2008年12月31日

ICv2による、2008年秋期北米での、売れ筋マンガ・アニメ作品ランキング


昨日は更新する元気がありませんでした。
それはともかく、北米のコミック・アニメ・ゲーム
情報誌/サイトのICv2が、恒例の、2008年秋期
(9月・10月・11月最初の2週)における北米での、
売れ筋マンガ・アニメ作品ランキングを12月29日
付けで、それぞれ発表しています。

・マンガ
"ICv2 Guide: Top 25 Manga Properties Fall 2008"

・アニメ
"ICv2 Guide: Top 10 Anime Properties, Fall 2008"

このランキングは、単純な売上げランキングでは
なく、一般書店・コミック専門店でのそれらも含め
て、小売・流通・製造業者への取材などから、
ICv2が独自に分析した、売れ筋作品ランキングに
なります。
とりあえず、まずマンガのランキングを掲載してみ
ると――。


・マンガランキング

1.「NARUTO」(VIZ Media)
2.「ヴァンパイア騎士」(VIZ Media)
3.「フルーツバスケット」(TOKYOPOP)
4.「Bleach」(VIZ Media)
5.「In Odd We Trust」(Del Rey)
6.「DEATH NOTE」(VIZ Media)
7.「ラブレス」(TOKYOPOP)
8.「ロザリオとバンパイア」(VIZ Meida)
9.「魔法先生ネギま!」(Del Rey)
10.「鋼の錬金術師」(VIZ Media)
11.「かりん」(TOKYOPOP)
12.「WANTED」(VIZ Media)
13.「NORA―The last chronicle of the devildom」
  (VIZ Media)
14.「BLUE DRAGONラルΩグラド」(VIZ Media)
15.「ONE PIECE」(VIZ Media)
16.「.hack//G.U.」(TOKYOPOP)
17.「FAIRY TAIL」(Del Rey)
18.「ベルセルク」(Drak Horse)
19.「+ANIMA(プラス・アニマ)」(TOKYOPOP)
20.「キッチンのお姫さま」(Del Rey)
21.「ヘルシング」(Dark Horse)
22.「逆転裁判」(Del Rey)
23.「ビューティーポップ」(VIZ Media)
24.「桜蘭高校ホスト部」(VIZ Media)
25.「涼宮ハルヒの憂鬱」(Yen Press)


ということになります。
1位の「NARUTO」は当然ですが、夏期に2位につ
けていた「フルーツバスケット」に代わって、「ヴァン
パイア騎士」が前回の5位から上がってきていますね。
これは、9月2日(「ヴァンパイア騎士」第5巻)と、11月
11日(「フルーツバスケット」第21巻)という、調査対象
期間での、それぞれの新刊発売日の違いも影響して
いると思います。
このランキングを出版社別でみると、

VIZ Meida……12作品
TOKYOPOP……5作品
Del Rey ……5作品
Dark Horse……2作品
Yen Press……1作品

ということになって、VIZ Mediaの寡占状態がわか
ります。
VIZ Mediaとしては、日本では最大ベストセラー・マ
ンガである「ONE PIECE」が、もっと上位に来てくれ
たら、という思いがずっとあるのでしょうけれど。
1作品とはいえランクインしている、Yen Pressの「涼
宮ハルヒの憂鬱」も、やはり大健闘といえるのかもし
れません。


今年は厳しい経営状況に置かれてるTOKYOPOPの
期待は、終わりが近づいてきた一番の売れ筋「フルー
ツバスケット」の作者、高屋奈月さんの新作である「幻
影夢想(英題"Phantom Dream")」になるでしょうね。
第1巻の発売が12月16日と、「フルーツバスケット」の
終了を待たずに始まったことは、それだけ翻訳まで待つ
時間も短くなったということで、ファン的には歓迎でしょ
うけれど、セールス的にも同じくらいの勢いがあるのか
どうか――ということについては、次回のオンラインス
トア売上げランキングで、ある程度見えてくると思います。


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続いて、アニメのランキングです。

・アニメランキング

1.「ドラゴンボールZ」(FUNimation)
2.「NARUTO」(VIZ Media)
3.「アフロサムライ」(FUNimation)
4.「DEATH NOTE」(VIZ Media)
5.「バットマン ゴッサムナイト」(Warner Bros.)
6.「ポケモン」(Viz Media)
7.「Hellsing Ultimate」(FUNimation)
8.「デビルメイクライ」(FUNimation)
9.「Bleach」(VIZ Media)
10.「Black Lagoon」(FUNimation)


ということになっていて、枚数的に一番売れたのは
前期1位だった「バットマン ゴッサムナイト」かもし
れませんが、ここでも会社別でみると、FUNimation
とVIZ Mediaという勝ち組の勢いがわかります。
オンラインストアでは売れている筈の、BANDAIの
「コードギアス」や「グレンラガン」が上位に入ってい
ないのは、あくまでアニメファン受けの売れ筋作品
だからでしょうか。それとも、もっと流通的な利点が
あるとか?


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アメリカのホリデイ・シーズンにおける各市場のセ
ールス結果のようなニュースも、そろそろ出回り
つつあるんですが、読んでいると正直気が滅入る、
というくらいに明るい数字がないですね。例えば
AP通信発12月30日付け記事(僕はThe Japan
Timesの紙面で読みました)の、

"Fallout begins after dismal holiday season"

によると、エレクトロニクス商品のセールスは前年
比27%減とか、もの凄い落ち込みのようです。
マンガやアニメがどれだけ影響を受けるかというと、
景気に関係なく、マニアは買いたい物を買うものだ
という意見もあるでしょうし、そんなことを言ってられ
ない場合かもしれません。詳しい数字が出るのを待
ちたいですね。
マンガやアニメの場合は、例え買うお金がなくても、
違法なスキャンレーションやファンサブで、いくらで
もタダで見られるという逃げ道があるのは、さらに不
利な要因になってしまうでしょうし。


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いつもの私信欄
posted by mikikazu at 11:28 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月29日

北米版「絶対無敵ライジンオー」エグゼクティブ・プロデューサーJimmy Taylor氏インタビュー記事

「Yes!プリキュア5GoGo!」寸劇への感想コメント
ありがとうございます。楽しんでいただけたのな
ら幸いです。次があるかどうかは自分でもわかり
ませんけど、なにか良いアイディアが「降りて」く
れば、頑張ります。

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アメリカ・ミズーリ州セントルイスに拠点を置く、
新たなアニメ流通会社Anime Midstream(公式サ
イト
)が、サンライズ製作のロボットアニメ「絶対無敵
ライジンオー」(91〜92年)の、北米でのライセンス
取得を発表したことは、既にアニメ!アニメ!さん
が伝えてくれていますよね。

アニメ!アニメ! 2008年12月25日付け記事
「新しいアニメ流通会社が『ライジンオー』の米国ラ
イセンス獲得発表」


さらに、その北米版「ライジンオー」のエグゼクティ
ブ・プロデューサーであるJimmy Taylor氏へのイン
タビュー記事を、情報サイトAnimeNews.bizが、
12月24日付けで伝えてくれていて、もう少し詳しい
ことがわかります。

AnimeNews.biz 2008年12月24日付け記事
"AnimeNews.biz Interview: AnimeMidstream
Executive Producer Jimmy Taylor"


(あと、AnimeOnDVD Forumsの該当スレッドに、
Anime Midstreamからの代表と名乗るEldoran
なる人物が現れ、1度だけファンからの質問に答え
ているのですが、身元確認も出来ないので、ここで
はその情報をスルーします)


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AnimeNews.bizのインタビュー記事での、Jimmy
Taylor氏の発言のポイントをまとめると、


・Anime Midstreamは2008年春に設立。「ライジン
 オー」に関わっているスタッフは、声優を除いて12名。
・「ライジンオー」のライセンスについての、仲介者や
 その金額についてはノーコメント
・70、80、90年代それぞれの作品をリリースしたいが、
 アメリカのファンの多くが望んでいるのは、80・90年
 代からの作品だろう
・声優は、地元地域からの新人を採用したい
・テレビ放送の計画はない
・Hulu、CrunchyRoll、YouTubeなどを利用したネット
 配信の計画もない
・流通形態については交渉中
・公式サイトでの募金の呼びかけの理由は、制作資金
 不足ではなく、企画に関わりたいというファンからの要
 望に応えるため
・「ライジンオー」はアメリカでファンが存在する作品で
 あり、セールスについては予想に届く自信がある


――といった辺りになるでしょうか。
朗報的なことを挙げると、声優さんの話が出ているの
で、英語吹替トラックも制作されるだろう、ということで
すね。
最近流行りの、英語吹替トラック無しで低価格BOXセッ
ト発売、という形ではなさそうです。
実際に声優のオーディションを呼びかけているように、
ミズーリ州地域のアニメ声優志望者さんには、チャンス
かもしれません。まあ会社側からすれば、新人の方が
ギャラも安く済む、ということはあるでしょうけど。
それにご存知のように、「ライジンオー」は登場するキ
ャラの数がとても多い作品です。おそらくは1人の声優
さんが、何役も兼任することになるでしょう。
それを新人さんがこなせるかどうかというのも、英語
トラック制作においての課題になるんでしょうね。


この「ライジンオー」のアメリカでのリリースが成功す
るかどうかは、よくわかりません。
例えば、同じ90年代の旧作でも、テープ・ファンサブ
時代に絶対な人気を誇っていたとされる「らんま1/2」
(双璧は「きまぐれオレンジロード」でしょう)などだと、
DVD-BOXセットの売れ行きは、今でもそれなりに好
調だったりするようですけど、「ライジンオー」が当時
それだけの人気を博していたかどうかは知りません。
Taylor氏は、「ライジンオー」のファンはいて、彼らの
ために商品を作っていると仰っているので、裏付けとな
るデータもあるのだろうとは思います。


