2009年07月11日

百合アニメ「青い花」が、アメリカ最大のレズビアン・エンターテインメント情報サイト「アフターエレン」で配信開始。


お馴染みYuricon(公式サイト)の代表である、
エリカ・フリードマンさんの個人ブログOkazuの、
7月10日付け記事で知りましたけど、日本でも7
月1日から放送の始まっている、女の子同士
の恋愛物語を描いたテレビアニメ「青い花」
(公式サイト)が、アメリカ最大のレズビアン・
エンターテインメント情報サイトであるアフター
エレン Afterellen.com
でも、英語字幕版での
配信を開始されています(日本からは見られま
せん)。


アフターエレンの"Aoi Hana" ("Sweet Blue
Flowers") 配信ページ


アフターエレン掲載の、エリカさんによる「青い花」
レビュー



これは、日本以外の海外地域に、日本のテレ
ビアニメを中心としたコンテンツを配信している、
サンフランシスコに拠点を置いたクランチロール
Crunchyroll
からの提供によるものですね。
クランチロールでの有料配信は、日本での放送
から約1時間半後ですが、こちらアフターエレン
での無料配信は、クランチロールでの無料配信
開始と同じ、1週間後ということになっています。


クランチロールでの「青い花」配信ページ

クランチロール・フォーラムでの公式発表


アフターエレンについては、こちらの創始者さん
へのインタビュー
で詳しいのですが、今回の配
信で興味深いのは、アフターエレンが日本のア
ニメを配信するのはこれが初めてということで、
そもそもがアニメファンであったり、百合という
ジャンルについて既知であるわけではない、一
般のレズビアン、バイセクシュアル・コミュニテ
ィからの反応が広く得られる、ということですね。
とりあえず寄せられた反応は、とても良くて、「第
2話が待ちきれない!」というものばかりです。


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そもそもこのアニメ版「青い花」なんですけど、
先日エリカさんとのメールのやりとりの中で、
まず既に原作マンガを読んでいるエリカさんの
方から、「アニメ版の『青い花』はもう見ました?
とっても綺麗で、大満足でした」という言葉を
届けられたんですね。
で、僕の方からは、「えっと、今のところ日本で
アニメ版『青い花』を放送しているのは、フジテ
レビ1局だけで、見られるのも関東地域の人達
だけなんですね。僕の住んでいる地域(大阪)で
はそも放送していなくて、すぐには見られない
んです。でもアメリカの人達は、フジテレビでの
放送直後に、クランチロールでの配信を見られ
るんですよね?」と答えて、お互いに「変な状況
ですねえ?」と苦笑し合った、という経緯があっ
たりしました。


クランチロールでの、「青い花」の有料配信は、
アメリカ太平洋標準時の毎週水曜日午後零時
です。日本時間だと木曜の午前4時ですので、
木曜午前2時8分からの放送終了後、約1時間
半ですね。放送直後と称していい早さです。
第1話のみは無料ですが、以降のエピソードを
日本での放送直後に見られるのは、クランチロ
ールのメンバーシップ(1ヵ月だと6.95ドル)を得
ている人だけになります。ただ1週間待てば、
メンバーシップ料を払っていない人も、全て無料
で見られるようになります。
視聴可能地域は、アメリカ、カナダ、イギリス、
ニュージーランド、アメリカ領サモア、合衆国領
有小離島、プエルトリコ、グァム及びバージン諸
島ということになっています。英語圏の大きな国
で入っていないのは、オーストラリアくらいでしょ
うか。
夏のアニメ新番組だと、他に「かなめも」「よくわ
かる現代魔法」「ファイト一発!充電ちゃん!!」な
ども、クランチロールは同様に配信しています。


幸いにして「青い花」の場合は日本でも、有料
動画配信サービス「フジテレビ On Demand」
によって、放送がされていない地域でも、視聴
可能になっています。

フジテレビ On Demand 「青い花」ページ

こちらは翌日午前10時からの配信開始というこ
とで、7時間半後ですか。視聴期間限定で、1話
で210円、全話で1575円という価格設定は、ど
うでしょう。一応全話パックで購入しました。
とりあえず、海外の多くの人達の方が、日本の
多くの人達よりも、早く安くネット配信で見られる
という、捩じれた状況ではありますね。もちろん
見られないよりはマシですけども。


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この、海外向けの同時配信の最大の目的のひと
つは、ファンサブや違法動画配信の抑制とされて
います。
今回「青い花」についても、また調べていますが、
ダウンロード・視聴している人の数の増減までは
わかりませんけど、ファンサブや違法動画の配信
は続いているのが現状だと思います。
いくつか、流通している非正規の動画をチェック
してみると、英語字幕は2種類以上確認出来て、
クランチロールが提供しているものではない、
ファンによる英語字幕、つまりファンサブ版が、
引き続き制作されているのがわかりました。
放送直後に、正規の英語字幕が提供されるの
に、何故わざわざ自前であらためて、英語字幕
を作るかというと、その正規版の翻訳に対する
不満が強くあるようです。自分達の方が、より
正しく忠実に日本語を翻訳出来るという主張を
したい人達がいるようなんですね。


