2008年11月11日

アメリカ・土曜午前枠での、アニメ視聴率(8月9日〜11月1日)


2008年度第3四半期業績についてのプレスリリー
ス(Anime News Network掲載)によると、4Kids
Entertainment(公式サイト)が、アメリカの地上波
ネットワーク局FOXの土曜日午前に保有していた、
子供向け番組枠4KidsTV(公式サイト)は、2008年
12月31日付けで終了するようですね。
これで、4Kidsが既に保有している、地上波局The
CW Networkのもうひとつの土曜午前枠TheCW4Kids
(公式サイト)に事業を集中出来る、とのことです。
現在、4KidsTVで放送されている日本製新作アニメ
作品はありませんので(「ソニックX」と「星のカービィ」
の再放送のみ)、もう影響はあまりないでしょうけど。


業績の細かい数字についてのきちんとした解説は、
アニメ!アニメ!さんがしてくださるでしょうからお任
せするとして(←追記・してくださいました)、うちとして
はそれと関連して恒例になる、Cynthia Turner's
Cynopsis
掲載の、Nielsen Media Research調
べデータをもとに、アメリカ地上波・ケーブル局での、
土曜日午前の放送枠における、アニメ(及び特撮)作
品の視聴率を並べてみます。
対象作品は、

「恐竜キング」
(10:30 FOX 9/13よりTheCW4Kids)
「遊戯王GX」
(11:30 TheCW4Kids 9/6まで) 
「遊戯王ファイブディーズ」
(11:30 TheCW4Kids 9/13より)
「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」
(09:30 Cartoon Network)
「爆丸バトルブローラーズ」
(11:00 Cartoon Network)
「Power Rangers Jungle Fury」
 (12:00〜01:00 ABC 「獣拳戦隊ゲキレンジャー」
のアダプテーション)

となり、期間は8月9日から11月1日まで。
対象年齢層は6〜11歳で、数字は視聴率/占拠率に
なります。

ちなみに過去データ記事は以下です。

2008年6月21日〜8月2日
2008年4月26日〜6月14日
2008年3月29日〜4月12日


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「恐竜キング」

(FOX)
8/09 …… (0.8/4)
8/16 …… (1.0/5)
8/23 …… (1.0/5)
8/30 …… (1.2/5)
9/06 …… (1.4/6)

(以降TheCW4Kids)
9/13 …… (1.0/4)
9/20 …… (0.9/4)
10/11 …… (0.8.4)
10/18 …… (1.0/4)
10/25 …… (1.2/5)
11/01 …… (1.0/4)
 

「遊戯王GX」

8/09 …… (0.8/4 0.9/4)
8/16 …… (0.7/3 0.8/4)
8/23 …… (0.7/3 0.8/4)
8/30 …… (0.7/3 0.8/4)
9/06 …… (1.0/5 1.0/4)


「遊戯王ファイブディーズ」

9/13 …… (0.9/4)
9/20 …… (0.9/4)
10/11 …… (0.7/3)
10/18 …… (0.9/4)
10/25 …… (0.8/3)
11/01 …… (0.8/4)


「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」

8/09 …… (1.6/9 2.0/11)
8/16 …… (2.3/12)
8/23 …… (2.3/11 2.6/11)
8/30 …… (2.7/11 2.9/12)
9/06 …… (2.8/13 2.7/12)
9/13 …… (1.9/9 2.4/10)
9/20 …… (2.5/11 2.9/13)
10/11 …… (2.2/10)
10/18 …… (2.5/11)
10/25 …… (2.1/8)
11/01 …… (2.5/11)


「爆丸バトルブローラーズ」

8/09 …… (1.8/8)
8/16 …… (2.0/9)
8/23 …… (1.9/9)
8/30 …… (2.6/12)
9/06 …… (2.0/9)
9/13 …… (1.9/8)
9/20 …… (2.3/10)
10/11 …… (1.4/7)
10/18 …… (1.7/8)
10/25 …… (2.1/8)
11/01 …… (2.3/10)


「Power Rangers Jungle Fury」

8/09 …… (0.6/3 0.6/3)
8/16 …… (0.6/3 0.7/4)
8/23 …… (0.5/3 0.9/5-Power Rangers Overdrive)
9/06 …… (0.7/3 0.8/3)
9/13 …… (0.6/3 0.6/3)
9/20 …… (0.4/2 0.5/3)
10/18 …… (0.7/4 0.4/2)
10/25 …… (0.4/2 0.5/2)
11/01 …… (0.1/1 0.2/1)


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という数字になっています。
これらの結果から言えるのは、

・「爆丸バトルブローラーズ」が同じ局の「ポケモン」に迫
 る人気を得つつある。
・最初の勢いはよかった「恐竜キング」が伸び悩んでいる。
・「GX」を中断して始まった「遊戯王」シリーズ最新作の
 「ファイブディーズ」も、新たな視聴者を獲得しているわ
 けではない。
・「Power Rangers」は数字自体がなくなりそう。

――くらいでしょうか。
「爆丸」はこの数字が示すように海外が好調なものの、
日本国内ではイマイチという状況が興味深いですね
(参考・アニメ!アニメ!10月28日付け記事)。
「恐竜キング」は、そっちに子供を取られちゃったんで
しょうか。
「ファイブディーズ」は、英語版「遊戯王」シリーズをフォ
ローしてくださっている、カナダのピグモんさん(英語で
ユ〜ギオ〜!
)によれば、日本版の方は、内容的には
面白いそうですけれど、やはり英語版は、恒例の改変
が上手くいっていないのかも。なんだか色々矛盾も生じ
ているようですし。


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以下私信欄


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2008年11月10日

米国図書館協会による10代向け推薦グラフィックノベルの本年度最終ノミネート作品決定(日本マンガ20作品)

先に私信を少し。
「プリンセスナイン」と似た設定のゲームという、「ド
キドキプリティリーグ」、画像を確認しました。
なるほど90年代のアニメっぽい?、という感じです
けれど、ショートパンツ姿で硬式野球をプレイする
のは、ちょっと怖いかもですね。
「プリキュア5GoGo!」の映画は、おそらく「プリキュア」
映画最高になるだろう、興行成績も楽しみです。
「5」シリーズは、色々と「なかったこと」にされていく
設定が散見されるのですが、仰るような第一期での、
かれんさんとミルク間でのラブラブ感も、「GoGo!」で
は「なかったこと」のように見えるのは、とても残念です
よね。なので個人的には、これとかこれといったSSで、
脳内補完に努めています。
「GoGo!」のベストエピソードは……、残念ながらまだ
無いかも。


