2009年07月31日

ICv2による2009年度第2四半期北米マンガ売れ筋ランキングTO25


恒例ですが、米国のポップカルチャー業界情報の
ICv2が、情報誌"ICv2 Insider’s Guide"67号
のリリースに合わせてサイト上で、2009年度第2
四半期における、グラフィック・ノベル各ジャンル
の、売れ筋ランキング上位を発表していて、マンガ
も含まれています。
このランキングはセールス結果と、小売・流通・製
造業者からの意見も含めて判断されたもので、
単純な売り上げランキングではありません。お気
をつけください。


とりあえず、mangaマンガの総合ランキングTOP
25
です。
タイトル後の表記は、第1四半期からの上下で。


1.「NARUTO」(→)
2.「フルーツバスケット」(→)
3.「ヴァンパイア騎士」(→)
4.「Bleach」(→)
5.「DEATH NOTE」(→)
6.「ロザリオとバンパイア」(→)
7.「鋼の錬金術師」(↑圏外から)
8.「かりん」(↓1)
9.「Maximum Ride」(↓1)
10.「魔法先生ネギま!」(↑1)
11.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」(↓2)
12.「紳士同盟†」(↑6)
13.「オトメン(乙男)」(→)
14.「涼宮ハルヒの憂鬱」(↑5)
15.「遊戯王」(↓3)
16.「D.Gray-man」(↓1)
17.「桜蘭高校ホスト部」(↑圏外から)
18.「アラクレ」(↑圏外から)
19.「キッチンのお姫さま」(↑圏外から)
20.「xxxHolic」(↑圏外から)
21.「とらわれの身の上」(↓1)
22.「BLUE DRAGON ラルΩグラド」(↑圏外から)
23.「ベルセルク」(↑圏外から)
24.「しゅごキャラ!」(↓10)
25.「コードギアス 反逆のルルーシュ」(↑圏外から)


という感じになっていますね。
上位は不動ですが、メジャー作品で一気に復活
してきたのは、「鋼の錬金術師」ですね。
これはもちろん、4月から世界各国への、(ほぼ)
同時ネット配信も始まった、新作テレビアニメシリ
ーズ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」
(海外では"Fullmetal Alchemist: Brotherhood")
の効果でしょうね。
「涼宮ハルヒの憂鬱」が上がっているのも、アニメ
版第二期が、良くも悪くも話題を呼んでいる影響
でしょうか。
そう考えると、7月6日に最終巻である第23巻が
ついに発売された「フルーツバスケット」は、出版
社であるTOKYOPOPにとって最大の売れ筋作品
であるだけに、その展開の終了が与える影響は大
きいでしょうね。アニメDVDみたいに、廉価版BOX
セットやリマスター版とかで再展開は出来ませんし。
高屋奈月さんの新作である「星は歌う」は、ヨーロ
ッパでは既に出版が始まっていますが、北米地域
では、まだライセンス発表もなかったような?


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今回のICv2の記事では、マンガについてはさらに
細かく、Shonen部門Shojo部門でも、そのTOP
10が発表されています。それぞれ、


Shonen部門TOP10

1.「NARUTO」
2.「Bleach」
3.「DEATH NOTE」
4.「ロザリオとバンパイア」
5.「鋼の錬金術師」
6.「かりん」
7.「魔法先生ネギま!」
8.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」
9.「涼宮ハルヒの憂鬱」
10.「遊戯王」


Shojo部門TOP10

1.「フルーツバスケット」
2.「ヴァンパイア騎士」
3.「紳士同盟†」
4.「オトメン(乙男)」
5.「桜蘭高校ホスト部」
6.「アラクレ」
7.「キッチンのお姫さま」
8.「とらわれの身の上」
9.「しゅごキャラ!」
10.「スキップ・ビート!」


になっていますね。

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2009年07月30日

Otakon 2009公式ガイド及びサイトでの、井上喜久子さんのプロフィール紹介に対する遺憾。


お薦めポッドキャストのご紹介です。
フロリダ発のポッドキャストAnime World Order
が、メンバー3人でそろって参加したOtakon
2009(7月17〜19日 メリーランド州ボルチモ
ア市 公式サイト)のレポートを、さっそくアップ
してくれています。

"Bonus - Otakon 2009 Con Report"

速報版ということで無編集ですが、特に問題は
ないでしょう。というか逆に、「普段はこの辺を
カットしているんだな」とかわかって面白いです。
ノンストップで2時間11分20秒の長丁場ですが、
ホテル、入場、ディーラーズ・ルーム、ビデオ・ル
ーム、各パネルなどそれぞれについて評価した、
詳しいお話がたっぷり聞けますので、頑張ってト
ライしてみてください。
全般的には満足しつつも、やはり「ここはこうし
た方が」という厳しい提言もたくさんありました。
とにかく会場が広いので、インタビュー取材の
ための移動が、特に参加が初めてのClarissa
さんは大変だったようですね。収録してくれた
ゲストへのインタビューについても、いずれ公
開が楽しみです。
ビデオ・ルームで「うる星やつら オンリー・ユー」
の上映が盛況だったというのは、押井守監督の
劇場映画第1作ということで、注目を集めたんで
しょうね。もう新しい世代の人は、「攻殻機動隊」
以前の押井監督の作品について、詳しくないで
しょうし?


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で……、今日の本題として、これはここで言って
しまっていいのかどうか、微妙な話題なんですが、
さすがに「それはあんまりだ」と思ってしまったので。
今年のOtakonには、ゲストとして声優の井上喜
久子さんが招待されていて、そのパネルについ
てのレポートが、Anime News Networkにも
掲載されていました。

Anime News Network 7月17日付けレポート
"Kikuko Inoue Focus Panel"

このレポートによると、質疑応答セッションの中
で、井上さんが過去に出演されたアダルトアニメ
である「お元気クリニック」についても、質問がさ
れたそうなんですね。
どうしてそういう質問が突然出たのだろうと思って
いたんですが、今回のAWOのレポートの中で、
その質問をした人に、AWOのメンバーである
Darylさんが直接確認した話が出ていました(1時
間56分00秒〜の辺り)。
本人によると、他でもないOtakonの公式ガイドで
の、井上さんのプロフィール文章に、代表作として
「お元気クリニック」が紹介されていたので、それで
初めて井上さんのHentai作品への出演を知り、
質問してみることにしたのだそうです。
今回あらためてチェックしてみると、Otakonの公
式サイトでの紹介
にも記述があって、おそらくは
同じ文章だと思います。
その部分を訳すと、

「時に井上さんは、官能的かつ情熱的な浮気女
というような、全く逆のタイプのキャラを演じること
もあります。『アイドルプロジェクト』のダンサー、
コルベットや、悪名高いHentai作品である『お元気
クリニック』のセックス狂看護婦の多々瀬ルコが、
その代表的なキャラの2つです」


ということですね。


「お元気クリニック」への出演については、井上
さんの公式プロフィールからも、現在は抹消され
ているとのことで、ご本人としては、積極的に触
れたい話題ではなかったと思います。
でも、公式ガイドと公式サイトで代表作として紹
介されていては、「質問してもいいのだろう」とい
うエクスキューズになりますよね。
結局、「当時の事務所に、役の幅を広げる機会
になるから」と言われて出演し、結果として「騙さ
れたようなものだった」と、井上さんは答えられ
たようですけど……。


ゲストとして呼ぶのなら、その人のことはちゃん
と調べるべきだし、現在の公式プロフィールから
抹消しているような作品については、あえて載せ
る前に、何故抹消しているか、Otakonのスタッフ
は想像すべきだと思います。
なによりご本人が、どうしてそういう質問がされた
のか、その経緯を知れば、決して嬉しくは感じな
いでしょうし。
わざわざ招待されて行った外国の地で、忘れたい
作品が「代表作」だと、運営者から公式に喧伝さ
れている状況は……。
大切なゲストである井上さんに対する、Otakonの
態度を、僕は遺憾に思います。


posted by mikikazu at 12:09 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月29日

イタリアでの「Yes!プリキュア5」の人気は、世界名作劇場に届かず?


あちこちしてますが、今日はイタリアのお話。
あ、先に同じイタリア発情報なんですけど、
イタリアでも10年ぶりに、「美少女戦士セーラ
ームーン」のテレビ放送が復活するらしいです。

Animeye 7月28日付け投稿記事
"Il ritorno di Sailor Moon negli schermi
italiani....per adesso solo su Hiro"


放送チャンネルはデジタル衛星局のHiro(メデ
ィアセットグループ)。9月――秋ごろからの放
送じゃないかと言われています。
「セーラームーン」のメディア展開は、色々事
情があるらしくて中断していたんですが、日本
での再放送も同じ9月から始まりますし(アニ
メ!アニメ!さん7月23日付け記事
)、権利者
さん達側での、再開に向けての話し合いがま
とまった、ということなんでしょうか。


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で、そのイタリアで現在放送中の、同じ変身ヒロ
インアニメである、「Yes!プリキュア5」については、
これまでもお伝えしてきましたよね。
イタリアの国営放送局RAIの中のチャンネル、
Rai Due(公式サイト)での放送は、5月15日か
ら始まっていて、月・水・金の週3日、午前8時
20分〜45分くらいの時間帯でした。
順番だとこの月曜日、7月27日に、第32話辺り
を放送したところだと思うんですが、次回の7月
29日以降は、放送日が月曜から金曜日まで通
しての、連日となるそうです。


Anime Click 7月27日付け記事
"Rai 2: Yes! Pretty Cure 5 diventa giornaliero"


これは、同局で放送していたイタリア製アニメ
「Winx Club」の第4シーズンの最初の13エピソ
ードの放送が終了し、枠が空くためだそうです。
とすると、最終話である第49話の放送は、8月
20日になりますか。足掛けで、ちょうど3ヶ月で
すね。


イタリアでの「プリキュア」シリーズの放送はずっ
とこの、数ヶ月での集中放送スタイルです。
あらためて掲載すると、

「Pretty Cure(ふたりはプリキュア)」
2005年10月17日〜2006年2月8日

「Pretty Cure max heart
(ふたりはプリキュアMax Heart)」
2007年3月4日〜7月30日

「Pretty Cure Splash Star
(ふたりはプリキュアSplash☆Star)」
2008年6月9日〜8月8日

「Yes! Pretty Cure 5(Yes!プリキュア5)」
2009年5月15日〜8月20日

ということになりますね。
去年の「Splash☆Star」の放送期間が2ヶ月
と短いのは、北京五輪中継までに放送を終わ
らせるために、終盤は1日2話放送する駆け
足のスケジュールだったからです。
日本の放送から2年待っているファンの人は、
一気に見られて嬉しいかもしれませんが、日本
のように、「今度はこのプリキュア達と1年間一
緒に過ごす」みたいな、プリキュアが日常にあ
る感覚がないのは、ちょっと寂しいかもですね。


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ちなみに、イタリアの某プリキュア・ファンサイト
でのキャラ別人気投票は(総投票数632)、

1.夢原のぞみ……282(45%)
2.水無月かれん……128(20%)
3.春日野うらら……92(15%)
4.夏木りん……74(12%)
5.秋元こまち……56(9%)

という結果になっていました。
のぞみさんの圧倒的な1位はまあ妥当として、
個人的には、かれんさんの2位がとても嬉しい
ですね。下位の2人は、「GoGo!」ではキャラク
ター・ショーからも外されてしまった、日本と同じ
不人気コンビ……とか言ったら怒られそうです。
来年くるみさんが入ってきたら、どうなるでしょ
うか。


一般的な評価――例えば視聴者数・占拠率に
ついては、最新の7月27日放送分だと(blog.it)、

・視聴者数 22万2000人
・占拠率 5.63%

になっています。
昨年の「Splash☆Star」の前半絶頂期が、視聴
者数40〜60万人、占拠率10〜14%に達してい
たのと比較すると、かなり厳しいかもですね。
ただ、「S☆S」も後半のデータはないので、同じく
らいに落ち込んでいた可能性はあります。


同じ日本アニメでの比較ですが、民放のItalia 1
では、重なる時間帯の8時12〜35分に「LE
AVVENTURE DELLA DOLCE KATI」こと「牧場
の少女カトリ」、続いて8時40分から、「Lovely
Sara」こと「小公女セーラ」を放送していました。
それぞれ、

「カトリ」
・視聴者数 42万8000人
・占拠率 10.73%
「セーラ」
・視聴者数 69万4000人
・占拠率 17.53%

という、ちょっと「プリキュア5」がかなわない数
字ですね。局自体の人気の差もあるでしょうけ
ど……。
イタリアの女の子はスーパーヒロインなプリキュ
アよりも、選ぶなら名作劇場の方がお気に入りな
んでしょうか。今でも「アルプスの少女ハイジ」は、
再放送でスゴい数字を稼ぎますし。
「カトリ」の舞台はフィンランド、「セーラ」の舞台
はイギリスと、同じヨーロッパで馴染みがあるか
もですけど、一方「プリキュア5」は、ヨーロッパ風
でもあり日本風でもありの、絵としてはよくわかん
ない設定ですものね。
現代日本地方都市の雰囲気を丁寧に描き続けた
「S☆S」と比較しての不振は、その辺の中途半端
さが原因かも?
同じ5人ヒロインの「東京ミュウミュウ」は、視聴者
数100万人越えで、再放送を何度も繰り返す人気
でしたし、「プリキュア5」と何が違うのか、イタリア
での受け方の差の理由を知りたいですね。