わざわざファイルをダウンロードする必要のない、
動画配信の方は、相変わらず数が多過ぎて、全
体像は把握出来ません。
某大手の動画投稿サイトでは、日本で放送された
素材を基にした第1話の英語字幕付き違法動画の
視聴数が、そこだけで2万4000を超えていました。
クランチロールの方の、正確な正規視聴者数は
わかりませんが、経由して見ているだろう、紹介ペ
ージ
の閲覧者数が、現在1万7000くらいというこ
とは、違法な手段で「青い花」に接している人が、
まだずっと多いということだと想像します。
1週間は有料でないと視聴出来ないクランチロ
ール版、あるいはそのファンサブ版が、それぞれ
たくさん違法配信されているのは、以前にもお伝
えした「NARUTO-疾風伝」などと変わらない状況
ですね。


posted by mikikazu at 10:24 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月10日

お台場の実物大ガンダムについての記事は、世界何ヶ国で伝えられたか。


まず先に。
お馴染み、オタクなネタの扱いはいつも不自然な
くらい(笑)大きな、英字日刊紙The Japan Times
ですけど、今日の7月10日版でも、最終面をまる
まる使って(広告あり)、お台場の実物大ガンダム
についての記事を、カラー写真入りで大きく伝え
てくれていました。知らずに開いたら、うわ、という
感じでしたね。

"Gundam goes green"
(電子版記事がアップされたら、リンクします。
追記・されました。っていうかTOPページにどかん
とガンダム登場です)

この記事はもちろん、イベントを主催しているGREEN
TOKYO ガンダムプロジェクト(公式サイト)について
と、ガンダムの30年の歴史を説明するもので、
サンライズのマネージング・ディレクターである
Niyakawa Yasuo氏、富野由悠季監督、ガンダムの
デザイナーである大河原邦男氏と同じ東京造形大
学を卒業し、現在はアメリカのILMで、映画「トランス
フォーマー」シリーズのデザインに関わっている
Yamaguchi Keiji氏、新宿ゴールデン街の、ガンダム
をテーマにしたバー「エクリプス」のオーナーである
Otsuka Ayako氏からのコメントが紹介されていま
した。


僕の知り合いの方だと、「ジェット フォレスト パーク
へようこそ」
の黒森コウさんが見に行かれて、写真
入りレポートを掲載してくれていますね。

6月13日付け記事
「お台場に行ってガンダムを見てきた」

僕も見に行きたいところですが、8月いっぱいの公
開とのことで、無理っぽいですね。
9月になったら、同人誌即売会「GirlsLoveFestival2」
(公式サイト)のために、東京に行くつもりはあるの
ですが。


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ではえっと本題。
この実物大ガンダムなんですが、さすがにモノが
スゴイので、ロイターやAPといった通信社によって、
世界各国にも伝えられています。
とりあえず見つけられる、各国の記事を並べてみま
すと、


「18米等身大“高达”模型亮相东京」
(中国・中新网)

「18米高“机动战士高达”亮相东京」
(台湾・新华网)

「日18公尺高機器人鋼彈東京展示 氣勢宏偉」
(香港・中央社)

「Giant Gundam robot stalks Japan」
(イギリス・BBC NEWS)

「Anime robot Gundam to hold court in Tokyo」
(アメリカ・Los Angeles Times)

「Une simple statue tout ce qu’il y a de plus banal」
(フランス・OrSériE)

「Lifesize-Gundam Nachtaufnahmen」
(ドイツ・GamePro)

「Gundam compie 30 anni e arriva a Tokyo
 a grandezza naturale」

(イタリア・Hi-Tech Italy)

「일본의 일대일(1:1) 로봇 제작 붐 왜?」
(韓国・donga.com)

「Veja estátua em tamanho real de robô
 gigante Gundam」

(ブラジル・Omelete)

「В японской столице
 появился 18-метровый
  "Гандам"」

(ロシア・KP.RU)

「Un robot de 18 metros se convierte en el
adalid de un Tokio ecológico」

(スペイン・EFE)


という感じで、主な言語はほとんどで、世界に
あまねく伝わったみたいですね。やっぱり、コスプ
レもそうですけど、こういう風に「絵」になるもの
があると、記事としては伝えやすいんでしょう。
まさにSize mattersですね。


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ところで、ガンダムとは関係ありませんが、イタリア
の記事で僕は初めて知ったのが、イタリアじゃなく
て、お隣のスペインのタラゴナというところに、
80年代初頭に作られたという、マジンガーZの
1/2スケール(ということは9メートルですね)の像
が存在するということだったりします。結構有名みた
いですね。
誰が作ったのかとか、全然わかりませんけれど、
当時はそれだけスペインでも、「マジンガーZ」の
人気があったんでしょう。
動画も見つかりましたので、人間と比較すると、
その大きさがわかります。




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★フランスのJapan Expoについては、まだじっくり
調べていないんですが、なにか面白そうな話題なり
ニュース動画などが見つかりましたらお伝えしますね。

posted by mikikazu at 09:18 | TrackBack(1) | 海外情報(総合) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月09日

アニメエキスポ2009の、海外メディアによるニュース動画


どうやら多分大きな混乱もなく終了したらしい、
今年のアニメエキスポの様子を伝える、ニュース
動画を紹介してみたいと思います。動画なら、雰囲
気が直接伝わるでしょうし。
もちろんYouTubeとかに行けば、アマチュアの人
がアップしている動画は山ほどあるんですが、
ここではもう少し見やすく撮影・編集されたものを。


このアニメエキスポを外の一般メディアがどう伝え
ているとかというと、とりあえずクリップが2つほど
見つかりました。
ひとつは、NBCサンディエゴ局によるニュース映像。
張っていいみたいなので、置いときます。「ガンダム00」
がアニメの代表として、大きくフィーチャーされていま
すね。




