオー」は91〜92年にかけて
日本で放送された作品で、好評を博し、「エルド
ラン」シリーズがさらに2作続いたわけですが、
さすがにもう、20年近く前の作品になるわけです。
「ガンダム」シリーズのように、今でも新作が作
られているのならともかく、知名度という点では
厳しいかもとか、映像・音質のクオリティ的にどう
だろう、とは思います。
一方でその古さゆえに、現在英語ファンサブが
ネット上でまったく流通していない、という利点
はあります。


加えて、北米ではスーパーロボットというジャン
ル自体が不人気とされてもいます。
「エルドラン」と並ぶ、サンライズのスーパーロ
ボットを代表する「勇者」シリーズ最終作の「勇
者王ガオガイガー」は、北米ではMedia Blasters
によって、2006年から英語吹替収録仕様で、
まず単巻でのリリースが始まりましたが、セー
ルスの不調により、リリースは前半のみで中断
され、後半はコストカットのために英語吹替を収
録しない、安価なBOXセットのみでの発売とな
った、という過去があります。


2.リリース形態

既に伝えられている第1巻の仕様が続くのなら、
「ライジンオー」は、おそらく全10巻の単巻リリー
スになります。
FUNimationやVIZ Mediaなどの大手は、
まだ頑張っていますけれど、北米の中・小規模
な会社では、日本アニメのDVDリリースについて
は、英語吹替を収録しない、安価な単巻・BOXセ
ットでのリリースが、トレンドになりつつあります。
その中で、北米でテレビ放送されているわけで
もない、20年近く前の旧作を、10巻買い続けて
くれる人がどれだけいるだろう、という話ですね。
将来的なBOXセットの発売にしても、エグゼク
ティブ・プロデューサーのJimmy Taylor氏は
認めていますし(Otaku Review.net
2008年12月24日付け記事
)、Mania.comの
フォーラムでも、単巻では買わずに、BOXセット
を待つという声があります。
ただし、現在でも単巻リリースがされる場合は、
日本側の権利者からの要望であるとも聞くので、
Anime Midstream側による判断かどうかは、
断定出来ません。


3.英語吹替への新人起用

まだ残っていますが、旧公式サイトのページで
声優オーディションを告知
していたように、この
「ライジンオー」の英語吹替トラック制作におい
ては、通常、アニメ英語吹替が制作されるテキ
サス、ニューヨーク、ロサンゼルス、カナダ・バン
クーバーといった地域の人材・スタジオに依頼
するのではなく、ミズーリ州の新たな人材を採
用する方針になっています。
実際、2009年3月27〜29日にセントルイスで
開催されたコンベンションAnime St. Louis
では、公開オーディションも行われたようです。

ソース・Anime St. Louisフォーラム
"AnimeStL & Anime Midstream"

・Anime St. LouisのTwitter

地元の人材を発掘する、中西部のアニメ声優
志望者にチャンスを与えるという意味ではとて
もいい話ですよね。ご存知のように、「ライジン
オー」はとてもキャラの多い作品ですし。
それにまっさらの新人ということで、ギャラも低
く抑えられるかもです。この地域でのユニオン
の影響力についてはよく知りませんが。


ただ、全ての声優がそうなるかは不明ですけ
れど、オーディションで集めた新人を多く採用
することになれば、やはりその技量についても、
どこまで期待出来るのかわかりません。それな
りの期間があるのですから、訓練がきちんと積
まれればいいのですけど。
また、新人声優さんばかりということは、人気
声優さんのネーム・バリューに頼れない、とい
うことでもあります。
いま北米で、アニメ英語吹替声優さんのファン、
この人が吹替えているから、正規版のDVDを
買うという人がどれだけいるのかはわかりませ
んけれど、少なくとも、そういう面での購入意欲
は煽れない、ということですね。
なので、クオリティを確認するためにも、英語吹
替版の第1話くらいは、無料配信してみた方が
いいと思います。


posted by mikikazu at 20:51 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月29日

北米マンガサイト・ブログでの、2009年度ベストリスト・PART3/最大注目作は「PLUTO」「劇画漂流」


昨日の記事は売り上げについてでしたが、
今日はPART1PART2に引き続いて、北米
のマンガ批評界における、2009年度作品の
評価について調べてみたいと思います。
以下、各マンガ・コミック関連サイト/ブログに
おける、それぞれのチョイスです。


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Precocious Curmudgeon
"For your Eisner consideration"
―― 2010年度のウィル・アイズナー漫画
 業界賞ノミネート候補として
(by David Welsh)

「PLUTO」(手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)
「劇画漂流」
 (辰巳ヨシヒロ Drawn and Quarterly)
「20世紀少年」(浦沢直樹 VIZ Media)
「リアル」(井上雄彦 VIZ Media)
「エマ」(森薫 CMX)
「ファンシージゴロ・ペル」(水野純子 LAST GASP)
「海獣の子供」(五十嵐大介 VIZ Media)
「フルーツバスケット」(高屋奈月 YOKYOPOP)
「大奥」(よしながふみ VIZ Media)
「君に届け」(椎名軽穂 VIZ Media)
「よつばと!」(あずまきよひこ Yen Press)
「さよなら絶望先生」(久米田康治 Del Rey)
「デトロイト・メタル・シティ」
 (若杉公徳 VIZ Media)
「神々の山嶺」(夢枕獏&谷口ジロー
 Fanfare/Ponent Mon)
「素晴らしい世界」(浅野いにお VIZ Media)
「GOGOモンスター」(松本大洋 VIZ Media)
「ブラック・ジャック」(手塚治虫 Vertical)
「美味しんぼ a la Carte」
 (雁屋哲・花咲アキラ VIZ Media)
「勝又進作品集 赤い雪」(勝又進 Drawn & Quarterly)


Comics-and-More
"10 Best Manga of 2009"
(by Dave Ferraro)

1.「PLUTO」(手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)
2.「劇画漂流」
 (辰巳ヨシヒロ Drawn and Quarterly)
3.「Honey Hunt」(相原実貴 VIZ Media)
4.「大奥」(よしながふみ VIZ Media)
5.「GOGOモンスター」(松本大洋 VIZ Media)
6.「地球を呑む」(手塚治虫 Digital Manga)
7.「X-Men: Misfits」
(Raina Telgemeier, Dave Roman & Anzu
 Del Rey)
8.「20世紀少年」(浦沢直樹 VIZ Media)
9.「よつばと!」(あずまきよひこ Yen Press)
10.「まかせてPETくん」(そにしけんじ VIZ Media)


Anime Vice
"Quick Pick Faves of 2009: Manga Edition"
(Gia Manry and Geekachu)

「PLUTO」(手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)
「20世紀少年」(浦沢直樹 VIZ Media)
「ブラック・ジャック」(手塚治虫 Vertical)
「涼宮ハルヒの憂鬱」(谷川流・ツガノガク Yen Press)
「エマ」(森薫 CMX)
「大奥」(よしながふみ VIZ Media)
「デトロイト・メタル・シティ」
 (若杉公徳 VIZ Media)
「すんドめ」(岡田和人 Yen Press)
「イタズラなKiss」(多田かおる DMP)
「よつばと!」(あずまきよひこ Yen Press)


Manga:About.com
"2009 Best New Manga"
(by Deb Aoki)

「海獣の子供」(五十嵐大介 VIZ Media)
「もやしもん」(石川雅之 Del Rey)
「テガミバチ」(浅田弘幸 VIZ Media)
「Cirque du Freak」(Darren Shan &
 Takahiro Arai Yen Press)
「オトメン(乙男)」(菅野文 VIZ Media)
「カラクリオデット」(鈴木ジュリエッタ TOKYOPOP)
「PLUTO」(手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)
「20世紀少年」(浦沢直樹 VIZ Media)
「大奥」(よしながふみ VIZ Media)
「Butterflies, Flowers,」(吉原由起 VIZ Media)
「まかせてPETくん」(そにしけんじ VIZ Media)
「フェアリーアイドルかのん」
 (袴田めら Udon Kids)
「Nightschool:The Weirn Books」
(Svetlana Chmakova Yen Press)
「Maximun Ride」
(James Patterson&NaRae Lee Yen Press)
「劇画漂流」
 (辰巳ヨシヒロ Drawn and Quarterly)
「イタズラなKiss」(多田かおる DMP)
「GOGOモンスター」(松本大洋 VIZ Media)
「勝又進作品集 赤い雪」(勝又進 Drawn & Quarterly)
「よつばと!」(あずまきよひこ Yen Press)
「Clover」(CLAMP Dark Horse)
「くいもの処明楽」(ヤマシタトモコ NETComics)
「愚か者は赤を嫌う」(えすとえむ NETCOMICS)


OKAZU
"Top Ten Yuri Manga of 2009"
(by Erica Friedman)

1.「オクターヴ」(秋山はる 講談社)
2.「青い花」(志村貴子 太田出版)
3.「半熟女子」(森島明子 一迅社)
 「GIRL FRIENDS」(森永みるく 双葉社)
4.「ささめきこと」(いけだたかし メディアファクトリー)
5.「飴色紅茶館歓談」(藤枝雅 一迅社)
6.「パパイヤ軍団」(青木光恵 太田出版)
7.「つぼみ」(芳文社)
 「comicリリィ」(文苑堂)
 「百合少女」(コスミック出版)
 「コミック百合姫」(一迅社)
 「コミック百合姫S」(一迅社)
 「Yuri Monogatari」(ALC Publishing)
―― 全てアンソロジー・雑誌
8.「BUTTERFLY 69」(夏猫 一迅社)
 「リンケージ」(倉田嘘 一迅社)
9.「はやて×ブレード」(林家志弦 集英社
 &Seven Seas)
10.「GunSmith Cats Burst」第4&5巻
 (園田健一 講談社&Dark Horse)


Manga Bookshelf
"Special Edition: Favorite Manhwa of 2009"
(by Melinda Beasi)

「Goong: The Royal Palace」
  (Park SoHee, Yen Press)
「Mijeong」 (Byun Byung-Jun, NBM/Comics Lit)
「Full House」 (Sooyeon Won, NETCOMICS)
「Small-Minded Schoolgirls」 (Toma, NETCOMICS)
「Do Whatever You Want」 (Yeri Na, NETCOMICS)
「Time and Again」 (JiUn Yun, Yen Press)


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といった辺りが、今日までの分ですね。
やはりというか、批評という面では、「PLUTO」
と「劇画漂流」が圧倒的に注目を集めた2009
年になります。
Manga:About.comのDeb Aokiさんが
まとめた、批評で取り上げられた回数ランキング
を引用させていただくと、

1位(19回)
「PLUTO」(手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)
「劇画漂流」
 (辰巳ヨシヒロ Drawn and Quarterly)
2位(11回)
「20世紀少年」(浦沢直樹 VIZ Media)
3位(8回)
「デトロイト・メタル・シティ」
 (若杉公徳 VIZ Media)
「美味しんぼ a la Carte」
 (雁屋哲・花咲アキラ VIZ Media)
「よつばと!」(あずまきよひこ Yen Press)
4位(6回)
「大奥」(よしながふみ VIZ Media)
5位(5回)
「GOGOモンスター」(松本大洋 VIZ Media)
「ファンシージゴロ・ペル」(水野純子 LAST GASP)
「さよなら絶望先生」(久米田康治 Del Rey)
6位(4回)
「海獣の子供」(五十嵐大介 VIZ Media)
「勝又進作品集 赤い雪」(勝又進 Drawn & Quarterly)