そうすると、イタリアでのアニメ版「ARIA」の評判
も気になるところですが、そちらは衛星放送の専
門チャンネルということで、なかなかデータが見
つかりません。すみません。


2009年07月28日

ニュージーランド・オークランド市の公共図書館に置いてある英訳BL/Yaoiマンガ作品リスト


で、どうしていきなりニュージーランドの話かと
いいますと、ニュージーランドの国営ラジオ局で
あるRadio New Zealandが、毎週火曜日に
配信している、アジア地域・文化についての情報
番組Asian Reportの、6月23・30日放送回の
二回に分けて、ハローキティや、日本のマンガ・
アニメが、ニュージーランドに与えている文化
的影響について語るプログラムを放送していた
のに、今ごろ気づいてチェックしてみたんですね。
各プログラムのタイトルをクリックすると、そのま
まプレイヤーが起動します。あるいは、MP3ファ
イルをダウンロードしてもいいです。
ニュージーランド訛りの英語、というんでしょう
か、ちょっと僕には聞き取り難い部分もあった
んですけど、グラフィック・ノベルのアーティスト
さんや、日本を題材にしたドキュメンタリー
「Manga Mad - Tokyo Otaku」(予告編)の
監督さん、イベント「Doujin Overload」の主催
者さん達などからのコメントが聞けます。


PART1は、ハローキティに象徴される日本的
「Kawaii」の意味を探る内容で、PART2は、さ
らに「萌え」の定義や「やおい」の説明、ニュージ
ーランドのマンガ・アーティストの活動などが語
られていくのですが、その中で、「ニュージーラン
ドの図書館にも、Yaoiマンガが置いてあるんだ
よ」という話が出ていたんですね。
じゃあせっかくの機会なので、ニュージーランド
の公共図書館の蔵書に、どんなYaoi作品が
あるのかを、ちょっと調べてみることにしました。
とはいっても、全ての図書館は無理なので、
どうやら一番Yaoi本を置いているらしい、ニュー
ジーランド最大の都市であるオークランド市の、
市立図書館(管区内分館数16)の蔵書状況を、
調査対象としてみました。


日本では大阪の堺市図書館で、大量のBL小
説が置かれていることが問題にされましたが、
海外の公共図書館では、どんなBLマンガを置
いてあるんでしょう。
アメリカは多過ぎて、まだ調査出来ていません
が、とりあえず今回は、ニュージーランド編とい
うことで。
僕個人は、BLマンガ作品については知識がな
いので、詳しい方に、公共図書館に置いていい
のかという、各作品の内容傾向・描写レベルで
の判断をお願いしたいと思います。
以下が、蔵書検索で見つけられた作品リストです。


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・「同細胞生物」
 (夢花李)
 
・「微熱革命」
 (作・鈴木せるぼ/画・穂波ゆきね)

・「Hybrid Child」
 (中村春菊)

・「純情ロマンチカ」
 (中村春菊)

・「花信風」
 (立野真琴)

・「YELLOW」
 (立野真琴)

・「君知るや」
 (石原理)

・「リトル・バタフライ」
 (高永ひなこ)

・「ロストボーイズ」
 (樹要)

・「Othello」
 (蓮見桃衣)

・「僕らの王国」
 (こうじま奈月)

・「熱情」
 (ごとうしのぶ)

・「悪 〜WARU〜」
 (はしだ由花里)

・「Dear Myself」
 (影木栄貴)

・「その指だけが知っている」
 (作・神奈木智/画・小田切ほたる)

・「1Kアパートの恋」
 (富士山ひょうた)

・「LOVE MODE」
 (志水ゆき)

・「ワイルド・ロック」
 (高嶋上総)

・「学園ヘヴン」
 (氷栗優)

・「ゴージャス・カラットGALAXY」
 (氷栗優)

・「ボイス・オア・ノイズ」
 (円陣闇丸)

・「名も無き鳥の飛ぶ夜明け」
 (如月弘鷹)


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他にもあるかもしれませんが、この辺りが、
ざっと調べて見つかりました。
TOKYOPOPとDigital Manga Publishing
のインプリント作品ばかりですけど、このライン
ナップは、どうでしょうか……。
とりあえずニュージーランドからは、こういった
BL/Yaoiマンガを、公共図書館に置いてある
ことが問題になったというニュースを、今日まで
に聞いたことはありません。


posted by mikikazu at 10:20 | TrackBack(0) | 海外情報(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月27日

サンディエゴ・コミコン ―― 実写版「銃夢」についての、ジェームズ・キャメロン監督からのコメント

とりあえず、マッサ選手の術後の状態は安定
しているとのことで、ひと安心でしょうか。
復帰については、絶対無理して欲しくないです
けど。怪我の場所が場所ですし……。
ハンガリーGP決勝レースは、今日の記事を書
いたら見ますが、とにかく無事に終わりますよ
うに願っています。


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っと、今日の本題の前に。
お馴染み英字日刊紙The Japan Timesネタですが、
この土日で2日続けて、RX-78-2の写真入り記事を
さらに掲載するのは、やはり狙っているというか、
それだけ世間にも、ガンダム30周年記念のインパク
トがあるのか、なんなんでしょうね。
まず一つ目の記事は、25日土曜日三面に掲載され
ていた、

"Gundam statue draws attention to environment"

で、うちでも7月10日付け記事で引用紹介した、お台
場の実物大ガンダムについての、正式公開後の盛
況を伝えるものですね。紙面の写真は白黒ですが、
そっちの方がシャープな写りで、ディテールもバッチ
リです。
8月末までの公開期間に、150万人程度の集客を予
想していたのが、公開後わずか13日で、その半分を
超える80万3000人が訪れたとか。これ、現場のグッ
ズとかの売り上げも、物凄いんでしょうね。


もう一つの記事は、昨日27日付けの書評欄に掲載
されていた、

"The quirky terrain of an otaku mind"

電子版記事には写真がありませんが、紙面には人
間大のRX-78-2と、女性のモデルさんのツーショッ
ト写真が。モデルさんの立ち位置は左右逆ですが、
こちらの記事の写真と同時に撮られたものだと思い
ます。
記事自体は、パトリック・ウィリアム・ガルバレスさん
の「外国人のためのヲタク・エンサイクロペディア
- The Otaku Encyclopedia: An Insiders Guide
to the Subculture of Cool Japan」(Amazon)と、
東浩紀さんによる「動物化するポストモダン」の英訳
本である「Otaku: Japan's Database Animals」
の書評です。
前者については、日本のポップカルチャー史につい
ての事実誤認・欠如の指摘が手厳しいですね。


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さて本題。
超メジャーな人の発言なので、大手の映画情報
サイトさんなどでも伝えるでしょうけど、一応うちで
も念のため。
この週末開催されていたサンディエゴ・コミコン
(公式サイト)に参加していた大物ゲストの1人が、
23日に新作「Avatar」(今年12月公開予定)のパ
ネルが用意された、ジェームズ・キャメロン監督で
すよね。
で、そのパネルの翌日に、キャメロン監督は「ロー
ド・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソ
ン監督と共に、雑誌Entertainment Weeklyの
パネルにも参加したそうなんですが、そこで、かねて
より伝えられている実写版「銃夢」(英語題" Battle
Angel Alita ")についてもコメントしたと、SCI FI
Wireが伝えています(via Anime Vice)。

SCI FI Wire 7月25日付け記事
"SDCC: Cameron reveals plans for
Battle Angel Alita"


とりあえず、キャメロン監督のコメントをそのまま
引用すると、

「Battle Angelは、間違いなく今でも大好きな作品さ。
そして(その製作を)本気で考え続けている作品でも
ある」
「けど、他にも企画は抱えているし。だからAvatarを
作り終えた後、またもう一本、特撮大作を作るだけの
やる気が、どれだけ残っているかという問題だね」
「ほら、妊娠している女性に、『もっと子供が欲しいで
すか?』って尋ねるのは、あんまりいいタイミングじゃ
ないだろ?」


という感じですか?
砕いて訳すと、「作りたいけど、作れるかどうかは
わからない。Avatarが終わってから考えるよ」とい
うことだと思います。
「Avatar」の次は、「銃夢」になるかもしれないし、
ならないかもしれない。確か「Avatar」の後は、あま
りお金をかけない小品を作りたいと言っていたような
記憶もありますが、その辺も、「Avatar」の成績次
第かもですよね。


具体的なことは、やはり何も決まっていない、ある
いは明らかに出来ないようですが、まあ、前向きに
考えれば、「Avatar」の後に作るのも、良かったか
もしれません。
「銃夢」、あるいは他の企画と、どれを作ろうかとい
う選択の中で、まず「Avatar」が選ばれたわけですが、
ということは同じSFアクション大作である「Avatar」
からは、さらに洗練・進化した映像技術を、「銃夢」は
受け取れるということですよね。
同じキャメロン監督の「アビス」(89年)に登場する
水製エイリアンに用いたCG技術をさらに進化させて、
「ターミネーター2」(91年)の、液体金属製のT-1000
が描かれた経緯を思い出してくれればいいと思い
ます。さて、どうなるでしょうか。


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2009年07月26日

1994-2009

今日は、昨日のF1ハンガリーGP予選で起きた事故
での、フェリペ・マッサ選手の容態が心配で、正直
コミコンどころではない気持ちです……。
僕がF1を見始めたのは、わりと最近の、1992年か
らですが、一応ラッツェンバーガーとセナを失った、
1994年のイモラの悲劇は、リアルタイムで経験して
いるので……。
posted by mikikazu at 15:00 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月25日

アメリカの公共図書館に置いてある、日本人作家による英訳ライトノベルのリスト


アメリカの公共図書館における蔵書状況に
ついて、マンガと合わせて詳しく調査してお
きたかったのが、英訳されたライトノベルの
状況です。
マンガとは異なり、北米での日本製ライトノ
ベルの普及については、まだまだということ
は、うちのブログでも何度かお伝えしてきまし
たけど、ではまず基本的なデータとして、どん
なタイトルのライトノベルが、どれだけの数北
米で英訳出版されているのかという、リストを
作成しておきたいと思いました。
全体的なセールスをそのまま反映はしないで
しょうけれど、図書館の蔵書なら、絶版になっ
たようなタイトルも、棚や書庫にある限りは、
含んでくれるとも思います。


例によって利用するのは、図書館蔵書横断
検索サイトであるWorldCatです。
ただし、こちらの公共図書館リストをみてもわ
かる通り、アメリカの公共図書館は、その全
てがネットに繋がっているわけではないように
見えます。ホームページがあっても、開館日・
時間の告知だけで、蔵書検索が出来ないとこ
ろも多いですね。
そういうところは、蔵書の少ない、小さな図書
館かもですけど、州によってバラツキもありま
すし、今日の調査はデータとして完璧なもので
はないことを、あらかじめお断りしておきます。
大体の傾向を示すもの、くらいですね。


では以下、英語訳出版されている日本人作家
によるライトノベル、それに近いジャンルのも
の、及びアニメ・マンガからのノベライゼーション
作品を、蔵書館数が多いものから、並べていき
ます。
あ、やおい/BL小説については、また別に扱っ
た方がいいと思うので、今回はほとんどスルー
しました。すみません。


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1.「精霊の守り人」
 (上橋菜穂子 Arthur A. Levine Books)
―― 826館

2.「ブレイブ・ストーリー」
 (宮部みゆき VIZ Media)
―― 673館

3.「空色勾玉」
 (荻原規子 VIZ Media)
―― 363館

4.「キノの旅」
 (時雨沢恵一 TOKYOPOP)
―― 167館

5.「グイン・サーガ」第1巻
 (栗本薫 Vertical)
―― 165館

6.「闇の守り人」
 (上橋菜穂子 Arthur A. Levine Books)
―― 149館

7.「デュアン・サーク/魔女の森」
 (深沢美潮 TOKYOPOP)
―― 142館

8.「スクラップド・プリンセス」第1巻
 (榊一郎 TOKYOPOP)
―― 141館

9.「NARUTO-白の童子、血風の鬼人」
 (日下部匡俊 VIZ Media)
―― 138館

10.「涼宮ハルヒの憂鬱」
 (谷川流 Little, Brown Books)
―― 119館



11.「鋼の錬金術師1-砂礫の大地」
 (井上真 VIZ Media)
―― 118館

12.「風立ちて"D"」
 (第2作 菊地秀行 Dark Horse&DMP)
―― 107館

13.「鋼の錬金術師2-囚われの錬金術師」
 (井上真 VIZ Media)
―― 107館

14.「鋼の錬金術師3-白い花の舞う谷」
 (井上真 VIZ Media)
―― 105館

15.「.hack//Another Birth もうひとつの誕生」
 第2巻<悪性変異>
 (川崎美羽 TOKYOPOP)
―― 104館

16.「かりん増血記」第1巻(甲斐透 TOKYOPOP)
―― 102館

17.「DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルス
 BB連続殺人事件」
 (西尾維新 VIZ Media)
―― 101館