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さて本題です。
数年前よりフォローしている話題ですが、ALA-American
Library Association
(米国図書館協会)の青少年部
門であるYALSA-Young Adult Library Services
Association
(ヤングアダルト図書館サービス協会)が
毎年選出する、「アメリカのティーンにふさわしいグラフ
ィックノベルの推薦リスト」の本年度最終ノミネート作品
が、11月4日付けで発表されていました
(2006年度は、そのトップ10に「DEATH NOTE」第1〜
3巻が、2007年度は「いばらの王」第1〜2巻、「放課後
保健室」第1〜5巻、そして「エマ」第1〜5巻が最終的に
選ばれています)。


最終ノミネートされたグラフィックノベルは72作品で、
そのうち日本マンガは、20作品ですね。
ノミネーション対象作品は、2007年9月から、2008
年12月31日までの間が、アメリカでの出版日と記載
されているものになります。だから日本では古いもの
でも、向こうでやっと出版された作品なんかが選ばれ
たりしています。
とりあえず、日本マンガのノミネート作品を並べてみ
ます(アメリカのみで出版されている作品は外しまし
た)――。


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「新 ペットショップ オブ ホラーズ」第1巻
 (秋乃茉莉 TOKYOPOP)

「砂時計」第1〜3巻
 (芦原妃名子 VIZ Media)

「メトロ・サヴァイブ」第1〜2巻
 (藤澤勇希 DrMaster Publications)

「狂い咲きの花」第1〜2巻
 (水月博士 TOKYOPOP)

「学園アリス」第1巻
 (樋口橘 TOKYOPOP)

「リアル」第1巻
 (井上雄彦 VIZ Media)

「SLAM DUNK」第1巻
 (井上雄彦 VIZ Media)

「うずまき」第1巻
 (伊藤潤二 VIZ Media)

「キーリ 死者たちは荒野に眠る」第1巻
 (作・壁井ユカコ/画・手代木史織 Yen Press)

「高校デビュー」第1〜2巻
 (河原和音 VIZ Media)

「NARUTO」第28巻
 (岸本斉史 VIZ Media)

「棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜」第1巻
 (きゆづきさとこ Yen Press)

「FAIRY TAIL」第1〜2巻
 (真島ヒロ Del Rey)

「B.O.D.Y.」第1巻
 (美森青 VIZ Media)

「ZOMBIE-LOAN」第1巻
 (PEACH-PIT Yen Press)

「王国の鍵」第1巻
 (紫堂恭子 CMX)

「どろろ」第1〜2巻
 (手塚治虫 Vertical)

「ハチミツとクローバー」第1〜3巻
 (羽海野チカ VIZ Media)

「NANA」第8〜9巻
 (矢沢あい VIZ Media)

「彼は花園で夢を見る」
 (よしながふみ Digital Manga Publishing)


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の20タイトルになります。
最終的な推薦作品の発表は、2009年1月第1週の終
わりまでにされる予定です。トップ10の中に、どれだけ
日本マンガが残るでしょうか。
出版社的には、Yen Pressの作品が増えたと思います。
「リアル」と、再出版になる「SLAM DUNK」の2作がノ
ミネートされた井上雄彦さんは、日本では大ベストセラ
ーである「バガボンド」が、アメリカでは全く売れていな
いわけですが、ここでの評価はどうなるでしょう。


個人的な注目作は、やはり手塚治虫さんの「どろろ」に
なりますね。
「Astro Boy(鉄腕アトム)」と「Kimba the White Lion
(ジャングル大帝)」だけではないという、ここ最近の手塚
作品のアメリカでの露出は、他にも「ブッダ」「MW」「アポ
ロの歌」「きりひと讃歌」、そして「ブラックジャック」といった
名作群を次々に出版してくれている、Verticalの努力の
賜物だと思います。


手塚作品については、出版を続けられるくらいに売れ行
きは悪くないそうですが、例えば同社が出している竹宮
恵子さんの「地球へ…」などは、あまり芳しくなかったとの
ことです(ソース・Anime News NetworkによるNew
York Anime Festivalでのパネル・レポート
)。
これはおそらく内容よりも、70年代末期執筆作品という、
絵柄の古さが原因かもしれません。
特に最近「地球へ…」を知った向こうのファンは、2007
年の新作テレビアニメがきっかけだったと思いますから、
それと比較すると……みたいな反応もあっただろうと想
像します。
例え名作とされる作品でも、「古いから」というだけの理
由で読まれないことは、ままあるようですね。


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2008年11月09日

海賊版アニメを販売しているらしい、マレーシアのタワーレコード


今日はプリキュアだけじゃなくて、頑張って海外情報
の方も少し。
北米・フランス・ドイツ・スペイン・イタリア・イギリスと
きたら、やはり次はマレーシアの話になるわけです。
なると言ったらなるんです。


以前にもご紹介した記憶がありますけど、マレーシア
を代表する英字紙The Starの電子版では、毎週マン
ガ・アニメの、マレーシアでの売り上げトップ10ランキ
ングを掲載しています。
マンガの方は、大手書店チェーンBordersでの、アニ
メの方
はタワーレコードでの売り上げデータですね。
タワーレコードは、アメリカ本国では店舗廃業したそう
ですが、マレーシアでは、まだ日本のようにチェーンが
残っているようです。
ともあれ、それらの週間ランキングの最新版を掲載し
てみると――。


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マンガTOP10(10月27日〜11月2日週)

1.「NARUTO Anime Profile」第3巻
2.「放課後保健室」第9巻
3.「鋼の錬金術師」第17巻
4.「ヴァンパイア騎士」第5巻
5.「NARUTO」第31巻
6.「今日からマ王!」第1巻
7.「魔法先生ネギま!」第19巻
8.「ビューティーポップ」第9巻
9.「純情ロマンチカ」第7巻
10.「Bleach」第24巻

アニメTOP10(10月27日〜11月2日週)

1. 劇場版「Bleach The Diamond Dust Rebellion
  もう一つの氷輪丸」
2.(おそらく)「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」
 第1〜13話
3.「隠の王」第1〜26話
4.「The Ten Commandments(十戒)」(2007年米作品)
5.「ゼロの使い魔〜三美姫」第1〜12話
6.「ポケモン・シリーズ6」第17巻(第33&34話)
7.「モノクロームファクター」
8.「超劇場版ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ 天空大決戦
  であります!」
9.「S・A〜スペシャル・エー」第1〜24話
10.「乃木坂春香の秘密」第1〜12話