「ライジンオー」が属する、スーパーロボット作品とい
うジャンルについても、それこそ80年代の「Voltron」
などを除けば、アメリカでは人気がない、とはよく指
摘されるところです。
最近の例だと、同じサンライズが誇るスーパーロボッ
ト作品の「勇者」シリーズ最終作「勇者王ガオガイガ
ー」は、アメリカではMedia Blastersから発売され
ましたが、セールス不振により、英語吹替ありの単巻
リリースは前半のみで中断され、後半は吹替なしの
BOXセットのみでの発売に変更になった、という経緯
が、よく証明として持ち出されます。
ただ、この種の「アメリカでは××というジャンルは売
れない」という意見は絶対というわけでもなく、「アメリ
カでは美少女恋愛ゲーム原作のアニメは売れない」と
いう定説は、今年の「シャッフル!」のヒットが覆しまし
たし、蓋を開けてみないとわからないことはあるものです。


「ライジンオー」がヒットすれば、当然以降の「エルドラ
ン」シリーズや、「勇者」シリーズ、サンライズの過去の
名作ロボットアニメにもスポットが当たる可能性はある
と思うので、頑張りを期待したいですね。
でもまあとりあえず、公式サイトのTOPページくらいに
は、もう少し良いクオリティの絵を使ってください、です
ね(笑)。本当に正式にライセンスしたの?って不安に
なります。

posted by mikikazu at 11:34 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月28日

「Yes!プリキュア5GoGo!」のぞみ×りん新作寸劇、出来ました。


まず先にですけど、いつもお世話になっている
「ジェット フォレスト パークへようこそ」の黒森
コウさんが12月27日付けで、「ふたりはプリキュ
ア Splash☆Star」の、素敵クリスマスイラストを
公開してくださっていますので、必見なのです。
クリスマス・バージョンのプリキュア衣装のブルー
ムとイーグレットが、とってもキュートですね。
本当にカードにして配りたいくらいで。


そうそう、プリキュアシリーズの新作「フレッシュ
プリキュア!」についても、情報解禁されたんで
すね(東映公式サイト 朝日放送公式サイト)。
物語なのですから、実際に作品を見てみないと
なにもわからないので、その辺については特に
コメントはないのですけれど、個人的には、2月
1日から放送開始というのがショックだったり。
えっと諸事情で、僕は「5GoGo!」は、3月いっぱ
いまでの放送だと思い込んでいたんですね。オー
ルスター映画
もあるわけですし。
年が明けても、みんなとのお話は10話くらいまだ
あるしと余裕で構えていたら、いきなりあと4話、
もうクライマックス編に突入だろうとわかってしま
ったので、結構うろたえています(笑)。
2年間続いた「5」のみんなと過ごせるのも、あと
1ヵ月だけということで、色々気合いを入れなきゃ
かもですね。
ともあれ、「フレッシュ」を見るかどうか、見るとし
てもどういうスタンスで見るかを決める権限は、
実は僕にはないので、いつものようにりょうさん
次第なのです。おまかせします。


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あと4話、1ヶ月しかないとすると、またお話を書
けるかどうかは全然わかりませんが、とりあえず、
新作の会話寸劇が出来上がっています。
今回は、のぞみさん×りんさんですね。
状況設定的には、本編第44話「届け!みんなの
プレゼント!」の後、クリスマスパーティーも終わ
って、のぞみさんとりんさんが2人で帰っていると
ころ、くらいでお願いします。
あ、ここでののぞみさんは、うららさんとのお話で
の人とは別の、パラレルというか、りんさんルート
分岐後の人、ということでよろしくです。そうじゃな
いと、色々アレなので(笑)。
また、感想のコメントなどいただけると嬉しいです。


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のぞみ×りん会話寸劇を読む

2008年12月27日

ブラジルのアニソン・特撮ソング系バンドAnimadness(アニマッドネス)

あ、2:04分の方コメントありがとうございました。
ぼちぼち養生していきます。
ピグモんさんも、お嬢さん共々、カナダでの「ふたりはプリ
キュア」放送を楽しんでくれると嬉しいです。ご感想、楽し
みにしていますね。


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とりあえず、PCに向かう分には問題がないので、
更新も再開していきますね。頑張れ自分。
最近交流の始まった、ブラジル・サンパウロ在住の
クリエイターFelipe Marcantonioさん(作品「XDRAGOON」
公式サイト
)から紹介してもらって興味深いと思った
のが、Animadness(アニマッドネス)というバンドです。


Animadness公式サイト(まだTOPページだけですが)
http://www.animadness.com.br/

バンドのライブの模様などが確認出来る、オンライン
写真アルバムサービスFlickrの、
「Animadness' photostream」
http://www.flickr.com/photos/animadness/


公式サイトでの記述によると、Animadnessは2005年
の2月に結成された、HR/HMをベースに、日本アニメ、
特撮、ゲームやJ-Rockからの楽曲を演奏するバンド、の
ようですね。今はフェスティバルなどでの演奏がメインみ
たいです。
2006年4月には、バンドの1stシングルとなる「Labyrinth」
をリリースしており、2009年には2ndシングル 「KASATO
MARU」も予定されているようです。
「KASATO MARU」というのは、1908年(明治41年)に、
第1回ブラジル移民の人たちが乗船して日本からブラジル
へ渡った「笠戸丸」のことだと思います。それから100周年
ということでの、トリビュート作品なのでしょう。


メンバーの皆さんのお名前は、公式サイトとFlickrで一部
異なっていて困るのですが、公式サイト表記を採用すると、

Rodrigo Eiki (ボーカル)
Terumi Kurata (ボーカル)
Felipe Kamakura (キーボード)
Daniel Miura (ギター)
Danilo Ryuji (ギター)
Hideki Sakaguti (ベース)
Marcos Takezo (ドラム)

という方々になっています。Flickr表記との差は、現在のス
テージ・ネームとの違い、かもしれません。
ともあれ、日系ブラジル人の方も多いみたいですから、
日本からのブラジル移民をテーマにする楽曲を作るのも、
わかりますし、それをHR/HMの音像でどう表現するか、
どういう歌詞で歌うのかは、興味深いところです。アニメ・
特撮ファン以外の層にもアピールするかもしれませんし。


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Marcantonioさんからのメールには、Animadnessの
1stシングルである「Labyrinth」のMP3ファイルが添付さ
れていて、「日本人の耳で聞いて、どう思う?」という依頼
が書かれてあったんです。
で、実際に聴いてみて驚いたんですが、ボーカルの
Rodrigo Eikiさんは、日本語歌詞で、この曲を歌ってい
るんですね。それも、相当に真っ当な発音かつ文法で。
よくJ-POPの楽曲における英語歌詞の発音や文法が、
おかしいという批判がされますけれど、この「Labyrinth」
の、少なくともスタジオレコーディング・バージョンにおいて
は、ほぼそういう問題はないと思います。
歌唱力やオリジナリティという部分については、また別の
話ですけど、知らない人に聞かせても、外国のバンドとは、
すぐに連想しないでしょう。


楽曲自体は――、JAM Projectとアニメタルの影響が明
白ですが、それなりによくまとまっていると思います。
また、日本語歌詞内での英語フレーズの引用が、じつに
日本の楽曲らしいのが微笑ましいですね。こういうアニソ
ンってあるよね、っていうアレンジになっています。
僕は最近のHR/HMシーンには全く疎いのですが(最後に
買ったのは、B・ディッキンソンが復帰した時のアイアン・
メイデンのアルバム「Brave New World」かな)、今のトレ
ンドに詳しい方が聴いたら、もっと影響とか何かわかるで
しょうか。
ブラジルのHR/HMバンドというと、僕の聴いていたのは
ANGRA、SEPULTURAくらいですね。音楽的には、前者
がずっと近いのでしょうけれど。


その音源自体をアップは出来ないので、例によってですが、
YouTubeに投稿されている、「Labyrinth」のライブ映像
をひとつ置いておきますね。どうでしょう。


ANIMADNESS - Labyrinth [Live Tanabata Matsuri]




そうしてもう1曲。Terumi Kurataさんのボーカルをフィ
ーチャーした「Shooting Star」のクリップも。
歌唱もそうですけど、歌詞の乗せ方とかも、なかなかにい
い感じです。

ANIMADNESS - Shooting Star [Live Tanabata Matsuri]




で、最後はオマケ的ですが、戦隊シリーズのメドレーも。
おお、これが来るか!的なノリをお楽しみください。
最後の曲は、ブラジルで一番人気があるといわれている
作品からですね。会場の盛り上がりもスゴイです。

Animadness - Medley Sentai - Tanabata Matsuri
(2008)



posted by mikikazu at 12:14 | TrackBack(0) | 海外情報(南米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月26日

それなりに。


今日も通院だったので、大きく更新する元気はあり
ません。とりあえず痛みは抑えられていますし、別
に生命に関わるようなことではないのですけど、し
ばらくは無理しないように、とのことなので、ぼちぼ
ちと。血糖値とかは正常だったので、そちらは安心
しましたが。