18.「.hack//Another Birth もうひとつの誕生」
 第3巻<侵食汚染>
 (川崎美羽 TOKYOPOP)
―― 95館

19.「D-妖殺行」
 (第3作 菊地秀行 Dark Horse&DMP)
―― 95館

20.「吸血鬼ハンター"D"」
 (1作目 菊地秀行 Dark Horse&DMP)
―― 92館



21.「.hack//Another Birth もうひとつの誕生」
 第1巻<感染拡大>
 (川崎美羽 TOKYOPOP)
―― 89館

22.「NARUTO-滝隠れの死闘 オレが英雄だってばよ!」
 (日下部匡俊 VIZ Media)
―― 85館

23.「かりん増血記」第2巻
 (甲斐透 TOKYOPOP)
―― 85館

24.「戯言シリーズ・クビキリサイクル 青色サヴァン
 と戯言遣い」
 (西尾維新 Del Rey)
―― 85館

25.「D-死街譚」
 (第4作 菊地秀行 Dark Horse&DMP)
―― 84館

26.「.hack//Another Birth もうひとつの誕生」
 第4巻<絶対包囲> 
 (川崎美羽 TOKYOPOP)
―― 81館

27.「十二国記」第1巻
 (小野不由美 TOKYOPOP)
―― 80館

28.「かりん増血記」第3巻
 (甲斐透 TOKYOPOP)
―― 75館

29.「夢なりし"D"」
 (第5作 菊地秀行 Dark Horse&DMP)
―― 74館

30.「xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト
 環エアロゾル」
 (西尾維新 Del Rey)
―― 73館



31.「D-聖魔遍歴」
 (第6作 菊地秀行 Dark Horse&DMP)
―― 69館

32.「.hack//AI buster」第2巻
 (浜崎達也 TOKYOPOP)
―― 67館

33.「十二国記」第2巻
 (小野不由美 TOKYOPOP)
―― 63館

34.「D-薔薇姫」
 (第8作 菊地秀行 Dark Horse&DMP)
―― 63館

35.「.hack//AI buster」第1巻
 (浜崎達也 TOKYOPOP)
―― 60館

36.「ラブひな―混浴厳禁」
 (葉月九ロウ TOKYOPOP)
―― 59館

37.「かりん増血記」第4巻
 (甲斐透 TOKYOPOP)
―― 58館

38.「きみにしか聞こえない CALLING YOU」
 (乙一 TOKYOPOP)
―― 57館

39.「鋼の錬金術師4-遠い空の下で」
 (井上真 VIZ Media)
―― 50館

40.「鋼の錬金術師5-それぞれの絆」
 (井上真 VIZ Media)
―― 49館



41.「D-昏い夜想曲」
 (別巻 菊地秀行 Dark Horse&DMP)
―― 47館

42.「スレイヤーズ」第1巻
 (神坂一 TOKYOPOP)
―― 45館

43.「デュアン・サーク/双頭の魔術師」
 (深沢美潮 TOKYOPOP)
―― 44館

44.「その指だけが知っている」第1巻
 (神奈木智 DMP)
―― 40館

45.「D-北海魔行」
 (第7作 菊地秀行 Dark Horse&DMP)
―― 40館

46.「イノセンス After The Long Goodbye」
 (山田正紀 VIZ Media)
―― 39館

47.「グイン・サーガ」第3巻
 (栗本薫 Vertical)
―― 39館

48.「かりん増血記」第4巻
 (甲斐透 TOKYOPOP)
―― 37館

49.「スレイヤーズ」第2巻
 (神坂一 TOKYOPOP)
―― 34館

50.「その指だけが知っている」第2巻
 (神奈木智 DMP)
―― 33館



51.「星界の紋章」第1巻
 (森岡浩之 TOKYOPOP)
―― 31館

52.「ホットギミックS」
 (西崎めぐみ VIZ Media)
―― 31館

53.「その指だけが知っている」第3巻
 (神奈木智 DMP)
―― 27館

54.「明治ドラキュラ伝 1 妖魔、帝都に現る」
 (菊地秀行 Del Rey)
―― 27館

55.「デュアン・サーク/銀ねず城の黒騎士団」
 (深沢美潮 TOKYOPOP)
―― 26館

56.「星界の紋章」第2巻
 (森岡浩之 TOKYOPOP)
―― 24館

57.「星界の紋章」第3巻
 (森岡浩之 TOKYOPOP)
―― 24館

58.「スレイヤーズ」第4巻
 (神坂一 TOKYOPOP)
―― 22館

59.「スレイヤーズ」第5巻
 (神坂一 TOKYOPOP)
―― 21館

60.「フルメタル・パニック!」第3巻
 (賀東招二 TOKYOPOP)
―― 20館



61.「グイン・サーガ」第4巻
 (栗本薫 Vertical)
―― 19館

62.「スレイヤーズ」第6巻
 (神坂一 TOKYOPOP)
―― 19館

63.「しにがみのバラッド。」第1巻
  (ハセガワケイスケ Seven Seas)
―― 18館

64.「ブギーポップは笑わない」
 (上遠野浩平 Seven Seas)
―― 18館

65.「スレイヤーズ」第3巻
 (神坂一 TOKYOPOP)
―― 18館

66.「コードギアス 反逆のルルーシュ
 STAGE-0- ENTRANCE」
 (岩佐まもる BANDAI ENTERTAINMENT)
―― 18館

67.「デュアン・サーク/氷雪のオパール」
 (深沢美潮 TOKYOPOP)
―― 16館

68.「Strawberry Panic!」第1巻
 (公野櫻子 Seven Seas)
―― 16館

69.「ぴたテン」
 (落合ゆかり Seven Seas)
―― 16館

70.「グイン・サーガ」第5巻
 (栗本薫 Vertical)
―― 15館



71.「GOSICK -ゴシック-」第1巻
 (桜庭一樹 TOKYOPOP)
―― 14館

72.「グイン・サーガ」第2巻
 (栗本薫 Vertical)
―― 13館

73.「Missing」第1巻
 (甲田学人 TOKYOPOP)
―― 11館

74.「コードギアス 反逆のルルーシュ
 STAGE-1- SHADOW」
 (岩佐まもる BANDAI ENTERTAINMENT)
―― 10館

75.「ダーティペアの大冒険」
 (高千穂遥 Dark Horse)
―― 9館

76.「スレイヤーズ」第7巻
 (神坂一 TOKYOPOP)
―― 9館

77.「おねがい☆ティーチャー『みずほと桂の
 Milky Diary』」
 (雑破業 Comics One)
―― 8館

78.「スレイヤーズ」第8巻
 (神坂一 TOKYOPOP)
―― 7館

79.「殺竜事件-a case of dragonslayer」
 (上遠野浩平 Del Rey)
―― 7館

80.「ラーゼフォン」第3巻
 (大野木寛 DrMaster)
―― 7館



81.「ラーゼフォン」第4巻
 (大野木寛 DrMaster)
―― 7館

82.「ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター
  PART 1」
 (上遠野浩平 Seven Seas)
―― 6館

83.「ダーティペアの大逆転」
 (高千穂遥 Dark Horse)
―― 6館

84.「ラーゼフォン」第2巻
 (大野木寛 DrMaster)
―― 6館

85.「夜明けのブギーポップ」
 (上遠野浩平 Seven Seas)
―― 5館

86.「ラーゼフォン」第1巻
 (大野木寛 DrMaster)
―― 5館

87.「Strawberry Panic!」第2巻
 (公野櫻子 Seven Seas)
―― 4館

88.「風の名はアムネジア/インベーダー・サマー」
 (菊地秀行 Dark Horse)
―― 2館

89.「デビルメイクライ」第1巻
 (後池田信也 TOKYOPOP)
―― 1館

90.「ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター
  PART 2」
 (上遠野浩平 Seven Seas)
―― 1館

91.「スクラップド・プリンセス」第2巻
 (榊一郎 TOKYOPOP)
―― 1館


・出版されているものの、蔵書が確認出来なか
った作品

「.hack//G.U.」第1巻
 (浜崎達也 TOKYOPOP)

「デビルメイクライ」第2巻
(後池田信也 TOKYOPOP)

「フルメタル・パニック!」第1&2巻
 (賀東招二 TOKYOPOP)

「灼眼のシャナ」第1&2巻
 (高橋弥七郎 VIZ Media)

「西の善き魔女」第1&2巻
 (荻原規子 TOKYOPOP)

「NHKにようこそ!」
 (滝本竜彦 TOKYOPOP)

「トリニティ・ブラッド」
 (吉田直 TOKYOPOP)


・出版が一度は発表されたものの、結局キャン
セルされた作品

「銃姫」(高殿円)
「かのこん」(西野かつみ)
「ヴぁんぷ!」(成田良悟)
 (全てSeven Seas)


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という感じですね。抜けがあれば、またご指摘
ください。
そうそう、日本人作家が書いたものではない
ですけれど、小説版「美少女戦士セーラームー
ン」
なんてのもありました。
トップの「精霊の守り人」「ブレイブ・ストーリー」
「空色勾玉」なんかは別格ですが、図書館が買
ってくれる本、という意味ではなんとなくわかり
ますね。
「グイン・サーガ」は、第1巻こそたくさんの図書
館で仕入れてくれたようですが、後の巻ではが
くんと落ち込んでいるのをみると、最初の売り
込みはとても頑張ったものの(なにしろ日本では
大ベストセラーですし)、利用者さんからの反応
は芳しくなく、「続きはいいです」ということになっ
てしまったんでしょうか。
また、「スレイヤーズ」「フルメタル・パニック!」
みたいに、アニメ版は向こうでもとても人気があ
るシリーズなのに、原作小説が売れないのは難
しいですよね。
そういう意味では、「ハルヒ」はかなり健闘してる
と思います。


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2009年07月24日

Otakon 2009(米メリーランド州ボルチモア)からの話題・その3


まず先に、7月11日付け記事のフォローですね。
アメリカ最大の、レズビアン・エンターテインメン
ト情報サイトであるアフターエレン Afterellen.com
で配信されている、英語字幕版「青い花」(日本
公式サイト
)は、現在第2話まで配信されていま
すが、このコミュニティ内での反応は良好で、批
判的意見はまったく目にしません。
アニメ専門のコミュニティではないので、アニメ
自体を見るのが久々という人も多く、典型的(とさ
れている)アニメと違って、派手なアクションもな
く、向こうの人にも理解出来る、日常の描写を淡
々と積み重ねていく穏やかな語り口が、高く評価
されているようです。
あと日本と同様に、幾原邦彦さんが監督したOP
も、お気に入りだという人が多いですね。
向こうのYuri好きな人なら、今でも幾原邦彦監督
の「少女革命ウテナ」の人気は高いわけですけど、
そういう人が手がけたとは知らなくても、伝わる魅
力を備えているのでしょう。


唯一の戸惑い的な反応は、主人公である万城目
ふみさんと、従姉である千津さんとの、かつての
恋人関係に、「従姉妹同士なのにいいの?」とい
う反応が、数人からあったことくらいですね。
これに対してはすぐに他の人から、「日本では、ア
メリカほど、いとこ同士の関係は、タブーというわ
けではないんですよ」という指摘がされて納得がい
っていたようです。


僕個人は、フジテレビ On Demandで、第4話ま
で視聴していますが、特に感情移入出来るキャラ
も見つからず、とりあえずは遠くから、「まあ、人に
は人の事情がそれぞれあるし」と見つめているだけ、
という感じですね。
奥平あきらさんが、自分のセクシュアリティを意識
し始めてからが、本当に物語が動き出す時、だろ
うと想像しています。それまでは静観でしょうか。


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では本題。
サンディエゴ・コミコン(公式サイト)もついに開幕し
て、色々情報が流れつつありますが、今日のところ
はまだ、先日のOtakon情報のフォローを。
あ、コミコンでの、アニメ上映ルームのスケジュール
が確定していますので、そちらだけはリンクを。
なかなかにバラエティ豊かだと思います。


今年のOtakonは、不景気の中昨年と変わらぬ入
場者数を記録したとのことで、一般メディアからも
その盛況が伝えられていたわけですが、では中の
ディーラーズ・ルームなどでの景気はどうだったん
だろうとも思っていました。財布の紐が、やっぱり
固くなっているんじゃないかって。
Publishers Weeklyに7月21日付けで掲載され
た記事、

"Otakon ‘09: Good Attendance and Sales;
 Some Complaints"


では、その辺のことにも触れていたのですが、どう
やら一般の景気とは異なり、昨年から大きく落ち込
むということはなかったようですね。
お客さんの詰めかけよう、ルームの賑わいの凄さ自
体は、他のレポートにもありましたし、あるショップの
人によると、「昨年には及ばないが、それまでの年よ
りは上回る」という良好な売り上げの報告も伝えら
れていました。
全体的な数字はわかりませんけれど、それほど深刻
な不景気の影響はない、と想像していいと思います。
あ、そのショップの人によると、フィギュアのような高
い価格の商品も、普段の自分の店でより、このイベ
ントでの方がよく売れた、とのことですが、おそらく
それは、イベントのお祭り気分で、「えーい、買っちゃ
え!」みたいに、ハイになっている人が多かったから
だろうとも思います。
なので日本みたいに、イベント限定の高価アイテム
なんかを出しても、結構捌けるんじゃないかと。


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Publishers Weeklyの記事の中で、まあ、悪いで
すけど「さもありなん」的に感じてしまったのが、
お馴染みフロリダ発のポッドキャストAnime World
Order
のメンバーであるDaryl Suratさんのパネル
が、始まって10分くらいで、Otakonのスタッフの
判断によって、強制的に中止させらてしまった、とい
う話ですね。
Darylさんのパネルは、「Anime's Craziest Deaths」
(アニメで描かれた、最もイカれた死に方)と題した
もので、どうやらその中に、性的な描写があったこ
とを問題視されたようですね。
Darylさん側としては、パネルの申請書で、年齢規制
(おそらくは「18+」だった筈)も認可された上のことな
のに、それを始まってから中止させるのはおかしいと
憤慨しているようです。目に浮かびます。
まあ、次のAnime World Orderの配信エピソード
で、その辺の事情は詳しく語ってくれるでしょう。聞くの
が、かなり怖いですけど(笑)。