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ということになっています。
出版巻からいって、おそらく英語版だろうマンガの方は
いいんです。
でも、このアニメの方のランキングは、
「隠の王」
「ゼロの使い魔〜三美姫」
「モノクロームファクター」
「S・A〜スペシャル・エー」
「乃木坂春香の秘密」
のどれもが、日本ですらDVDのリリースが完結してない
作品ばかりですよね。合作でもない限り、日本より先に
海外で映像ソフトが発売されることはありえないでしょう
から、これらのソフトは、放送素材から作成された、海
賊版だと断定していいと思います。
ちょっと検索してみると、英語・中国語・そしてマレー語
の字幕を入れた海賊版DVDがすぐに見つかりました。
「S・A〜スペシャル・エー」だと2枚組で(つまり、1枚のデ
ィスクに12エピソード詰めているわけです)、20ドルくら
いで売られていますね。


確かに東南アジアは、海賊版ソフトがいまだに氾濫し
ているんでしょうけど、これは怪しい露店とかじゃなくて、
「タワーレコード」という、一応世界的なチェーン店の
ランキングですよね。
本国とは別法人なのかもしれませんが、そういう有名
なチェーンで堂々と海賊版を売って、なおかつその売
り上げランキングを新聞に報告しているのに驚きました。
もし日本のタワーレコードが、ハリウッド映画の海賊版
を売っていたら、大問題になると思います。


マレーシア及びタイ・シンガポールのコンテンツ市場の
実態については、お馴染みJETRO(日本貿易振興機
構)
のレポートが役に立つでしょう。
件のタワーレコードも、現地主要企業のひとつとして
リストアップされているのですが。

JETRO調査レポート
「東南アジア3カ国におけるコンテンツ市場の実態
(タイ、シンガポール、マレーシア)」



posted by mikikazu at 15:14 | TrackBack(0) | 海外情報(アジア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「Yes!プリキュア5GoGo!」――「ともだち」としての、美々野くるみさんの価値


先に色々です。
諸事情で視聴が遅れていた「Yes!プリキュア5GoGo!」
(公式サイト)は、こちらでも、やっと第30話「王の力と
ナッツの悩み」まで視聴しました。
やっぱり、複数の作品を平行して見ていくのは、難し
いみたいですね。前回の感想(ってものでは全然なか
ったですけど)から2ヵ月ぶりと、未視聴エピソードも溜
まってしまいましたし、とりあえず今後は、こちらもアニ
メ作品視聴については、「プリキュア5GoGo!」を最優先
ということにしていきます。


前売り券のセールスが前作から56%増と(アニメ!
アニメ!10月31日付け記事
)、さらなる大ヒット間違い
なしの状況らしい、映画「お菓子の国のハッピーバー
スディ♪」(公式サイト)も、ついに昨日から公開中です
が、前作同様に、こちらもDVD視聴ということになると
思います。


そうそう、いつもお世話になっている、ブログ「ジェット
フォレスト パークへようこそ」
の黒森コウさん(お誕生
日おめでとうございます♪)が、11月6日付け記事で、
ライブやアイマックスシアターでの映画上映などの、
「ふたりはプリキュア Splash☆Star」関連情報を伝え
てくださっています。
こちら関西でのイベント情報を付け加えるなら、「S☆S」
のOP曲である「まかせて★スプラッシュ☆スター★」を
歌っている、うちやえゆかさん(公式サイト)をメインとし
た音楽イベント「ABCキッズコンサート!〜うちやえゆか
&京フィル〜」
が、1週間後の11月16日に、大阪・ABC
ホールで開催されます。
これは、2月に開催された「Yes!プリキュア5 夢の音楽
会」
(当ブログレポート)を、もっとクラシック主体にした内
容みたいですね。
「S☆S」の主題歌は歌ってくれるそうですけど、ブルーム
とイーグレットは来てくれるかどうかな?


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やっと本題です。あ、うちはポリシーとかないので、寸劇
縛りは無視して、今回は評論スタイルなのです。
ともあれ第30話まで見て(第26〜28話は録画失敗して
ました)思ったのは、やはり第30話での、

うらら 「のぞみさん、可愛い♪」
のぞみ 「あ、ホント? うららも似合ってるよ♪」
うらら 「えへへ♪」

とウサギのコスチュームを褒めあう、のぞみさんとうらら
さんのラブラブっぷりが最高だったということでしょうか。
あなた達、もう付き合っちゃいなー、みたいな(笑)。
そりゃありんさんも「はいそこ!」ってツッコミしちゃいま
すよね。無茶苦茶声が怖かったんですけど(笑)。


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……ってなことではなくて、真面目に語るとすると、第
30話は、のぞみさんとくるみさんの絶交をめぐるお話
がメインだったこともあって、くるみさんの、のぞみさん
にとっての「ともだち」としての価値というか、関係の大
切さ、みたいなことを、あらためて感じたりしました。
のぞみさん視点からの、プリキュアのメンバーの中での
関係を考えると、りんさんは親友で幼馴染みという存在
で、関係が保障された、「他人」よりはずっと近い立場で
すよね。
うららさんは、いつも自分を慕ってくれる可愛い下級生
で、かれんさんとこまちさんはその逆の、頼れる上級生
として、関係がまとまっています。


で、過去の「プリキュア」シリーズとは違い、この「5」シ
リーズは、学園内での、他の一般生徒・クラスメートと
の交流がほとんど描かれていませんよね。のぞみさん
のクラスメートにしても、りんさん以外に名前がある人
はまだいなかったような。
なので、のぞみさんの人間関係は、プリキュアというチ
ームの中だけで完結してしまっていた、一種の閉塞も、
見る側としては感じていたんです。
しかも「GoGo!」になってからは、進級もしないまま同じ
季節を繰り返す、物語時間の流れとしての閉塞も、発
生するようになってしまった。
だから結果として、中学2年生あるいは3年生という、
その時しかない筈の人間関係や、青春の時間の味わい
みたいなものが、薄れてしまっているとも思ったんです。