それから、何故かニュージーランドのニュース
サイトですが、3 Newsによる、

"LA's Anime Expo takes place in the shadow
of Michael Jackson"


という記事からも、ニュース・クリップが見れます。
記事内の、"Watch Video"をクリックすると、再生
画面になります。あるいはこちらから直で。
こちらはちょっとからかい気味かもですね。
どちらもコスプレイヤーが取材の主体で、会場を見
渡すと、人気キャラの傾向とかわかるでしょうか。


公式といえば、アニメエキスポの公式ブログである
AXBackstageビデオコーナーが、音質・画質では
一番良好だろうと思います。
日本人ゲストの方へのインタビュー映像は独占取
材でしょうから貴重だとも思います。お答えは当然
全て日本語ですし。それぞれもっと長く見たかった
ですけど。


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アニメエキスポとは関係ないんですがオマケで、
イギリスのBBCラジオが、お台場の実物大ガンダ
ムと秋葉原についてレポートした番組も。
あ、ラジオですからこちらは音声だけです。

"BBC World Service Programmes - Digital Planet,
07/07/2009"


"Listen"をクリックすると、プレイヤーが起動します。
日本でのロボット技術やロボット観を伝える内容で、
ガンダムと秋葉原については、11:00〜19:10で紹
介されていました。
日本人がどんな風にロボットをその社会に受け入れ
ているのか、その理由と未来の可能性について解説
してくれていたんですけど、特に偏っていない、フェア
な説明だったと思います。
実物大ガンダムについてだけの、文章での記事もあり
ました。

BBC NEWS 7月8日付け記事
"Giant Gundam robot stalks Japan"

posted by mikikazu at 08:30 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月08日

北米のアニメコンベンションから、ティーンエイジャーが姿を消しつつあるかもという話。


ニューヨーク州ビーコン発のポッドキャスト
「GeekNights」の、7月1日配信回のお題は、
"How to Fix Anime Conventions"というもので、
ホストのRymさんとScottさんの経験から見た、
アメリカのアニメコンベンションの問題点と、
その対策について論じる内容でした。
僕個人は、海外のアニメコンベンションに直接
足を運んだり出来る身分ではありませんので、こ
ういう風に、長年の経験者からの情報を聞ける
のは、とても助かります。アメリカは広いので、
このお2人の場合は、東海岸地域限定ですけど。


挙げられた問題点は、スケジュールや、参加者
の移動の流れを調整するためのプログラム配分、
ボランティア・スタッフの教育など、色々あったん
ですが、これまでの北米のアニメコンベンション
における、他の種類のコンベンションとは異なる特
徴として語られていたのが、参加者の年齢の低さ、
つまり18歳以下のティーンエイジャーの多さ、です。
彼らのほとんどは、アニメコンベンションが初めて
の、参加する大きなイベントであったり、旅行であ
ったりするので、大人の参加者なら起こさないよう
な余計なトラブルを起こしやすいというんですね。


アニメコンベンションが保育所代わりになっている
という、年長のアニメファンからの苦情みたいな
ものはよく目にしますし、数年前に無くなったある
イベントの中止理由が、運営スタッフ達が子供へ
の対応にうんざりしたからだ、という話が流れた
こともあります(真偽のほどはわかりません)。
それを受けて、「アニメコンベンションは18禁のイ
ベントにすべきだ」という意見もありました。
そうすると真面目な若いアニメファンが困ってしま
いますし、対処は難しいですよね。


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ところがその問題が、あるいは解決されつつあるの
かも、という話です。
皮肉なことですが、昨年から今年にかけて、アニメ
コンベンションの参加者の年齢層に大きな変化が起
きており、ティーンエイジャーの参加が、目に見えて
減ってきているそうなんですね。
この6年間で初めて、参加者の年齢層が各所で上
がり始めている、つまり若い子達が減りつつあると
いうのです。
これはきちんとした調査データがあるわけではなく、
あくまでRymさんの主観なんですが、長年たくさん
のアニメコンベンションに参加してきたRymさんの
意見は、ある程度参考にしていいと思います。


アメリカで、若いアニメファンが減りつつあるとしたら
その理由のひとつは、やはりテレビで放送されるア
ニメの数が、かつてよりずっと減っているからだろう、
というのがお2人の考えです。
90年代後半に北米でアニメの人気が出始めた時は、
Cartoon Networkが、子供の見られる夕方の時間
帯に多くの作品を放送してくれていて、それでアニメ
に目覚めたという人が多かったんですけど、そういう
機会が、もはや失われているんですね。
もちろん今では、かつてと違ってネット配信で、多く
のアニメがいつでも見られるようになっているんで
すが、子供にとっては、習慣性のあるテレビの方が、
影響力が大きいんでしょうか。


この変化が事実としたら、コアな年長のアニメファ
ンにとっては、とりあえず歓迎したくなることかもし
れません。
アニメ!アニメ!さん7月3日付け記事の中で、
企業出展が減り、ファン主体のイベントが増えて、
アニメエキスポが本来あるべき姿に戻りつつあるの
ではないか、というお話がありましたけれど、それに
加えて、年長のファンにとって邪魔でしかない子供
達の姿が会場から消えてくれるとしたら、さらに理
想的で、かつてのコアなファン達だけのアニメコン
ベンションに戻れる、というわけです。
もちろん、北米でアニメビジネスを展開している企業
さん達にしたら、親にトイやカードをねだってくれる
アニメ好きの子供が減るのは、かなり困るでしょうね。
アニメ本編と違って、トイやカードは違法ダウンロー
ド出来ませんから、影響はある筈です。
この件については、北米全体での傾向なのかどうか、
また詳しい調査を待ちたいです。


posted by mikikazu at 08:12 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月07日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2009年4〜5月期)