といった結果になっていました。
この中で、批評での人気と合わせて、売り上げ
も良かった作品というと、おそらく「よつばと!」
がトップにくると思います。

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2009年12月28日

北米マンガ売り上げランキング2009年12月中・下旬期(NYタイムズ・オンラインストア)/同時配信された「境界のRINNE」は不調か


じゃあ今日はスペインに続いて、北米の方
のマンガ売り上げデータについてもまとめ
ておきます。もう年末ですし、出来るうちに
どんどん片付けていきますね。


まずはお馴染み、The New York Timesが
伝えている最新週間ランキング(12月13〜
19日)
から。


1.「NARUTO」第46巻
2.「Bleach」第29巻
3.「ヴァンパイア騎士」第8巻
4.「Maximum Ride」第2巻
 (James Patterson & NaRae Lee)
5.「Maximum Ride」第1巻
6.「DEATH NOTE L change the WorLd」(小説)
7.「鋼の錬金術師」第21巻
8.「ソウルイーター」第1巻
9.「よつばと!」第7巻
10.「D・N・ANGEL」第13巻


ということになっています。
Yen Pressから出版再開された「よつばと!」
は、新刊の第7巻も好調のようですね。
新顔では、「ソウルイーター」第1巻が、8週
に渡ってランクインしており、先行出版してい
るヨーロッパに続いて、北米でも大きな売れ
筋作品になりそうな気配です。


USA TODAYによる今週のベストセラー・ラ
ンキング
に、やはりマンガ作品の姿はずっと
ありません。
かつてのように、マンガの売れ筋トップ作品は、
下位とはいえども、こちらのランキングにも登
場するような時代は、とりあえず終わったよう
です。


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では引き続いて、北米(アメリカ・カナダ)の各
オンラインストアにおける、マンガ作品の売り
上げランキング2009年12月下旬編です。
カレンダー、ガイドの類は外してあります。


アメリカ

大手一般書店チェーン

・Borders

1.「Maximum Ride」第1巻
2.「Maximum Ride」第2巻
3.「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」
4.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第1巻
5.「Warriors: Ravenpaw's Path」第1巻
6.「ゼルダの伝説 4つの剣」第2巻
7.「ゼルダの伝説 4つの剣」第1巻
8.「ポケモンDP 2―ポケットモンスター
 ダイヤモンド・パール物語」第5巻
9.「桜蘭高校ホスト部」第13巻
10.ポケモンDP 2―ポケットモンスター
 ダイヤモンド・パール物語」第1巻


・Barnes & Noble

1.「鋼の錬金術師」第21巻
2.「ヴァンパイア騎士」第8巻
3.「Vampire Kisses: Blood Relatives」
  第3巻
4.「Maximum Ride」第2巻
5.「NARUTO」第46巻
6.「Maximum Ride」第1巻
7.「フルーツバスケット」第23巻
8.「NARUTO」第45巻
9.「ヴァンパイア騎士」第7巻
10.「Warriors Manga Box Set」


・Books-A-Million

1.「NARUTO」第46巻
2.「ヴァンパイア騎士」第8巻
3.「Bleach」第29巻
4.「Maximum Ride」第2巻
5.「NARUTO」第38巻
6.「フルーツバスケット」第23巻
7.「NARUTO」第33巻
8.「Warriors: Ravenpaw's Path」第1巻
9.「BLACK BIRD」第2巻
10.「Maximum Ride」第1巻


オンラインストア

・アメリカAmazon

1.「よつばと!」第7巻
2.「Maximum Ride」第2巻
3.「ベルセルク」第32巻
4.「Warriors: Ravenpaw's Path」第1巻
5.「Maximum Ride」第2巻
6.「DEATH NOTE ロサンゼルスBB連続
  殺人事件」(小説)
7.「Maximum Ride」第1巻
8.「Dark Hunger」
9.「D-双影の騎士 1&2」(小説) ――
  吸血鬼ハンターDシリーズ
10.「桜蘭高校ホスト部」第13巻


アニメ・マンガ専門店

・Right Stuf

1.「よつばと!」第7巻
2.「黒執事」第1巻
3.「BAMBOO BLADE」第4巻
4.「BAMBOO BLADE」第5巻
5.「ひぐらしのなく頃に」第6巻
6.マンガ版「狼と香辛料」第1巻
7.「よつばと!」第8巻
8.「涼宮ハルヒの憂鬱」第5巻
9.「ひだまりスケッチ」第4巻
10.「あずまんが大王 Complete Omnibus」


・Anime Castle

1.「イタズラなKiss」第1巻
2.「Samurai Deeper Kyo」第35&36巻(合冊)
3.マンガ版「灼眼のシャナ」第1巻
4.「Bleach」第29巻
5.「FAIRY TAIL」第8巻


コミック専門店

・Midtown Comics
(ニューヨーク州ニューヨーク市)

1.「20世紀少年」第6巻
2.「GANTZ」第8巻
3.「ONE PIECE」第23巻
4.「World Of Warcraft Death Knight」
5.「ベルセルク」第32巻
6.マンガ版「バンパイアハンターD」第4巻
7.「Bleach」第29巻
8.「遥かな町へ」第2巻
9.「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」
  第3巻
10.「ふしぎ遊戯 玄武開伝」第1巻


カナダ

・Bookmanager
(コミック&グラフィックノベル・ランキング
から日本マンガのみ)
――カナダ国内の、大手チェーンに属していない
独立書店向けの書籍データ・サイトで、調査対象
はコミック専門店や、大手チェーンを除く、400店
ほど。

1.「NARUTO」第46巻
2.「Bleach」第29巻
3.「NARUTO」第2巻
4.「ヴァンパイア騎士」第8巻
5.「NARUTO」第4巻
6.「NARUTO」第3巻


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という結果です。
こちらでの今期の売れ筋は、
「NARUTO」第46巻
「Bleach」第29巻
「ヴァンパイア騎士」第8巻
「よつばと!」第7巻
「Maximum Ride」第1&2巻
辺りになるでしょうか。映画DVDみたいに、
ホリデイ・シーズンだからこそ売れる作品が
あるというわけでもなさそうです。


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実は今期の個人的な注目は、高橋留美子さ
んの新作「境界のRINNE」の動向でした。
周知のように、この「RINNE」は、北米での
出版元であるVIZ Mediaが運営するSHONEN
SUNDAYサイト
において、日本での連載誌
少年サンデーの発売と同時に、英語版がネ
ット上で公開されています。


この動きには、ファンが違法に翻訳してネット
に流すスキャンレーションを抑制する目的が
あったのですが、SHONEN SUNDAYサイ
トにアクセス出来る地域が北米に限られてい
るために、実際には各国語版のスキャンレー
ションが流され続けているようです。
ともあれアメリカ国内では、合法的に日本と
同時に無料で読める状態になったわけです
が、ではそれが単行本の売り上げにどう影響
するのかということが、大きな注目でした。
同じことは、ネットで同時配信されている各ア
ニメ作品にも、いずれ言えます。


日本では10月16日、アメリカでは10月20日
と、単行本第1巻も、日米でほぼ同時に発売
されたのですけど、これまでアメリカのマンガ
売り上げランキング上位では、まったく「RINNE」
の姿を目にしたことがありません。
アメリカAmazonでも、Bordersでも、Barnes
& Nobleでも、Books-A-Millionでも、現在
100位以内にも入っていません。別に在庫が
ないわけではなくて、全て「In stock」表示な
のだから、売る本はあるわけです。
日本でもオリコンチャート初登場15位(第1巻)、
16位(第2巻)と、飛び抜けた売れ行きを示した
わけではありませんが、高橋さんの前作「犬夜
叉」は、アメリカでもベストセラーになっただけに、
それに比べると、「RINNE」の影の薄さが際立
ちます。


この不振を、ネットで、しかも正規にタダで読
める物には、もう購入意欲がわかないという意
識の現われとみるか、それとも作品自体の評
価の低さを理由とするか、難しいところですね。
確かに批評的にも、大絶賛というわけではない
ですし……。
変な話、スキャンレーションの場合は、翻訳も
スキャンもアマチュアの手によるものだから、
それとは違う正規版を購入する理由が生まれ
るけれども、正規に同時配信してしまうと、出
版される正規の単行本の中身は、配信された
ものと同じだから、あえて買う必要を感じない
という状況になっているのかも?


posted by mikikazu at 19:58 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スペインの専門店での、日本マンガ売り上げランキング(2009年11月期)


ドイツ・フランスと来たので、欧州圏で続けま
すけど、今日はスペインでの、日本マンガの
売れ行き情報です。
お馴染みRamen Para Dosが不定期に伝
えている、スペインの専門店における、日本マ
ンガの売れ行きランキングを、前回(11月2〜8
日週)
に続いて、残りの11月分を紹介してみま
すね。


調査対象となった専門店は、

DHARMA COMICS
Otaku Center
Atom Comics
Norma Cómic Sabadell
continuara

の5店で、ランキングは各店から寄せられた
データを集計したものになります。
スペイン全土の総合的状況とまではいかなく
ても、スペインの日本マンガファンの嗜好を、
ある程度把握したデータになっていると思い
ます。
以下、それぞれの期間での売り上げランキン
グです。


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2009年11月9〜15日

1.「DEATH NOTE」第13巻
2.「Dr.スランプ」第1巻
3.「FAIRY TAIL」第7巻
4.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第1巻
5.「ONE PIECE」第48巻
6.「NARUTO」第43巻
7.「MONSTER」完全版第4巻
8.「I"s」第1巻
9.「魔法先生ネギま!」第24巻
10.「るろうに剣心」完全版第9巻
11.「鋼の錬金術師」第22巻
12.「桜蘭高校ホスト部」第13巻
13.「竹光侍」
14.「バガボンド」第31巻
15.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」第26巻


2009年11月16〜22日

1.「Bleach」第33巻
2.「666 〜サタン〜」第3巻
3.「ONE PIECE」第48巻
4.「魔法騎士レイアース」第3巻
5.「きまぐれオレンジロード」第7巻
6.「NARUTO」第43巻
7.「PLUTO」第4巻
8.「ああっ女神さまっ」第31巻
9.「DEATH NOTE」第13巻
10.「ライフ」第5巻
11.「RAVE」第34巻
12.「ロザリオとバンパイア」第7巻
13.「イキガミ」第5巻
14.「トリニティ・ブラッド」第8巻
15.「ゼルダの伝説」第1巻


2009年11月23〜29日

1.「NARUTO」第44巻
2.「きまぐれオレンジロード」第7巻
3.「Bleach」第33巻
4.「ゼルダの伝説」第1巻
5.「DEATH NOTE」第13巻
6.「聖闘士星矢 エピソードG」第16巻
7.「犬夜叉」第56巻
8.「薩摩義士伝」第1巻
9.「666 〜サタン〜」第3巻
10.「Hanzo」(半蔵の門?)第4巻


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といった感じです。
「NARUTO」
「ONE PIECE」
「Bleach」
「DEATH NOTE」
「ゼルダの伝説」シリーズ
といった、世界のどこでも売れている作品
も、もちろんランクインしているんですが、
挙げられるスペイン市場の特徴の二つとし
ては、まず、
「Dr.スランプ」
「きまぐれオレンジロード」
「るろうに剣心」
などの、旧作の新装版もかなり売れている
みたいだということですね。
旧版の装丁や印刷がどうだったのかは不明
ですけれど、小さい頃に読んだ人達が、あら
ためて、しっかりとした完全版で購入している
のかもしれません。