代わりにですが、りょうさん(HEAVENLY BLUE)が、
25日付けで発表してくれている、「Yes!プリキュア5
GoGo!」のファン小説連作をご紹介です。
いつもにも増して甘々な雰囲気の、それぞれのキャ
ラの絡みが楽しめる、微笑ましい、というか微笑まし
過ぎてこちらこそ転げまわりそうな連作ですね。
リアリズム志向のこちらのファン小説とはまた違う(←
こらこらっ)、独特の世界の雰囲気が素敵です。
はじけ過ぎなうららさんが一番キュートかもです?
かれんさんを挟んでも修羅場にならない、こまちさん
とくるみさんのやり取りもいいですね。
クリスマスという日に読めるには、最高のお話だった
かもしれません。堪能しました♪
あ、こちらのファン小説へのコメントもありがとうござ
いました♪ 新作も頑張れる範囲で頑張ります。
(余談・うちへのアクセス解析で気づきましたが、グー
グル解析「せんせいのお時間 小説 みか×北川」
でも、りょうさんのところがトップにくるんですね。
グーグルのシステムはよく知りませんが、意外にそう
いう経路からも、多くの人に読まれているのだと思い
ます)


PSP版「ソルフェージュ」についての、さらに詳しい解
説もありがとうございました。
PSP本体を購入する予定はないので、もしプレイする
としても、また移植を待たねばならないところでしょう
が、その時こそ、プロットの無理や破綻を修正してくれ
ればなあ、とは願います。でも、そうしたら、逆に作品
自体が成立しなくなる可能性も大ですけど……。


posted by mikikazu at 13:07 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月25日

楽になりました。


というわけで、まずは先に、11月27日付け記事でも
ご紹介した、ブラジル・サンパウロ在住のクリエイタ
ーである、Felipe Marcantonioさん(作品「XDRAGOON」
公式サイト
)から贈っていただいた、クリスマス・カード
画像を、ご本人の許可をいただけたので、こちらでも
ご紹介しておきますね。サムネイルをクリックでオリ
ジナルサイズになります。Obrigado!

xdragoon_natal.jpg

Felipe Marcantonioさんは、この自企画「XDRAGOON」
の日本との合作アニメ化、あるいは日本でのコミック
出版が夢だそうで、僕も微力ながらお手伝いというか、
応援させてもらっています。
今は経済状況もあって様子見みたいですが、来年に
なったら色々本格的に動き出すという事で、また、うち
でも良いニュースが伝えられたらと願っています。


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それから、モモさんへのお返事です。
「Yes!プリキュア5GoGo!」の、のぞみ×うらら寸劇
へのコメント、嬉しく受け取りました。
いつも甘々ラヴラヴ路線ですが(笑)、本編の放送も残
り少なくなってきましたし、また思いつければ、お話を
書ければと願っていますので、今後ともよろしくお願い
します。ぺこり。


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えっと、体調は大分マシになりました。
痛み止めも効いているようで、まだ完全に膝を伸ばすと
か曲げるとかは無理ですが、とりあえず歩けるくらいに
はなりました。
昨日のお昼に病院から帰ってきて、お薬飲んですぐに
寝て、起きたのが夜中過ぎでしたから、久々に12時間
も寝てたみたいですね。それだけの疲れもあったんだ
ろうと思います。


で、起き上がるほどの元気もまだなかったので、ベッド
に横になりながら、いい機会なので視聴が遅れている、
「Yes!プリキュア5GoGo!」(公式サイト)の未視聴エ
ピソードを消化することにしました。
りょうさんの方はクリスマスのお話まで見ているとのこ
となので、頑張って第40話「うららの歌声を取り戻せ!」
から 第44話「届け!みんなのプレゼント!」まで。って、
放送にやっと追いつきましたが。
まあ、思うところは多々ありますけど、もう大人気ない考
察に時間を費やす気もないので、その辺はノーコメント
ですね。
理屈が優先せずに、善意だけで全員が奮闘する第44話
なんかが、お気に入りになりますか。くるみさんを司令塔
にした、各人の連係プレーとか、サンタさんとしての対応
とかが、それぞれ微笑ましかったです。
その後的な寸劇くらいなら書けるかもなので、ちょっと考
えてみます。たぶん……のぞみさん×りんさん?


posted by mikikazu at 10:49 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月24日

どうしたんでしょうね。

目が覚めたら、右膝を猛烈な痛みが襲ってました。
膝を曲げられないし、伸ばせもしないという、困った
状態です。歩くのも……どうでしょう。
とりあえずお仕事は休んだので、朝イチで一番近い
整形外科で診察してもらいます。たどり着けるといい
なあって感じですが。
膝を「やっちゃった」という記憶はないので、蓄積疲
労だったりするんでしょうか。

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診てもらったら、やっぱり膝に水が溜まっているとの
ことでした。
それを抜いて、代わりに関節炎を抑える薬剤を注入し
てもらって、少しはマシになったでしょうか。
痛み止めの薬も処方してもらったので、ぼちぼち治し
ていきたいです。
まあ病気になっていいことのひとつは、周りが優しく
してくれることかもです。まあ、ならない方がいいに
決まってますが。
帰りは生まれて初めて松葉杖だったんですが、赤の
他人の僕に対しても、色々気をつかっていただけて。
とりあえず疲れましたので、寝ます。素敵なクリスマス
プレゼントでした(笑)。
posted by mikikazu at 07:55 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月23日

フランスでの、出版社・レーベル別の日本マンガ売れ筋ランキング(2008年12月8〜14日)


もちろんプリキュアだけじゃなくて、昨日の続きの
フランス情報も。
昨日の記事では、「NARUTO」「DEATH NOTE」を
擁する、フランスのマンガ市場シェア1位の、Kana
だけについてご紹介しましたが、今日はフランス国
内の、その他の出版社・レーベルについても。
ソースは同じくEdistatで、期間は2008年12月8〜
14日です。
対象出版社・レーベルは、

・Glenat(公式サイト)
・Kurokawa(公式サイト)
・Pika Édition(公式サイト)
・Tonkam(公式サイト)
・Panini Comics(公式サイト)
・Kabuto éditions(公式サイト)
・J'ai Lu(公式サイト)
・Ki-oon(公式サイト)
・Kami(公式サイト)

辺りになります。
ランキングを見れば、どういう傾向の作品を扱っている
出版社なのかも、なんとなくわかるでしょう。
さすがに全部調べるのは大変だったので、しばらくはこ
ういうの、やりません(笑)。


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・Glenat(公式サイト)

1.「ONE PIECE」第38巻
2.「ベルセルク」第27巻
3.「ベルセルク」第23巻
4.「ベルセルク」第21巻
5.「ベルセルク」第22巻
6.「ベルセルク」第19巻
7.「ベルセルク」第17巻
8.「ヴァリアンテ」第2巻
9.「ササメケ」第1巻
10.「ヴァリアンテ」第1巻


・Kurokawa(公式サイト)

1.「鋼の錬金術師」第18巻
2.「鋼の錬金術師」第19巻
3.「鋼の錬金術師」第17巻
4.「鋼の錬金術師」第16巻
5.「はじめの一歩」第16巻
6.「666〜サタン〜」第19巻
7.「鋼の錬金術師」第14巻
8.「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」第3巻
9.「鋼の錬金術師」第15巻
10.「はじめの一歩」第14巻


・Pika Édition(公式サイト)

1.「FAIRY TAIL」第2巻
2.「FAIRY TAIL」第3巻
3.「地獄少女」第3巻
4.「魔法先生ネギま!」第15巻
5.「ヤマコナデシコ七変化 」第2巻
6.「魔法先生ネギま!」第16巻
7.「怪物王女」第1巻
8.「FAIRY TAIL」第1巻
9.「ROSE HIP ZERO」第2巻
10.「探偵儀式 DETECTIVE RITUAL」第1巻


・Tonkam(公式サイト)

1.「ToLOVEる」第1巻
2.「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」第11巻
3.「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」第2巻
4.「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」第10巻
5.「ToLOVEる」第2巻
6.「X」(CLAMP)第4巻
7.「エム×ゼロ」第7巻
8.「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」第12巻
9.「X」(CLAMP)第5巻
10.「エム×ゼロ」第6巻


・Panini Comics(公式サイト)

1.「聖闘士星矢 エピソードG」第13巻
2.「シティーハンター」第19巻
3.「キャッツ・アイ」第6巻
4.「エンジェル・ハート」第25巻
5.「キャッツ・アイ」第5巻
6.「シティーハンター」第20巻
7.「エンジェル・ハート」第24巻
8.「ドラゴンボール・カレンダー2009年版」
9.「キャッツ・アイ」第4巻
10.「ヴァンパイア騎士」第7巻


・Kabuto éditions(公式サイト)

1.「鴉天狗カブト」第1巻
2.「Stigmata」第2巻(Ko Ya Sung)
3.「Stigmata」第1巻(Ko Ya Sung)
4.「モノクロームファクター」第1巻
5.「クライングフリーマン」第7巻
6.「HEAT」第3巻
7.「クライングフリーマン」第6巻
8.「悪魔狩り〜寂滅の聖頌歌篇〜」第3巻
9.「HEAT」第4巻
10.「Black Lagoon」第1巻


・J'ai Lu(公式サイト)

1.「クレヨンしんちゃん」第11巻
2.「パタリロ西遊記」第6巻
3.「クレヨンしんちゃん」第5巻
4.「ジョジョの奇妙な冒険」第39巻
5.「クレヨンしんちゃん」第8巻
6.「クレヨンしんちゃん」第6巻
7.「ジョジョの奇妙な冒険」第41巻
8.「ろくでなしBLUES」第38巻
9.「フィールドの狼FW陣」第2巻
10.「キーパーコーチ―高橋陽一短編集」


・Ki-oon(公式サイト)

1.「Übel Blatt」第7巻
2.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第2巻
3.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第3巻
4.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第1巻
5.「水竜王の騎士」第1巻
6.「死がふたりを分かつまで」第5巻
7.「Übel Blatt」第5巻
8.「Witch Hunter」第4巻(Jung-man Cho)
9.「水竜王の騎士」第4巻
10.「ロードス島戦記 -英雄騎士伝-」第1巻