そこに現れたのが、美々野くるみさんです。
確かにくるみさんの正体はミルクで、のぞみさん達とも
旧知の間柄ではありますが、「美々野くるみ」としての、
のぞみさんとの接し方は、やはりミルクの時とは違って
いると思います。
同じ中学2年生という人間肉体と、プリキュアと肩を並
べて戦えるミルキィローズとしての力によって、のぞみ
さんと対等に向き合える、「ともだち」という他者として
の立場を手に入れられたんですね。


パルミエ王国の国王付きの、準お世話役という、ミルク
としての公的立場からなら、救国の英雄であるプリキュ
アののぞみさん達を、どんなに敬ってもおかしくない筈
ですし、その内心の深い感謝は、第30話でも述べられ
た通りです。
けれど人間化したくるみさんの、外面的な態度は、特に
のぞみさんに対しては、きついというか素直じゃないと
いうか、距離を感じさせるものですよね。
プリキュアであるのぞみさんを偶像化して持ち上げるの
ではなく、身内感に甘えて近づき過ぎたりもしない。


そういうくるみさんが、のぞみさんのそばにいることで、
述べてきた「GoGo!」という作品の閉塞感も、かなり救
われていると思うんです。
つまり、くるみさんがそういう「他者」という距離感を保
っていると、のぞみさんの人間関係にも、プリキュアの
仲間達だけではない幅が生まれて、世界観的に、より
健全に感じられるんですね。
またくるみさんは、名前があるのぞみさんのクラスメー
トという他者でもあって、仲間ではあっても、教室では
同じ机で座って並んだりはしない、という距離感も、い
つものぞみさんの隣にいるりんさんとの、よい対比にな
っています。


くるみさんの、のぞみさんにとっての、まず他者である
「ともだち」という立場の価値は、作品にとって、とても
重要なものになっていると思います。くるみさんがいる
ことで、安心出来ることが多いというか。
まあおかげで、親友であるりんさんの影がずいぶんと
薄くもなってしまいましたが(笑)。
子供達の間でミルキィローズの人気が高いのも、幼馴
染みという、作品内で既に決められた関係があるりんさ
んや、生徒会長といった敷居の高過ぎるかれんさんなど
ではなく、まず普通の「ともだち」という距離感をもっての
ぞみさんに接しているくるみさんの方が、感情移入しや
すいからではないでしょうか。
あんな風に、プリキュアと関われるのなら出来そうだし、
しかも無茶苦茶強くて格好いいし、ということで。


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以下私信欄

2008年11月08日

イギリス・ロンドンでゲームキャラのコスプレイヤー集合数ギネス世界記録が更新されたそうなんですけど……。


北米・フランス・ドイツ・スペイン・イタリアときたら、
やはり次はイギリスの話になるわけです。
一応うちで取上げた、過去のニュースとも繋がって
いますし。


去る3月18日に、イギリスのセントラル・ロンドンで、
「Largest Gathering of Games Characters」
というイベントが行われたことをお伝えしましたよね。

・当ブログ2008年3月21日付け記事
「イギリスで最多コスプレイヤー数のギネス世界記録
に挑戦イベント――その結果は」


これは、「ギネス・ワールド・レコーズ(ギネス世界記録)」
の、ゲーム関連記録版である「Guinness World
Records Gamer's Edition」(公式サイト)の呼びか
けによる、ゲームのキャラクターに扮したコスプレイヤ
ーが、一度に集まった数の世界記録を樹立しよう、とい
う趣旨のイベントでした。
その時の記録は、告知が直前だったこともあって、わず
か「80人」という結果に終わりました。
終わりましたが、記録されたのが一番最初なので、とに
かくこの「80人」が、世界記録としてギネスによって認
定されたわけです。


その後9月13日になって、ドイツのアニメ・マンガ・ゲ
ームのファンクラブ・コミュニティであるDer Animexx e.V.
が、主催のコンベンションConnichi 2008(公式サイト)
においてこの記録に挑戦し、「337人」という参加者を
集めたそうです。

・Guinness World Records Gamer's Edition
10月21日付けニュース
"Contest for Cosplay Record Heats Up"


このニュースを知って慌てたのが、10月25日にイギリ
ス・ロンドンで開催されるLondon Games Festival
(公式サイト)で、「Largest Gathering of Games
Characters」の記録に挑戦しようと思っていた人達
のようです。
なにしろ世界記録の高さが、考えていた「80人」から、
一気に「337人」に上がってしまったのですから。


ともあれ10月25日当日、ロンドンの会場に集まった
ゲーム・キャラのコスプレイヤーの数は「342人」とい
うことで、わずか5人ですが、世界記録が新たに更新
されました。

・BBC NEWS 10月26日付け記事
"Gamers dress as heroes for record"
(via Otaku News10月28日付け記事)

集まったコスプレイヤーの総数は、それより50人ほど
多かったようですが、その人達はバットマンのような、
ゲームキャラにはカテゴライズされないキャラのコスプ
レをしていたために、カウントからは除外されてしまっ
たようです。
ともあれこの「342人」が、最新のギネス公認世界記
録ということになりますね。


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で、うちのブログをずっと読んでくれている方だと、
「? 例の、アメリカの記録はどうなったの?」と思っ
ていると思います。

・当ブログ2008年6月2日付け記事
「テキサス州ダラスのA-Konで、ゲームキャラのコス
プレイヤー数ギネス世界記録更新(697人)」


今回のロンドンでの「342人」は、ダラスのA-Konが記
録した「697人」の、半分以下の数字ですから、どうなっ
ているの?とは僕も思いました。
これはどうも、Guinness World Records Gamer's
Edition 10月21日付けニュース
内の、「2月に最初の
記録が『80人』に決まった後、いくつかの団体が、この
記録を打ち破る意志を表明していたが、誰も証拠を(ギ
ネス側に)提出する用意が出来ていなかった」という文を
読むと、A-Kon側は、ギネス側が世界記録として承認す
るに足る客観証拠を、ちゃんと用意出来なかったのかも
しれませんね。
あるいは、数字を自分達だけで確認し「世界一になった」
と満足して、そもそも承認を求めていなかったとか。
ともあれ、イギリス・アメリカ・ドイツに続いて、この
「Largest Gathering of Games Characters」への
記録挑戦が、さらに世界的なイベントに広がっていくかど
うか、観察していきます。そろそろ日本側でも、どこかの
コスプレ・グループが動いたりするでしょうか。