それから、
「竹光侍」(松本大洋)
「バガボンド」(井上雄彦)
「薩摩義士伝」(平田弘史)
「Hanzo」(半蔵の門? 小池一夫 小島剛夕)
といった、読者の年齢層が高いだろう作品が
売れ筋ランキングに入ってくるのも、スペイン
のマンガ市場の特徴ですね。北米などよりは、
ずっと年長のマンガ読者層が構築されている
のだと思います。
あるいは、「るろうに剣心」にまで繋がる、
チャンバラ物、サムライ物といったカテゴライ
ズで考えるべきでしょうか。


posted by mikikazu at 17:28 | TrackBack(0) | 海外情報(スペイン) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月27日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2009年11月9日〜12月6日期)


ドイツに続いて、今日はフランスからになり
ます。
毎月恒例ですけど、お馴染みBDZOOM.com
が、バンド・デシネのそれと合わせて、2009
年11月9日〜12月6日期の、フランスにおけ
るマンガ売り上げランキングを掲載してくれて
います。

12月16日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES
 DE BD ET DE MANGAS"


バンド・デシネのランキングについては詳しい
方にお任せするとして、以下、マンガの方のト
ップ15ランキングです。
数字は累計の推定発行部数で、出版時期に
よって、順位と食い違う場合もあります。


1.「NARUTO」第45巻(25万冊)
2.「NARUTO」第44巻
3.「魔法先生ネギま!」第22巻
4.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」
 第24巻
5.「鋼の錬金術師」第22巻
6.「スイッチガール!!」第4巻(2万冊)
7.「FAIRY TAIL」第9巻(7万冊)
8.「Dufus」第12巻
9.「ヴァンパイア騎士」第9巻
10.「星は歌う」第4巻(3万冊)
11.「GetBackers -奪還屋-」第36巻
12.「ONE PIECE YELLOW」(データブック)
13.「ソウルイーター」第6巻(6万1000冊)
14.「しゅごキャラ!」第5巻(1万8000冊)
15.「シティーハンター」第27巻



という結果で、前期調査で1位だった第44巻
と入れ替わる形で、「NARUTO」新刊の第45
巻がトップに入っています。
第44巻も2位にまだいる、ワンツー・フィニッシ
ュ状態ですね。出版部数も増え続けていま
すし、フランスのマンガ市場での「NARUTO」
の勢いはまだまだ衰えていないと思います。


他はいつもの顔ぶれですが、興味深いのは、
第15位の「シティーハンター」第27巻ですか。
過去にはJ'ai luという会社から出版されてい
たようですが、この新装版の出版社である
Panini Comicsは、パラレル続編の「エンジ
ェル・ハート」
も出版中で、相乗効果というか、
合わせて再評価されているということでしょ
うか。


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続いて、Edistat調べによる、フランス国内の
全書籍売り上げ週間ランキングの、最新版
(12月14〜20日)から、日本マンガの順位を
抜き出してみます。

13.「NARUTO」第45巻
162.「NARUTO」第44巻


驚いたことに、僕がこの調査を始めて以来
初めて、ランキングのTOP200内に「NARUTO」
以外の日本マンガが登場していない週にな
りました。
おそらく、「NARUTO」以外の日本マンガの
人気が突然凋落した、というようなことでは
なく、年末ゆえの、フランスの出版・書店事
情の方が大きいんだと思いますが。
1週だけのデータで判断するのも早計なので、
しばらく動きを見守ってみたいと思います。


posted by mikikazu at 23:36 | TrackBack(0) | 海外情報(フランス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドイツのマンガ売り上げランキング・TOP3出版社編(2009年10〜11月期)


では同じドイツから引き続いて、恒例のマンガ
売り上げ情報です。前期(9〜10月)データは
はこちら

ドイツのマンガ市場におけるTO3出版社での、
各社が公式サイト及び、そのフォーラム内で
伝えている、自社作品売り上げランキングを
並べてみますね。
ランキングだけでなく、売り上げの実際冊数
について知りたいとのお声もありましたが、
まだそこまでの情報は、毎月ベースでは見つ
かっていません。すみません。いずれわかり
ましたら……。


まずは、ドイツのマンガ市場シェア第1位(43%・
2006年のデータ)Carlsen(公式サイト)から。
ソースは、Carlsen Manga公式フォーラム内ス
レッドの、"CARLSEN MANGA!-Bestseller"
です。


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2009年10月期

1.「NARUTO」第38巻
2.「ONE PIECE」第52巻
3.「ヴァンパイア騎士」第7巻
4.「ソウルイーター」第1巻
5.「DAISUKI」(マンガ雑誌) 2009年11号
6.「裏切りは僕の名前を知っている」第5巻
7.「ふたりエッチ」第39巻
8.「吐息よりも優しい」
9.「会長はメイド様!」第3巻
10.小説「ヴァンパイア騎士 憂氷の罪」
11.「D・N・ANGEL」第13巻
12.「ドラゴンボール・アンソロジー」第10巻
13.「嵐のあと」
14.「CROWN」第6巻
15.小説「ONE PIECE ローグタウン編」
16.「ラブニスタ」第2巻
17.「悩殺ジャンキー」第13巻
18.「コイ茶のお作法」第1巻
19.「放課後保健室」第5巻
20.「かりん」第10巻
21.マンガ「今日からマ王!」第3巻
22.小説「タクミくんシリーズ
  花散る夜にきみを想えば」
23.「S・A〜スペシャル・エー」第9巻
24.「スパイラル〜推理の絆〜」第2巻
25.小説「今日からマ王!」第7巻


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という結果で、先月期に引き続いて「NARUTO」
の第38巻が首位を保持していて、「ONE PIECE」
の新刊である第52巻も及ばない、という感じで
しょうか。
新作としては、4位に登場した「ソウルイーター」
の第1巻に勢いがあります。すでに出版されて
いるフランスやスペインでも売れ行き好調な作
品ですが、北米よりもヨーロッパ向けの作品か
もですね。
あと、わりに小説をランクインさせているのも、
Carlsenのランキングの特徴ではあります。



続いて、シェア第2位(39%)のEMA(Egmont
Manga & Anime 公式サイト)は、月間TOP15
チャート
から。表記は"Oktober"となって
いますが、前月からは内容が変わっていま
すので、実質11月分のはずです。


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2009年11月期

1.「名探偵コナン」第64巻
2.「海賊★ゲーム」第3巻
3.「愛を歌うより俺に溺れろ!」第1巻
4.「ツバサ原画集―ALBuM De REProDUCTioNS」
5.「キングダム・ハーツU」第4巻
6.「ココにいるよ!」第1巻
7.「BLACK BIRD」第1巻
8.「欲情©MAX」第5巻
9.「LOVEY DOVEY」第1巻
10.「ネギま!? neo」第5巻
11.「天は赤い河のほとり」第20巻
12.「CØDE:BREAKER」第1巻
13.「魔法先生ネギま!」第23巻
14.「コスプレ☆アニマル」第1巻
15.「しゅごキャラ!」第3巻


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こちらは、ヨーロッパでは北米よりずっと
強い「名探偵コナン」の新刊が1位ですね。
日本では絶好調な、アニメ版の劇場映画の
評価とはどうなんでしょうか。
あと、やはりやおい/BL系が強いので、詳し
い方からの評が欲しいところです。

さらに続いて、シェア第3位(12%)のTOKYOPOP
ドイツ(公式サイト)。
公式フォーラム内スレッド"TOKYOPOP-Hits 2009"
から、最新の第51週分(12月23日発表)を。


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1.「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」
2.「君の愛は見えにくい」
3.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第2巻
4.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第1巻
5.「Bleach」第38巻
6.「ロザリオとバンパイア」第5巻
7.「異国色恋浪漫譚」第3巻
8.「今日、恋をはじめます」第3巻
9.「Domicile」第1巻(Robert Labs)
10.「エルフェンリート」第5巻
11.「DEATH NOTE Black Edition」第5巻
12.「サボテンの秘密」
13.「株式会社ラブコットン」第3巻
14.「恋する野獣」第3巻
15.「山本善次朗と申します」第1巻
16.「Nightschool」第1巻(Svetlana Chmakova)
17.「バクマン。」第2巻
18.「エルフェンリート」第1巻
19.「+ANIMA アンソロジー」第1巻
20.「りりむキッス」第2巻


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という結果です。
相変わらず、「ゼルダの伝説」シリーズが
強いですね。
今回トップの「ムジュラの仮面」は、「時の
オカリナ」のその後のお話ということで、
姫川明さんが手がけた、「ゼルダの伝説」
コミカライゼーションはまだまだありますか
ら、この勢いも続きそうです。
あと、TOKYOPOPドイツの特色としては、
地元ドイツのマンガ家さんの作品も、この
ランキングに入るということがあります。
いつかは日本でも出版がかなうでしょうか。


そうそう、有名作はともかく、知らない作品
については、毎回ドイツ語タイトルから、
オリジナルの日本タイトルを調べるわけで
すけれど、今回のランクインした、槙ようこ
さんの「山本善次朗と申します」は、ドイツ
でのタイトルが「Between the Worlds」
というもので、全然連想出来ず、かなり苦
労しました(笑)。


最後に参考として、もう少しデータの早いだ
ろう、オンラインストアAmazonドイツでの、
マンガ・トップセラーリストからも15位まで。
カレンダーやカタログの類は飛ばしました。


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1.「NARUTO」第39巻
2.「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」
3.「ONE PIECE」第52巻
4.「名探偵コナン」第65巻
5.「銃夢-LAST ORDER」第12巻
6.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第2巻
7.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第1巻
8.「NARUTO」第38巻
9.「Bleach」第38巻
10.「名探偵コナン」第64巻
11.「ONE PIECE」第51巻
12.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」第26巻
13.「かりん」第11巻
14.「異国色恋浪漫譚」第3巻
15.「エルフェンリート」第5巻


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という感じで、各社の結果とも合わせると、
現在のドイツでのマンガ売り上げトップ4は、

「NARUTO」
「ゼルダの伝説」シリーズ
「ONE PIECE」
「名探偵コナン」

と考えるのが妥当でしょうね。
あとは市場全体で、やおい/BL作品がどれだけ
の割合を占めているのか、把握したいところです。


参考・ロイター通信による、ヨーロッパでの
マンガ人気を伝える12月21日付け記事

"Young shoppers edge manga into
Europe's mainstream"


posted by mikikazu at 01:23 | TrackBack(0) | 海外情報(ドイツ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月26日

ドイツ版「ARIA」原作コミック(天野こずえ)は、2巻分を1巻にまとめた合巻で出版/第1巻表紙各国バージョン比較


というわけで、昨日のイタリアに続いて、
今日はドイツからの話題です。
この二国の話題は、続くことが多いんです
けど、情報チェックの巡回順で続いている
からですね。


まずは、お気に入り作品についての情報な
んですけれど、ドイツでもやっと、この12月
22日から、「ARIA」(天野こずえ)の出版が
始まっています(ドイツAmazon)。
出版社は、北米と同じく、ドイツのTOKYOPOP

TOKYOPOPドイツ内の「ARIA」ページ

ただし、(2in1)という表記と、372Pというペ
ージ数から考えて、オリジナル単行本の2巻
分を1巻にまとめた、合巻出版という形になる
ようですね。TOKYOPOPドイツのページにも、
6巻分しか予定が記載されていませんし、オリ
ジナルは全12巻ですから、辻褄は合います。