・Kami(公式サイト)

1.「魔探偵ロキ」第3巻
2.「イノセントW」第1巻
3.「魔探偵ロキ」第2巻
4.「イノセントW」第2巻
5.「プリンセス・プリンセス」第3巻
6.「デザート・コーラル」第3巻
7.「魔探偵ロキ」第1巻
8.「プリンセス・プリンセス」第2巻
9.「ジャンクヤード・マグネティク」第2巻
10.「エレメンタル・ジェレイド」第6巻


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「Yes!プリキュア5GoGo!」第39話、見ました。


あ、公式サイトの方で、来年3月20日公開の映画「プリ
キュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全
員大集合!」の特報が公開されているんですね。
いくつか新作カットもありましたが、やはりのぞみ役の
三瓶由布子さんの声の調子が、ちょっと心配です。


戦闘シーンのクオリティについては問題ないでしょうけ
れど、これだけプリキュアの数が多いと、ドラマの核を
どこに持ってくるのかが大変でしょうね。
王道だと、特報でも揃い踏みをしていたなぎささん、咲
さん、そしてのぞみさんを中心にするんでしょうけれど。
映画の長さにもよりますが、プリキュア達の絡みを描
くだけで精一杯で、敵は単なる引き立て役に終わる
可能性も高そうです。
いっそのこと主役はミルキィローズ=くるみさんで、
他のプリキュアはみんな盛り上げ役、くらいに割り切
った方が、物語としてはまとまりそうですが。
最悪なのは、新プリキュア「フレッシュプリキュア」の
メンバー紹介がオチ、みたいなケースですね。
個人的には、少々遠くでも、DLP上映してくれる劇場で
見たいところです……。


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それまでに本編視聴が追いつきたい「Yes!プリキュ
ア5GoGo!」(公式サイト)は、第39話「モンブラン国
王を救え!」を見ています。
本筋の注目がブンビーさんの行く末になってるとか、
モンブラン国王が咳き込んだ時の、みんなのリアクシ
ョンがやり過ぎとか色々ありますけど、同じ看病がプ
ロットだった前作の第34話「ミルクを守れ!白馬の騎
士かれん」と比較すると、テンションが落ちるのはや
むをえないでしょうか。
看病の対象が大切な、どうしても守りたいミルクと、初
めて会ったモンブラン国王とでは、差があっても仕方
ないですし、前作の場合はハデーニャさんとの対決を
差し込むことも出来たくらいの尺の余裕が、「GoGo!」
では、もはやないですしね。


ともあれ、そういう本編とは特に関係なく、例によって
の会話寸劇を少しだけ。
今回はのぞみさんとうららさんで、一応、この間の
SS「Good Days,Good Days」のさらに翌日という
設定ではあります。
大きなお話ではありませんが、物語も終わりが近づ
いてきて、こういう会話もしてくれていたらいいなあ、
みたいな気持ちなのです。



★PC版「ソルフェージュ」は、正直お話に語り足りない
部分や、無理と破綻があまりに多過ぎましたので、それ
らがPSP版で修正されていればいいんですけど……。
まあ、だったらその上物語の前半だけしかないPC版は
ホントになんだったの?という話になっちゃいますが。

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のぞみ×うらら会話寸劇を読む

2008年12月22日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2008年11月期)


昨日の北米に続いてはフランスですね。
恒例の、BDZOOM.comによる、フランスでのマンガ売
り上げ月間ランキングの、2008年11月分記事が掲載
されています。

"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE MANGAS -
Décembre 2008"


まずは、トップ15のランキングを引用してみます。
数字は累計の刷り出し冊数です。


1.「NARUTO」第39巻(22万冊)
2.「ONE PIECE」第46巻
3.「FAIRY TAIL」第3巻
4.「銃夢 LastOrder」第10巻
5.「NARUTO」第38巻
6.「ベルセルク」第28巻
7.「D.Gray-man」第13巻
8.「ヴァンパイア騎士」第7巻
9.「DEATH NOTE」第12巻(18万冊)
10.「エア・ギア」第12巻
11.「NANA」第19巻
12.「名探偵コナン」第58巻(3万冊)
13.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第3巻(3万冊)
14.「NARUTO」第37巻
15.「FAIRY TAIL」第1巻


というわけで、先月トップだった「DEATH NOTE」第12巻
に代わり、「NARUTO」の最新刊である第39巻が1位の
座についています。しかもこの第39巻の発売日は11月
28日ですから、わずか数日の売上げの成績ということに
なりますので、あいかわらず凄まじい勢いです。
先々月は第38巻がトップと、「DEATH NOTE」とのトップ
争いが続いていたわけですが、「DEATH NOTE」はこれ
で本編終了ですから、今後は「NARUTO」の独走が決定
しそうですね。
争いということでは、「ONE PIECE」第46巻(11月19日発
売)と「FAIRY TAIL」第3巻(11月5日)の最新刊対決では、
こちらも先月と入れ替わって、「ONE PIECE」の勝利となり
ました。おそらくは接戦なのでしょうけど。


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では続いて、Edistatによる、フランス国内での書籍全体
売り上げ週間ランキングの最新分(12月8日〜14日)
から、
日本マンガを抜き出してみると、


11位 「NARUTO」第39巻
31位 「鋼の錬金術師」第19巻
134位 「ONE PIECE」第46巻
172位 「魔法先生ネギま!」第16巻
182位 「666〜サタン〜」第19巻
189位 「NARUTO」第38巻
198位 「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」第20巻


という結果で、今月の月間ランキングに入ってきそうな面子
が想像出来ますね。


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今日はもうひとつデータをご紹介。
フランスで「NARUTO」を出版しているのは、Kana(公式
サイト
)というところなのですけど、上の週間ランキングか
ら、Kanaから出ているマンガだけのTOP40を抜き出し
てみます。
どういう結果になるでしょうか。



1.「NARUTO」第39巻
2.「NARUTO」第38巻
3.「DEATH NOTE」第12巻
4.「DEATH NOTE」第11巻
5.「NARUTO」第37巻
6.「DEATH NOTE」第10巻
7.「NARUTO」第33巻
8.「NARUTO」第35巻
9.「NARUTO」第34巻
10.「NARUTO」第32巻

11.「NARUTO」第31巻
12.「NARUTO」第30巻
13.「NARUTO」第19巻
14.「NARUTO」第36巻
15.「DEATH NOTE」第4巻
16.「NARUTO」第13巻
17.「NARUTO」第14巻
18.「NARUTO」第16巻
19.「NARUTO」第8巻
20.「DEATH NOTE」第5巻

21.「NARUTO」第29巻
22.「NARUTO」第27巻
23.「NARUTO」第17巻
24.「NARUTO」第8巻
25.「DEATH NOTE」第6巻
26.「NARUTO」第26巻
27.「NARUTO」第4巻
28.「トリニティ・ブラッド」第1巻
29.「NARUTO」第25巻
30.「NARUTO」第9巻

31.「NARUTO」第12巻
32.「NARUTO」第7巻
33.「NARUTO」第18巻
34.「NARUTO」第11巻
35.「NARUTO」第3巻
36.「NARUTO」第28巻
37.「NARUTO」第22巻
38.「DEATH NOTE」第1巻
39.「NARUTO」第24巻
40.「NARUTO」第5巻



ということで、――あ、「ここは『NARUTO』と『DEATH
NOTE』しか出してないんですか!?」とツッコミたくなる
のはわかります(笑)。
今月にしても、既に「犬夜叉」第35巻に「ケロロ軍曹」
第11巻、「金色のガッシュ!」第24巻なんかも発売され
ているんですが、少なくともこのランキングでは、割って
入る隙間がなさそうです。
それだけ「NARUTO」全巻での売れ行きがスゴイわけ
ですが、逆に考えると、既に「DEATH NOTE」は本編終
了していて、続けていつか「NARUTO」が終わった時の、
会社全体でのセールスの落ち込みが、大変なことになる
でしょうね。代わりが見つからなければ、ですけど。
明日はフランスでの、他のマンガ出版社それぞれの、
同じような売れ筋ランキングを調べてみます。



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2008年12月21日

北米オンラインストアでの、マンガ売り上げランキング(2008年12月中旬編)


まず先に、興味深そうな本について。
お馴染みオンラインストアRight Stufが、隔週で配信
しているポッドキャスト番組Anime Todayの最新エピ
ソード第82回
で紹介されていたので知ったのが、
「Astro Boy and Anime Come to the Americas」
という本です。
これは、今回のゲストであるFred Ladd氏と、Harvey
Deneroff氏の共著で、「鉄腕アトム」や「ジャングル大
帝」の、アメリカ側のプロデューサーであったLadd氏の
体験を通して、どうやって日本アニメがアメリカのテレビ
界に進出していったかという、当時のお話が詳しく読め
る内容のようですね。


共著者としてクレジットされているHarvey Deneroff
氏のブログ
によれば(ご本人としては、注釈や目次とい
った、編集部分での仕事がメインだったそうですが)、
日本の手塚プロダクションから提供された、貴重な写
真なども掲載されているそうです。
アメリカでの「鉄腕アトム/Astro Boy」の歴史について
は、おそらくこの本と、以前にもご紹介した、フレデリッ
ク・L・ショットさん(公式サイト)による、「The Astro
Boy Essays: Osamu Tezuka, Mighty Atom,
and the Manga-Anime Revolution」
と合わせて
読めば、かなりのことが正確にわかると思います。