先に一言すみません。
今日は七夕で、当ブログ「ULTIMO SPALPEEN」
が、1999年7月7日にHPとして活動を開始し
てから、10周年ということになります。
偶然ですが、思い出しやすい日付になってて、
よかったです。
10年やってて、少しは賢くなったかというと、
特にそんなこともないみたいですが(笑)。


旧HP時代から知っている人は、もうほとんどい
ないかもと思うんですけど、「ULTIMO SPALPEEN」
はそもそも、アニメ・マンガの海外情報はおろか、
アニメ・マンガ自体をメインコンテンツとして扱う
HPではなかったんです。始めた当初のコンテン
ツは、実は映画一般とHR/HMでした。
当時は10年くらい、アニメからは離れていてて、
世間を席巻していた「エヴァンゲリオン」ブームも、
外側から他人事として眺めていた、という感じで。
それでもガンダム程度は知っていましたから、
ちょうど放送の始まった「∀ガンダム」くらいは、
感想を書いてみようかと思ったんですね。
「∀」という作品自体はともかく、その感想とファン
小説が、わりに評判がよく、アニメファンの方達と
も交流が生まれましたので、やがてお薦めされる
作品や話題になっている作品も、見ていくようにな
ったんです。なにしろ10年間の空白がありましたか
ら、勉強することはいっぱいでした。
そしてちょうどその頃から、北米でのアニメ人気が
少しずつ伝わってくるようになり、そちらのことも
調べていたら、海外の方とも交流が始まり、だん
だん扱いが大きくなっていって、今日に至る、とい
うわけです。


色々な人と出会ったり別れたり、縁を切ったり愛想
を尽かされたり(笑)してきましたが、活動開始当初
からのお付き合いが続いているのは、しばらくお休
み中のたちばなりょうさん(HEAVENLY BLUE)を
除くと、もう三和土さん(NO/ON)お1人だけですね。
現在のアクセス数は、更新がない時で700〜1300、
ある時は話題にもよりますが、数千から1万の間で
色々です。正直、ネガティブな話題の方がアクセス
数が増えるのには、複雑な気持ちもあります。
逆に「プリキュア」の百合百合なファン小説なんか
は、ほとんど反響ありませんでした(笑)。
今後も、現状のかたちで細々と運営は続けていく
のでは、とも思います。そろそろ身体も疲れてきま
したけど、まあ、出来る範囲で頑張りますので、
よろしくお付き合いください。ぺこり。


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前置き長かったですが、今日の本題です。
一月分スルーしてしまっていたので、2009年4・5
月の二か月分をまとめてになる、フランスでのマン
ガ売り上げ月間ランキングです。
ソースはお馴染みBDZOOM.comからの、

5月19日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE
MANGAS – Mai 2009"


6月26日付け記事
"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE
MANGAS – Juin 2009"


になります。
以下、それぞれの月間トップ15のランキングです。
数字は累計の推定発行部数で、このランキングは月
間での売り上げですから、出版時期によって、順位と
は食い違う場合もあります。


2009年4月期

1.「NARUTO」第41巻(22万冊)
2.「鋼の錬金術師」第20巻(7万5000冊)
3.「FAIRY TAIL」第6巻(7万冊)
4.「NARUTO」第40巻
5.「ONE PIECE」第48巻
6.「魔法先生ネギま!」第18巻(3万5000冊)
7.「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」第5巻(4万冊)
8.「ヴァンパイア騎士」第8巻(3万5000冊)
9.「D.Gray-Man」第15巻(3万5000冊)
10.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第5巻 (3万冊)
11.「スイッチガール!!」第1巻(1万5000冊)
12.「ソウルイーター」第1巻
13.「NARUTO」第39巻
14.「Bleach」第31巻
15.「FAIRY TAIL」第5巻


2009年5月期

1.「ONE PIECE」第49巻(8万冊)
2.「NARUTO」第41巻
3.「FAIRY TAIL」第6巻
4.「Bleach」第32巻(5万冊)
5.「ソウルイーター」第3巻(6万冊)
6.「ベルセルク」第31巻(3万冊)
7.「銃夢外伝」(3万冊)
8.「星は歌う」第1巻(3万冊)
9.「聖闘士星矢 エピソードG」第15巻(1万5000冊)
10.「NARUTO」第40巻
11.「鋼の錬金術師」第20巻
12.「BLUE DRAGON ラルΩグラド」第3巻(3万5000冊)
13.「エンジェル・ハート」第27巻(1万2000冊)
14.「TALES OF SYMPHONIA」第5巻(2万冊)
15.「ヴァンパイア十字界」第1巻



という結果になっています。
俯瞰してみると、少年マンガのロングセラーの
「NARUTO」
「ONE PIECE」
「Bleach」
「鋼の錬金術師」
「魔法先生ネギま!」
「聖闘士星矢」シリーズ
が依然好調な中に、
「FAIRY TAIL」
「ソウルイーター」
といった勢いのある新顔が割り込む一方で、
「ベルセルク」
「銃夢」シリーズ
「エンジェル・ハート」
などの青年向け作品も頑張っているという、
フランス市場の傾向がわかると思います。
少女マンガでは「ヴァンパイア騎士」が健闘して
おり、「フルーツバスケット」の高屋奈月さんの
新作「星は歌う」に期待が高まっている、という
ところでしょうか。
数字としては、「NARUTO」の突出が続いていて、
二番手争いが熾烈といえそうです。