何度か伝えていますけれど、この原作「ARIA」、
欧米ではあまり人気が高くありません。
イタリアでは長期の出版休止の後、おそらく
売り上げ不振を理由として、最終4巻は、それ
ぞれ2巻分をまとめた、合巻の体裁で出版され
ることになりました(参考・当ブログ10月15日付
け記事
)。
そういったイタリアでの反応をみて、ドイツでは
「ARIA」は、2巻分をまとめた合巻出版の方が、
リスクが少ないと判断したのではないでしょうか。
物語の前編にあたる「AQUA」については、3年
前、既に全2巻が出版されているのですけど、
その結果もふまえたのかもしれませんし。


合巻出版の「ARIA」の定価は、9.95ユーロ(約
1307円)。
通常のTOKYOPOPドイツの単行本の価格が、
6.5ユーロ(約854円)ですから、イタリア版と同
じく、ちょっとお得な価格設定にはなっています。
使われない分の表紙の行方が、やはり気になる
ところですけど。


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表紙といえば、このTOKYOPOPドイツ版「ARIA」
では、オリジナルのタイトルロゴに近いものが
使用されているようですね。
ご存知のように、北米での「ARIA」の翻訳出
版は、まず今は亡きADV Mangaによって行わ
れ、その時のタイトルロゴは、マッグガーデンから
出版されている日本版と同じものが使われてい
ました。比較検証のために、各国バージョンの
表紙画像を引用掲載します。


・日本マッグガーデン版「ARIA」第1巻表紙

ariamaggarden.gif


・北米ADV Manga版「ARIA」第1巻表紙

ariaadvmanga.gif


その後紆余曲折あって、ADV Mangaは活動を
停止し、「ARIA」(及び「AQUA」)の翻訳権は、
TOKYOPOPに移りました。

北米TOKYOPOPの「ARIA」第1巻ページ

この時ファンの不興を買ったのが、タイトルが
オリジナル版とは違う、個人的にもあまりスマ
ートでなくて、雰囲気に合っていてないものに
変更されたことです。


・北米TOKYOPOPの「ARIA」第1巻表紙

ariatokyopopna.gif


変更については、おそらく日本版とタイトル・
デザインが同じだったADV Manga版との
違いを明らかにするためだと思うんですが、
同時期にリリースの始まった、マンガ版と同じ
タイトル・デザインを使用したアニメ版(公式
ページ
)との違いも生まれてしまったのは、
少し残念でした。
あのタイトル・デザインだから、「ARIA」だと
いう気持ちは、ファンの人ならきっと強いと思
いますし。


で、同じTOKYOPOPグループですから、この
ドイツ版はどうなるんだろうと思っていたので
すが、北米版では変更されてしまっていた
「AQUA」のドイツ版と同じように、オリジナル
のタイトル・デザインに近いものが使用されて
はいますね。少し太めで大きめですけれど。


・ドイツTOKYOPOPの「ARIA」第1巻表紙

ariatokyopopge.gif


いい機会ですから、さらに他の国の、「ARIA」
第1巻表紙も並べてみます。


・Kami(フランス)

ariakami.gif


・Ivrea(スペイン)

ariaIvrea.gif


・Star Comics(イタリア)

ariastarcomics.gif


・東立漫遊網(台湾)
(中国語題「水星領航員」)

ariataiwan.gif


主な国はこれくらいでしょうか。
なので、世界的に見ても、TOKYOPOP版
の新タイトル・デザインが異色であることが
わかりますね。


posted by mikikazu at 20:13 | TrackBack(0) | 「ARIA」シリーズ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月25日

イタリアの地上デジタル放送局Irisで、12月24日に今敏監督のクリスマス映画「東京ゴッドファーザーズ」放送


今週はずっとネットに繋げなかったため、
1日遅れの話ではあるんですが、例によって
イタリアのテレビ放送における、日本アニメの
話題です。
イタリアの民放メディアグループであるMediaset
が保有している、映画専門の地上デジタル放送
Irisで、クリスマス・イブの12月24日午後7
時25分からという、まさにクリスマスの夜らしい
時間帯に放送されたのが、今敏監督の、クリスマ
スを舞台にしたアニメ映画「東京ゴッドファーザー
ズ」(2003年 公式サイト)だったそうです。


ソース・Animeclick 2009年12月23日付け記事
"Tokyo Godfathers di Satoshi Kon, domani
su Iris Mediaset"



日本でのクリスマス時期における、この作品の
扱いはどうだったのかは資料がありませんけれ
ど、イタリアで今回クリスマス・イブの夜に放送
してくれるのは、作品内容にとって、ふさわしい
扱いだと思います。いずれ、イタリアのクリスマス
の定番になったりしたら面白いですね。
東京の街の描写も細かい作品ですし、「ARIA」
を見てヴェネツィアを訪れる人がいるように、「東
京ゴッドファーザーズ」を見て、東京を訪れる人
が生まれてもいいかもです。


既報のようにイタリアの国営放送局のRai4では、
翌12月25日に、同じ今敏監督の2001年作品
の「千年女優」(公式サイト)も放送される予定にな
っています。つまり、イタリアのクリスマスの夜は、
今敏監督作品が続くわけですね。
「東京ゴッドファーザーズ」は、ハリウッド映画
「三人の名付け親」(1948年 ジョン・フォード監
督)との類似点をよく指摘される作品ですが、イタ
リアで受けのいい作風だったりするんでしょうか。
24日はIrisで7時25分からの「東京ゴッドファ
ーザーズ」を見て、9時15分からはRai4での
「時をかける少女」を見る、というスケジュール
も可能だったかもですし。


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この年末年始は、イタリアのテレビ局で日本の
アニメ映画が多く放送される期間でもあって、
あらためてまとめてみると、


12月10日
「攻殻機動隊」(1995年 押井守監督)
―― Rai4 
12月17日
「イノセンス」(2004年 押井守監督)
―― Rai4
12月18日
「ゲド戦記」(2006年 宮崎吾朗監督)
―― Rai Due
12月24日
「東京ゴッドファーザーズ」(2003年 今敏監督)
―― Iris 
12月24日
「時をかける少女」(2006年 細田守監督)
―― Rai4
12月25日
「千年女優」(2001年 今敏監督)
―― Rai4
12月28日
「ハウルの動く城」(2004年 宮崎駿監督)
―― Rai Due
2010年1月3日
「メトロポリス」(2001年 りんたろう監督)
「スチームボーイ」(2004年 大友克洋監督)
―― 共にItaila 1


などが確認出来ていますが、まだ他にもある
かもしれません。なんにせよ、日本アニメが
イタリアの人達が年越しを過ごす時の、楽し
みのひとつになればいいですね。


posted by mikikazu at 16:55 | TrackBack(0) | 海外情報(イタリア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ネット環境復旧について


というわけで約1週間ぶりに、自室でのネット環境
が復旧しました。
かいつまんで状況を説明すると、僕が住んでいる
マンションの持ち主が代わって、現在建物全体を
リフォーム中なんですね。
で、空き部屋もどんどん改装していて、いま住んで
いる住人さんが望むのなら、その綺麗にリフォーム
した部屋に移っていいですよ、という話で。
僕も経済的にはいま厳しいんですが、引越し自体
には何の費用もかからないし、重い家具の移し変
えも人を呼んで手伝ってくれるというし、色々な設
備もまっさらの最新の物になった、綺麗な部屋で
暮らせるというのなら、とりあえずでもいいかと、
承諾したんです。住んでいるほとんどの人がそう
したみたいですけど。


合わせてマンション全体に、光ファイバー回線も
通るようになったので、僕はこれまでCATVのネ
ット回線を利用していたんですが、料金的にはず
っと安くなる、電話と合わせての光ファイバーのネ
ットサービスに移りかえることにしました。
契約から数週間が経って、書類も提出し、接続の
ためのモデムも届いたので、指示された回線工事
の日に合わせて、引越しの作業を進めていたんで
すが、その契約の名義が、新しい部屋ではなく、
引越しをして空き部屋になる旧室のままであるこ
とが発覚したのが、その回線工事の前日のことで
した。
なので、回線工事は旧室ではなく、既に引越し作
業もほぼ済んでいる、新しい部屋の方に繋げて欲
しいと頼んだのですが、「それは出来ない」との、
担当特約店からのお答え。
契約の名義はあくまで旧室の住所になっているの
で、もし新室の方に回線を繋げるのであれば、一度
旧室との契約を解約して、またあらためて新室住所
での新契約を結ばなくてはならない、そしてそのた
めの工事に取り掛かるには、再び数週間の期間が
必要になる、ということでした。おそらくは来年に入っ
てからでないと、何も動かないという感じで。


幸いに、CATVとの契約はまだ解約していなかった
んですけど、引越し作業の際に一度ケーブルを抜い
たりしたのがいけなかったのか、CATVのネット回線
も、繋がらなくなっていたんですね。
それで、チェックしてもらうようにお願いしていたん
ですが、状況がそういうことなので、指定されたチェ
ック日の前日に、回線のチェックだけではなく、一時
的にでも新室の方に、CATVのネット回線を繋いで
欲しいとお願いしたんですね。そうしたら、「それは
出来ない」との、CATV会社からのお答え。
チェックのための技術者派遣の依頼は、あくまでその
ためだけのものなので、もし新室の方に回線を移す
のであれば、その、チェックのための依頼はキャンセ
ルして、またあらためて、回線移転のための依頼を
してもらはなくてはならない。スケジュールを組み直
すことになるので、さらに後日になる、という話になっ
たわけです。


それで、やっと今日復旧した、という流れになります。
光ファイバー回線と電話の方がいつ繋がるのかは、
現在もわかりません。
電話の方は、リフォームの工事を待ってもらって、
旧室から無理やりに線を伸ばして、新室の方に繋
げています。とりあえず、その電話線だけは繋げ
ておいて欲しいとお願いしていたんですが、昨日・
今日と、工事の人に抜かれてしまっていたりもし
ました。
まあつまりは、引越しの際の回線移転については、
色々と打ち合わせというか、期日の細かい確認が
必要だという教訓でした。特に僕のように、ネットが
繋がらないと、色々困る人の方が、今は多いんで
しょうし。
この1週間ほどで、こちらに連絡を取ろうとして
返事がない様な方がもしおられましたら、申し訳
ありませんが、またあらためて連絡をお願いします。


さて、溜まった1週間分の情報を整理しなきゃ。


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2009年12月19日

北米マンガサイト・ブログでの、2009年度ベストリスト・PART2


それでは昨日に引き続いて、北米のマンガ
関連サイト・ブログで発表されつつある、2009
年度のベスト作品リストの紹介ですね。
とりあえず見つかる範囲での選出を、それぞ
れ掲載してみます。やはり重なるタイトルが
多いです。批評家受けする作品っていうか?
あ、ほとんどのサイト・ブログさんは、お馴染み
Brigid AlversonさんのMangaBlog経由
で探しました。ありがとうございます。
まだランキングとしてはですが、Brigidさん
の今年のお薦めは、「PLUTO」(手塚治虫・
浦沢直樹 VIZ Media)になるようです(Flashlight
Worthy:The Best Graphic Novels of 2009
)。


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Manga Worth Reading
"Best Manga of 2009"
(by Johanna Draper Carlson)