アメリカAmazon、そして日本Amazon共に、現在は
一時品切れの表示になっていますが、Deneroff氏によ
ると、Amazonから発送可能になるのは12月24日以降
とのことなので、もう少しすれば、どちらの表示も変わる
でしょう。
前回(2007年10月26日の第52回)ゲスト出演された時
も、Fred Ladd氏はたくさん「アトム」のことや、手塚治虫
氏との思い出などを語っておられたんですが、正直にい
うと、氏の英語は、僕にはとてもわかりづらいものなので、
今回文章で読めるのは、あるいは少しは楽かも、です。
……高いですけどね(笑)。


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では本題。
恒例ですが、北米(アメリカ・カナダ)オンラインストアに
おける、マンガ作品の売り上げランキング12月中旬編
です。いつもより少し遅れたので、中旬にしました。
北米の、ホリデイ・シーズンという時期だからこそ、特に
売れるという作品がわかると思います。
以下、各ストアのトップセラー・リストになります。


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アメリカ

大手一般書店チェーン

・Borders

1.「NARUTO」第33巻
2.「NARUTO」第32巻
3.「Bleach」第25巻
4.「フルーツバスケット」第21巻
5.「魔法先生ネギま!」第20巻
6.「NARUTO」第31巻
7.「ロザリオとバンパイア」第4巻
8.「+ANIMA(プラス・アニマ)」第10巻
9.「紳士同盟†」第8巻
10.「ベルセルク」第26巻


・Barnes & Noble

1.「NARUTO」第33巻
2.「NARUTO」第31巻
3.「NARUTO」第30巻
4.「NARUTO」第32巻
5.「フルーツバスケット」第21巻
6.「Warriors:Warrior's Return」
7.「Warriors:The Lost Warrior」
8.「Bleach」第25巻
9.「Warriors:Warrior's Refuge」
10.「ヴァンパイア騎士」第5巻


・Books-A-Million

1.「NARUTO」第31巻
2.「NARUTO」第32巻
3.「NARUTO」第30巻
4.「NARUTO」第29巻
5.「DEATH NOTE」第1巻
6.「NARUTO」第28巻
7.「ロザリオとバンパイア」第3巻
8.「ヴァンパイア騎士」第5巻
9.「NARUTO」第1巻
10.「ロザリオとバンパイア」第1巻


オンラインストア

・アメリカAmazon

1.「Let's Find Pokemon! Special Complete Edition」
2.「NARUTO」第33巻
3.「Warriors: Tigerstar and Sasha」第1巻
4.「DEATH NOTE Box Set(1〜13巻)」
5.「Bat-Manga!: The Secret History of Batman
   in Japan」
6.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第1巻
7.「Warriors: The Rise of Scourge」
8.「NARUTO」第32巻
9.「魔法先生ネギま!」第20巻
10.「フルーツバスケット」第21巻


アニメ・マンガ専門店

・AnimeNation

1.「Udon's Art of Capcom」
2.「ファイナル・ファンタジー ギター・ソロ・コレクション」
3.「コードギアス 反逆のルルーシュ 公式ガイドブック」
4.「かりん」第10巻
5.「銃夢 Last Order」第10巻


・Right Stuf

1.「フルーツバスケット」第21巻
2.「魔法先生ネギま!」第20巻
3.「Bleach」第25巻
4.「ベルセルク」第27巻
5.「かりん」第12巻
6.「ARIA」第4巻
7.「ベルセルク」第28巻
8.「ベルセルク」第29巻
9.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」第20巻
10.「魔法先生ネギま!」第22巻


・Anime Castle

1.「NARUTO」第33巻
2.「魔法先生ネギま!」第20巻
3.「無限の住人」第20巻
4.「V・B・ローズ」第5巻
5.「Bleach」第25巻


コミック専門店

・Midtown Comics

1.「無限の住人」第20巻
2.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第2巻
3.「ベルセルク」第26巻
4.「NARUTO」第33巻
5.「ロザリオとバンパイア」第4巻
6.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第1巻
7.「トライガンマキシマム」第13巻
8.「Black Lagoon」第3巻


カナダ

・Chapters-Indigo

1.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」第19巻
2.「Bleach」第25巻
3.「月のしっぽ」第14巻
4.「ヴァンパイア騎士」第2巻
5.「紳士同盟†」第8巻
6.「NARUTO」第1〜27巻セット
7.「Bleach」第24巻
8.「ヴァンパイア騎士」第5巻
9.「Making Comics: Storytelling Secrets of Comics,
  Manga, and Graphic Novels」
10.「Bat-Manga!: The Secret History of Batman
  in Japan」


・Bookmanager
(コミック&グラフィックノベル・ランキング)
――カナダ国内の、大手チェーンに属していない
独立書店向けの書籍データ・サイトで、調査対象
はコミック専門店や、大手チェーンを除く、400店
ほど。

1.「WATCHMAN」
2.「NARUTO」第33巻
3.「フルーツバスケット」第21巻
4.「NARUTO」第32巻
5.「Bleach」第25巻
6.「Marvel Chronicle」
7.「The Simpsons Treehouse Horror」
8.「NARUTO」第2巻
9.「NARUTO」第31巻
10.「 V for Vendetta New (New Edition)」


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という感じです。
一般書店チェーンで上位固めしている「NARUTO」の
勢いが明白で、実際、この時期の北米マンガ市場を
支えていると評していいんでしょうね。
小売店・チェーンにとっては、こういう不況の時期でも
売れる、「NARUTO」のような超売れ筋作品があった
ことは、本当に救いになっているかもしれません。
さらに「NARUTO」に棚スペースを奪われてしまう、
他の出版社にとっては困りどころでしょうけど。


それ以外の新作売れ筋は、

「Bleach」第25巻
「魔法先生ネギま!」第20巻
「ロザリオとバンパイア」第4巻
「ベルセルク」第26巻
「紳士同盟†」第8巻

といったところですね。

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2008年12月20日

「Yes!プリキュア5GoGo!」第38話、見ました。


昨日の記事をアップした直後のお昼過ぎから、深夜の
午前2時くらいまで、うちを含むSeesaaのブログは、
全て閲覧不可の状態にあった模様ですね……。
どうやら、サーバーの入っている建物で火災があった
ようですが、データは残ってて良かったです。
アクセス解析など、まだ復旧出来ていない機能もある
んですが、とりあえず記事投稿は出来るようなので、
再開します。向こうの事情で、また不具合が発生した
ら、すみません。


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というわけで引き続き、「Yes!プリキュア5GoGo!」(公式サイト)
は、第38話「二人の力!ドリーム&ローズ!!」を見てみました。
ま、まだ放送より6話遅れですが、この年末年始で追いつきた
いですです……。
クライマックスの、久々な「ふたりはプリキュア」状態は盛り上
がるところなんでしょうけれど、ドリームとローズのコンビばか
りを特別扱いすると、他のプリキュアの立場は……という話に
なるので、作品的には難しいところですね。


ともあれ、頑張ったその2人にご褒美という感じで、今日は
のぞみさんとくるみさんの会話寸劇を少しです。
重いSSが2篇続いたので、こちらはコメディ・タッチにしてみ
ました。一応設定的には、前回のSSからも繋がっているとし
ていいです。


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のぞみ×くるみ寸劇を読む

2008年12月19日

ロサンゼルス・タイムズの岸本斉史氏(NARUTO)インタビュー記事


紙名通りに、アメリカ・ロサンゼルスで発行されて
いる日刊紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles
Times
)の、12月17日付けArts欄に、現在のアメ
リカで、間違いなく最も売れているマンガである、
「NARUTO」の作者・岸本斉史さんへのインタビュー
記事が掲載されていました(via MangaBlog)。

ロサンゼルス・タイムズ電子版 12月17日付け記事
"Interview: The man behind 'Naruto'"

記事の筆者は、ニューヨーク・タイムズなどでもマン
ガ関連記事を書いていた、Charles Solomon氏。
直接岸本さんと会ったわけではなく、通訳を介しての
メールでのやりとりだったそうです。


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記事の内容は大まかに言って――

・ナルトの人気の理由は、彼が完璧なキャラでないが
 ゆえに、感情移入出来るから

・影響を受けたマンガ家・アニメーターとその作品は、
 鳥山明(ドラゴンボール)
 大友克洋(AKIRA)
 沖浦啓之(人狼)
 桐山光侍(NINKU -忍空-)
 士郎正宗(攻殻機動隊)
 
・デビュー作「カラクリ」について

・「NARUTO」の発想の元(子供の頃の、自分の理想像)

・アクションにリアリティを与えるために、人体描写も
 出来るだけ正確に描く

・映像テクニックを参考にしている映画監督
 北野武
 クエンティン・タランティーノ
 マイケル・ベイ

・海外で「NARUTO」が受けている理由

――という辺りですね。日本のファンの方にも、知られて
いる話が多いと思います。
映画監督のテクニックを参考にしようとしているが、白黒
のマンガで再現するのは難しいものもある(例えばタラン
ティーノ監督のスローモーション描写)というコメントなどは
興味深かったですね。ストーリー・マンガの発展自体が、
映画手法から大きく影響されているわけですから。
最後の、海外での評価についてのコメントは、そのまま
引用させてもらうと、


「『NARUTO』を始めた時には、海外の読者については
あまり考えていませんでした。でも、僕に影響を与えた
マンガ家達が、既に海外で受け入れられていることは、
知っていました」
「彼らが成功していたことで、たぶん僕の作品も、より海
外で認められやすくなっていたんだと思います。
『NARUTO』は、そういったマンガ家達の成功と人気の
おかげをこうむっているんですね」


というもので、上記した、自分に影響を与えてくれたマ
ンガ家達の作品が、既にマンガの読者というものを海
外で開拓してくれていたからこそ、自分の「NARUTO」
もすぐに受け入れられたという、先人への感謝と敬意
を示す、謙虚な意見だと思います。


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★あ――、ところでグーグルさん。
「かれん くるみ SS」検索でうちがトップ、続いてりょうさん
のところのお話を紹介してくれているのはありがたいんです
が、お話のオチの部分の文章まで表示しちゃうのは困るか
なと。まるで狙ったみたいです(笑)。
そこを先に読まれちゃうと意味ないなあ、なんですけど、
こういうのってどうしようもないのかな? んー。
・追記――その後見たら、変わってました。伝わった?