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2008年11月07日

イタリア版「ONE PIECE」のルフィ役声優さん交代問題


北米・フランス・ドイツ・スペインときたら、やはり次は
イタリアの話になるわけです。といってもマンガでは
なくて、アニメの話題ですけど。


先に、イタリアのテレビ放送における、日本アニメの
新しいニュースを紹介しておくと、11月11日より、民
放のItalia 1で、「NARUTO-疾風伝-」の放送が始
まります(Animeclick 11月1日記事)
時間帯は、午後2時5分からで、毎週火・木曜日の放
送みたいですね。
ヨーロッパの他の国だと、フランスでも9月からGame
One
という局で始まっているようです。アメリカでは、
11月1日に第1シーズンの第202話が放送されてい
るようですから、全220話の完結までもう少しですね。
終わってすぐ「疾風伝」を続けて放送するかどうかは
わかりませんが。


また既に放送は終わっていますが、去る10月28日に
は、MTVイタリアのアニメ特別プログラム枠「Anime
Night」
で、「隠の王」「フルメタル・パニック! The
Second Raid」「DEATH NOTE」が放送されたようで
す(Animeclick 10月28日付け記事)。
「隠の王」(公式サイト)なんて、日本でも放送が今年9
月に終わったばかりの、バリバリの新作だそうですから
ビックリしました。この枠は、「ナジカ電撃作戦」なんかも
放送していましたし、なかなかに侮れません。


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さて本題。
そのイタリアのアニメファンの間で話題というか、議論
になっていたらしいのが、「ONE PIECE」の主人公で
ある、モンキー・D・ルフィ役の声優さん交代です。
イタリアでのアニメ版「ONE PIECE」は、「NARUTO」と
同じItalia 1で、日本に遅れること2年の、2001年の
11月から放送されていました。
「ONE PIECE」のアニメ版は、特にアメリカでの、4Kids
ENTERTAINMENTによる改変の酷さが話題になりまし
たが、このイタリア版でも、ルフィの名前が「Rufy a Rubber」
(そのまんま、ゴム人間ルフィってことですか?)にされた
りと、ファンの不評を買ってはいるようです。


第1〜195話が2005年までに放送された後、しばらく
は休止していたようですが、今年2008年の7月から放
送は再開されつつも、不定期な状態だったみたいです。
それが、10月1日から、きちんと定期放送する、それも
第207話からハイビジョン化された日本と同じ、16:9フ
ォーマットで放送されるとアナウンスされたんですけれど、
合わせて発表されたのが、主人公ルフィの声優交代な
んですね(Animeclick 9月30日付け記事)。


第1話から第255話までは、Luigi Rosaという方だった
んですが、第256話以降は、Renato Novaraという人
に代わったのです。
Renato Novaraさんは、イタリア語版「鋼の錬金術師」
のエドワード・エルリック、「NARUTO」の秋道チョウジ
も演じている方で、アニメ吹替に不慣れでもないような
んですが、例えばイタリアのアニメ・マンガ情報ブログの
comicsblog.itの10月1日付け記事、つまり声優さん
が代わった直後にエントリーされた、

"One Piece - la nuova voce di Rubber delude
molti fan"


によると、「ルフィの新声優は多くのファンを失望させ
た」というタイトルからもわかるように、イタリアのアニ
メファン間では不評だったとされています。
コメント欄を読むと、新ルフィ役のRenato Novaraさ
んは決して悪い声優さんではないが、ルフィには合って
いない、という意見はあるようですね。
声優交代の理由は、はっきりしておらず、イタリア版
ナミの声優であるEmanuela Pacottoさんも、交代の
理由は説明されないままに、収録を続けているようです
(OnePieceWorld.net 10月3日付け記事)。


「ONE PIECE」のように、長くエピソード数の多い作品
とずっと付き合うためにスケジュールを調整し続けるの
は大変だろうとは想像します。実際、日本版でも、声優
さんの交代はありましたよね。
でもまあ、ルフィはさすがに主役ということで、交代の反
響も大きかったのだと思います。
この不評を受けて、イタリアの「ONE PIECE」ファンサイ
OnePieceWorld.netは、最初のルフィ役であるLuigi
Rosaさんをルフィ役に戻すための、ネット署名活動を開
始したようですが、600人ほどが署名したところで、手続
きの不備(?)かなにかの理由で削除されたみたいですね。
ともあれ、交代劇でわかる、その役の声優さんへの思い入
れというのは、日本でも度々話題になるように、イタリアの
アニメファンでも同じ、という話ですか。


posted by mikikazu at 12:28 | TrackBack(0) | 海外情報(イタリア) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月06日

メンテナンスだそうです

更新のネタはあったんですが、いつもの更新時間に、
Seesaaのサーバメンテナンスがずっと行われていて、
今日はきちんと書くタイミングが作れませんでした。
明日は何か書きますです。すみません。


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以下私信欄
posted by mikikazu at 12:04 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月05日

スペインの専門店での、日本マンガ売り上げランキング(2008年9月期)


というわけで恒例のルートですが、北米・フランス・
ドイツに引き続いては、スペインなのですね。
スペインのアニメ・マンガ情報サイトの「Ramen
Para Dos」
掲載の、マドリッド市のコミック専門店
Dharma Comicsと、マンガをメインとする日本の
オタク文化グッズ専門店のOtakuCenterによる、
日本マンガ売り上げランキングTOP10のデータを、
それぞれ引用掲載してみます。
今回はそのランキングから、8月期に引き続き、
9月1日〜7日週から9月22〜28日週までの、
2008年9月期のデータになりますね。
第3週目にあたる9月15〜21日週はお休みという
ことで、データ無しだそうです。


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9月1日〜7日週

・Dharma Comics

1.「NARUTO」第36巻
2.「鋼の錬金術師」第16巻
3.「るろうに剣心」第2巻(新装特別版)
4.「エア・ギア」第10巻
5.「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」
  第3巻
6.「BLUE DRAGON ラルΩグラド」第3巻
7.「新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画」
  第2巻
8.「Bleach」第25巻
9.「Blood+」第4巻
10.「銀魂」第6巻

・OtakuCenter

1.「るろうに剣心」第2巻(新装特別版)
2.「鋼の錬金術師」第16巻
3.「NARUTO」第36巻
4.「あいこら」第11巻
5.「BLUE DRAGON ラルΩグラド」第3巻
6.「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」
  第3巻
7.「ラグーンエンジン」第2巻
8.「ケロロ軍曹」第12巻
9.「Blood+」第4巻
10.「エア・ギア」第10巻