Best New Manga
「PLUTO」(手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)
「大奥」(よしながふみ VIZ Media)
「20世紀少年」(浦沢直樹 VIZ Media)
「美味しんぼ a la Carte」
 (雁屋哲・花咲アキラ VIZ Media)
「劇画漂流」
 (辰巳ヨシヒロ Drawn and Quarterly)

Best Continuing Manga
「NANA」(矢沢あい VIZ Media)
「よつばと!」(あずまきよひこ Yen Press)
「ARIA」(天野こずえ TOKYOPOP)
「ヒカルの碁」(ほったゆみ/小畑健 VIZ Media)
「さよなら絶望先生」(久米田康治 Del Rey)

Best Completed Manga
「エマ」(森薫 CMX)
「The Color of Water (The Color of Earth) 」
 (Dong Hwa Kim,First Second)

Guilty Pleasures and Griping
「いぬばか」(桜木雪弥 VIZ Media)
「トカゲ王子」(和泉明日香 CMX)
「高校デビュー」(河原和音 VIZ Media)
「オトメン(乙男)」(菅野文 VIZ Media)


Pop Candy
"Year in review: My top 10 comics/graphic
novels of 2009"

(by Whitney Matheson)

1.「デトロイト・メタル・シティ」
 (若杉公徳 VIZ Media)
2.「Nine Ways to Disappear」
 (Lilli Carre,Little Otsu)
3.「美味しんぼ a la Carte」
 (雁屋哲・花咲アキラ VIZ Media)
4.「劇画漂流」
 (辰巳ヨシヒロ Drawn and Quarterly)
5.「I Want You」(Lisa Hanawalt,Buenaventura Press)


The Anime Almanac
"Top Ten Manga Releases of 2009"
(by Scott VonSchilling)

1.「20世紀少年」(浦沢直樹 VIZ Media)
2.「さよなら絶望先生」(久米田康治 Del Rey)
3.「PLUTO」(手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)
4.「ファンシージゴロ・ペル」(水野純子 LAST GASP)
5.「明日のよいち!」(みなもと悠 TOKYOPOP)
6.「トカゲ王子」(和泉明日香 CMX)
7.「劇画漂流」
 (辰巳ヨシヒロ Drawn and Quarterly)
8.「デカ教師」(馬場民雄 CMX)
9.「Pig Bride」
 (KookHwa Huh&SuJin Kim,Yen Press)
10.「しにがみのバラッド。」
 (ハセガワケイスケ・泉明日香 CMX)

No Thank You!
(biggest disappointment of the year)
「デトロイト・メタル・シティ」
 (若杉公徳 VIZ Media)


The Manga Critic
"The Best Manga of 2009"
(by Katherine Dacey)

1.「海獣の子供」(五十嵐大介 VIZ Media)
2.「勝又進作品集 赤い雪」(勝又進 Drawn & Quarterly)
3.「ファンシージゴロ・ペル」(水野純子 LAST GASP)
4.「PLUTO」(手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)
5.「遥かな町へ」(谷口ジロー Fanfare/Ponent Mon)
6.「花の名前」(斎藤けん CMX)
7.「GOGOモンスター」(松本大洋 VIZ Media)
8.「イタズラなKiss」(多田かおる DMP)
9.「デトロイト・メタル・シティ」
 (若杉公徳 VIZ Media)
10.「美味しんぼ a la Carte」
 (雁屋哲・花咲アキラ VIZ Media)


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例年ランキングを出していて、今年はまだの方々
もおられるのですが、その辺は年を越した頃くら
いにまたあらためて。


まあ、北米のマンガ批評界では名前を出してな
い人がほとんどいないくらい、「PLUTO」(手塚
治虫・浦沢直樹)の圧勝かなという気はします。
それに「20世紀少年」も合わせてですね。
ヨーロッパはともかく北米では、浦沢作品は決
して売れ筋の作品というわけではなくて、これ
らの作品も一般書店の売り上げランキングで上
位に入ったりするわけではないのですが、作品
としてのクオリティは、きちんと評価されている
ようです。
「PLUTO」については、アメコミ・ヒーロー作品の、
現代的リアリズムを踏まえた再実写映画化のト
レンドに合った、ということもあるかもしれません。
大人の鑑賞に耐えうるリアリズムで、かつての
スーパーヒーローを描いたらこうなるという。
「ATOM」がヒットしてたら、こちらも即座に映画
化みたいな流れになっていたかも、ですけど。
あ、「ATOM」を制作した香港のIMAGIスタジオ
では興行的失敗を受けて、400人のスタッフのう
ち100人がレイオフとのことです……(ANN)。



あと、「デトロイト・メタル・シティ」「さよなら絶
望先生」といったクセのある作品も、それなり
の評価を受けていますね。前者については、
僕はScott VonSchillingさんの意見に賛
成なんですけど。
やっと出版の始まった「美味しんぼ」は、とりあ
えず今期の出版は一段落で、続きは売り上げ
次第といった感じでしょうか。マーケティングの
やり方次第になる作品だと思います。


posted by mikikazu at 10:56 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月18日

北米マンガサイト・ブログでの、2009年度ベストリスト・PART1(Manga Recon選)


気がついたら、2009年度もあとわずかという
ことで、毎年恒例のベスト作品選出企画が、
北米のマンガ関連サイト・ブログで、それぞれ
行われているようです。
昨年度の結果は、当ブログ2009年1月9日
1月11日付け記事でチェック出来ます。
それから1年を経て、今年2009年度の北米
マンガ界で注目されたのは、どんな作品にな
るんでしょう。定期的にお伝えしている売り上
げ人気とはまた違う結果になっていると思い
ます。


今日のところは、去年に続いて、マンガ・レビ
ューサイトのManga Reconの評者による、
2009年度リストを掲載してみます。
もちろん選者の好みもありますし、この結果が、
北米のマンガ読者の傾向全てを示しているわ
けではありませんが、ひとつの目安になるでし
ょう。


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Manga Recon
"Our Favorite Manga of 2009"
(順・Connie C.,Erin Finnegan,Grant Goodman,
Ken Haley,Melinda Beasi,Michelle Smith,
Phil Guie,Sam Kusek)


Best New Series
「オトメン(乙男)」(菅野文 VIZ Media)CC
「PLUTO」(手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)EF
「PLUTO」(手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)GG
「神々の山嶺」(夢枕獏&谷口ジロー
 Fanfare/Ponent Mon)KH
「PLUTO」(手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)MB
「PLUTO」(手塚治虫・浦沢直樹 VIZ Media)MS
「デトロイト・メタル・シティ」
 (若杉公徳 VIZ Media)PG
「美味しんぼ a la Carte」
 (雁屋哲・花咲アキラ VIZ Media)SK


Best Continuing Series
「ヒカルの碁」(ほったゆみ/小畑健 VIZ Media)CC
「ブラック・ジャック」(手塚治虫 Vertical)EF
「鋼の錬金術師」(荒川弘 VIZ Media)GG
「無限の住人」(沙村広明 Dark Horse)KH
「xxxHOLiC」(CLAMP Del Rey)MB
「ハチミツとクローバー」(羽海野チカ VIZ Media)MS
「FAIRY TAIL」(真島ヒロ Del Rey)SK


Best Re-Release
「犬夜叉VIZBIG」(高橋留美子 VIZ Media)CC
「よつばと!」(あずまきよひこ Yen Press)EF
「よつばと!」(あずまきよひこ Yen Press)GG
「よつばと!」(あずまきよひこ Yen Press)MB
「寄生獣」(岩明均 Del Rey)SK


Best Oneshot/Anthology
「劇画漂流」
 (辰巳ヨシヒロ Drawn and Quarterly)CC
「劇画漂流」
 (辰巳ヨシヒロ Drawn and Quarterly)EF
「Mijeong」
 (Byun Byung-Jun NBM/Comics Lit)MB
「劇画漂流」
 (辰巳ヨシヒロ Drawn and Quarterly)SK


Best Yaoi
「未来の記憶」
(国枝彩香 Aurora Publishing)CC
「大奥」(よしながふみ VIZ Media)EF
「エイジ・コールド・ブルー」
 (えすとえむ NETCOMICS)MB
「未来の記憶」
(国枝彩香 Aurora Publishing)MS


Best OEL/World Manga
「Yokaiden」 (Nina Matsumoto Del Rey)EF
「Scott Pilgrim」
(Bryan Lee O’Malley, Oni Press)GG
「Toxic Planet」 (David Ratte Yen Press)MB
「Nightschool:The Weirn Books」
(Svetlana Chmakova Yen Press)MS


Best Manga for Kids
「はぴはぴクローバー」(竜山さゆり VIZ Media)EF
「ヒカルの碁」(ほったゆみ/小畑健 VIZ Media)MB
「ラピスラズリの王冠」(川瀬夏菜 CMX)MS


Best Manga You Thought You Would Hate
「リアル」(井上雄彦 VIZ Media)CC
「Clover Omnibus Edition」 (CLAMP Dark Horse)EF
「いぬばか」(桜木雪弥 VIZ Media)GG
「隠の王」(鎌谷悠希 Yen Press)MB
「TAKERU:SUSANOH魔性の剣より」
 (中島かずき・唐々煙 TOKYOPOP)MS
「ガチャガチャ The Next Revolution」
 (玉越博幸 Del Rey)PG
「境界のRINNE」(高橋留美子 VIZ Media)SK


Best Guilty Pleasure
「学園アリス」(樋口橘 TOKYOPOP)CC
「高校デビュー」(河原和音 VIZ Media)EF
「NARUTO」(岸本斉史 VIZ Media)GG
「DOGS/BULLETS&CARNAGE」
 (三輪士郎 VIZ Media)KH
「One Thousand and One Nights」
(Han SeungHee and Jeon JinSeok Yen Press)MB
「ネギま!?neo」(藤真拓哉 Del Rey)PG
「妖逆門」(田村光久 VIZ Media)SK


Biggest Disappointment
「ヤマトナデシコ七変化」
(はやかわともこ Del Rey)CC
「ミックスベジタブル」
(小村あゆみ VIZ Media)EF
「らき☆すた」
 (美水かがみ Bandai Entertainment)MB
「隠の王」(鎌谷悠希 Yen Press)MS
「ワークワーク」(藤崎竜 VIZ Media)SK


Worst Manga
「メイド戦記」(RAN Del Rey)CC
「Vermonia」 (YOYO Candlewick)EF
「ZOMBIE-LOAN」(PEACH-PIT Yen Press)GG
「天狗神」(夢花李 Aurora Publishing)GG
「キミキス」(東雲太郎 TOKYOPOP)MB


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という結果ですね。
他のサイト・ブログでも概ね同様ですけど、
2009年度新作での最注目作は「PLUTO」と
「劇画漂流」、出版の再開が最も喜ばれたのが、
「よつばと!」だと想像出来ると思います。
個人的には後者に、「ARIA」(天野こずえ
TOKYOPOP)も入れて欲しいところですが、
海外での評価は厳しい作品なんですよね……。
他のサイト・ブログでの結果は、また後日に
続きます。


posted by mikikazu at 20:51 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月16日

スペインの「DEATH NOTE」研究本における、本家単行本第13巻表紙画像の盗用事件


今日2つ目のスペインからの話題も、あまり
楽しくはないというか、困ってしまう種類の事
件ですね……。
引き続いて、スペインのアニメ/マンガ情報サ
イトのRamen Para Dosからご紹介します
けれど(あ、こちらでの記事の引用については、
運営者の方に報告済です)、原作/大場つぐみ
・作画/小畑健の人気マンガ、「DEATH
NOTE」についての事件です。