Publishers Weeklyの記事の共同執筆者である、
ニューヨークのポッドキャストNinja Consultant
のErin Finneganさんも、個人的ないい事悪い事
の記憶を、箇条書きで書き綴っていました。

"Otakon Wins and Fails"

申請していたインタビューが、全く許可されていな
かったとか、パネルも出来なかったとか、運営面に
対する不満もあるようですが、ホテルで同じ東海岸
のポッドキャスター勢と騒ぎ過ぎて、苦情が届いた
というのは、まあ、ご本人達が悪いですよね(苦笑)。


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2009年07月23日

日本人のマンガ家とUAE人の作家との共作による、初のオリジナルマンガ作品「Gold Ring」(アラブ首長国連邦)


こうやって英文の記事が出回ってくれると、非英
語圏での話題は助かりますね。
中東のUAE-アラブ首長国連邦発のニュースで、
最近話題になっているのが、翻訳出版ではなく、
日本人のマンガ家とUAE人の作家との共作によ
る、初のオリジナルマンガ作品の「Gold Ring」
(公式サイト)です。


僕が最初に、この作品について知ったのは、

The National 7月20日付け記事
"Gold Ring: the UAE's first manga"

からだったんですが、見出しを見てから本文の前
に、記事の最上部に表示されるマンガの内容だけ
をチェックして、「UAEで初めてのマンガ? でも、
これものすごく上手いよね。知らない人に見せても、
日本以外の人が描いたとは絶対に思わないよね」
とか思ったんですが、作画を担当されているのは、
日本人マンガ家コンビの姫川明さん(公式サイト)
でした。
「ゼルダの伝説」シリーズの英訳本が、北米でも
かなり売れている作家さん(ランキングでよくお名
前を見かけます)、という知識しか僕にはなくて、
かなり申し訳ないですけれど。
ブログの方でも、ずっとこの作品について触れて
おられますね。
第一想定読者である、アラブの人達が読んでもお
かしく思われないように、色々と努力されたことが
わかります。


他に出回っている英文記事には、

AMEinfo 7月13日付け記事
"First local manga publishing house
launches during Dubai Summer Surprises"


Gulf in the Media 7月14日付け記事
"Manga Publishing enters UAE"

Eye Of Dubai 7月16日付け記事
"Turning Japanese: Homegrown Arabic manga
title Gold Ring Launches at Modhesh World"


7 DAYS 7月16日付け記事
"Mad about Manga"

などがありますが、一番のお薦めは、「Gold
Ring」の出版社Pageflip Publishing(公式サ
イト
)の創設者であり、原作者でもあるQais
Sedkiさんへの、15分ほどのインタビュー音声
が聞ける、

Dubai Eye 7月19日付け
"Qais Sedki, Managing Director / Founder
of Pageflip Publishing, talks about his
attempts to introduce manga cartoons to
the region through his new book "Gold Ring"


ですね。言語は英語で、わかりやすく「Gold
Ring」出版の背景を語ってくれています。


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UAEでも、もちろん日本マンガは人気で、昨年
11月にドバイ・モールに開店した紀伊國屋書店
では、8か月で既に5万冊のマンガが売れたとか。
売れているのは、英語による翻訳版がほとんど
のようですけど、アラブ文化の伝統を守るという
意味もあって、「Gold Ring」の初版はアラビア語
での出版になります。
とりあえずはUAEだけでの発売ですが、いずれは、
各国語に翻訳して、たくさんの地域での出版展開
も期待しているそうです。日本もいつかは含まれ
るでしょうか。どうでしょう、ceenaさん?


ストーリーの内容は、鷹狩りをベースにした
架空のスポーツ大会である「Gold Ring」を舞
台に、15歳の少年Sultanの冒険と成長を描く、
というものらしいですね。テーマは「耐えること
の大切さ」。
絵こそ日本人マンガ家さんによるものですが、
作品としては、正しくアラブ文化を表現していく
ものにしたい、とのことで、興味深いブレンドに
なるでしょう。
その目的が成功しているなら、日本人が読んで
も楽しめるかどうかは別にして、違う文化を知り、
理解していくのに、良いテキストとなるでしょうか
ら。


「Gold Ring」初版の刷り数は1万4000冊だそ
うですが、初期投資もあるでしょうし、これが全て
売りさばけても、二版目以降にならないと、まだ
利益は出ないそうです。
Sedkiさんは、Pageflip Publishing創設のため、
それまで勤めていたIT関係の仕事をやめ、全て
自己出資で「Gold Ring」を出版したそうですから、
文字通り人生を賭けていますね。
たくさんたくさん売れることを祈ります。


posted by mikikazu at 08:27 | TrackBack(0) | 海外情報(アラブ・中東) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月22日

アメリカの公共図書館に置いてある「涼宮ハルヒ」関連図書・DVD・CDのリスト


図書館蔵書横断検索サイトであるWorldCat
利用し始めてわかってきたことの一つが、
アメリカの公共図書館における、マンガ以外の、
日本アニメ関連ビジュアル・オーディオ資料の
充実ですね。
というわけで今回は、アメリカでも原作小説・
マンガ版・DVD・CDなど、多くの商品が展開さ
れていた「涼宮ハルヒ」シリーズをサンプルに
して、どんなメディア商品が、どれだけの数の
公共図書館に置かれているのか、調べてみる
ことにしました。


ちなみに、「ハルヒ」の北米地域での商品展開
については、いつもお世話になっているサイト
「白い空」のかざみあきらさんが、その最初期
からずっとリアルタイムで追いかけていて、
「北米版SOS団公式サイト更新情報」でまとめて
くださっていますので、ぜひ参考にしてください。


では、それぞれ商品ごとにデータを。

関連サイト
原作小説及びマンガの公式サイト
・アニメ版「ハルヒ」公式ページ「ASOS Brigade」
・BANDAI ENTERTAINMENTのDVD紹介ページ


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・書籍

原作小説「涼宮ハルヒの憂鬱」英訳本
(出版元・Little, Brown Books)
・ハードカバー版(14.99ドル)とペーパーバッグ版
(8.99ドル)が存在するが、表紙画像に用いられて
いるのはハードカバー版がほとんど。
―― 119館

原作小説「涼宮ハルヒの憂鬱」日本語版
―― 1館(ワシントン州University of Washington
Libraries
)
「涼宮ハルヒの溜息」
「涼宮ハルヒの退屈」
「涼宮ハルヒの消失」
「涼宮ハルヒの暴走」
「涼宮ハルヒの動揺」
「涼宮ハルヒの陰謀」
「涼宮ハルヒの憤慨」
「涼宮ハルヒの分裂」
も、同大学図書館に。
日本語版「暴走」は、イリノイ州Decatur Public
Library
にも。



マンガ版「涼宮ハルヒの憂鬱」第1巻英訳本
(出版元・Yen Press)
―― 92館

マンガ版「涼宮ハルヒの憂鬱」第2巻英訳本
―― 48館

マンガ版「涼宮ハルヒの憂鬱」第3巻英訳本
―― 37館

マンガ版「涼宮ハルヒの憂鬱」第1〜2巻日本語版
―― 1館(ワシントン州Washougal Community
Library
)



・DVD

第1巻
(Episode00、「涼宮ハルヒの憂鬱 I〜III」収録)
―― 85館

第2巻
(「憂鬱」4〜6「涼宮ハルヒの退屈」収録)
―― 73館

第3巻
(「ミステリックサイン 」「孤島症候群・前編」
「後編」収録)
―― 70館

第4巻
(「ライブアライブ」「射手座の日」「サムデイ イン
 ザ レイン」収録)
―― 58館

「The melancholy of Haruhi Suzumiya.
 Complete collection」

(全話収録廉価版BOXセット)
―― 19館



・音楽CD


「冒険でしょでしょ?」(平野綾)
―― 6館
日本版「冒険でしょでしょ?」
―― 4館


「ハレ晴レユカイ」(平野綾、茅原実里、後藤邑子)
―― 12館

「God knows-- I lost my music」
(涼宮ハルヒの詰合)
―― 6館


「涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング」

1.『Vol.1 涼宮ハルヒ』(平野綾)
―― 3館

2.『Vol.2 長門有希』(茅原実里)
―― 3館

3.『Vol.3 朝比奈みくる』(後藤邑子)
―― 3館

4.『Vol.4 鶴屋さん』 (松岡由貴)
―― 3館

5.『Vol.5 朝倉涼子』 (桑谷夏子)
―― 4館

6.『Vol.6 キョンの妹』 (あおきさやか)
―― 5館

7.『Vol.7 喜緑江美里』(白鳥由里)
―― 4館

8.『Vol.8 古泉一樹』(小野大輔)
―― 4館

9.『Vol.9 キョン』(杉田智和)
―― 5館


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という感じでした。
つまり、アメリカで正規リリースされている、全て
のメディア商品が、どこかの公共図書館で借りら
れる、ということですね。
日本の公共図書館でも、ここまでは揃えてくれて
いないのでは?
もちろん、9000館はあるという(諸説あって正確な
数字はまだわかりません)、アメリカの公共図書館
全体からすれば、わずかな割合かもしれませんが。
原作小説英訳版への評価は、10月に出版予定の
第2巻「溜息」を、どれだけの図書館が購入してく
れるかで、わかると思います。


こういうチョイスって、利用者からのリクエストな
のか、司書さんの判断なのか、出版社の営業さ
んが頑張っているのか……、それぞれのケース
がありそうですね。
「ハレ晴レユカイ」はまだしも、キャラソンまである
とは思いませんでしたが。
キョン兄妹の歌が、ハルヒさん達より多く置かれて
いるのは何故でしょう?
キャラソンを全員揃えて購入してくれている図書館
はなくて、それぞれ組み合わせの選択があるみた
いなんですが……。


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こうやって公共図書館に置いてくれることは、
無料で借りられるという他に、研究資料の保管
という意味でも、利点になると思います。
京都精華大学表現研究機構(公式サイト)が発行
している雑誌「表現 Human Contact」の第1号
(2007年7月発行)に、アニメーション映画史研究
家の津堅信之氏による、「映像文化としてのアニ
メーション」という文章が掲載されていたんですね。


氏がその文章の中で課題のひとつとして挙げてい
たのが、研究者を養成するための、アーカイブの
充実だったんです。
「(略)一セットあたり数万〜十数万円もするDVD
ボックスなど、おいそれと買えるものではないし、
公共図書館や大学図書館でも、これらのテレビア
ニメが収蔵されている例は少ない」(P46)
というコメントがあって、日本のテレビアニメ研究に
おいての、資料収集の困難を嘆いておられました。
アメリカにおける「ハルヒ」のように、公共図書館
でも積極的に収蔵してくれたら、研究はとても楽
になりますよね。
アメリカの公共図書館の方が、日本のそれよりア
ニメ作品のアーカイブについて充実しつつあるの
かどうかは、今後さらに調査しなくては判断出来
ないことですけど(「ハルヒ」は人気作ですしね)。


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2009年07月21日

Otakon 2009(米メリーランド州ボルチモア)からの話題・その2


引き続き、米メリーランド州ボルチモア市で
7月19〜21日に開催されたOtakon 2009
(公式サイト)について少しだけ。
アニメ・マンガ関連サイトやブログでも、たくさ
ん伝えられてはいますけど、地元の一般メディ
アによる報道というと、

Baltimore Business Journal
7月17日付け記事
"Otakon convention brings thousands
of Japanese anime fans to Baltimore"


WBAL Radio - Scott Wykoff's Blog
7月17日付け記事
"Taking It To The Streets"

BaltimoreSun
7月20日付け記事
"Anything goes at Otakon"
(コスプレイヤー中心のビデオ映像あり)

などがあるようです。
どの記事も、この不況にも関わらず盛況なOtakon
を不思議がっている感じですね。
事前記事ですが、"Recession can't stop Otakon"
(不況もOtakonを止められない)という題もあったり
しました。


Baltimore Business Journalの記事でひとつ
気がついたのが、昨年度、つまり2008年度の
Otakon開催中にボルチモアに落とされたお金
が2720万ドルという話で、これは2007年度の
2100万ドル(Anime News Network 2007年
7月24日付け記事
)を、ずっと上回った数字です
よね。
結局、今年の参加者数は、昨年をさらにわずか
に上回るくらいだったようですから(26262人→
26350人)、その辺の地元への経済効果が数字
としてどれだけ変わっているかで、不況の影響
も、より明確に見えてくるのではないでしょうか。
JapanatorのBrad Riceさんのレポートによると、
ディーラーズ・ルームは盛況だったものの、品揃
えという面では寂しくなっており、「これは絶対に
買っておかねば」という商品も、少なかったようで
すね。Riceさんの好みというか、主観もあるでしょ
うけど。
正規にライセンスされる作品がかなり減ってきて
いるので、当然関連商品の数も減ってきている、
ということでしょうか……。


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そうそう、昨日の記事の補足ですけど。
Gia ManryさんのAnime Viceでのレポート
よると、山本寛監督がゲスト参加した、BANDAI
ENTERTAINMENTのパネルでは、山本監督の
手がけた作品である(第1-4話)、「らき☆すた」の
Tシャツのプレゼントもあったそうなんですね。
でも、ただあげるだけでは面白くないので、Tシャ
ツを欲しい人は、自分のとっておきの秘密を、みん
なの前で告白しなくてはならない、ということにした
んだそうです。