ともあれ、気に入ってくださって幸いでした。転げまわさせた
ら、こちらの勝ち、みたいな(笑)。
いやもう、あれだけ想い入れを話してて、当の本人が現れた
ら、例え犯罪でも(笑)、衝動にゆだねちゃうよね、というお話
だったわけです。
「アオイシロ」のお話も楽しみにしてますね。こちらもなんとか
消化しなくちゃ、って感じですが(汗)。
posted by mikikazu at 11:35 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月18日

「Yes!プリキュア5GoGo!」の新作SS、出来ました。

というわけで、「Yes!プリキュア5GoGo!」の新作SS
「Good Days,Good Days」が出来ています。
一応、本編第36&37話の終了後のお話であるSS「Two
in the Bed」
の、さらに翌日のお話ということでお願いし
ます。
かれんさんとりんさんとの、公園での会話で、現実の季
節は冬ですが、作中の季節は、まだ本編放送時の10月
後半頃ですね。じゃないと寒過ぎですし。
こういうお話ならいくらでも書いていたいですが、それだけ
「GoGo!」最終話のお別れを見るのが辛くなってきます。
自分で自分を追いつめてる気もしますが(笑)。


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SS「Good Days,Good Days」を読む

2008年12月17日

「ふたりはプリキュア」カナダ・YTVで放送決定――なぎさ&ほのかの名前はナタリー&ハンナへ変更か


まず先に、いただいた質問へのお答えです。
実写映画「20世紀少年」第1部の、フランスでの評判に
ついてですが、フランス公式サイトによると、フランスで
の公開日は2009年1月14日ということになっていて、
まだ一般上映はされていないんですね。
フランスの、一般の人達からの評判が出回るのも、それ
以降になると思います。
確かに8月のプレミア時は、11月頃の公開という話も出
ていたようですが、少し延びてしまったみたいですね。
公開規模や興行成績については調べられると思います
ので、またその頃になったらあらためまして。


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さて本題。やはり、今日はこの話題ですね。
既に各所で報じられていますけど、一番早かったのは
Animation Magazineの12月16日付け記事、

"Pretty Cure Prescribed for YTV"

みたいです。
伝えられているのは、東映がカナダの子供向けテレビ
放送局YTV(公式サイト)との、プリキュアシリーズの第1
作目である「ふたりはプリキュア」の放送契約に合意した、
というニュースです(Animation Magazineの記事では、
間違って「Yes!プリキュア5GoGo!」のキュアルー
ジュの画像が紹介されていますが、初代です)。
放送開始時期は、2009年第1四半期(1〜3月)の間と
いうことですから、もうすぐですね。


YTVは、カナダ国内で800万世帯以上の視聴者数を持
つチャンネルで、日本アニメも多く放送しています。現在
放送中なのは、「Bleach」「恐竜キング」「NARUTO」「ポ
ケットモンスター」「遊戯王GX」などですか。
2004年製作のこの「ふたりはプリキュア」は、これまでに
イタリア・ドイツ・スペインや南米などでテレビ放送されて
いますが、英語圏ではこのカナダ・YTVが初めてになると
思います。
引き続いて、同じ英語圏のアメリカでも放送されるかどう
かはわかりません。YTVでは、「機動戦士ガンダムSEED
DESTINY」のように、アメリカでは放送されなかった作品
も放送したりしてますし。


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Animation Magazineの記事では、主人公コンビのなぎ
さ&ほのかの名前は、そのまま伝えられていたんですが、
続いて報じられた、C21Mediaの同日付け記事、

"Canuck outing for Toei's Pretty Cure"

では、主人公コンビの名前が、Natalie(ナタリー)とHannah
(ハンナ)と紹介されていて、英語名への変更が明らかにさ
れています。
さらに続けて出た、World Screenの同日付け記事、

"Toei's Pretty Cure Heads to YTV

では、キャラ説明文から、「冒険心をもった優れた運動選
手」であるナタリーがなぎさ、「知的な」ハンナがほのかで
あること、2人が変身する「キュアブラック」と「キュアホワイ
ト」、そしてメップルとミップルの名前は、そのままらしいこ
とがわかります。


個人的な感想をいえば、久々に「そうきたか」感のある話
ではありますね(笑)。
ナタリーもハンナも、オリジナルの語感に合わせているの
はわかりますけど、主人公の名前としては、ちょっと野暮
ったいんじゃないかと思うんですが、どうでしょう。
そうするとあかねさんはアンとか、藤P先輩はヘンリーとか
にされちゃいそうですね。
あ、舞台が日本じゃなくなるなら、あかねさんのタコカフェ
のたこ焼も、違う食べ物になっちゃうんでしょうか。
でもそれじゃあ、そもそもタコカフェという店名にならない
ですし。むむ。
もちろん放送自体は成功して欲しいんですけど、この英語
名前への改変で成功してしまうと、以降カナダで放送され
るプリキュアシリーズのキャラ達の名前も、全部英名に変
えられてしまうのかな、とも思ったりで。


今回の名前改変でややこしくなるのが、既にネット配信開始
されている、英語字幕版との関係ですね。
「ふたりはプリキュア」の英語字幕版エピソードは、 IGNの
Direct2Driveと、Crunchyrollでダウンロード販売・配信
されているんですが、そちらでは当然、なぎさ&ほのかの名
前は、そのままNagisa&Honokaなんです。
アニメとマンガなら違う場合はありますけど、同じアニメで名
前が異なるのもややこしいですし、どうするでしょう。


2008年12月16日

スペインの専門店での、日本マンガ売り上げランキング(2008年10&11月期)


というわけでお馴染みの、スペインのアニメ・マンガ情
報サイト「Ramen Para Dos」掲載による、スペインで
の日本マンガ売上げランキングの、9月分に引き続いて、
10月と11月分の話なのです。10月分のデータが少なか
ったのでちょっと待って、2ヵ月分まとめてになりました。
調査対象店は、マドリッド市のコミック専門店Dharma
Comics
と、マンガをメインとする日本のオタク文化グッ
ズ専門店のOtakuCenterですね。


まずは最近まとめられた、12月11日付け記事による、
Dharma Comicsの11月期全体での、日本マンガ売上
げランキングトップ10です。


1.「FAIRY TAIL」第1巻
2.「NARUTO」第37巻
3.「鋼の錬金術師」第37巻
4.「キングダム・ハーツ」第3巻
5.「るろうに剣心」第3巻(新装版)
6.「Bleach」第27巻
7.「ヴァンパイア騎士」第4巻
8.「Blood+」第5巻
9.「エア・ギア」第11巻
10.「デトロイト・メタル・シティ」第1巻



記事タイトルにも、「『FAIRY TAIL』は新たな少年マンガ
の王となるか?」とあるように、フランスと同じく、刊行の
始まった「FAIRY TAIL」の勢いがすごいようです。
今後はどうなるかわかりませんが、これまでずっと売上
げトップの座を維持してきた「NARUTO」、あるいは「鋼
の錬金術師」「Bleach」といった売れ筋を、月間単位で
上回ったのは驚きですね。
あと、「デトロイト・メタル・シティ」第1巻が10位に入って
いるのが面白いですね。ヨーロッパでは、まだヘヴィメタ
ルの人気がありますか? 北欧やドイツはともかく、スペ
インのメタル・バンドというと、すぐに思い出せませんが。
ともあれ以下、各週ごとの細かいランキングを引用して
おきます。


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9月28日〜10月5日

・Dharma Comics
1.「鋼の錬金術師」第17巻
2.「Bleach」第17巻
3.「ヴァンパイア騎士」第3巻
4.「多重人格探偵サイコ」第11巻
5.「D.Gray-man」第12巻
6.「Blood+」第4巻
7.「聖闘士星矢 エピソードG」第13巻
8.「黒鷺死体宅配便」第6巻
9.「Speed Racer」第1巻(?)
10.「紳士同盟†」第6巻

・Otaku Center

1.「Bleach」第26巻
2.「鋼の錬金術師」第17巻
3.「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」第2巻
4.「MOONLIGHT MILE」第15巻
5.「Hellsing」第9巻
6.「カルドセプト」第6巻
7.「ヴァンパイア騎士」第3巻
8.「Speed Racer」第1巻(?)
9.「トリニティ・ブラッド」第3巻
10.「アタシがハマった4つの純愛」


10月27日〜11月2日

・Dharma Comics

1.「FAIRY TAIL」第1巻
2.「鋼の錬金術師」第18巻
3.「るろうに剣心」第3巻(新装版)
4.「キングダム・ハーツ」第3巻
5.「NARUTO」第37巻
6.「エア・ギア」第11巻
7.「スクールランブル」第11巻
8.「Blood+」第5巻
9.「1ポンドの福音」第3巻
10.「GANTZ」第23巻

・Otaku Center

1.「るろうに剣心」第3巻
2.「鋼の錬金術師」第18巻
3.「FAIRY TAIL」第1巻
4.「D・N・ANGEL」第12巻
5.「GANTZ」第23巻
6.「聖伝-RG VEDA-」第3巻
7.「のだめカンタービレ」第1巻
8.「エア・ギア」第11巻
9.「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」第16巻
10.「天神爛漫紀ORIGAMI」第1巻