ソース・Ramen Para Dos
2009年12月15日付け記事
"Polémica con los libros teóricos"
 (研究本をめぐる議論)


スペインにおける、マンガ及び小説版「DEATH
NOTE」出版は、最大手のマンガ出版社であ
るEdiciones Glénat(公式サイト)によって
行われていて、既にマンガ単行本全13巻、小
説2作(「ロサンゼルスBB連続殺人事件」「L
change the WorLd」)の出版を終えています。
売り上げランキングでも、フランスやドイツと同
じく上位の常連で、スペインでもベストセラー
になった、人気作品と判断していいと思います。


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今回告発を行っているのは、そのGlénatの
編集ディレクターである、Joan Navarrod氏。
その個人ブログに12月15日付けで、以下のよ
うな記事が投稿されました。

Joan Navarrod氏の個人ブログ「Viñetas」
2009年12月15日付け記事
"ESTE ES EL LEGAL"
 (これが正規物だ)

"This is the legal"とストレートなタイトルの
記事の内容は、同じスペインのコミック出版社の
Dolmen Editorial(公式サイト)の行為を告発
するものです。


Dolmen Editorialは、JETRO(日本貿易振
興機構)による調査レポート「スペインにおける
日本のテレビアニメ・マンガ・映画市場の実態」

にも名前は出てこなかったので、規模としては
小さいところだと思うのですが、「薩摩義士伝」
(平田弘史)、「ブレイクダウン」(さいとうたか
お)、「おもひでぽろぽろ」(岡本螢・刀根夕子)
といった、日本マンガも出版しているようです。


GlénatのNavarrod氏が、電気製品・本・CD
などを扱っているチェーン店Fnacで見つけて驚
いたのが、Dolmenの出版していた、「Death
Note:jugando a ser un dios moderno」

という本です。
著者はジャーナリスト/ライターのEduard
Terradesという人物にされている、「現代の神
になろうとして」と訳せるような副題のついたこ
の本は、「DEATH NOTE」の作品それ自体で
はなく、研究本というか、日本語で平たくいえば
「謎本」のような内容だと思います。


Navarrod氏を驚かせたのは、この「Death Note:
jugando a ser un dios moderno」の表紙
に用いられているイラストが、他でもない、Glénat
が集英社から翻訳権を正式に得て出版している、
単行本第13巻表紙と同じだったことなんですね。
比較検証のために、表紙画像を各公式サイトから
引用掲載させていただきますけど、


Glénatによる
「DEATH NOTE」単行本第13巻表紙

deathnote13a.gif


Dolmen Editorialによる
「Death Note: jugando a ser un
 dios moderno」の表紙

deathnote13b.gif


見てわかるように、トリミングこそ違いますけ
ど、Dolmen側が、Glénatによる単行本第
13巻のイラストを引用しているのは明らかです。
Dolmenは過去にも、「NARUTO」、「Bleach」
CLAMP作品などの研究本を出版しているよ
うですが、今回は特に、正式な単行本の表紙
イラストをそのまま使用したことで、はっきり
と問題視されているのだと思います。
「DEATH NOTE」の権利を管理しているVIZ
Mediaヨーロッパの人も、Dolmenの本を目
にして、心底驚いていたようですし。
権利管理者が驚いたということは、イラストを
無許可で、勝手に使用しているということだと
理解していいと思います。


同じイラストを使用しているのなら、事情に詳
しくない人だと、どちらも正規の出版本だと考
えてしまう恐れはあると思います。
本家の第13巻の内容も、物語・キャラの解説
といった、研究本的なものでしたから、同じイ
ラストを使って、あえて混同を狙ったのかも、
とも勘ぐれますし。
スペイン国内の著作権の扱いの細かいことは、
正直よく知らないのですけど、例えば日本だっ
たら、謎本に画像の引用許可を出すことはあり
ませんよね。著作権法で認められている、批評
のための引用は、また別の話として。
このDolmanの件は、表紙イラストまでそのま
ま使ってしまったということで、問題を議論する
大きなきっかけになったでしょう。今後の動き
を見守ります。


posted by mikikazu at 21:08 | TrackBack(0) | 海外情報(スペイン) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スペインでのマンガ「家庭教師ヒットマンREBORN!」出版は、第19巻以降長期休止へ


今日はスペインからの話題を二つです。
まず、現地の作品のファンにとっては残念な
お知らせなんですが、スペインにおける「家庭
教師ヒットマンREBORN!」(天野明)の出版
が、第19巻以降、長期休止する見込みです。


ソース・Ramen Para Dos
 2009年12月16日付け記事
"Tutor Hitman Reborn! en pausa hasta
finales del 2010"



日本では集英社から、現在第27巻まで単行
本が出版されている、この「REBORN!」ですが、
スペインでは、大手出版社のPlaneta DeAgostini
より、2007年11月から、第18巻まで、現在出
版されています。
2009年8月のその第18巻出版後に行われた、
11月のイベント第15回サロン・デ・マンガ・バ
ルセロナにおいて、Planeta DeAgostini側
から、スペイン語版「REBORN!」の出版が、
なんらかのトラブルを抱えていることが伝えら
れていました。


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今回あらためて、公式ページでのQ&Aコーナ
において、12月13日付けで明らかにされた
のは、Planeta DeAgostiniはスペイン語版
「REBORN!」の、第19巻以降の翻訳出版権を
まだ得ていないこと、そして以降の巻のスペイ
ン語版出版については、2010年終わり頃にな
ってみないとわからない、ということでした。
つまり、第19巻以降は、かなりの長期間、スペ
インでの「REBORN!」単行本出版がお休みに
なってしまう、とみられているようですね。
他の出版社に移ったりする可能性も、そんなに
高くなさそうですけど……。


その、スペイン語版「REBORN!」の翻訳権更
新交渉が上手くいっていないことの詳細につい
ては、なにもわかりません。
翻訳権の金額の問題なのか、それに見合う
だけの売り上げがスペインで得られていない
のか、あるいは出版ペースの問題なのか、色
々と想像だけは出来ますけれど、実際のところ
は不明です。
残念ながら、スペインのマンガ売り上げランキ
ングなどで、「REBORN!」の姿を目にした記
憶は全く無いので、他の少年ジャンプ作品ベス
トセラーの、「NARUTO」「Bleach」「ONE
PIECE」のような、圧倒的な売り上げを、スペ
インで記録している作品ではないと思います。
こういう契約交渉の中身が、外部に出ること
はほとんどないと思いますけれど、スペインの
「REBORN!」ファンにとっては、しばらく我慢の
時間が続きそうですね。


posted by mikikazu at 19:25 | TrackBack(0) | 海外情報(スペイン) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アラブ首長国連邦ドバイ発の、日本のポップカルチャー人気を伝えるテレビ番組「Twenty Something」第9回


またアラブ首長国連邦ドバイからの情報をご提
供いただいたので、ぜひ紹介しておきたいと思
います。
ドバイのテレビ局「Dubai One」(公式サイト)で
放送されている、「Twenty Something」(
式ページ
)という番組があるそうなんですね。
放送時間はUAEだと毎週月曜日の午後8時。
リピートが火曜日の午後2時半です。


この30分番組の目的は、UAEの20代前後の若
者に流行っている事柄を伝えることで、その12
月7日放送回
(表記は第10話ですが、実際には
第9話)のテーマが、UAEにおける日本のポップ
カルチャー人気だったんですね。
英語音声・アラビア語字幕で放送されている番
組内容は、ネットでも視聴可能で、エピソード・
ページ
の、タイトル横"Watch Us Online"を
クリックすれば、プレイヤーが立ち上がります。
↓下のリンクURLを、直接クリックしていただい
ても構いません。


http://vode.dmi.ae/video/408AC47360/twenty-something-ep-9


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紹介されている話題は、順を追うと、

・マンガをテーマにしたドバイの寿司レストラン
「Manga Sushi」のマネージャーさんによる、
レストランのコンセプト説明

・インターネットカフェ(Newtworksと称されてい
ます)に集って、アニメを視聴しているファン達が
語るアニメ/マンガの魅力

・ザーイド大学の日本クラブに所属している、
マンガ家の卵Danaさんへのインタビュー
・同クラブの「先生」松原直美さんインタビュー
・部長さんによるクラブの意義説明
・メンバー自己紹介・活動説明

・初のアラビア語による、UAE人と日本人の合作
マンガ「Gold Ring」の原作者である、Qais
Sedkiさんインタビュー

・番組の男性司会Marwan Parham氏による、
「Manga Sushi」での寿司作り挑戦

・Danaさんが描いた、司会2人のマンガイラスト
の披露

・「Manga Sushi」のウェイトレスさん達による
ダンス(曲はPIZZICATO FIVEの「SWEET
SOUL REVUE」)

といった辺りですね。お馴染みの話題ばかりです。


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以前にもご紹介しましたが、ザーイド大学の日本
語講師である松原直美さんは、現地の事情を伝え
る日本語ブログ「ドバイ千夜一夜」を運営されてい
て、今回の番組取材についても、ちょうど12月15
日付けで記事を更新されていました。
今回は松原さんご自身のお姿や、日本語を教えて
おられる生徒さん達の言葉が聞けたのも嬉しかった
ですね。

・参考
ドバイ千夜一夜 2009年12月15日付け記事
第524話「ドバイの人気テレビ局の特集『日本好き
なUAEの若者』」



日本のバラエティ番組でも、「Manga Sushi」は
何度か取り上げられたことがありますけど、僕の
知る範囲では興味本位の、わずかな取り上げ方
ばかりだったので、これくらいの時間をかけて、
ゆっくりとそれぞれの事柄を紹介してくれている
のはありがたいです。


Sedkiさんは引き続き、「Gold Ring」の英語版
出版を熱望されていて、作画担当の姫川明さん
(公式サイト)は、「ゼルダの伝説」シリーズのコミカ
ライゼーションにより、欧米でも高い人気を誇って
いる漫画家さんですから、話は楽に進むかもと想
像していたんですが、実際には、まだ色々と難し
いんでしょうか。
内容にこだわらず、読んでくれる人は多いと思い
ますけど。


posted by mikikazu at 02:40 | TrackBack(0) | 海外情報(アラブ・中東) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月15日

ドイツのテレビ局Tele5が、12月31日大晦日夜に「ONE PIECE」8話連続放送


Twitterだけじゃなくて、こちらでも記事に上
げておきますね。
ドイツのテレビ民放局Tele5(公式サイト)では、
今年2009年の大晦日夜に、日本のテレビア
ニメ「ONE PIECE」を8話連続放送するという、
大胆なスケジュールを予定しているようです。

ソース・AnimeY 2009年11月25日付け記事
"One Piece"-Silvesterspecial auf Tele5

放送されるのは、

第318話
「母は強し! ゾロのドタバタ家事手伝い」
から、
第325話
「最凶の能力! エースを襲う黒ひげの闇」

までの8エピソードで、午後8時15分から11時
35分と、翌1日午前2時30分から5時45分の
枠で、二度放送される予定です。
で、11時35分から2時30分の間はというと、「ア
フロサムライ」OVAシリーズが、ドイツで初テレビ
放送されることになっています。

ソース・AnimeY 2009年12月8日付け記事
Deutsche TV-Premiere für "Afro Samurai"
am 31.12.