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ところで、「神の雫」(作・亜樹直/画・オキモト・シュ
ウ)について、asahi.com7月2日付け記事では、
「昨年から仏語版(グレナ社)が出版され、単行本
8巻までで35万部発行されている」という記述があ
りましたよね。
1巻平均だと、約4万3750冊ですから、このランキ
ングに入ってきてもよさそうなものですけど、少なく
ともこの15位までのランキングで、目にしたことは一
度もありません。今はダウンしている、Edistatによる
書籍全体での売り上げランキングでも、です。
出版元であるGlénatの、2009年5月期マンガ売り
上げランキングをチェックしてみると、

マンガ全体でのランキング

1.「ONE PIECE」第49巻(8万冊)
2.「Bleach」第32巻(5万冊)
3.「ベルセルク」第31巻(3万冊)
4.「銃夢外伝」(3万冊)
5.「ドラゴンボール PERFECT EDITION」第2巻
6.「アイシールド21」第25巻
7.「Bood+」第2巻
8.「花より男子」第36巻
9.「医龍-Team Medical Dragon」第6巻
10.「家庭教師ヒットマンREBORN!」第16巻


青年マンガ・ランキング

1.「ベルセルク」第31巻(3万冊)
2.「銃夢外伝」(3万冊)
3.「Bood+」第2巻
4.「医龍-Team Medical Dragon」第6巻
5.「神の雫」第1巻
6.「BIOMEGA」第1巻
7.「銃夢-Last Order」第7巻
8.「銃夢」第1巻
9.「AKIRA」第5巻
10.「漫画で日本語」


といったものになっています。
この月だけのデータで判断は難しいですね。最新刊
の第8巻がランクインするだろう6月期のランキングが
わかれば、なんですけど。
ただ、発行部数で下回っている筈の、「ベルセルク」
や「銃夢」シリーズと比較して、売り上げランキングで
上回ったことがないということは、発行部数に対して、
実売部数はかなり少ない、のかもしれません。


モーニング公式サイトでは、「各巻1万部以上という
異例のセールスを記録中」とのコメントもありますが、
1万部は異例というほどの数字ではないですし、
約4万3750部発行して、セールスが1万部以上では、
返本がスゴイことになっているのでは、とも思います。
モーニング公式サイトの文章がいつ書かれたかにも
よりますし、「神の雫」が表紙だった、モーニングの今
年第14号巻頭記事には、売り上げ部数についての文
章もあったと記憶しているのですが、雑誌が今手元に
ないので確認出来ません。
1〜2万部というような数字だったと思うのですが、
もしお持ちの方がおられましたら、確認お願い出来る
でしょうか?
この辺の数字の話は、出版部数と売り上げ部数が時
にゴッチャになりますし、フランスでは売り上げ部数の
正確な把握は難しいとも聞きますから、調べてはいま
すが、なかなかに正確な事実が掴めません。


posted by mikikazu at 11:41 | TrackBack(0) | 海外情報(フランス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月06日

日本・海外の作家による百合・レズビアンコミックアンソロジー第6弾「Yuri Monogatari 6」


さっそくですが、アニメ!アニメ!さんが、
アニメエキスポについての現地レポートを
掲載してくれていますね。
モーニング娘。さん達のゲスト参加をメインに
伝える、一般メディアの記事ではネガティブな
ことは伝えないので、実際の状況がよくわかる
こういう記事は、とてもありがたいです。

アニメ!アニメ! 2009年7月3日付け記事
「北米アニメ不況の中で開催されたアニメ
 エキスポ2009」

かなり厳しい様子ですが、参加企業からの収
益が期待出来なくなると、入場料を値上げする
しかなくなるでしょうか。
でもそうすると、記事で伝えられているような、
イベントを支えるファン達の財布にも痛いことに
なるでしょうし、難しいですね。


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さて本題。
お馴染み、アメリカ・ニュージャージー州の百合
振興団体Yuricon(公式サイト)の出版部門である
ALC(AniLesboCon) Publishingが発行している、
日本と海外、つまり世界中の作家さんによる百合・
レズビアン漫画アンソロジーである、「Yuri Monogatari」
シリーズの、最新第6巻が届きました。というか、
代表のエリカ・フリードマンさんに贈っていただ
いたんですけどね。どうもありがとうございます。
前巻については、当ブログ2008年4月30日付
け記事
をご参考ください。


表紙絵は、前巻に引き続き、個人的なご贔屓作家
さんであるKristina Kohliさんが担当されています。
今回もキュートです。

表示画像(クリックで拡大)

YM6_frontcover.jpg


今巻も、日本でいう「百合漫画」のジャンルだけに
収まらないだろう、バラエティに富んだ、色々なタ
イプの、女性同士の物語が楽しめます。
あらためて、絵柄などが確認出来る、自サイトや
MySpace、deviantARTへのリンクと合わせて、
作品と作者さんを掲載順に紹介してみます。


"Grass"
"Make a Style"
(西UKO/日本
漫画同人サークル UKOZ(ユウコズ))

"40 Minutes"
(Maria Biegańska)

"Sakura Gun(London)"
(J.D.Glass/アメリカ・ニューヨーク MySpace)