11月3〜9日

・Dharma Comics

1.「FAIRY TAIL」第1巻
2.「鋼の錬金術師」第18巻
3.「るろうに剣心」第3巻
4.「NARUTO」第37巻
5.「GANTZ」第23巻
6.「Blood+」第5巻
7.「エア・ギア」第11巻
8.「キングダム・ハーツ」第3巻
9.「xxxHolic」第13巻
10.「1ポンドの福音」第3巻

・Otaku Center

1.「FAIRY TAIL」第1巻
2.「るろうに剣心」第3巻
3.「鋼の錬金術師」第18巻
4.「Black Lagoon」第6巻
5.「エア・ギア」第11巻
6.「聖伝-RG VEDA-」第3巻
7.「天神爛漫紀ORIGAMI」第1巻
8.「ヴァンパイア騎士」第3巻
9.「のだめカンタービレ」第1巻
10.「GANTZ」第23巻


11月17〜23日

・Dharma Comics

1.「Bleach」第27巻
2.「D.Gray-Man」第13巻
3.「ヴァンパイア騎士」第4巻
4.「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」第3巻
5.「FAIRY TAIL」第1巻
6.「鋼の錬金術師」第18巻
7.「黒鷺死体宅配便」第7巻
8.「NARUTO」第37巻
9.「Blood+」第5巻
10.「るろうに剣心」第3巻

・Otaku Center

1.「Bleach」第27巻
2.「ヴァンパイア騎士」第4巻
3.「D.Gray-Man」第13巻
4.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」第23巻
5.「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」第3巻
6.「トリニティ・ブラッド」第4巻
7.「ブレイブ・テン」第1巻
8.「NANA」7.8(?)
9.「天上天下」第18巻
10.「のだめカンタービレ」第2巻


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という感じですね。
新装版の「るろうに剣心」の根強い人気もスゴイですが、
「NARUTO」「Bleach」「鋼の錬金術師」のトップ争い
に、「FAIRY TAIL」が割って入ったのがよくわかります。
あと、北米ではさっぱりな「のだめカンタービレ」が、わり
に好評らしいのは、読者としては嬉しいです。


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いつもの私信欄
posted by mikikazu at 12:33 | TrackBack(0) | 海外情報(スペイン) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月15日

北米オンラインストアでの、アニメDVD売り上げ・予約ランキング(12月上旬編)


カウントダウンが続いていた、Bandai Entertainment
によるBlack Sunday Eventで発表されたのは、「黒神
The Animation」(日本公式サイト)の、日・米・韓での
同日テレビ放送でした。
初回の放送日・時間は、各国現地時間だと

日本(テレビ朝日)
――2009年1月9日午前2時40分
アメリカ(imaginAsian TV)
――2009年1月8日午後8時(太平洋・西部標準時)
韓国(AniBOX)
――2009年1月9日午後10時

ということになって、世界標準時だと、

日本――2009年1月8日午後5時40分
アメリカ――2009年1月9日午前4時
韓国――2009年1月9日午後1時

という順番になると思います。間違ってたらすみません。
アメリカの放送局imaginAsian TVには、既にBandai
の枠
があるので、そういう関係なんでしょうね。
ただ、現在「コードギアス 反逆のルルーシュR2」を放送し
ているCartoon Networkや、「機動戦士ガンダム00」の
SciFi TVなどよりは、はるかに視聴可能地域は少なくな
るんでしょうか。地方は難しそうですね。
日米の時間差を考えると、アメリカでの放送までに英語
ファンサブを流そうと、各グループが競うような気もします。


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ともあれ本題というわけで、恒例の、北米の各オンライ
ンストアにおける、アニメDVDの売り上げ・予約ランキン
グ12月上旬編になります。
まだ具体的な数字を伝えるニュースは知りませんが、ホ
リデイ・シーズンとして、それなりに市場が盛り上がって
いるといいんですけど。


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アニメ専門ストア

AnimeNation
12月1〜7日(予約含む売り上げランキング)

1.「ああっ女神さまっ それぞれの翼 Box Set」
2.「るろうに剣心 Season 3 Collection」(63〜95話)
3.「ソルティレイ Complete Collection」
4.「ああっ女神さまっ(テレビ第1期) Complete Collection」
5.「Witch Hunter Robin Collection」


Right Stuf International
先週のTOP10ランキング(予約含む)

1.「フルーツバスケット DVD Set」
2.「クラウファントムメモリー」第5巻
3.「桜蘭高校ホスト部 Season 1 DVD Part 1」
4.「クラウファントムメモリー」第6巻
5.「クラウファントムメモリー」第4巻
6.「魔法少女リリカルなのは Box Set」
7.「学園戦記ムリョウ DVD Thinpak Collection」
8.「ああっ女神さまっ それぞれの翼」第6巻
9.「ああっ女神さまっ それぞれの翼」第4巻
10.「クラウファントムメモリー」第3巻


The Anime Corner Store

1.「魔法少女リリカルなのは Box Set」
2.「コードギアス 反逆のルルーシュ Part #2」(10〜17話)
3.「DEATH NOTE」第8巻限定版
4.「スクールランブル二学期 Part 2 DVD Box」(14〜26話)
5.「ネギま!? Part 1 DVD Boxed Set」 (1〜13話)
6.「精霊の守り人」第1&2巻セットBOX付き(1〜7話)


Anime Castle
(予約含む)

1.「ツバサ・クロニクル Season 1 Box Set」
2.「今日からマ王! Season 2」第9巻
3.「彩雲国物語 Season 1 Part 2」
4.「ローゼンメイデン トロイメント」第3巻
5.「コードギアス 反逆のルルーシュ Part #2」


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一般DVDストアのANIMEコーナー


DVD Planet

最近2週間での、DVD売り上げ全体でのTOP25に、
今期もアニメ作品のランクインはなし。


DVD Empire
(予約含む)

1.「機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディ
  ション III 運命の業火」
2.「千と千尋の神隠し」
3.「ハウルの動く城」
4.「魔法少女リリカルなのは Box Set」
5.「もののけ姫」
6.「Speed Racer: The Complete Classic Collection」
7.「コードギアス 反逆のルルーシュ Part #2」
8.「Bleach」第13巻
9.「機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディ
  ション II それぞれの剣」
10.「となりのトトロ」


Video Universe
(日本アニメのみ)

1.「かりん」第6巻
2.「ドラゴンボールZ Season 6 Uncut DVD Set」
3.「時をかける少女」
4.「もののけ姫」
5.「千と千尋の神隠し」
6.「ドラゴンボールZ Season 5 Uncut DVD Set」
7.「ドラゴンボールZ Season 2 Uncut DVD Set」
8.「Cowboy Bebop - Remix: Complete Collection」
9.「天空のエスカフローネ Complete Collection」
10.「ドラゴンボールZ Season 7 Uncut DVD Set」


Wal-mart
(日本アニメのみ)

1.「Bleach Season 2 Uncut Box Set」
2.「犬夜叉 Fifth Season Box Set」
3.「ドラゴンボールZ Season 7 Uncut DVD Set」
4.「爆丸バトルブローラーズ」第1巻
5.「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.9」
6.「ドラゴンボールZ Season 6 Uncut DVD Set」
7.「DEATH NOTE Box Set Volume.1」
8.「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.10」
9.「Bleach Season 1 Uncut Box Set」
10.「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.3」


Buy.com

1.「桜蘭高校ホスト部 Season 01 Part 01」
2.「ハウルの動く城」
3.「ドラゴンボールGT Season 1 Uncut DVD Set」
4.「Black Lagoon Season 1 Box Set」
5.「魔法少女リリカルなのは Box Set」
6.「もののけ姫」
7.劇場版「NARUTO 大興奮!みかづき島のアニマル
  騒動だってばよ」
8.「ネギま!? Part 1 DVD Boxed Set」
9.「ドラゴンボールZ Season 7 Uncut DVD Set」
10.「コードギアス 反逆のルルーシュ Part #2」限定版


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という感じになります。
今期特筆すべきは、「魔法少女リリカルなのは」の第1期
BOXセット(12月9日発売)のセールスが、かなり好調な
ことですね。最近の、アメリカではテレビ放送もされていな
いマニア向け作品では、異例のヒットに思えます。
英語吹替の出来については、いち早くゲットされた、いつ
もお世話になっている「白い空」のかざみあきらさんが、
12月9日付け日記でお伝えくださっているので、ご参考に。
ホリデイ・シーズン的な状況といえば、一般ストアで宮崎駿
監督作品が目立っていることでしょうか。


これとは別のランキングですが、引き続き謎のままに
なっているのが、BillboardのTop VHS Sales
今週付けランキングで、「Dragon Ball Z: Androids
Invasion」が、ついに3週連続の1位です。どうなってい
るんでしょうね?