愛の告白とか、エイリアンを地下室に隠してるとか
泉こなた(らき☆すた)を自分の嫁にしたと両親に告
げて、認めてもらったとか(???)、色々あったような
んですが、その内の1人が山本監督に告げたのが、
「自分はファンサブでしかアニメを見ない」ということ
だったそうなんですね。
つまり、正規の手段で、あるいはお金を払ってアニ
メを見たことはないと。
パネルにまで来て、Tシャツを欲しがるくらいですか
ら、少なくとも「らき☆すた」を好きな人なんだろうと
は思います。
本人としては受けると思ったんでしょうけど、でも、
わざわざ日本から、他でもないその作品のクリエイ
ターの1人、その仕事で生計を立てている人が目の
前に来ているのに、それを言うのはさすがにないの
では、と思います。
で、そういうことを告白した人に、さらに結局Tシャ
ツをあげてしまったというのも、どうかしてる話では
あります。
BANDAI Entertainmentのプロデューサーである
Toshifumi Yoshida氏は、「でも部屋を出たらす
ぐに、警備員に捕まっちゃうだろうけどね」とジョーク
でフォローはしたようですが。


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2009年07月20日

Otakon 2009(米メリーランド州ボルチモア)からの話題いくつか。


先にコメントへのお返事です。
・19:10の方 
ありがとうございます。お役に立てば幸いです。
・21:29の方
武井宏之さんのコミコンへのゲスト参加につい
ては、プレスリリースが出ましたので、当ブログ
でも、7月16日付け記事で補足しておきました。
ともあれ、お気遣いありがとうございます。
スタン・リー氏がコンベンションで「ウルティモ」
について語るのは初めてではないので、今回
は武井さんにたっぷりお話してもらいたいなあ、
と期待しています。


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ええっとそれから、お薦めのポッドキャストも。
アイオワ州に拠点を置くオンラインストア兼ディ
ストリビューターのRight Stufが隔週で配信し
ているポッドキャスト番組Anime Todayについ
ては、度々ご紹介していますけど、その最新エピ
ソードの第97回では、先日開催されたアニメエキ
スポでの、Right Stufのパネルの模様が、まるま
る伝えられていました。
本編の方は、基本的にRight Stufの作品の宣伝
で、知っている人は必要ないと思うんですけど、
少しスクロールダウンしたところからダウンロード
出来る"BONUS Download: AX 2009 Panel
Q and A!"は、その後に行われた、観客との質疑
応答の模様なんですね。
Right Stufの社長であるShawne Kleckner氏が、
ファンからの質問に、かなりざっくばらんに答えてくれ
ていて、とても面白かったです。


不況下で生き残るためのビジネス方針や、ファン
サブや違法配信が市場に与える影響、どうして
Right Stufがリリースしている「ARIA」「マリア様が
みてる」には、英語吹替が収録されていないのか、
どうしてアイオワでビジネスをしているのか――
などなどを語る、ユーモアを交えた30分ほどのセ
ッションが楽しめます。
パネル当事者による収録・配信なので、音質は
良好ですし、Kleckner氏も、たくさんの観客に伝
えることを意識して、とてもゆっくり丁寧に喋って
くれますので、リスニングの苦手な方でも、かなり
楽に聴けると思います。
北米のアニメ業界にいる、ビジネス当事者からの
意見を、ぜひ色々参考にしてください。


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さて、やっと本題です。
この週末(7月19〜21日)は、米メリーランド州
ボルチモア市で、東海岸最大規模のアニメコン
ベンションである、Otakon(公式サイト)が開催
されていたんですね。
プレスリリースによると、推定有料入場者数は
2万6350人ということで、昨年の2万6262人と、
ほぼ同じですね。
おそらくはこの辺のキャパが上限で、リリース
でも「成功といっていいだろう」と結んでいます。
2008年度の北米マンガ市場は、前年度比17
%減と初めてのダウン、アニメ市場も引き続き
2%減と、元気のない状態が続いている一方で、
アニメエキスポもそうでしたが、動員数は、まだ
大きな落ち込みを見せていません。ディーラーズ・
ルームの売り上げとかには、影響が出ていそう
ですけど……。
これは、不況でも、コンベンションはお祭りだか
ら頑張って参加しよう、ということなのか、単に
作品にはお金を払わないファンが増え続けて
いるだけ、と考えるのかは、難しいところですね
……。


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今年のOtakonからのレポートについては、まだ
Anime News Networkと、Gia Manryさんの
Anime Viceのものくらいしか目を通していない
んですが、個人的に目に付いた話題を、とりあえ
ず二つだけ紹介してみます。
いつも聴いている東海岸のポッドキャスト陣が、
Otakonには揃って参加している筈なので、そち
らからのレポートも、いずれ期待したいですね。


・石黒昇氏が、木村拓哉氏主演による実写
版「宇宙戦艦ヤマト」を認める

(Anime News NetworkAnime Vice)


オリジナルの「宇宙戦艦ヤマト」でもアニメーショ
ン・ディレクターを務めていた石黒昇氏が、今年
はゲスト参加されていたんですが、既に木村拓哉
氏主演による実写版「宇宙戦艦ヤマト」の話は向
こうにも伝わっていたらしくて、Q&Aセッションで
質問があったようですね。
石黒氏は、本当に実写版「ヤマト」の制作が進ん
でいること、主人公の古代進役は、アイドルグル
ープSMAPの木村拓哉氏であること、などを認め
たみたいです。
また、設定年齢が18歳である古代進を、30代半ば
の木村氏がどう演じるかは興味深い一方で、物語
はSF面よりも、ロマンスに重点を置いたものになる
とのことで、石黒氏個人にとっては関心の薄い企画
である、とも語ったそうです。
僕個人は、木村拓哉氏が出演された実写映画・テ
レビドラマを見たことがないので、古代進役にふさ
わしいのかどうかについては、コメントがありません。


ちなみに現在、2009年12月公開予定で、「宇宙戦
艦ヤマト 復活編」(公式サイト)の制作も進んでいる
ようですが、石黒氏は、2007年9月にゲスト参加
したコンベンションAnime Weekend Atlantaで
受けたインタビューにおいて、「もし西崎義展氏が
新たな『ヤマト』を制作すると言い出したら」という
質問に、「あんまり関わりたくないですね」と答えて
いました。
そのインタビューについては、ポッドキャストAnime
World Orderの2008年5月14日配信回で全編
聴けますので、お薦めです。


・山本寛監督、付き合うなら初音ミク
(Anime Vice)

Bandai Entertainmentのパネルにゲスト参加
していた山本寛監督が、「付き合うのなら、涼宮ハ
ルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱)、泉こなた(らき☆すた)、
ナギ(かんなぎ)のうち、誰がいいですか?」という
質問に対して、その3人のどれでもなく、ボーカロ
イドの初音ミクさん、と答えたとか。
理由は、他の3人と違って、ミクさんとは仕事での
付き合いがないから、だそうです。
きっと山本監督は、仕事とプライベートには距離を
置いておきたい方なんでしょうね。


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2009年07月19日

日本マンガを蔵書している、アメリカの公共図書館数(タイトル別)


今日は、ちょっとした調査をしてみます。


例えば、アメリカのコミック専門店への(での、では
ありません、念のため)日本マンガの売り上げデー
タを知りたければ、ICv2が毎月掲載してくれている
Top 300 Graphic Novelsランキング(2009年6
月分
)が参考になるでしょうし、一般書店でのデータも、
USA TODAYのThis week's top 150 best sellers
(7月第二週)や、The New York TimesのGraphic
Best Sellers (Manga)――7月第二週などで、ある
程度チェック出来ますよね。


よくわからないのが、それらのランキングの調査
対象に含まれていないながらも、大きな市場にな
っているとされる、アメリカの公共図書館における
日本マンガのセールスですよね。
マンガを含むグラフィック・ノベルが人気とか、
アメリカ図書館協会の部会であるYALSA-Young
Adult Library Services Association
が毎年
選出するGreat Graphic Novels for Teens
でも、ここ数年日本マンガが多く含まれるように
なった、という話はうちのブログでもよく伝えてき
ましたが、その具体的なデータについては、まだ
よく調べていませんでした。


そうしたらちょうど7月14日付けのPublishers
Weekly電子版
に、コロンビア・カレッジ・シカゴ
の非常勤教授である、Todd Allen氏による
レポート、

"Funnies Business: Quantifying Library
Penetration for Graphic Novels"


が掲載されていました(via Icarus Publishing)。
これは、アメリカの公共図書館への、グラフィック
・ノベルのセールスについて簡単に調べたレポート
で、売り上げ上位タイトルに占めるマンガ作品の割
合が高いという一文はあるものの、マンガについて
それ以上の詳しいデータは示されていませんでした。


そこで、Allen氏が一部調査に利用したという、各
公共図書館の横断蔵書検索データベースサイトで
あるWorldCat.orgを僕も利用して、各図書館での、
日本マンガの蔵書状況を、ちょっと調べてみること
にしました。
WorldCatは、アメリカに限らない、ネットに繋がっ
ている世界各国の図書館の、図書、CD、ビデオの
蔵書状況がチェック出来るサービスですが、今回は
アメリカ国内だけに限らせていただきます。


どうやって調べていこうと思いましたが、とりあえず
今日のところは、タイトル別に、どれだけのアメリ
カの公共図書館が日本マンガをその蔵書目録に
加えているのか、その館数をチェックしていきま
すね。
具体的に何冊納入されているのかも、各館ごとに
調べられないことはないです。例えば「NARUTO」
第1巻だと、少なくとも663のアメリカの公共図書館
区域で置かれており、アイダホ州のAda Community
Library
には13冊、イリノイ州のアレン郡公共図書館
には二ヶ所の分館蔵書も含めて、7冊置いてある、
ということがわかりますが、そういったチェックを、
663の区域全てで行っていくのは、個人の調査能
力を超えていますよね(笑)。数ヶ月くらい、仕事しな
くていいから、この調査に専念してください、私が
養ってあげますから、と言ってくださる心温かい人が
いたら、頑張りますけど。いませんか? ←いませんっ


というわけで、今日の調査で示される数字は、マン
ガを置いてある、図書館の館数までです。
上記に示したように、1館で複数の蔵書がある図書
館もたくさんありますし、一つの図書館名で、その区
域内の小さな分館を含んでいる場合もありますから、
冊数の数字としては、正確なものになりません。
とりあえず各タイトルでの、蔵書の人気傾向を示す
もの、くらいに考えてください。
対象は、少なくとも第1巻を置いてある館が、100
以上ある作品になります。
では、いきます。


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1.「はだしのゲン」(中沢啓治 Last Gasp)
―― 899館

2.「フルーツバスケット」(高屋奈月 TOKYOPOP)
―― 862館

3.「ああっ女神さまっ」(藤島康介 Dark Horse)
―― 783館

4.「NARUTO」(岸本斉史 VIZ Media)
―― 663館

5.「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」
  (和月伸宏 VIZ Media)
―― 646館

6.「AKIRA」(大友克洋 Dark Horse)
―― 519館

7.「鋼の錬金術師」(荒川弘 VIZ Media)
―― 510館

8.「Bleach」(久保帯人 VIZ Media)
―― 498館

9.「ブッダ」(手塚治虫 Vertical)
―― 489館

10.「鉄腕アトム」(手塚治虫 Dark Horse)
―― 478館



11.「DEATH NOTE」
 (作・大場つぐみ/画・小畑健 VIZ Media)
―― 444館

12.「らんま1/2」(高橋留美子 VIZ Media)
―― 435館

13.「ドラゴンボールZ」(鳥山明 VIZ Media)
―― 414館

14.「ラブひな」(赤松健 TOKYOPOP)
―― 402館

15.「犬夜叉」(高橋留美子 VIZ Media)
―― 393館

16.「東京ミュウミュウ」(征海未亜 TOKYOPOP)
―― 389館

17.「彼氏彼女の事情」(津田雅美 TOYOPOP)
―― 375館

18.「ONE PIECE」(尾田栄一郎 VIZ Media)
―― 360館

19.「ヒカルの碁」
 (作・ほったゆみ/画・小畑健 VIZ Media)
―― 340館

20.「美少女戦士セーラームーン」
 (竹内直子 TOKYOPOP)
―― 337館



21.「よつばと!」(あずまきよひこ ADV Manga)
―― 335館

22.「ヴァンパイア騎士」(樋野まつり VIZ Media)
―― 332館

23.「HELLSING」(平野耕太 Dark Horse)
―― 326館

24.「東京うばすて山」
 (辰巳ヨシヒロ Drawn & Quarterly)
―― 325館

25.「幽☆遊☆白書」(冨樫義博 VIZ Media)
―― 316館

26.「プラスアニマ」(迎夏生 TOKYOPOP)
―― 289館

27.「D・N・ANGEL」(杉崎ゆきる TOKYOPOP)
―― 287館

28.「しゅごキャラ!」(PEACH-PIT Del Rey)
―― 276館

29.「火の鳥・未来編」(手塚治虫 VIZ Media)
―― 272館

30.「いばらの王」(岩原裕二 TOKYOPOP)
―― 265館



31.「きりひと讃歌」(手塚治虫 Vertical)
―― 263館

32.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」
 (CLAMP Del Rey)
―― 252館