"Cause x Play"
(Hope Donovan/アメリカ deviantART)

"Miho-chan's Memories"
(高嶋リカ/日本
あおぞらアート公式サイト)

"Jaded"
(Story:Cheryl Ingro/Art:SirKrozz
SirKrozz's deviantART)

"For the Girl Who Has Everything"
(Althea Keaton/アメリカ)

"Sinful"
(北条KOZ/日本
漫画同人サークル UKOZ(ユウコズ))

"Univited Guests"
(Jessie B)

"Simple"
(Sophia Kudo/アラブ首長国連邦
deviantART)

"Speak Love"
(Greyscaled)

"30th Christmas"
(蓼野絵理子名義――現・水月モニカ/日本
水月モニカのあなたに逢えてわたしになれた)


という方々・作品になっています。
普通のアンソロジーだと、カップルが結ばれたり
別れたりして終わり、というお話が多いかもです
が、今回は特に、結ばれたその後の状況を描く
お話が目立つような気がします。
"Grass"と"Make a Style"は、前巻で結ばれる
までが描かれた、EnomotoさんとShinozukaさん
のその後のお話ですし、"For the Girl Who Has
Everything"では、くっついたカップルの1年後、
2年後の様子が描かれます。
"Speak Love"では、同居に至ったものの、やがて
倦怠期に陥り、カウンセリングを受けるカップルが
主役で、"30th Christmas"だと、30年間の同居
を経た、65歳の女性が主人公です。
だから、結ばれてメデタシメデタシの恋愛ファンタ
ジーではなく、より生活というか、人生を感じるとも
言えて、興味深かったですね。
もちろんそれ以外の作品もそれぞれ個性的な作風・
絵柄で、読み応えがあると思います。


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今回もとてもお薦めの内容なのですが、残念なが
ら前巻までとは違い、この第6巻は、日本アマゾン
では、紹介はされているものの、現在取り寄せて
の輸入販売は扱っていないようです。
エリカさんにも問い合わせてみましたが、ALC側
からはどうにも出来ないということで、購入してみ
たい方は、在庫のあるアメリカAmazonからが、
ひとつの手段になります。
英語での注文手順になりますが、こういう本を読
みたい・読める人は、そもそも英語能力はそれな
りにあると思うので、その点は大丈夫ですよね?


また、Yuriconの代表であるエリカさん個人が、
直接販売・発送を受け付けてもくれるそうです。
エリカさんは日本語も解されますので、こちらは
日本語での問い合わせでも問題ありません。
価格は15.95ドルで、支払いは、日本円でも
International Money Order(国際郵便為替)
でも大丈夫とのことですが、後者の方がいいで
しょうね。
アメリカからの送料は、一冊で1300円くらいで、
到着には2週間程度かかります。
問い合せ先のメールアドレスは、
yuricon@gmail.com
まででお願いします。
とりあえず、宣伝のお手伝いでした。


"Yuri Monogatari 6"トレーラー




posted by mikikazu at 08:25 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月05日

アニメエキスポ2009――北米でまだ正式発売されていない「らき☆すた」OVAが、Best Original Video Animation賞を受賞した、SPJA Industry Awardについて


個人的なプライオリティ判断によって、しばらく
お休みしていた、アニメ・マンガの海外情報です
が、今日からはまたメインで扱っていきたいと思
います。よろしくお願いします。


というわけでさっそく取り上げるのが、現在アメリ
カ・ロサンゼルスで開催中の、北米最大のアニメ
コンベンションであるアニメエキスポ Anime Expo
(7月2〜5日 公式サイト)での話題ですね。
日本からも参加している方が結構おられるようで
すが、日本語での詳しいリアルタイム・レポートは、
例えばKirameki Snow Sugarさんなどで読めま
すので、ぜひご参考に。
去年と大きく異なる状況は、この1年で急速に
普及した、さらに手軽なTwitterでのコメントが、
各所でたくさん読めることですね。追いかける方
は大変ですが(笑)。


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この、アニメエキスポの開催に合わせて発表さ
れたのが、運営するSPJA - The Society for
the Promotion of Japanese Animation(公式
サイト
)による、SPJA Industry Awardsです。

Anime News Network 7月3日付け記事
"SPJA Industry Award Winners Announced
at Anime Expo"


この賞には、Category 01の日本語声優から、
Category 23のBest Full Motion Video in
Video Gameまで、23のアニメ・マンガに関する
部門があるのですが、僕が気になったのは、
Category 12のBest Original Video Animation、
つまりOVA部門の受賞作なんですね。
この部門には、

「KITE LIBERATOR」(Media Blasters)
「BALDR FORCE EXE RESOLUTION」(FUNimation)
「らき☆すたOVA」(BANDAI Entertainment)

の3作品がノミネートされていて、受賞したのは、
「らき☆すたOVA」(北米公式サイト)になります。
でも、この作品、北米ではまだ正式に発売されて
いないんですね。
北米での正式発売日は、まだ1ヵ月先の、2009年
8月4日。これまでのテレビシリーズ版の仕様とは
異なり、英語吹替は残念ながら収録されず、定価
は14.98ドル、アメリカAmazonでの売価は10.99
ドルになっています。


このSPJA Industry Awardが選出されるまでの
経緯を説明すると、まず2009年の2月16日まで
の締め切りで、エントリーが受け付けられます。
(SPJA 公式サイト 2009年2月7日付け記事)