というか、「アフロサムライ」の記事からさかのぼっ
て、「ONE PIECE」の方の放送予定にも気づい
たんですね。


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例えば日本のアニメ専門局アニマックスなんか
では、「北斗の拳」「ケロロ軍曹」、キッズステー
ション
では「銀魂」の連続放送が、大晦日に予定
されているんですけど、それと同じような感じで
すね。って、アニメ専門でもない、海外の放送局
なんだから、スゴい話です。
ドイツを含む欧州では、北米と比べると、ずっと
「ONE PIECE」の人気は高いわけですが、それ
でもこの扱いは、かなりの破格に思えます。
日本だと大晦日夜の番組は、その放送局を代表
するような存在ですが、ドイツではまた違うとも想
像はしますから、紅白みたいな立場とまでは言え
ないでしょうけど。
ともあれ、ドイツの「ONE PIECE」ファンにとって
は、楽しい年越しの夜になるんでしょう。盛り上がっ
て欲しいと思います。


参考・ドイツ語版「ONE PIECE」声優さん達への
 インタビュー記事
"Synchronsprecher 'One Piece'"


posted by mikikazu at 05:16 | TrackBack(0) | 海外情報(ドイツ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月13日

「仮面ライダー龍騎」の海外向けリメイク「Kamen Rider Dragon Knight」、北米CWネットワークでの放送は、第38話(12月26日放送)で打ち切りへ


放送が開始される前から(一番最初は、2008
年6月12日付け記事
)、ずっと追いかけていた
作品なので、こういう結果に終わったのは、
とても残念です。
2008年12月13日より、北米のCWテレビジョ
ンネットワークで放送の始まった、「仮面ライダー
龍騎」の海外向けリメイク、「Kamen Rider
Dragon Knight」(公式サイト)ですが、12月
26日放送の第38話限りでの放送打ち切りが、
決定したようですね。


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各所で伝えられていますが(僕が知ったのは
ANNから)、公式な信頼出来る情報ソースをた
どっていくと、まず「KRDK」の主役キャラである
Kit Taylor(Kamen Rider Dragon Knight)
役の俳優Stephen Lunsford氏の、12月12日
午後2時31分付けのTwitterでの発言
「作品の制作者であるスティーブ・ワンと話した
ところなんだけど、全40話のうちの38話までで、
CWはKRDKを打ち切るそうだ。くそっ、最低だよ」
が始まりになるようです。


これを受けて、そのスティーブ・ワン氏がFacebook
において公式に、「KRDK」の製作会社である
Adness Entertainmentに確認をとった話と
して、かねてより伝えられてきた低視聴率を理由
としての、12月26日付けでの放送打ち切りを認
めました。
「KRDK」は全40話が制作されているのですが、
最後の2エピソードについては、少なくともテレビ
放送されることはない、ということです。
ただし、その後さらにワン氏から寄せられたメッ
セージ
によると、CWでの放送枠を保有していた、
4Kids ENTERTAINMENTの公式サイト上に
おいて、ラスト2話のネット配信が行われることは
確認出来た、とのことですね。


ワン氏からのコメントからの要旨を引用すると、

・最後の2話を放送しないのは、1月からは、
 新番組の放送が予定されているから
・いつか将来に、他の局で放送される可能性が
 ないわけではない
・Kamen Riderの新作、つまり平成ライダーシ
 リーズの海外向けリメイク新作についての話は
 なにもないが、「KRDK」の結果を考えると、
 「KRDK」を制作した自分達が引き続き関われ
 る可能性はなさそう
・北米でのDVDリリースについての情報もなし。
 リリースのためには、それなりの視聴率が必要
 だが、「KRDK」の場合は難しいかも。
 ただし、Adnessによれば、視聴率の最終的な
 結果を待っている、リリースをしてくれるかもしれ
 ない配給会社はある。

という辺りの話が出ています。


あとたった2話だけなのだから、最後まで放送して
くれてもいいのに、とは思うんですけど、失敗と判
断した作品に対して放送局は冷淡である、というこ
となんでしょうね。
もしこれで、DVDのリリースが始まっていたりしたら、
未放送のラスト2エピソードというのが、売りになっ
たかもしれませんが、そういう可能性も薄そうです。
既に北米のファンによる、最後までの放送を嘆願
するネット署名
も始まっていますが、この種のネット
署名が、なんらかの結果を得たという記憶は、僕の
思い出せる限りでは、ほとんどありません。
むしろ今からでも、「KRDK」トイを買い集めた方が、
効果があるのかもと想像します。


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ずっと視聴率データメインで、この作品についての
北米での反応をチェックし続けてきた身としては、
来るべき時が来た、という感想になってしまうで
しょうか……。
ホリデイ・シーズンにおけるトイやゲームの売り上
げ如何では……という希望もあったのですが、どう
やらそこまでたどり着けない時点で、判断が下され
たようですね。
商業的に成功すれば、第二シーズンや映画版も、
という期待がずっとスタッフやキャストの方から伝
えられていたのですけど、少なくとも北米発で、そ
ういう動きが生まれることはなさそうです。


posted by mikikazu at 16:06 | TrackBack(0) | 「Kamen Rider Dragon Knight」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月09日

イタリア・Rai Gulpでの「ARIA The Origination」の放送は、12月11日で終了


イタリアのAnimeclickの12月3日付け記事

"Romeo x Juliet, da questo mese anche
su Rai Gulp"


は、GONZO制作のテレビアニメ「ロミオ×ジ
ュリエット」が、国営放送局であるイタリア放送
協会(RAI-Radiotelevisione Italiana)の
保有している、子供向けデジタル局Rai Gulp
(公式サイト)で、12月12日から放送開始され
る、という内容でした。


で、記事の最後にぽんと書かれていたのが、
「この放送は、『ARIA The Origination』の
終了を受けて、入れ替わるものである」みたい
なことだったんですね。
11月25日付け記事でも触れたように、イタリ
アでは現在、同じRAIグループの若者向け地
上デジタル局Rai 4(公式サイト内ページ)で、
アニメ版「ARIA」第一期である、「ARIA
The Animation」の放送が続いています。
今週末が、第11話の放送予定です。
それだけが、イタリア国内における現在のアニ
メ版「ARIA」の放送だと思っていたので、
Rai Gulpの方で知らないうちに、ずっと放送が
続いていたことに初めて気づいて、驚きでした。
同じ放送局グループとはいえ、ひとつの作品を
同時に、違うスケジュールで放送するとは想像
していませんでしたから。


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2009年5月15日付け記事で修正報告したよ
うに、イタリアでのアニメ版「ARIA」の放送は、
RAIグループの女の子向け衛星チャンネルで
あったRaisat Smash Girlsで、5月18日から
開始されました。
ところがその後、7月いっぱいで、Raisat Smash
Girlsというチャンネル自体がなくなってしまっ
たんですね。
そのチャンネルでの放送が、どこまで進んでい
たのかは結局不明ですが、2カ月と少しという
期間では、シリーズ全話ということもなかったと
思います。


その後、10月3日から、RAIグループの若者向け
デジタル局であるRai 4で最初から放送が再開さ
れ、安心していたんですが、Rai Gulpの方でも、
放送されていたんですね。
放送スケジュールをみると今週は、

12月7日 ―― 「ARIA」第50話
12月8日 ―― 第51話
12月9日 ―― 第52話
12月10日 ―― 第53話
12月11日 ―― 第54話
12月12日 ―― 「ロミオ×ジュリエット」第1話
12月13日 ―― 第2話
12月14日 ―― 第3話

という、毎日放送のスケジュールになっていて、
ずっと毎日放送されていたと仮定して、そのス
ケジュールをさかのぼると、Rai 4と近い、10月
中旬頃から放送されていたことになります。
テレビアニメ版「ARIA」のエピソード数は、

・第一期「The Animation」 ―― 全13話
・第二期「The NATURAL」 ―― 全26話
・第三期「The Origination」 ―― 全13話

と、合計すると52話ですが、ここで全54話とさ
れているのは、OVA「ARIA The OVA〜ARIETTA〜」
を2話に分割して放送したのかも、ですね。


Rai Gulpでの「ARIA」の放送については、
アニメ情報系サイトの記事・フォーラムで話題
にされていたことを目にした記憶はないので、
日本アニメがほとんど放送されていなかった、
子供向けチャンネルということで、おそらくイタ
リアのアニメファンも、気づいていない人が多か
ったのでは、とも想像するんですが。もちろん、
僕のリサーチ能力不足もあるでしょうけど。
放送時間は、午前6時15〜20分と、午後11時
20分の二回で、前者を見られた人もそう多くは
無かったと思います。


現実のヴェネツィアを模した、火星のネオ・ヴェ
ネツィアを舞台にしているだけあって、イタリア
での反応というのは興味深くなると思ってはい
るんですが、なかなか、その辺の情報の把握は
難しいです。
Rai Gulpの、性急過ぎる連日放送よりは、Rai
4の毎週1話ずつの方が、長くまったり付き合え
る分いいかな、とも思いますけど、時間帯やチャ
ンネルの性格とも合わせて、イタリアにおける、
「ARIA」にとってベストの放送形態は、結局どの
辺りになるんでしょう?


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そうそう、「ARIA」絡みでひとつオマケの話があ
ります。
日本でも同じことをされている人が複数いたと
記憶していますが、スウェーデンのアニメ・マン
ガ情報サイトであるAnime.seのフォーラムに、
実際にイタリアにまで足を運んで撮影した、
「ARIA」作中の建物や風景のモデルとなった
と思しき場所の写真が、たくさん投稿されてい
るんですね。

Anime.se 2009年10月23日付けフォーラム記事
"Aria - Pilgrimsfärden till Venedig [bilder]"

ホントは許可をもらって、いくつか写真を転載
させて欲しかったんですが、非英語圏の常とい
うことで、結局連絡はつきませんでした。
ともあれ色んな場所の、ヴェネツィアとネオ・ヴ
ェネツィアの比較が出来ますので、とても面白
いと思います。ぜひぜひ。
あ、浮島はやっぱり見つからなかったみたいで
す(笑)。


posted by mikikazu at 12:59 | TrackBack(0) | 「ARIA」シリーズ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月04日

北米オンラインストアでの、アニメDVD売り上げ・予約ランキング(2009年12月初旬編)


では先月に引き続き恒例の、北米各オンライン
ストアにおける、アニメDVDの売り上げ・予約ラ
ンキングです。


11月27日の感謝祭に合わせたセールで、最
もアメリカで売れたDVDは、ディズニーの動物
映画「Air Bud」シリーズの6作目、スピンオフ
の「Air Buddies」シリーズとしては4作目にな
る、「Santa Buddies」(公式サイト)という作
品のようですね。日本でも、「エア・バディ」のタイ
トルでDVD発売されているシリーズです。
さらに、ヴィンス・ヴォーン主演の2008年作品
「フォー・クリスマス」、「天使と悪魔」「スター・トレ
ック」と続いています。

参考
・Video Business 2009年12月2日付け記事
"Holiday shoppers put Santa Buddies
 at No. 1 in DVD sales"


レンタルでは「フォー・クリスマス」が1位という
ことで、これからのホリデイ・シーズンは、クリス
マス関連作品の人気が、ずっと続いてくと思い
ます。


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あいにくと、日本アニメにおいては、クリスマス
話に特化した作品というと、「東京ゴッドファー
ザーズ」(今敏監督)、赤松健さん原作のOVA
「いつだってMyサンタ」(中村憲由監督)くらい
しかすぐには思い出せないです(他に有名なの
あります?)。エピソード単位なら、たくさんある
でしょうけど。