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★「Yes!プリキュア5GoGo!」は、次の本編エピソードを
見る前に、前回のSS「Two in the Bed」の続きというか、
後日談みたいなお話を少し書かなくてはいけないようです。
かれんさんとりんさんの会話劇なんですが、テーマは勿論
くるみさん、という感じで。
下書きは出来ていますけど、例によって長過ぎるので、また
どうしようかなと思っています。

posted by mikikazu at 12:49 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月14日

なかなか2号目が出ない、英語版「Megami MAGAZINE DELUXE」


相当に厳しい様子のアメリカの経済状態の中で、今
年のホリデイ・シーズンを、どうマンガ・ビジネスが立
ち回っていくのかは、特に注目して見つめている情報
なんですけれど、そういう意味ではネガティブなニュー
スとして、マンガ出版社TOKYOPOP(公式サイト)が、
今週さらに8人の従業員を解雇した、ということが伝え
られています(ソース・ブログThe Beat 12月12日付け
記事
)。
これは7月の組織再編に伴う39人の大量解雇、先月の
7人の解雇に続くもので、今年に入ってのTOKYOPOPの
経営状況が、かなり厳しい状況にあると想像出来ます。
「これまでで最も売上げの悪い時期のひとつにある」と
いうのが、マーケティング・ディレクターMarco Pavia氏
のコメントで、今後は出版ペースを落としていくことにな
るようです。
オンラインストアでの売上げを見る限り、「フルーツバス
ケット」や「Warriors」シリーズなどの売れ筋タイトルもあ
るのですけれど、他の作品がかなり悪くなってきている、
ということでしょうか。
個人的には、どうやらセールス的にはあんまり芳しくな
さそうですが、お気に入りの「ARIA」(天野こずえ)は、
頑張ってリリースを続けてほしいところです……。


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さて本題。
レイオフということで話を続けると、なんだか申し訳な
いですけれど、今年9月に5名を解雇したことがニュー
スになった(About.com:Manga 10月3日付け記事)
Digital Manga Publishing(公式サイト)で気になって
いるのが、英語版「Megami MAGAZINE DELUXE」
のリリース状況でしょうか。


この英語版「Megami DX」、2006年の7月に、第1号(日
本版の第5号)が翌2007年夏に出版予定と発表されて
いたんですが、実際に北米で出版されたのはかなり遅れ
て、今年2008年の1月になってからでした。
で、続いての第2号(日本版6号)が、2008年11月3日あ
るいは17日に発売予定とされていたのですけど、1ヶ月が
過ぎた現在でも、どうやらまだ発売されていないようです。
アメリカAmazon、そして日本Amazonでも、既に英語版
の表紙が掲載されていますから、出版中止というようなこ
とではないと思いますけど……。
とりあえず、このリリース遅れについての事情がわかる
情報は見つかりませんでした。


北米にも、「メガミマガジン」のような雑誌の読者層がそ
れなりに存在するのは、日本からの輸入商品を扱ってい
るオンラインストアのベストセラー・ランキングに、日本版
がよくランクインしていることからもわかります。
しかし、この英語版「Megami DX」第1号の名前をラン
キングで見かけたことはリリース後ほとんどなくて、北米
ではイマイチのセールスだったのかな、とは思っていました。
アニメ・キャラクターのピンナップ誌という性格上、日本語
が読めなくても輸入版で構わない、という人が多いだろう
とも考えられますし。
あと、他の北米アニメ雑誌なら、記事で扱うのは北米で
正式にリリースされる作品ばかりですから、掲載につい
ても、北米の権利代行者と話をすればいいわけですが、
北米でリリースされていない作品も含んでいる「Megami
DX」の場合、日本側の権利者と直接交渉しなくてはなら
ないわけで、より手間がかかる、ということはあるかもし
れませんね。


日本Amazonでのデータでは、2009年1月30日に、「涼
宮ハルヒの憂鬱」を表紙とした第3号(日本版の第7号)が
発売予定になっているんですが、どうなるでしょう。
この第3号も、アメリカAmazonでは、発売日が2008年10
月7日という、2号より前の日付になっていて、もう訳がわか
りませんけれど。


posted by mikikazu at 12:37 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月13日

ポッドキャスト「The Greatest Movie EVER!」による映画「ガンヘッド」評


お馴染みフロリダ発のポッドキャストAnime World
Order
がボーナス・エピソードとして、2008年9月19
〜21日にジョージア州アトランタで開催されたアニメ
コンベンションAnime Weekend Atlanta(公式サ
イト
)のレポートを伝えてくれていて、実はまだ途中まで
しか聞いていないんですが、ちょっと切ない話が1つ
ありました。


うちからもリンクしている、アクションやSFなど、いわゆ
るジャンル系の作品について語るポッドキャスト
The Greatest Movie EVER!のPaul Chapmanさ
んが土曜日の午後に、邦画「ガンヘッド」(89年 監督・
原田眞人)についてのパネルを主催したそうなんですね。
したんですが……、始まる時間になっても、集まってくれ
た観客はたった1人だけだったとか(涙)。
後には、AWOメンバーのGeraldさんなんかも顔を覗か
せてはくれたようですけど、最初は1人だけだった、その
お客さんも辛かったと思います。「お、俺だけ……!?」み
たいな。
同じ時間に、他の場所で人気のあるパネルやイベント
が重なったりということもあったようですが、それこそ、
アニメ「装鬼兵MDガイスト」のように、「アメリカでは日
本をはるかに上回るカルト的人気作」のカテゴリーには
入れられないみたいで残念です。
アメリカでは、日本よりずっと早くDVD化されてもいまし
たし、実は密かにファンの多い作品かもとちょっと期待
していたんですが。


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そのパネルで、Paul Chapmanさんが結局どういうこと
を語ったのかはわからないんですが、他ならぬ自身のポッ
ドキャストで、「ガンヘッド」について熱く語っているのが、
2007年4月4日エピソードで聞けます(アーカイブをずっと
下って、MP3ファイルをダウンロード)。
ゲストは70〜80年代日本アニメのエキスパート、Steve
HarrisonさんとTim Eldredさん。
Steve Harrisonさんは特に70年代から「宇宙戦艦ヤマト」
のファンジンで活躍しており(詳しくは、相互リンクしている
Dave MerrillさんのLET'S ANIME 2008年3月22日付け
記事
を参考に)、Tim Eldredさんについては、Anime World
Orderにゲスト出演した回(第14回・2006年4月4日付け
エピソード
)が参考になるでしょう。


基本的に3人とも、「ガンヘッド」大好きです。
日本とアメリカでの、一般観客間での不評は承知しつつ
も、熱く作品の魅力を語ってくれています。
特にTimさんが評価していたのが撮影ですね。
ガンヘッドの6メートルの実物大プロップが効果的に用い
られ、CGがまだ今ほど多用(濫用)されていない時代に、
生身の人間が変形ロボットに乗り込んで戦うという雰囲気
が、見事に伝わっていると。実物大のプロップが目の前に
あって触れられるからこそ、俳優さんもただ合成用のブル
ー・スクリーンで演じるよりは、もっと説得力のある演技が
出来ただろうという想像ですね。


Chapmanさんも同意しながら、そういう雰囲気の構築を
重視する語り口が、アメリカでは評価されない理由のひ
とつだと語ります。アメリカでは雰囲気やディテールより、
もっとアクションのテンポが重視されると。
設定からすると、アメリカの観客はそれこそマイケル・ベ
イ監督作品のように、アクションと爆発のつるべ打ちを
期待してしまうが、「ガンヘッド」はそういう種類の語り口
ではなかったという説明です。


他に高く評価されているのは、これは日本でも同じで
しょうけど、本多俊之さんによる劇伴音楽ですね。
あと、ブルックリンとガンヘッドとのバディ・ムービーとし
ての雰囲気や、アメリカ人だからこそ理解出来るMLB
からの引用なども、評価の理由になっています。
あ、ブレンダ・バーキ演じるところの、レンジャーの生き
残りニムも、「彼女のキャリアでベスト」と言われるくらい
お気に入りのようですね。
たくさんの愛すべきツッコミと共に(笑)、ともかく3人の、
「ガンヘッド」に対する熱い思い入れが伝わってくる内容
で、このポッドキャストを聞いたら、知らない人も結構映
画を見たくなると思います。


posted by mikikazu at 12:34 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月12日

FUNimation公式サイトを剽窃したファンサブ・グループのサイト


最近はあまりファンサブ関係の話題を扱ってはいませ
んでしたけど、これはあまりに酷い話なので……。


ブログa geek by any other nameのGia Manry
さんが新たに立ち上げたニュースサイトAnimeViceの、
12月11日付け記事「Beware of Fake FUNimations」
が伝えていたのは、 Underwater Subを名乗るファン
サブ・グループが作ったファンサブ配布サイトが、北米
の正規アニメ流通会社FUNimationの公式サイトを模
したものだということです。
模したというよりは、ページ名で「Anime from FUNimation
Entertainment」を名乗り、ページ上部にもFUNimation
のロゴが大きく飾られていますから、FUNimationの関
連サイトを「騙っている」といった方が正解でしょう。
FUNimationの公式な認可を受けた無料ダウンロード
サイトだと勘違いする人だっているかもしれません。
残念ながらいま現在、日本からはFUNimationの公式
サイト
にはずっとアクセス出来ず、数秒後に親会社であ
るNavarre Corporationサイト内のページに飛ばされ
てしまうのですが、それでもどれだけ真似ているか、サ
イトの様子は確認出来るでしょう。


Underwater Subが配布しているファンサブは、テレ
ビアニメ「ソウルイーター」、OVA「ないしょのつぼみ」
「やわらか三国志 突き刺せ!! 呂布子ちゃん」などの作
品で、ファンサブ・グループがエクスキューズに用いる、
「まだ北米で正式にライセンスが発表されていない」作品
ではあります。
が、「ソウルイーター」は、他ならぬFUNimationが、
日本側の権利者の委任を受けて、ファンサブ・グルー
プにファンサブの撤去を既に要求している作品ですし
(参考・Anime News Network 11月24日付け記事)、
「ないしょのつぼみ」「呂布子ちゃん」は、そも日本人でも
お金を払わないと見れないOVA作品です。それを無料
で配布している時点で、「日本人はテレビアニメをタダで
見ているから」というエクスキューズも成立しません。


Giaさんもコメント欄で仰っているように、グループは
単に面白がって、パロディのつもりでやっているので
しょうけれど、度を越しているのは確かだと思います。
どういう形であれ、すぐにFUNimation側も動くでしょう。
あんまり感情的なことは言いたくないですけれど、こう
いう幼稚な行為を目にすると、その人達の意識の低さ
にガックリします。


posted by mikikazu at 11:00 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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