そして、SPJAによって、そのエントリーの中から選
ばれたそれぞれの部門での、三つごとの候補者/
作品が、5月4日付けで発表されました。
それらの候補から、最終的な受賞作を選ぶのは、
SPJAのサイト、あるいはアニメエキスポのサイトか
ら誰でもが投票出来る、公開投票の結果によります。
(5月4日付け記事)


なので北米のアニメ・マンガファンからの投票に
よって直接選ばれる、つまり彼ら間での人気を正
しく反映しているということを、売りにした賞なわけ
ですが、その候補に、投票が可能な時期に、北米
で正式発売されていない「らき☆すたOVA」が含ま
れているのは、正直解せません。
当たり前ですが、投票するためには、その作品を
見なくてはいけません。けれど、北米で正式発売
されていないのなら、それは(合法的な手段では)
まだ無理ですよね。
既に発売されている日本版のDVDを輸入するか、
テレビシリーズのファンだから、未見でも期待値
だけで投票するか、ということも考えられなくは
ありませんが、ぶっちゃけで言うと、見るとしたら、
ファンサブかRAWでの、違法視聴になると思います。


ここで、違法視聴云々について多く語ることはし
ませんが、正規のルートでの視聴手段がまだない
作品について、一般ファンからの支持投票を募る
ことは、実質的に、一般ファンへ違法視聴を推奨
しているのと、同じことでしょう。
北米で最大のアニメコンベンションを運営している
団体が、その名前を冠した賞で行うには、問題の
ある行為だと思います。以前から変わらないスタ
ンスではあるのですが。
BANDAI Entertainmentにとっての宣伝に
なるかというと、今回の北米版OVAは、正規版に
しかない特典のひとつになる筈の、英語吹替が
収録されていませんから、どうでしょうか。


参考記事
当ブログ2008年7月6日付け記事
「アニメエキスポ――2008 SPJA Awardの問題点」


posted by mikikazu at 10:49 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月04日

「Yes!プリキュア5GoGo!」の、新作ファン小説(かれん×くるみ)、出来ました。

というわけで、ここ数日かまけていた、おそらく
多分今度こそホントに最後の、「Yes!プリキュア5
GoGo!」の、かれんさん×くるみさんなファン小説
の新作が出来ました。
本編終了後しばらくが過ぎた、かれんさんが中等
部3年三学期の、終わり頃のお話、ですね。
お察しの通り、「マリア様がみてる」の「卒業前小
景」を読んでいたら、プリキュアでも書きたいな
と思ったわけです。影響されやすいです(笑)。


プリキュアシリーズでの転入ネタの扱いというと、
「Splash☆Star」の満&薫コンビの場合、いなくな
ったらみんな忘れてしまい、帰ってきたらずっとい
たことになっている、という風に、周囲の人間の記
憶操作がされていて、「GoGo!」の美々野くるみさん
の場合にも、同様の処置が想像出来ます。
ココが先生になったりやめたりまたなったり出来る
のも同様でしょうね。
ただ、それでは都合が良過ぎるというか、面白くな
いので、そんなことが出来なかったら、というお話
なわけです。
かれんさんとミルク=くるみの繋がりについては、
「GoGo!」になってから、「なかったこと」にされて
しまい、だからこそこちらのファン小説で勝手に(笑)
展開も出来ましたが、それもこれで最後です。


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ファン小説「「Follow You, Follow Me」を読む

2009年07月02日

「フレッシュプリキュア!」への個人的不満点。


今週になって、4人目のプリキュア=キュアパッシ
ョンと、新作劇場映画「フレッシュプリキュア! お
もちゃの国は秘密がいっぱい!?」
についての情報
が公式に解禁された、「フレッシュプリキュア!」
(公式サイト)については、最新エピソードである、
第21話「4人目のプリキュアはあんさんや!!」まで
は、一応見ています。
ここしばらくは、シリーズ中盤クライマックスという
ことで、連作エピソードが続いていますね。


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個人的には、この「フレッシュ」、前シリーズの「5」
二部作への思い入れが強過ぎるから、ということ
を第一の理由として、まず認めはしますけれど、
作品評価としては、正直どうかな?という感じです。
いくつかありますが、作品側の原因として一番大き
いのは、プリキュアが、ラブ・美希・祈里の3人であ
る理由が、ドラマとしていまだに構築出来ていない
から、でしょうか。
今回のプリキュアは、初めての、最初からの3人編
成ですが、続編作品を除くこれまでのシリーズとは
異なり、プリキュアになる女の子達は、物語が始ま
る時点で、既に親友としての関係性を築いています。
プリキュアとしての自分を認めていくことが、同じプ
リキュアである、他の仲間達との絆を深めていくこ
とに繋がっていた他作と違い、後者の要素は省か
れているわけですね。
だから、プリキュアとしての運命を共にすることは、
そもそもが親友同士である3人にとっては、拒否す
る必要もないことであるわけですが、残念ながら、
それはあくまでキャラクターの側だけが、わかって
いる設定でしかなく、生きているドラマとしては、
見ているこちら側に伝わっていない、という不満が、
僕には強くあります。
どうして今回のプリキュアがこの3人なのか、とい
うことが、いまだにわからないんですね。