なので、シーズンとは関係なく、この時期最大
の売れ筋DVDと目されていたのは、やはり
FUNimationから11月17日に発売された、
「Evangelion: 1.01 You Are [Not] Alone」
こと、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」だと思い
ます。
アメリカのFUNimationの公式サイトには、日
本からは繋げられませんけれど、YouTube
方で、英語吹替版本編の、冒頭8分25秒分が
正規公開されているので、そちらをチェックする
のも面白いでしょう。

YouTube - Evangelion 1.01 Movie -The
First 8 Minutes -


アメリカでは英語吹替版で劇場公開されました
が(現時点までの興行成績は10万7797ドル。
ソースBox Office Mojo)、このクリップで見る
限り、以前の版からは変更された、新英語版キャ
ストの雰囲気はいいと思います。ミサトさん(声優
はAllison Keithさん)、格好いいですし。
今回の「1.01」版のリリースはDVDのみで、デ
ジタルリマスター版の「1.11」のリリースは、来春
にDVD・ブルーレイ共に予定されています。
日本と違い、「1.01」発売時に、既に「1.11」の
存在を知ってしまっているアメリカのファンは、
春まで待つ人も多いかもですけど。


ともあれ、その「1.01」の反応も含めて、以下、
2009年12月初旬時点での、各ストアのトップセ
ラー・リストになります。


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アニメ専門ストア

AnimeNation
(予約含む売り上げランキング)

1.「一騎当千 Dragon Distiny」第1巻
 (第1〜4話)
2.「これが私の御主人様 Complete Collection」
3.「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 1.01」
4.「クレイモア Complete Series」
5.映画「Bleach The DiamonDust Rebellion
 もう一つの氷輪丸」
6.「狼と香辛料 Complete Season 1」
 (第1〜13話)
7.「Blood+ Part 2」(第26〜50話)
8.「ゼロの使い魔 Box Set」(全13話)
9.「新機動戦記ガンダムW Complete
 Collection 2」(第26〜49話)
10.「ドラゴンボール Season 2 Uncut DVD Set」
 (第32〜61話)


Right Stuf International
先週のTOP10ランキング(予約含む)

1.「精霊の守り人」第7&8巻セット
 (第21〜26話)
2.「S・A〜スペシャルエー〜 Collection 1」
 (第1〜12話)
3.「Clannad After Story Collection 2」
 (第13〜24話)
4.「DEATHNOTE Box Set 2」(第21〜37話)
5.「ティアーズ・トゥ・ティアラ Collection 1」
 (第1〜13話)
6.「DEATHNOTE Box Set 1」(第1〜20話)
7.「GUNSLINGER GIRL-IL TEATRINO- OVA」
8.「げんしけん2」第2巻(第5〜8話)
9.「一騎当千 Dragon Distiny」第1巻
 (第1〜4話)
10.「Bleach Season 4 Box Set 1」
 (第64〜79話)


The Anime Corner Store

データ更新ないので、予約ランキングのみ

1.「エル・カザド Collection Part #1」
 (第1〜13話)
2.「ひだまりスケッチ Season 1」
 (第1〜12話)
3.「狼と香辛料 Complete Season 1」
 (第1〜13話)
4.「バンブーブレード Collection Part #1」
 (第1〜12話)
5.「コードギアス 反逆のルルーシュR2
  Bundle #2」(第8〜13話)
6.「神曲奏界ポリフォニカ Complete Collection」
 (第1〜12話)
7.「ネオアンジェリーク Abyss Complete Collection」
 (第1〜13話)


Anime Castle
(予約含む)

1.「一騎当千 Dragon Distiny」第1巻
 (第1〜4話)
2.「GUNSLINGER GIRL-IL TEATRINO- OVA」
3.「機動戦士ガンダム00 Season 1 Part 3」
 (第18〜26話)
4.「コードギアス 反逆のルルーシュR2」
 第2巻限定版(第8〜13話)
5.「コードギアス 反逆のルルーシュR2」
 第2巻通常版(第8〜13話)


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一般DVDストアのANIMEコーナー

DVD PLANET

・この二週間のTOP10の第9位に、

「MONSTER Box Set 1」(第1〜15話)


DVD Empire
(予約含む在庫あり商品のみ)

1.「ウィッチブレイド The Complete Series」
2.「隠の王 Complete Series Part 2」
 (第14〜26話)
3.「ドラゴンボールZ Dragon Box One」
 (第1〜42話)
4.「ハンター×ハンター Volume 4」
 (第47〜62話)
5.「バンパイアハンターD」
6.「バンブーブレード Collection Part #1」
 (第1〜12話)
7.「Bleach」第22巻
8.「ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス DVD Part 1」
 (第1〜13話)
9.「コードギアス 反逆のルルーシュR2」
 第3巻(第14〜19話)
10.「クレイモア Complete Series」


Video Universe
(日本アニメのみ)

1.「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 1.01」
2.「ドラゴンボールZ Season 4 Uncut DVD Set」
3.「劇場版 NARUTO -疾風伝-」
4.「ドラゴンボールZ Season 6 Uncut DVD Set」
5.「ドラゴンボールZ Season 1 Uncut DVD Set」
6.映画「世紀末救世主伝説 北斗の拳」
 (1986年作品)
7.「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.15」
8.「NARUTO -疾風伝-」第3巻
9.「攻殻機動隊」(ブルーレイ)
10.「コードギアス 反逆のルルーシュR2」
 第2巻(第8〜13話)


Wal-mart
(日本アニメのみ)

1.「爆丸バトルブローラーズ」第1巻
2.「爆丸バトルブローラーズ」第5巻
3.「Bleach Box Set3」
4.「ドラゴンボールZ Season 7 Uncut DVD Set」
5.「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&
 パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ」
6.「ドラゴンボールZ Season 8 Uncut DVD Set」
7.「ドラゴンボールGT Season 9 Uncut DVD Set」
8.「劇場版 NARUTO -疾風伝-」
9.「Bleach Box Set1」
10.「爆丸バトルブローラーズ」第3巻


Buy.com

1.「カウボーイビバップREMIX」
2.「機動戦士ガンダムSEED Collection 1」
3.「機動戦士ガンダムSEED Collection 2」
4.「天元突破グレンラガン Part2」限定版
5.「舞-HiME Complete Collection」
6.映画「Bleach The DiamonDust Rebellion
 もう一つの氷輪丸」
7.「天元突破グレンラガン Part1」限定版
8.「Sola Complete Collection」
9.「ドラゴンボールZ Season 8 Uncut DVD Set」
10.「ハウルの動く城」


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という感じになりました。
「序」も、もちろん悪くないですが、専門店でのラ
ンキング・アクションにおける今期の売れ筋は、
まず「一騎当千 Dragon Distiny」第1巻にな
りそうですね。
具体的な売り上げ巻数まではわかりませんし、
数からすれば、Wal-martの「爆丸バトルブロ
ーラーズ」の方が、同じ1位でもずっと多いでしょ
うけども。
ただ、他の作品がほとんどセット販売なのを見て
わかるように、北米ではもうアニメの単巻販売ビ
ジネスは終わったとよく言われる一方で、4話の
み収録の、「一騎当千 Dragon Distiny」第1巻
が好評らしいのは、逆に興味深いです。
こういう風に、今でも単巻での発売が続く作品は、
主に日本側の権利者からの要請であることが多
いそうですが、「一騎当千」がそのケースなのか
どうかは、情報がありません。結果として売れて
いるのなら、正しい判断だったわけですし。


posted by mikikazu at 19:41 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月03日

南米・アルゼンチンでも小説・マンガ版「涼宮ハルヒの憂鬱」を2010年に出版へ


Twitterの方では昨日お伝えした話題ですけど、
谷川流氏原作の「涼宮ハルヒ」シリーズの、海外
展開についての新しい情報を、あらためてこちら
でも、記事としてまとめておきますね。


まず、11月2日付け記事の補完になります。
スペインでは、原作小説とマンガ版が共に、
Editorial Ivrea社(公式サイト)から、2010
年第一四半期に出版されることが伝えられて
いたんですが、どうやら、ツガノガク氏が作画
を手がけたマンガ版の方から出版されるよう
ですね。
Ivrea社公式サイトの新刊出版スケジュール
において、マンガ版「憂鬱」第1巻の、2010年
1月の発売が告知されています。


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このEditorial Ivreaというのは、1997年に
南米・アルゼンチンで創設され、スペインやフ
ィンランドでも展開している、マンガ専門の出
版社ということですが、同じスペイン語圏のス
ペインで先に発表されたことで、アルゼンチン
での「ハルヒ」の出版はどうなるのだろう、とい
う想像は、当然ファンの間にあったようです。


僕が知ったのは、アルゼンチンのアニメ/マンガ
フォーラムであるArgentina Anime Foros
でのニュース・スレッドからになるんですけど、
Ivrea社のアルゼンチン公式ブログ2009年11
月24日付け記事
で、アルゼンチンでも、「涼宮
ハルヒの憂鬱」原作小説とマンガ版の出版が、
2010年に予定されていることが公式に発表さ
れました。
僕の知る限りでは、南米地域では、初の正規
出版展開でしょうか。
小説の出版ペースは季刊とされているようで
すけど、だとしたら、英語版よりはずっと早いペ
ースになるようですね。マンガ版の方は、まだ
確定していないようです。


ジャンルとしてのマンガについては、既にア
ルゼンチンでもそれなりの市場が構築されて
いるわけですが、いわゆるライトノベルについ
ては、他国と同様、まだまだのようです。
なので記事では、「ハルヒ」シリーズが、さらな
るライトノベル出版展開への足がかりになって
欲しい旨の、出版社側の期待が述べられてい
ます。
コメント欄でも、これをきっかけに
・「化物語」(西尾維新)
・「狼と香辛料」(支倉凍砂)
・「フルメタル・パニック!」(賀東招二)
といった人気ライトノベルの翻訳出版につなが
っていって欲しいというファンからの声がありま
すね。


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アメリカでは、現在第4巻まで出版されている
マンガ版「ハルヒ」ですが(公式サイト)、出版元
のYen PressディレクターKurt Hassler氏
によれば(Publishers Weekly 11月23日付
け記事
)、順調な人気で、「ソウルイーター」(大久
保篤)と共に、Yen Pressでは今年最も売れた
マンガになるそうですね。
第1巻の初版部数は七万五千冊だったという期
待値から見てどうだったのかまでは、わかりませ
んけれど。
例えば、James Patterson氏の小説をマンガ
化した「Maximum Ride」は初版部数が五万
冊で、既に増刷に入っていることが、同インタビュ
ー記事内で伝えられています。


また、昨日12月2日は、フランスのKAZE社に
よる、アニメ版「ハルヒ」第一期(第1〜14話)
のDVD BOXセット発売日でもありました(商品
ページ
)。
定価は、公式ページの表示だと99.95ユーロで
(約1万3243円)、全4巻の単巻価格は各24.95
ユーロでした。普通に4倍ですよね。
同じ全4巻だった北米版の、通常版単巻価格が
29.98ドル、後に発売されたBOXセットが、59.
98ドル(約5266円)という、半額程度の定価設
定になっていたことを考えると、フランス版BOX
セットは、ちょっと廉価版とは呼べない価格だと
思います。
なので、単巻版にはなかった特典でも追加され
ているのでは、とも想像したんですが、そういう
わけでもなさそうです。


posted by mikikazu at 14:59 | TrackBack(0) | 「涼宮ハルヒ」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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