33.「Dramacon」
 (Svetlana Chmakova TOKYOPOP)
―― 249館

34.「ゴン」(田中政志 CMX)
―― 247館

35.「グラビテーション」(村上真紀 TOKYOPOP)
―― 247館

36.「トライガン」(内藤泰弘 Dark Horse)
―― 246館

37.「キングダムハーツ チェインオブメモリーズ」
 (天野シロ TOKYOPOP)
―― 245館

38.「あずまんが大王」(あずまきよひこ ADv Manga)
―― 236館

39.「テニスの王子様」(許斐剛 VIZ Media)
―― 236館

40.「xxxHolic」(CLAMP Del Rey)
―― 226館



41.「FAIRY TAIL」(真島ヒロ Del Rey)
―― 224館

42.「キッチンのお姫さま」(安藤なつみ Del Rey)
―― 221館

43.「げんしけん」(木尾士目 Del Rey)
―― 220館

44.「武装錬金」(和月伸宏 VIZ Media)
―― 210館

45.「桜蘭高校ホスト部」(葉鳥ビスコ VIZ Media)
―― 201館

46.「ちょびっツ」(CLAMP TOKYOPOP)
―― 197館

47.「カードキャプターさくら」(CLAMP TOKYOPOP)
―― 193館

48.「NANA」(矢沢あい VIZ Media)
―― 193館

49.「吸血鬼ハンターD」(小説・菊地秀行 Dark Horse)
―― 187館

50.「子連れ狼」(作・小池一夫/画・小島剛夕 Dark Horse)
―― 187館




51.「高校デビュー」(河原和音 VIZ Media)
―― 186館 

52.「絶対彼氏。」(渡瀬悠宇 VIZ Media)
―― 182館

53.「地球へ…」(竹宮恵子 Vertical)
―― 181館

54.「かりん」(影崎由那 TOKYOPOP)
―― 180館

55.「GetBackers-奪還屋-」(綾峰欄人 TOKYOPOP)
―― 180館

56.「グイン・サーガ」(原作小説・栗本薫 Vertical)
―― 180館

57.「シャーマンキング」(武井宏之 VIZ Media)
―― 178館

58.「ロザリオとバンパイア」(池田晃久 VIZ Media)
―― 176館

59.「メトロポリス」(手塚治虫 Dark Horse)
―― 175館

60.「どろろ」(手塚治虫 Vertical)
―― 175館



61.「スクールランブル」(小林尽 Del Rey)
―― 175館

62.「寄生獣」(岩明均 Del Rey)
―― 173館

63.「機動天使エンジェリックレイヤー」
 (CLAMP TOKYOPOP)
―― 172館

64.「放課後保健室」(水城せとな Go Comi)
―― 169館

65.「西の善き魔女」
(作・荻原規子/画・桃川春日子 TOKYOPOP)
―― 166館

66.「BLACK CAT」(矢吹健太朗 VIZ Media)
―― 165館

67.「花ざかりの君たちへ」(中条比紗也 VIZ Media)
―― 164館

68.「花より男子」(神尾葉子 VIZ Media)
―― 164館

69.「アポロの歌」(手塚治虫 Vertical)
―― 162館

70.「魔法先生ネギま!」(赤松健 Del Rey)
―― 161館



71.「名探偵コナン」(青山剛昌 VIZ Media)
―― 161館

72.「十二国記」(小説・小野不由美 TOKYOPOP)
―― 157館

73.「涼宮ハルヒの憂鬱」
 (原作小説・谷川流 Little, Brown)
―― 156館

74.「金色のガッシュ!!」(雷句誠 VIZ Media)
―― 154館

75.「新世紀エヴァンゲリオン」(貞本義行 VIZ Media)
―― 149館

76.「藍より青し」(文月晃 TOKYOPOP)
―― 143館

77.「MONSTER」(浦沢直樹 VIZ Media)
―― 142館

78.「劇画漂流」(辰巳ヨシヒロ Drawn and Quarterly)
―― 139館

79.「ふしぎ遊戯 玄武開伝」(渡瀬悠宇 VIZ Media)
―― 136館

80.「アンドロメダ・ストーリーズ」(竹宮恵子 Vertical)
―― 135館



81.「ブラック・ジャック」(手塚治虫 Vertical)
―― 134館

82.「攻殼機動隊」(士郎正宗 dark Horse)
―― 134館

83.「リアル」(井上雄彦 VIZ Media)
―― 133館

84.「CLAMP学園探偵団」(CLAMP TOKYOPOP)
―― 131館

85.「ローゼンメイデン」(Peach-Pit TOKYOPOP)
―― 131館

86.「銃夢」(木城ゆきと VIZ Media)
―― 127館

87.「伯爵カインシリーズ」(由貴香織里 VIZ Media)
―― 125館

88.「LOVELESS」(高河ゆん TOKYOPOP)
―― 124館

89.「フルメタル・パニック!」(マンガ版・館尾冽 ADV)
―― 120館

90.「学園アリス」(樋口橘 TOKYOPOP)
―― 117館



91.「西洋骨董洋菓子店」(よしながふみ DMP)
―― 116館

92.「天空のエスカフローネ」(克・亜樹 TOKYOPOP)
―― 116館

93.「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子 Del Rey)
―― 112館

94.「クレイモア」(八木教広 VIZ Media)
―― 111館

95.「紳士同盟†」(種村有菜 VIZ Media)
―― 110館

96.「ここはグリーンウッド」(那州雪絵 VIZ Media)
―― 104館

97.「魔法騎士レイアース」(CLAMP TOKYOPOP)
―― 102館

98.「DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルス
 BB連続殺人事件」(小説・西尾維新 VIZ Media)
―― 101館

99.「聖伝-RG VEDA-」(CLAMP TOKYOPOP)
―― 100館

100.「バンパイアハンターD」(鷹木骰子によるマンガ DMP)
―― 100館


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という感じです。
抜けもたくさんあると思いますが、主だったとこ
ろは、出来るだけ探してみました。
第1位は別格というか、公共図書館ならではの
作品ですね。確か、寄付活動も行っていたような?
こうして調べてみると、アメリカでの図書館向け
市場の大きさも、かなり想像がつくでしょうか。
これだけの数の図書館が、複数巻購入してくれ
る、しかも一般書店と違って、返本はないのです
から。
仮に、全巻購入してくれるとして、ですけど、
「フルーツバスケット」の場合だと、862館×
全23巻×各館での購入数or分館数という計算
になりますから、全体では、何万冊という数に
当然達しますよね。無視出来ない数字です。


個人的には、手塚治虫作品の人気が嬉しいです。
「よつばと!」が図書館受けする作品というのも、
読んだことがある人になら、わかりますよね?
逆に、「ベルセルク」「無限の住人」なんかは、
コミック専門店やオンラインストアでは人気が
ありますけど、「18+」というレイティングもあって、
あまり図書館では買ってもらえない作品です。
ライトノベルについては、まだまだこれから、
という感じでしょうか……。「ハルヒ」なんかは、
マンガより、原作小説の方が納入館数が多いと
ころをみると、やはり図書館としては、小説の
方を歓迎したいのかなーとか。その辺に、ライ
トノベルが入り込めそうな気もします。


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あ、それと、ここだけの秘密ですけど。
まさか置いてないですよね?と思いつつも、一応
調べてみたら、松山せいじさんの「エイケン」や、
メガミマガジンの別冊である、「メガミマガジン
DELUXE」の英語版
なんかも、置いてくれている
図書館があって、驚きでした。リベラルですね(笑)。


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2009年07月18日

北米版「かんなぎ」DVDリリースについて/山本寛監督ビデオ・メッセージ


まず閑話。
「カーブとシュートって、どう違うん?」
というような野球に関する質問を、件の高校生の
娘さんから、知人がよくされるようになったとか。
訊いてみると、僕が先日贈った「おおきく振りか
ぶって」(ひぐちアサ 講談社)既刊全巻を読んで、
お話は面白いものの、野球のことが全然わから
ないので、もどかしく感じているらしいんです。
そうですね、あの作品は配球とかリードとかの
細かな描写が肝ですから、球種がわからないと、
その辺の理解は難しいですよね。
そういう意味では、動きがあって色々わかりや
すいアニメ版の方が、入り口としてはやさしかっ
たかも?
ともあれ、作品をきっかけに知識欲が起きるの
はいいことです。


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閑話休題。
とりあえず大きな話題になっているのでまとめ
ておきたいのが、北米版「かんなぎ」DVDリリー
スについての情報ですね。
ちなみに英語でのフルタイトルは、
「KANNAGI - Crazy Shrine Maidens」
になります。


ずっと「Nagi-sama Official Fan Club」と題した
公式サイト
でカウントダウンが続いていて、つい
に発表があったんですが、英語字幕版のみのリ
リースというのは、最近の情勢を考えれば予想
通りでも、その第1巻(第1〜7話収録)のリリース
が発表と同時だったのは、「白い空」のかざみあ
きらさんも仰る通り(サイト復旧よかったですね)、
驚きでした。
DVDの第1セットは、第1〜7話収録で特典はテ
キストレスのOP&ED、定価は34.98ドルですが、
Right Stufでの売価は、26.24ドルですね。
一般の小売店での店頭発売に先駆けて、オンラ
インストアRight Stuf及びアメリカAmazonマー
ケットプレイス
での先行発売となっています。
オンラインストアだけでの先行発売については、
大きな問題となっている、返品のリスクを避ける
ためと説明されていますね。
クレジット・カードを使えない若い子にとって不便
になったりしないでしょうか? 

参考・ICv2 2009年7月17日付け記事
"Bandai Tries New Anime Business Model
With Kannagi"



また、その発表と合わせて、公式サイトとAnime
News Network
では、第1&2話の英語字幕版を
無料配信開始しているのも、新しい試みです。
第1&2話を見て続きが気になった人は、すぐに
DVDを注文してもいいし、以降の配信(第3&4話・
7月23日 第5&6話・7月30日)を待ってもいい
わけです。


後半の第2セット(第8〜14話収録)は、9月24日
発売予定で、こちらの価格設定も第1セットと同じ
ですが、異なるのは9月8日までの予約特典として、
サイズの選べるTシャツが付いてきます。
こちらでも、リリースに合わせての配信が予定され
ていて、Anime News Networkではその一週間
前(9月17日)から、第7〜8話を、そして以降は毎
週2話ずつ、最終話まで配信していくとのことです。
この、オンラインストア限定先行発売・リリースに
合わせたネット配信というのも、新たなビジネスモ
デルの試みですけど、上手くいくでしょうか。
僕もそれなりに面白く読んだ原作マンガも、はやく
翻訳出版して欲しいところですけど……。


この、配信されている英語字幕版エピソードは、
日本からは視聴出来ないんですけど、合わせて
YouTube経由でアップされている、山本寛監督から
のメッセージは視聴可能です。
張っておくので、ご覧ください。





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2009年07月17日

ヒカルド・クルーズさん(JAM Project)による、お気に入り日本特撮テレビ作品TOP10


あ、こちらこそいつもお世話になっています。
じゃあ、JAM Project結成記念日及び朝日新聞
掲載記念ということで、ヒカルド・クルーズ Ricardo
Cruz さん関係の話題を少し。
JAM Project(公式サイト)の準メンバーである
ヒカルドさんには、個人の公式ブログとして
「CROSS WORLD」があって、ファンの間では
有名だと思います。
最新記事だと、やっとブラジルでも発売されたの
に、画質が最悪だったらしい「世界忍者戦ジライ
ヤ」DVDの件について報告されていますね。


そこからもリンクしている、特撮作品の話題専門の
ブログ「ROBÔ GIGANTE」にも、ヒカルドさんは
時折寄稿しているんです。
あ、「ROBÔ GIGANTE」というのは、「Giant Robot」
=巨大ロボットという意味みたいです。
ちょっと前ですけど、その「ROBÔ GIGANTE」の
2008年12月11日付け記事として、ヒカルドさん
はご自身の、お気に入り日本特撮テレビ作品の
トップ10リストをあげていました。当時、JAMファン
の間でも話題になったでしょうか。

ROBÔ GIGANTE 2008年12月11日付け記事
"Séries favoritas"

これは、「ROBÔ GIGANTE」の他のメンバー達が
それぞれ各人のトップ10リストを語るのに合わせた
ものですね。
以下、そのリストを引用してみます。


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1.「電撃戦隊チェンジマン」
 (日本放送1985〜1986年 ブラジル放送1988年)

2.「風雲ライオン丸」
 (日本放送1973年 ブラジル放送1989年)

3.「ウルトラマン」
 (日本放送1966〜1967年 ブラジル放送は60年代
 から現在にかけて、何度も各局で)

4.「世界忍者戦ジライヤ」
 (日本放送1988〜1989年 ブラジル放送1989年)

5.「仮面ライダークウガ」
 (日本放送2000〜2001年 ブラジルでは未放映?)

6.「超人機メタルダー」
 (日本放送1987〜1988年 ブラジル放送1990年)

7.「スペクトルマン」
 (日本放送1971〜1972年 ブラジル放送70〜80年代)

8.「超新星フラッシュマン」
 (日本放送1986〜1987年 ブラジル放送1989年)

9.「星獣戦隊ギンガマン」
 (日本放送1998〜1999年 ブラジルでの放送は、
 Power Rangersシリーズの6作目「Power Rangers:
 In Space」として99〜2000年に)

10.「超獣戦隊ライブマン」
 (日本放送1988〜1989年 ブラジル放送は?)
――朝日の記事にも書かれていた、レンタルビデオ
屋の奥から、テープを全て見つけたという話が披
露されているようです。


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という感じで、若かりしヒカルドさんの、特撮青春
時代の雰囲気がわかるでしょうか。ブラジルでの
放送が80年代後半だった作品が多いですね。
「チェンジマン」が1位なのは、もちろん主題歌を
歌っているのが、影山ヒロノブさんだから、という
ことも、ポルトガル語のコメントによると大きいみ
たいです。
あ、コメント欄でも指摘がありますが、ブラジルで
は「チェンジマン」と並ぶ大人気特撮作品であると
いう、「巨獣特捜ジャスピオン」(ブラジルでの放送
は88年)は入っていないんですね。
ヒカルドさん個人的には、それほど思い入れがな
いのかな?