3人であるならば、ラブさんにとっての美希さん・
祈里さん、美希さんにとってのラブさん・祈里さん、
祈里さんにとってのラブさん・美希さんといった、
それぞれの関係性への視点があって然るべきだ
と思うのですが、物語も半ば近い現時点までで、
それが十分に描かれているとは、あまり思いません。
誰かに個人的な物語が与えられても、他の2人は
文字通り合わせての、「その他2人」に立場が後退
してしまい、本来ならば個人としてそれぞれ違う筈の、
親友に対する思いや気持ちが無視されてしまってい
ると、感じることがとても多いです。
ラブさんに何かが起きた時に、美希さんならこう思う、
祈里さんならこう感じるといった差異化を行ってくれ
ないので、せっかくのトリオとしてのケミストリーが
発生していないと思います。そういった複数の視点を
描くには、ドラマ本編の尺があまりに短過ぎるのも事
実ですが(4人になったら、もっと難しいでしょうね)。


第9話がそういう、「3人そろってこそのプリキュア」
を確認する話にはされていて、ラブさんと祈里さんの、
美希さんの判断に対する物分りのよさを、優等生と
感じるか、あっさりし過ぎると感じるか、ですね。
例えば祈里さんからの、ラブさんと合わせてではない、
美希さんへの個人的気持ちを、もっと深く知りたかっ
たです。
ケンカして絆が深まるようなお話は、過去のシリー
ズでもやったことだから、あえてこの「フレッシュ」で
繰り返す必要はない、やらないのが「フレッシュ」独
自の作品カラーである、ということでしょうか?
何故この3人だからプリキュアなのか、という問い
への答えを明確にしておかないと、4人目のプリキ
ュア=キュアパッションが加入した時に、ではこの
4人でプリキュアをやるとは、どういうことなのか、
3人では出来なくて、4人では出来ることとは、なん
なのかというドラマも、展開出来ないと思います。



ちなみに、4人目のプリキュアが誰なのかというこ
とについては、僕もまだ知らないというか、本編で
確認したいので、ネタバレ回避頑張ってます。
本命は東せつな=イースさんなんでしょうけど、せ
つなさんは別に変身しなくても、ウェスターさんや
サウラーさんをボッコボコに出来るくらい強いので
(映像資料)、どうかな? (←プリキュアとWWE、
両方のファンを一緒にやってる人は、日本に何人い
ます?)
あのスタイルで、イースさんの毒舌性格をそのまま
維持するわけもないでしょうから(あ、それも見たい
かも)、一度記憶喪失にでもなります? そうして、
いずれ記憶を取り戻した時に、かつてはプリキュア
の敵であった自分を知って悩むとか……。


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「Yes!プリキュア5GoGo」の、かれん×くるみファン
小説は、やっと手書きの下書きが終わりました。
これからキーボードで推敲していって、週末で仕上が
ればいいかな、くらいの感じですね。やっぱり、つい
「ごきげんよう」とか挨拶しそうになるので困ります(笑)。

posted by mikikazu at 11:29 | TrackBack(0) | アニメ感想-いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月01日

「アイの物語」(山本弘)、読了しました。

というわけで、山本弘さん(公式ブログ)の、「アイの物
語」を読了しました。
個人的には、山本さんの御本の中で、一番面白かった
かもしれません。とってもお薦めです。
「実はこの世界は、○○○だった」というネタは大好き
だということもありますし、山本さんも、何度も用いて
いるプロットなんですが、この「アイの物語」のそれが、
一番洗練されていて、面白く読みやすかったと思います。
長編「神は沈黙せず」も同趣向の物語ですが、「アイの
物語」の方が、「神」の視点を噛み砕いて説明してくれ
ていて、もう少し優しい語り口になっています。それこそ、
愛があるといいますか。
「神は沈黙せず」のハードさと、ディテールの怒涛の積
み上げも、それはそれで面白かったですけど。


世界や、それを支える常識が覆る瞬間のカタルシスと
いうものは、フィクションの醍醐味なわけですが、ともす
ると、「この世界がこうなっているのは、実は○○○の仕
業だ」みたいな安直な陰謀論にも傾きそうな現実があ
るわけで、さすがと学会の会長である山本さんですか
ら、そういった人間心理(作中でいうゲドシールド)も、
痛烈な皮肉をこめて描いているのが、逆に心地良かっ
たですね。
真実が明らかになっていくにつれ、どんどんとスケー
ルが広がっていくことに、違和感を与えず納得させて
くれる、SFだからこその、語り口の力を感じられる、
秀作だと思います。読めてよかったです。


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続けて読んでいる、90年代の旧作である、「ギャラクシ
ー・トリッパー美葉」シリーズの第1巻「10万光年のエ
スケープ」(92年)は、圧倒的に軽い語り口のドタバタ
ギャグSFなので、頭を切り替えるのが大変です(笑)。
というか、こういうノリが第一の作品は、その時代に合
わせている部分も大きくて、引き合いに出される音楽
が米米クラブとか、ミサイルの爆発音が「ちゅどーん」
な辺りに、それを強く感じたりもしました。
今時のマンガやライトノベルで、ミサイルは「ちゅどーん」
とは爆発しないですよね、みたいな。


会話する巡航ミサイルなどの、馬鹿馬鹿しいお笑い
のノリは、それこそ横田順彌さんのハチャハチャSF
みたいで、上手くいけば面白いんでしょうけど? 
(横断歩道が恩返しに来る話とか、電気掃除機が嘘を
つけない話とか、横田さんのハチャハチャは、今思い
返してもスゴかったですね)
山本さんが後書きで引き合いに出している、筒井康隆
さんの作品のような毒は、かなり軽く派手に、人や宇
宙人がバタバタ死んでいく辺りで、挑戦している風な
のはわかるんですけど。

posted by mikikazu at 10:34 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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