9月8〜14日週

・Dharma Comics

1.「ボボボーボ・ボーボボ」第8巻
2.「神宿りのナギ」第4巻
3.「かりん」第5巻
4.「るろうに剣心」第2巻(新装特別版)
5.「NARUTO」第36巻
6.「ヴァンパイア騎士」第2巻
7.「ボボボーボ・ボーボボ」第7巻
8.「鋼の錬金術師」第16巻
9.「フルーツバスケット」第23巻
10.「かってに改蔵」第21巻

・OtakuCenter

1.「NARUTO」第36巻
2.「るろうに剣心」第2巻(新装特別版)
3.「エレメンタル・ジェレイド」第14巻
4.「鋼の錬金術師」第16巻
5.「かってに改蔵」第21巻
6.「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」
  第3巻
7.「エア・ギア」第10巻
8.「テニスの王子様」第22巻
9.「あいこら」第11巻
10.「ブレイクダウン」第1巻(さいとうたかお作品)


9月22〜28日週

・Dharma Comics

1.「Bleach」第26巻
2.「鋼の錬金術師」第17巻
3.「D.Gray-Man」第12巻
4.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」第21巻
5.「ヴァンパイア騎士」第3巻
6.「聖闘士星矢 エピソードG」第13巻
7.「NANA」第17巻
8.「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」第2巻
9.「NARUTO」第36巻
10.「BLUE DRAGON ラルΩグラド」第3巻

・OtakuCenter

1.「Bleach」第26巻
2.「鋼の錬金術師」第17巻
3.「ヴァンパイア騎士」第3巻
4.「聖闘士星矢 エピソードG」第13巻
5.「トリニティ・ブラッド」第3巻
6.「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」第2巻
7.「Hellsing」第9巻
8.「オトメンタル」第1巻
9.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」第21巻
10.「ハヤテのごとく!」第8巻


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という感じですね。
新刊が出ると必ずトップを争う、「NARUTO」「鋼の
錬金術師」、そして「Bleach」の、他国にも共通す
る支持度がわかります。
スペイン独自の、ということで目立つのが、第2週
での「ボボボーボ・ボーボボ」の人気でしょうか。
ご存知のようにアメリカなどでは全然ダメだったわ
けですけれど、スペイン語圏だと、あのギャグも翻
訳しやすいというか、伝わりやすいのかも?
あと、フランスにも通じることですが、「THE LOST
CANVAS 冥王神話」や「エピソードG」といった外伝
作品がいまだにトップ10に入る、「聖闘士星矢」の
衰えない人気もよくわかります。


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2008年11月04日

ドイツのマンガ売り上げランキング・CARLSEN COMICSとTOKYOPOPドイツ編(2008年9月期)


先に私信です。
・ありがとうございました。お役に立てたなら
幸いです。出来る範囲で続けていきたいです。
・「プリンセスナイン」に似たゲームというと、同じ
名字の女子投手が登場するらしい、「実況パワ
フルプロ野球9」とかですか?
アニメ自体は色々期待させてくれる、という意味
ではとても同感でした。


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というわけで、ルーティーンですが北米・フランス
ときたら、次はドイツというわけで、8月期に引き
続き、ドイツのマンガ出版社2社、CARLSEN
COMICS
TOKYOPOPドイツにおける、マンガ
売り上げランキングの2008年9月期データです。


まずはCARLSENから。
ソースは、CARLSEN MANGA公式フォーラム内
スレッドの、"CARLSEN MANGA!-Bestseller"
になります。


1.「NARUTO」第32巻
2.「DAISUKI」(雑誌 2008年9月号)
3.「WANTED」(樋野まつり)
4.「かりん」第6巻
5.「ブラッドハウンド・スペシャル」(Chibi-Manga)
6.「ふたりエッチ」第36巻
7.「ヴァンパイア騎士」第4巻
8.「フルーツバスケット」第16巻
9.「シャーマンキング」第27巻
10.「ハンターXハンター」第20巻
11.「デミアン症候群」第5巻
12.「その指だけが知っている」(小説)第2巻
13.「桜蘭高校ホスト部」第11巻
14.「バンパイアハンターD」第2巻(コミック版)
15.「花ざかりの君たちへ」第18巻
16.「Black Cat」第20巻
17.「男が男を愛する時」第7巻
18.「片手に拳銃 心に花束を」
19.「ONE PIECE」第47巻
20.「SILVER DIAMOND」第7巻
21.「タクミくんシリーズ」第7巻
22.「今日からマ王!」(小説)第3巻
23.「悩殺ジャンキー」第9巻
24.「E'S」第2巻
25.「ロイヤルセブンティーン」第3巻


という結果ですね。
フランスと同様に、「NARUTO」が強く、先月の第31
巻に続いて、第32巻がトップです。
他の国ではあまり目立っていないかもしれない、ドイ
ツならでは売れ筋のジャンプ作品というと、「シャーマ
ンキング」になるでしょうか。少なくとも売れているとい
うことは、ドイツ人であるファウストVIII世の描写も、
一応受け入れられている……のかな?


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続いて、TOKYOPOPドイツの公式フォーラム内スレッド
で報告されている、毎週の売り上げTOP20ランキング
の9月分です。2008年36週目から、39週目ですね。


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2008年第36週

1.「ファインダーの標的」第1巻
2.「オレンジ・プラネット」第5巻
3.「ラブ・ベリッシュ!」第1巻
4.「紳士同盟†」第9巻
5.「Bleach」第27巻
6.「Vampire Kisses」第1巻
7.「地獄少女」第1巻
8.「WarCraft: Legends」第1巻
9.「聖ドラゴンガール みらくる」第4巻
10.「恋する暴君」第4巻
11.「オレンジ・プラネット」第5巻BOX付き
12.「蜜×蜜ドロップス」第6巻
13.「オレンジ・プラネット」第4巻
14.「紳士同盟†」第8巻
15.「ロッキン★ヘブン」第5巻
16.「StarCraft: Frontline」
17.「ピーターパン・症候群」第2巻
18.「Freche Mädchen - freche Manga」第1巻
19.「ダーリンは生モノにつき」第1巻
20.「ピーターパン・症候群」第1巻