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2009年07月16日

「仮面ライダー龍騎」の海外向けリメイク「Kamen Rider Dragon Knight」クリエイターへのインタビュー at Slice of SciFi ポッドキャスト


先に補足を。
7月13日付け記事の時点では、「機巧童子
ULTIMO」原作者であるスタン・リー氏の名前
しかゲストとして、公式サイトのスケジュール
には記載されていなかった、サンディエゴ・コ
ミコンでのVIZ MediaによるSHONEN JUMP
パネルですが、その後、作画担当の武井宏之
さんも参加されることが、プレスリリースで発表
されましたね。ほっとしました。

Anime News Network 2009年7月14日掲載
"Viz Media Welcomes Ultimo Creators
Stan Lee and Hiroyuki Takei for Rare
Personal Appearances at 2009 Comic-Con
International"


お2人が参加するパネルは、7月24日午前10
時半から11時半までRoom10で行われ、さらに
その後メインフロアのVIZ Mediaのブースで、
同日の午後2時15分から3時15分まで、サイン
会も予定されているとのことです。
武井さんは2007年に、フランスのジャパンエキ
スポにゲスト参加したことはありますが、アメリカ
でのイベントは初めてですよね?
どんな質問をされるか、楽しみです。――スタ
ン・リー氏にばっかり質問が集中するんじゃない
かとか、少しだけ不安ですけども(笑)、イベント
を楽しんでくれたらと思います。


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そのサンディエゴ・コミコンでは、今日の本題で
ある「仮面ライダー龍騎」の海外向けリメイク
「Kamen Rider Dragon Knight」(以下
「KRDK」)のパネルも、7月26日・日曜日午後2
時45分から予定されていて、これも詳細を伝え
るプレスリリースが出されています。

Anime News Network 2009年7月8日掲載
"Kamen Rider Dragon Knight Rides into
San Diego Comic-Con International with
Special Panel Presentation and Screening"


こちらにゲスト参加されるのは、

Stephen Lunsford (Kit)
Matt Mullins (Len)
Yvonne Arias (Maya)
Scott Bailey (JTC)
William O'Leary (General Xaviax)
Steve and Mike Wang(Directors&Producers)

といった方々です。
あ、ゲストとしては、他にKamen Riderである
Dragon KnightとWing Knightも来てくれて、
「君と握手!」な写真会もあるみたいですね。


このパネルはもちろん、8月から予定されてい
る第16話以降の、新エピソード放送の宣伝のた
めで、その未放送エピソードからのクリップも、
先行上映してくれるそうです。
放送再開は、未確定ですが8月1日の土曜日か
らと噂されていて、これはつまり、そのまま新エピ
ソードの放送が続くのなら、アメリカで最もトイが
売れる、売らなくてはならない時期であるホリデ
イ・シーズンに、「KRDK」の物語がクライマックス
に差し掛かる、というタイミングにしたのだと思い
ます。


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で、やっと本題ですが(笑)。
その「KRDK」のディレクター&プロデューサー
である、Steve and Michael Wang兄弟が、
ゲスト出演されていた、Sci-Fiジャンルの話題
専門のポッドキャストSlice of SciFiの、第208回
エピソード(2009年4月11日配信)を、やっと聞き
ました。

Slice of SciFi #208: Interview with
Steve and Michael Wang of “Kamen Rider:
Dragon Knight


時間が経っているので、既にどこかで話題にさ
れた方がいるかもですけど、とりあえずお2人の
インタビュー・パート(31分32秒〜47分29秒)
から、「KRDK」について語ったことを紹介してみ
たいと思います。
ストーリーとかキャラの説明は、「KRDK」を
知っている方はご存知だと思うので、製作サイド
からのお話で、興味深かった点を箇条書きで。
電話越しのちょっとこもった音声のインタビュー
なので、正直聞き取りにくかった部分もあって、
わかる範囲だけですが、すみません。



・2006年7月に、「仮面ライダー龍騎」の権利を
 保有している東映を説得するための、パイロット
 版の制作依頼を受ける。
 それを見た東映からゴーサインが出たのは、
 2007年の1月で、それからずっと制作が続き、
 全40話の制作が終了したのは、このインタビュー
 を収録している週(2009年4月上旬くらい?)。


・「これくらいの年齢の子供達が見るように」と指
 示されたのは、6〜11歳だったが、自分達が小
 さい頃、「Robotech」や「宇宙戦艦ヤマト」と
 いった作品を見て、そのシリアスで年長者向きの
 ストーリーを楽しんだ経験から、「KRDK」を見る
 子供にも同じ経験をしてもらいたいと思い、
 6〜11歳の子供がアクションを楽しめる一方で、
 12〜17歳のティーンエイジャーにも訴えるシリア
 スなストーリー作りを目指した。


・そもそも2人とも、オリジナルである「仮面ライ
 ダー」シリーズの、ずっとファンだったので、「ラ
 イダー」の軸にある、成長や葛藤、裏切りといった、
 「キャラクターの物語」を一番大事にしたかった。
 「KRDK」を一言でいえば、「Kit Taylorの成長
 物語」。


・実際の撮影期間はとても短く、予算も少なかった
 ので大変だった(SciFi Japanのインタビュー
 よれば、一話ごとの予算は、「Power Rangers」
 の半分より少し上くらい)。


・「KRDK」オリジナルキャラであるGeneral Xaviax
 以外のキャラのスーツは、日本から送ってもらっ
 たもので撮影。
 アメリカで新しく撮影した、SFXシーンの数は約
 1500ショット。


・続編があるかどうかは、トイの売り上げ次第。


などですね。
あと特に、「制作上乗り越えなくてはならなかった、
苦労したことは?」という質問に対するSteveさん
のお答えを、そのまま意訳引用してみると、


「Power Rangersのアメリカでの定評だね。明るい
配色のコスチュームやアーマー姿のキャラがいれ
ば、誰もがそれは、Power Rangersの仲間みたい
に思ってしまう。
でも、Power Rangersの視聴者層は、(「KRDK」
より)ずっとずっと幼いよね。だから、僕達にとって
一番大変だったのは、「KRDK」を見た時に、『ああ、
Power Rangersみたいに、3歳くらいの子供達が
見る作品だろ?』って思わせないことだったんだ。
それが乗り越えなくてはならない、高い高い壁だった」


ということが印象的でした。
日本だと、戦隊シリーズと、平成仮面ライダー
シリーズとでは、作風も対象層も異なることが、
今ではある程度広く認知されていますよね。
でも、そもそも放送される平成仮面ライダーシリ
ーズ(を基にした作品)が、この「KRDK」が初め
てであるアメリカでは、戦隊シリーズ(を基にした
作品)との違いについての認識も、全然確立され
ていない、ゼロの状態から始めなくてはならない
わけです。
「KRDK」は、「Power Rangers」とは、同じ変身
ヒーロー物でも、また全然違う作品なんだという、
作り手お2人の主張が、きちんとアメリカの視聴
者さん達にまで、伝わっているでしょうか。
その辺の反応を示す、5月以降の視聴率データ
についても、またいずれやります。


posted by mikikazu at 08:54 | TrackBack(0) | 「Kamen Rider Dragon Knight」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月15日

英語版原作マンガ「らき☆すた」第1巻の北米でのセールスは好調。


まず先に、某BBS様でニーズがあるみたいな、
JAM Projectの話題をちょっと。
今日7月15日付けの朝日新聞第2面を開いたら、
JAM Project(公式サイト)のメンバーであるヒカル
ド・クルーズ Ricardo Cruzさんの記事が、カラー写
真入りでどんと掲載されていて、驚きました。
以前に、カナダ人アニソンシンガーであるHIMEKA
さん(公式サイト)も紹介したことのある、「ひと」と
いう欄です。電子版にも上がるようなら、リンクしま
すけど、どうでしょうか。
ブラジルでの生活や、影山ヒロノブさんとの繋が
りを中心とした、簡単にヒカルドさんの経歴を伝
える記事で、写真も、それなりにいい表情をして
いると思います。


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では今日の本題。
北米での出版社であるBANDAI ENTERTAINMENT
(公式サイト)が、珍しくプレスリリースまで出して
伝えて話題になっているのが、北米で6月に発
売された、英語版原作マンガ「らき☆すた」第1巻
(美水かがみ)の、セールス好調です。

Active Anime 7月13日掲載プレスリリース
"LUCKY STAR MANGA VOL. 1 TO GET
SECOND PRINTING!"


BANDAI ENTERTAINMENTのマンガ部門エデ
ィター兼マーケティング・ディレクターである
Robert Napton氏によると、発売後2週間で、
増刷(第二刷)が決定したほどの勢いとか。
確かに、
・アメリカAmazon
・Borders
・Right Stuf
・Anime Castle
といったオンラインストアでは、どこでも現在在庫
無しになっていて、増刷が必要な品切れ状態で
はあるようです。


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どうしてこれが話題になっているかというと、
北米での「らき☆すた」は、そのアニメ版が商業
的に失敗した作品だと見なされていたからです。
TVシリーズのDVD最終巻である、第6巻の限定
版は、それまでに発売された限定版の売れ行き
不振により発売中止となり(ソース・Anime News
Network 2009年2月20日付け記事
)、続いて
8月4日に発売予定のOVAでは、コスト削減の
ためか、TVシリーズでは収録されていた英語吹
替は制作されず、英語字幕のみのバージョンで
の発売になりました。
吹替にまで予算を使っては、利益が出ないくらい
しか売れない、という判断だろうと推測されます。
個人的な見解を述べると、アニメ版「らき☆すた」
は、北米のオンラインショップの売り上げランキン
グ上位ではずっとよく見かけましたから、決して
「全然売れなかった」わけではないと思います。
ただ、豪華過ぎる特典などでも色々お金がかか
って、結果として、利益が大きく出る期待値には
届かなかったのかも、と考えています。


ところが、今回の英語版原作マンガ第1巻は、
セールスが予想を上回る好調になっている、との
ことですよね。
これがどういうことかと考えてみると、まずBANDAI
ENTERTAINMENTは、他ならぬアニメ版「らき☆
すた」DVDをリリースしていた会社なのだから、その
売り上げデータも、正確に把握していた筈ですよね。
だとしたら、北米にいる、英語版原作マンガも買っ
てくれそうな、「らき☆すた」のファンの数もある程
度想定出来た筈で、そのデータを基に、初版の刷
り数を決めたのだと思います。
ところが増刷するくらいに売れているということは、
BANDAIの想像以上に、北米には「らき☆すた」
原作マンガを買ってくれる人がいた、ということで
すよね。
意図的に出版部数を抑えて、あえて品切れ状況を
作り出し、話題作りを狙っている、というのなら別で
すけど。


よく言われるのは、「アニメはPCでファンサブを見れ
ばそれで済むので、DVDまで買う必要はないけれど、
マンガについては、スキャンレーションだけではなく、
実際の本を手にとって読みたい人が多い」ということ
ですね。本を手にした、読書という習慣の強さ、ですか。
北米でのマンガ市場が、アニメ市場ほどには急速に
落ち込んでいかなかったのも、それが理由のひとつ
だとは聞きます。
その法則が、「らき☆すた」にも当てはまったんでし
ょうか。


posted by mikikazu at 08:18 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月14日

Manga About.com記事「アメリカでOELマンガが成功しない7つの理由」から。


先に、いつものThe Japan Timesネタを。
今日7月14日付け英字日刊紙The Japan
Times
の第3面に掲載されていたのが、

"Aso's 'manga museum' plan cool
with Aussies"

という記事で、これは、かねてより話題になっ
ている、国立メディア芸術総合センター計画を、
オーストラリアの人達が支持している、というも
のです。
コメントしているのは、オーストラリア最大の
アニメ流通業者であるMadman Entertainment
(公式サイト)のDean Prenc氏、メルボルン
に拠点を置くマンガコミュニティサイトOzTAKU.com
のビジネス・マネージャーAvi Bernshaw氏、
日本から帰ってきたばかりで、センターが出来
たらぜひ行きたいと語る33歳のNigel Binns氏、
などの方々です。
まあ、アニメ・マンガをモダンな日本文化の代
表と考える若い海外の人達なら、センターの設
立に反対する理由はないですよね。
ちなみに記事内で示されていたのが、オースト
ラリアのアニメ・マンガファンの数は、専門家に
よると約7万人くらいというデータです。
また、Prenc氏によれば、ここ数年アニメ・マンガ
のセールスが落ちている国が世界である一方で、
オーストラリアのそれは、幸いに安定しているそ
うです。同じ英語圏の北米なんかと、なにが違う
んでしょうか。また調べてみたいです。


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さて本題。
Manga About.comのDeb Aokiさんがまとめて
くれていたのが、先日のアニメエキスポで、プレス・
業界関係者限定で開かれた、
"Can Manga Be Created in the USA and Be
 Commercially Successful?"
と題されたパネルを受けての記事、

"Anime Expo 2009: 7 Reasons Why OEL
Manga Falters in the U.S."