第37週

1.「Vampire Kisses」第1巻
2.「ファインダーの標的」第1巻
3.「ラブ・ベリッシュ!」第1巻
4.「オレンジ・プラネット」第5巻
5.「地獄少女」第1巻
6.「紳士同盟†」第9巻
7.「Bleach」第27巻
8.「聖ドラゴンガール みらくる」第4巻
9.「WarCraft: Legends」第1巻
10.「蜜×蜜ドロップス」第6巻
11.「恋する暴君」第4巻
12.「StarCraft: Frontline」
13.「ピーターパン・症候群」第2巻
14.「紳士同盟†」第8巻
15.「ダーリンは生モノにつき」第1巻
16.「DEATH NOTE」第9巻
17.「蜜×蜜ドロップス」第5巻
18.「DEATH NOTE」第1巻
19.「Freche Mädchen - freche Manga」第1巻
20.「To LOVEる」第1巻


第38週

1.「Vampire Kisses」第1巻
2.「ファインダーの標的」第1巻
3.「ラブ・ベリッシュ!」第1巻
4.「紳士同盟†」第9巻
5.「オレンジ・プラネット」第5巻
6.「地獄少女」第1巻
7.「蜜×蜜ドロップス」第6巻
8.「Bleach」第27巻
9.「WarCraft: Legends」第1巻
10.「ピーターパン・症候群」第2巻
11.「恋する暴君」第4巻
12.「聖ドラゴンガール みらくる」第4巻
13.「DEATH NOTE」第1巻
14.「DEATH NOTE」第12巻
15.「ロッキン★ヘブン」第5巻
16.「DEATH NOTE」第11巻
17.「DEATH NOTE」第9巻
18.「ダーリンは生モノにつき」第1巻
19.「StarCraft: Frontline」
20.「PXP」


第39週

1.「蜜×蜜ドロップス」第7巻
2.「化学室へどうぞ//未来版」
3.「Bleach」第28巻
4.「LEGEND」第9巻
5.「永田町ストロベリィ」第1巻
6.「ファインダーの標的」第1巻
7.「D. Gray-Man」第14巻
8.「Vampire Kisses」第1巻
9.「僕と彼女の×××」第5巻
10.「愛してるぜ ベイベ★★」第1巻
11.「クレイモア」第2巻
12.「紳士同盟†」第9巻
13.「地獄少女」第1巻
14.「DEATH NOTE」第2巻
15.「テニスの王子様」第24巻
16.「いちご100%」第15巻
17.「スパイシーピンク」第1巻
18.「まんなかの王子」
19.「武装錬金」第10巻
20.「ラブ・ベリッシュ!」第1巻


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という感じです。
第36〜38週の日本マンガトップ勢、
「ファインダーの標的」第1巻
「オレンジ・プラネット」第5巻
「ラブ・ベリッシュ!」第1巻
などに混ざって健闘が目立つのが、アメリカ人作家
Ellen Schreiber氏の小説を、TOKYOPOPのマン
ガ新人賞を受賞したRem(Priscilla Hamby)さんが
マンガ化した、「Vampire Kisses: Blood Relatives」
第1巻ですね。
Remさんは、講談社の第1回モーニング国際新人漫
画賞
で、Bikkuriさんをストーリー担当とする作品、
「Kage No Matsuri(影の祭)」によって、大賞を獲得さ
れた方なので、ご存知の方も多いでしょうか。
その作品は昨年モーニング・ツー誌に掲載されましたが、
リンク先のページでもまだ読めますのでどうぞ。


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2008年11月03日

北米での、英語版コミック・原作小説「涼宮ハルヒの憂鬱」マーケティング戦略について


11月1日付け記事の最後で少しだけ触れた、英語
版「涼宮ハルヒの憂鬱」のコミックと原作小説につい
ての、北米市場でのマーケティング戦略を、もう少し
詳しくということなので。
主なソースは、Manga BlogのBrigid Alverson
さんによる、Publishers Weekly10月21日付け
記事、

"The Mainstreaming of Haruhi Suzumiya"

になります。


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まず、10月28日から既に第1巻の刊行が開始され
ているコミック(ツガノガク版)ですが、出版元は、Yen
Press(公式サイト内「ハルヒ」ページ)。
定価は10.99ドルで、Amazonなどだと売価は8.79
ドルになっていますね。レーティングは"older teens
(15才以上)"です。
日本版は既に第6巻まで刊行済ですが、北米では
以降第2巻が2009年3月、第3巻が同年6月、第4
巻が10月というスケジュールになっているようです。


記事によれば、第1巻の初版の刷り冊数(売り上げ
冊数ではありません、念のため)は、7万5千冊との
ことで、繰り返しですけど、アメリカで一番売れてい
るマンガである「NARUTO」の、各巻ごとの平均売り
上げ冊数が十数万冊くらいの筈ですから、その半分
強というのは、かなり思い切った数字だろうと想像し
ます。
出版元Yen Pressの共同ディレクターである Kurt
Hassler氏によれば、コミック版の対象層は、マンガ
読者であり、既に構築されている、アニメ版「ハルヒ」
のファンだそうです。
つまり、コミック版は後述する小説とは違い、かなり
限定した層を狙っている、ということですね。


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一方の原作小説版「ハルヒ」の、北米での出版元は、
Yen Pressと同じHachette Book Group USA
グループ内の、Little, Brown Books for Young
Readers。
第1巻の発売予定は2009年4月で、ペーパーバック
版(8.99ドル)とハードカバー版(14.99ドル)の、2つ
のバージョンで発行予定です。
ペーパーバック版の初版刷り冊数は5万冊、ハードカ
バー版は1万冊の、合計で6万冊の予定ですね。
北米で一番売れているライトノベルというか、日本作
家による小説のひとつが、菊地秀行さんの「吸血鬼
ハンターD」シリーズで、出版元Dark Horseの自己申
によれば、2007年の時点で、各巻の平均売り上げ
は2万冊近いとのことで、その3倍以上ですから、やは
りこちらも強気の数字だと思います。


こういう2つのバージョンで発売されるのは、この小説
版「ハルヒ」が、いわゆるオタク層以外の、北米のメイ
ンストリーム層、一般層にもアピールする魅力を備え
ているという出版社側の判断からです。
価格の高いハードカバー版はオタク層向きで、日本版
と同じ表紙イラストを用いる予定ですが、一般層向きの
ペーパーバックの表紙にはマンガ絵は用いず、カラフル
なステップバック・カバーということですから、二重表紙
みたいな体裁になるんでしょうか。


このペーパーバック版「ハルヒ」の対象読者層はヤン
グアダルト層ということなんですが、特に狙いを絞って
いるのが、一般の、十代の女の子なんですね。
コミック版「ハルヒ」の宣伝は、Yen Pressのマンガ雑
誌Yen Plusでされるのに対して、この小説版「ハルヒ」
の広告は、AlloydELiAsといった、トゥイーン少女
向けのカタログに掲載され、MySpaceやFacebookな
どの大手SNSでも、プロモーションが展開される予定と
のことです。