になります。
OEL mangaというのは、original English language
mangaの略で、最初から英語で書かれた、非日本
人作家によるマンガ作品のことです。
一部の作品を除いて、なかなか商業的に成功する
作品が生まれないのは何故か、その理由を考えて
みようという主旨のパネルが、アニメエキスポで開
かれていたんですね。
Deb Aokiさんは、自身のTwitterでこのパネルに
ついて報告し、そこへさらに投稿された、業界関係
者からの意見なども含めてまとめたのが、この記事
になります。
他にAnime News Networkも、同パネルについて
のレポートを掲載していました。

Anime News Network 2009年7月4日付けレポート
"Industry Roundtable, Day Two: Can Manga
created in the US be commercially successful?"



2つの文章を合わせながら、Aokiさんがまとめて
くれた、アメリカでOELマンガが成功しない7つの
理由を、ここでざっと短く引用してみます。


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1.日本のマンガ業界には、時間をかけてじっく
 りと若いマンガ家の才能を育ていく優れたシス
 テムが構築されているが、アメリカのコミック業
 界からは同じだけのサポートは得られず、投資
 に対する見返りをすぐに求めてくるので、才能が
 育つだけの時間がない。


マンガ家さんと編集者さんとの関係は、日本独自の
ものだとは、よく指摘されますよね。そのシステムを
学ぶために、アメリカの出版社から研修に派遣され
ている人もいると聞きます。


2.「日本の、特に週刊連載システムの中では、
 マンガ家達はとんでもないページ数のマンガを
 生産し続けなくてはならない。その経験量が、
 より早いアーティストとしての成長を促している」


たくさんのアシスタントさん達を抱えている日本の
マンガ家と、一人で描いているようなアメリカのア
ーティストを比較しても意味がないという意見もあ
ります。
じっくりとひとつの作品に長期取り組むのがいいか、
読者の反応に素早く対応もしていく連載スタイルが
いいのかは、作者や作品の資質もあるでしょうし。


3.「アメリカ人の新人を育てるよりは、日本の作品
 をライセンスした方がずっと安く済むし、リスクも
 少ない」


作品によって違いもあるでしょうけど、新人を育て
るコストは、日本から買ってくるのよりも、4倍かか
るという話が出ています。


4.「OELマンガ家達が描きたがるストーリーは、
 アメリカの市場では、あまり売れ筋ではない
 ジャンルだ」


逆に韓国では、市場規模が日本よりずっと小さい
ために、実験的な作風の作品でも、ベストセラー
になることがあるとか。


5.「そもそも、日本のマンガが備えている特質や
 クオリティに達しておらず、オリジナリティにも
 欠けた作品を、"manga"と呼ぶのが間違って
 いるのではないか」


"manga"と称してしまうと、どうしても日本のマンガ
と比較され、「こんなのはマンガではない」と批判さ
れてしまうのだから、"comic"でいいのは、という考
えですね。
売る方としては、差異化のために"manga"と称した
い面もあるでしょうし、では"manga"が"manga"で
あるために必要なこととは何、という議論になっても
しまいますね。


6.「画力と物語力双方の才能を備えたOEL作家
 を見つけるのは難しい」


日本でも、原作者と作画担当が分かれている作品
はたくさんありますけど、"manga"は1人で創らなく
てはならない、みたいな強い共通認識があったりす
るんでしょうか。


7.「プロ・レベルの画力と物語創造力を育てるには
 時間がかかるが、多くの若いアーティスト達は、
 その前にプロになろうとする」


「バクマン。」を読んで、「高校生でも連載マンガ家
になれる!」と思ったり(笑)。夢を持つこと自体は、
全然悪いことではありませんけど。
日本だと、プロのマンガ家さんのアシスタントにな
って技術を磨き、業界やビジネスについて学ぶこと
が出来ますが(専門学校はどうなんでしょう……)、
コミック・アーティストはいても、そも、マンガ家さん
がいないアメリカでは、技術面は無理ですよね。
日本にまで来られるような人は限られているでし
ょうし……。ウェブコミックなんかも、よい経験には
なるでしょうけど。


他にも、"manga"と呼べるのは、日本人が描いた
ものだけという考えや、日本のマンガは、アメリカ
で翻訳されるまでにアニメ化されていたりして、広
い認知が構築出来るが、アメリカ独自のオリジナル
OEL作品だと、それは期待出来ない、ということも
障害としてあるようですね。


posted by mikikazu at 08:15 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月13日

サンディエゴ・コミコン(7月23〜26日)で開催されるアニメ・マンガ関連イベント及びパネルのリスト


7月23日から26日にかけて、アメリカ・カリフォ
ルニア州サンディエゴ市で開催されるコミコン・
インターナショナル(サンディエゴ・コミコン 公式
サイト
)は、北米最大規模のポップカルチャーイ
ベント、だそうです。
その4日間のスケジュールが発表されましたの
で、日本アニメ・マンガ関連のイベントやパネル
の予定を抜き出してみたいと思います。行けるわ
けじゃないんですけど(笑)。
おそらく、日本の一般メディアでも大きく扱われ
るのは、「崖の上のポニョ」の宣伝のための、
宮崎駿監督の訪米でしょうね。

参考・
アニメ!アニメ! 2009年6月28日付け記事
「宮崎駿監督 サンディエゴ・コミコンへ初参加 
 『ポニョ』を紹介」


まあ、天下のオスカー監督ですから当然ですが、
他にも色々なイベントがあるということで、並べて
みますね。


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・7月23日木曜日

10:15-11:15
"Summit Entertainment: Astro Boy"
「鉄腕アトム」を原作とした新作CG映画「アスト
ロ・ボーイ」のパネル。監督、プロデューサー、
アストロ役の声優さんなどが出演。

1:00-2:00
"Tetsuo for the 21st Century"
「鉄男」シリーズの塚本晋也監督のパネル。
シリーズの第3作目について発表予定。

1:45-2:45
"Summit Entertainment"
「アストロ・ボーイ」の最終予告編を上映。

4:30-5:30
"The Best and Worst Manga of 2008・009"
タイトル通りに、この1年間のベスト&ワースト
マンガについて語るパネル、だと思います。
出演者は、うちのブログに興味がある人なら
お馴染みの、

Deb Aoki (Manga.about.com)
Kai-Ming Cha (Publishers Weekly)
Ed Chavez (MangaCast代表  Vertical
 マーケティング・ディレクター)
Gia Manry (Anime Vice)
Tom Spurgeon (The Comics Reporter)
Jason Thompson (Manga: The Complete
 Guide著・編者)
Eva Volin (全米図書館協会が主催しているGreat
 Graphic Novels for Teensの代表)

といった方々達です。


5:30-6:30
"Manga: Lost in Translation"
マンガの翻訳について語るパネル、だと思います。
翻訳者・編集者が出演。

6:30-7:30
"Bandai Entertainment"
「コードギアス」「ガンダム00」ブルーレイ版「AKIRA」
「らき☆すた」OVAなどの作品を紹介。

6:45-7:45
"Robotech Industry Panel"
新作「Robotech: The Shadow Chronicles」や、
企画中の実写版について。


・7月24日金曜日

10:30-11:30
"VIZ Media: Shonen Jump"
アメリカ版「SHONEN JUMP」でも連載が始まった
「機巧童子ULTIMO」の原作者、スタン・リー氏が
ゲスト出演。作画の武井宏之氏も呼んで欲しかっ
たんですけど……。

12:45-2:15
"Disney: Animation Panel"
ディズニーとピクサーのアニメーション映画の
監督達が集うパネル。出演者は、

リー・アンクリッチ(トイ・ストーリー2&3)
カーク・ワイズ(美女と野獣)
ロン・クレメンツ(リトル・マーメイド)
ジョン・マスカー(トレジャー・プラネット)
宮崎駿(崖の上のポニョ)

といった面々。宮崎監督の公的出演は、このパネル
だけです?

3:00-4:30
"VIZ Media: Anime and Manga"
こちらはSHONEN JUMP以外の話題を語るパネル。
2010年出版・発売予定の新作を発表。

5:30-6:30
"Yen Press"
英語版マンガ「涼宮ハルヒの憂鬱」の出版社、
といえば一番通りがいいでしょうか。
なんらかの発表がある模様。


・7月25日土曜日

11:00-12:00
"Women in Manga"
ファンダムやマンガ出版業界での、女性の地位や
活動について語るパネル。
「英語で!アニメ・マンガ」のceenaさんにも参加して
欲しかったところですね。

12:00-1:00
"VIZ Media's IKKI"
VIZ Media三つ目のパネルは、オンラインマンガ・
マガジンの「IKKI」を紹介するもの。

5:30-6:30
"Del Rey Manga...& Del Rey Comics!"
1年近くほったらかしな、ブログの更新もお願いします。


・7月26日日曜日

10:00-11:00
"Dynamic Anatomy: Manga Style!"
Neko Press Art StudiosのBilly Martinez氏が、
マンガスタイルでの描き方についてのワークショップを。

11:00-12:00
"CMX: Bringing Manga to You!"
DC COMICのマンガ部門のパネル。

1:00-2:00
"Manga Art for Kids"
eigoMANGAの編集さんが、子供達にマンガの描き
方を伝授。

2:45-3:45
"Kamen Rider Dragon Knight"
「仮面ライダー龍騎」の海外向けリメイクのパネル。
出演者や未放映クリップも。


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などのようですね。抜けがあったらすみません。
他に詳細はわかりませんが、アニメ作品の上映室
も三つほど用意されるようです。
とりあえず、どこでもドアが欲しいです(笑)。チケット
は既に全てソールドアウトのようですが。


posted by mikikazu at 08:21 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月12日

6月29日よりブラジルで放送の始まった、「仮面ライダー龍騎」の海外向けリメイク「Kamen Rider Dragon Knight」は好評の模様。


定期的にお伝えしている、「仮面ライダー龍騎」
の海外向けリメイク「Kamen Rider Dragon
Knight」(英語公式サイト)についての情報です
けど、6月29日から放送の始まったブラジルでの
視聴率は好調だ、という話が伝わってきています。


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まずは基本情報を。
放送はポルトガル語吹替で行われ、吹替を制作
したのはリオデジャネイロのAudio Corpという
会社。
ポルトガル語でのタイトルは、

"Kamen Rider - O Cavaleiro Dragão"

になって、意味は英語タイトルと同じですが、英
語だと"The"にあたる定冠詞の"O"が加えられ
ていますね。


ブラジルでの放送局は、ブラジル最大の放送局
であるRede Globo(公式サイト)。日本でも、スカ
パー!のTVグローボ・インターナショナルで、一部
番組が視聴出来ますが、残念ながら「Dragon
Knight」は含まれていないようです。


放送時間は、月曜日から土曜日の、午前9時半
から12時くらいまでの子供向け番組枠「TV
Globinho」(ポルトガル語Wikipedia)内で、
はっきりしませんが、「Dragon Knight」の
放送は、11時15分くらいから、のようです。
はっきりしないというのは、公式サイトの番組表
にも、「TV Globinho」枠の公式ページにも、放
送されている番組が全ては記載されていない
からで、詳しい話数ごとの放送スケジュールは、
よくわかりません。
「Power Rangers Mystic Force」や「遊戯王GX」
なども、一緒に放送されているようですが。


JBox.comの4月28日付け記事、

"KRDK: Série Poderá Ter “Nova Versão”
no Brasil"


によれば、エピソードを15分くらいずつに分割
して、本来は全40話である「Dragon Knight」を
さらに80話ほどにし、放送期間をそれだけ長く
しようというアイディアもあったようですが、実際
に放送された本編の長さは約22分ということで、
ひょっとしたら細かいカットはあるかもしれません
が、ほぼアメリカ版オリジナルのままのようです。


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視聴率が好調という話は、例えばそのJBox.com
が伝えた、放送直後の7月2日付け記事、

"Kamen Rider Estreia Com Ótima Audiência"
(Kamen Riderの初回放送は、多くの視聴者を
獲得)

によると、初回放送の視聴率は8ポイント(パー
セント?)、同時間帯では人気のリアリティーシ
ョーに次ぐ2番目の数字で、他のテレビ局であ
るSBTの6ポイントも上回っています。
以降の日でも、10〜12ポイントといったトップク
ラスの数字に届いており、子供や若い視聴者層
から高い人気を得ている、とのことですね。
他にFacebookなどでも、ソースは不明ですが、
「同じ枠で放送されている、『スターウォーズ・クロ
ーン戦争』『遊戯王GX』『Power Rangers』を上
回り、少年向けアクションのナンバーワン作品と
して評価されている」
「今年Rede Globoが放送した少年向け作品の中
で、最高の視聴者数を獲得している」
といったコメントがありますね。ソースもきちんと
確認したいですが。
まだ始まったばかりですけど、とりあえずブラジル
での出だしは、かなり好調と考えてよさそうです。


アメリカでの視聴率は今ひとつでしたが、「Dragon
Knight」は広い世界展開の構想がある作品ですし、
南米も含めてまだまだこれから人気が高まっていく
可能性、それを受けての第二シーズンや映画版の
可能性も出てくるかもしれません。
あ、しばらくリピートが続いていて、情報が流れな
くなっていたアメリカでも動きがあったんですけど、
長くなり過ぎましたので、また別の機会に。


posted by mikikazu at 04:08 | TrackBack(0) | 「Kamen Rider Dragon Knight」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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