出版社側の、原作小説「ハルヒ」は濃いオタクでない、
北米の十代の女の子達をメインに売る、という判断は
興味深いかもです。
日本市場での、「ハルヒ」の男女購買層データなんかは
知らないんですけど、想像として、日本だと男性の読者
が多いような気はします。十代の北米の女の子が「ハル
ヒ」を小説でどう思うかは、正直よくわかりません。
発売までにまだ半年ありますから、どうやってプロモー
トしていくのか、アニメ版の時と同じく、その作戦が色々
面白くなりそうです。アニメ版第二期とどう絡むのか、
という事もありますけど。


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ちなみに、「ハルヒ」と同じく日本ではベストセラー小説
でありながら、マーケティングの失敗により北米市場で
は全く売れなかった作品として出版社側が認めている
のが、「グイン・サーガ」シリーズ(栗本薫)になります。
ニューヨーク発のポッドキャストNinja Consultant
の第64回(2008年10月16日配信)に、英語版「グイン
・サーガ」の出版社であるVerticalの、エディトリアル・
ディレクターIoannis "Yani" Mentzas氏が出演し
て、北米での「グイン」出版について、色々と語ってく
れていました。


Mentzas氏によると、2003年にVerticalは、英語
版「グイン」の最初の3巻を、ハードカバー版(定価
22.95ドル)で出版したものの、売れ行きは芳しくなく、
そこまでで、出版を一度中断しなくてはならなくなった
そうです。
その理由は、小説の内容にあるのではなく、例えば
表紙なども、マンガ・アニメファンにアピールするデザ
インではなく、ファンタジーファンのみを対象とした、
北米版オリジナルのものに変更するといった、マーケ
ティング戦略の失敗にあったのでは、というのが、
Mentzas氏の考えです。価格も高過ぎたのでしょう。


戦略を練り直したVerticalは、2007年12月になって、
価格を北米でのマンガと同じ9.95ドルにまで引き下
げ、表紙も日本版と同じものを用いた新しい英語版
「グイン」を、ペーパーバックで再出版します。
現時点(2008年7月)までに、第5巻までの出版がな
されており、その売り上げはハードカバー版を上回る
ものだということですが、出版が中断されたハードカ
バー版の売り上げが相当に悪かったことも確かです
から、上回っているからといって、ヒットしていると判断
するのも、難しいところです。
少なくとも、「D」や「十二国記」、小説版「DEATH NOTE」
のように、オンラインストアのランキングで見かけたこ
とは、そのペーパーバック版でも、一度もありません。
ともあれ、日本でヒットしているからといって、海外で
も売れるかどうかというと、それはまた別の話で、その
地にあった販売戦略が必要だという、ひとつの例だと
思います。


posted by mikikazu at 08:05 | TrackBack(1) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月02日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2008年9月期)


今日も頑張って、海外情報の方も。
恒例ですがBDZOOM.comによる、フランスでのマ
ンガ売り上げ月間ランキングの、2008年9月分が
公開掲載されています。
記事タイトルでは10月になっていますが、内容は
9月期について、です。

"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE
MANGAS - OCTOBRE 2008"


まずは、トップ15のランキングを引用してみます。
数字は刷り出し冊数です。


1.「NARUTO」第38巻(22万冊)
2.「鋼の錬金術師」第18巻(7万5000冊)
3.「ONE PIECE」第45巻(7万5000冊)
4.「FAIRY TAIL」第1巻(7万冊)
5.「FAIRY TAIL」第2巻(7万冊)
6.「Bleach」第29巻(5万1000冊)
7.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」第19巻(4万冊)
8.「DEATH NOTE」第12巻(13万7000冊)
9.「D.Gray-man」第12巻(3万5000冊)
10.「NARUTO」第37巻
11.「ベルセルク」第27巻(3万冊)
12.「エア・ギア」第11巻(2万5000冊)
13.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第1巻
14.「JACKALS 〜ジャッカル〜」第2巻
15.「聖闘士星矢 エピソードG」第13巻(3万冊)


というわけで、「NARUTO」がいつものように(以下略)。
これまでの平均冊数20万から、さらに数字を伸ばして
いて、その人気には衰えがありません。
新作では「FAIRY TAIL」が、「ONE PIECE」に迫る勢
いなのが興味深いですね。
もう1つの新作で勢いのある「JACKALS 〜ジャッカル〜」
は、ヤングガンガン連載作品だそうです(紹介ページ)。
本編最終巻だった「DEATH NOTE」もよく売れましたが、
今後は「NARUTO」に次ぐ2番手争いが激しくなるでしょ
うか。


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では続いて、フランス国内での書籍全体売り上げ週間
ランキングの最新分(10月20〜26日)
から、日本マンガ
を抜き出してみると、


35位 「NARUTO」第38巻
37位 「NANA」第19巻
43位 「DEATH NOTE」第12巻
85位 「アイシールド21」第21巻
102位 「新世紀エヴァンゲリオン」第11巻
123位 「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」第3巻
138位 「GetBackers-奪還屋-」第29巻
142位 「RAVE」第34巻
156位 「魔法先生ネギま!」第15巻


という感じで、やや大人しいですね。
それにしても、「エピソードG」と合わせて「LOST
CANVAS 冥王神話」も好調のようで、フランスでず
っと続いている「聖闘士星矢」人気はスゴイですね。

posted by mikikazu at 11:24 | TrackBack(0) | 海外情報(フランス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「プリンセスナイン」、視聴終了しました。


というわけで、「プリンセスナイン 如月女子高野
球部」(バンダイチャンネル作品紹介ページ)は、
第25話「運命の準決勝」と、最終話になる第26話
「輝け!プリンセスナイン」を見ました。
以下、作品ラストまでのネタバレあります。


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最後まで見終えた、総評を先にひと言でいうと、
キャラや設定、音楽などの各材料はよかったのに、
エンターテインメントとしての、語り口のアプローチ
を間違えた作品、ということになります。
つまり、もっと面白く出来た筈の作品だったのにと
いう、歯がゆい気持ちが強いですね。
語り口の構造的な失敗が顕著に現れたのが、物
語としてのクライマックスになる、第25&26話での、
如月高校との地区大会準決勝編です。


確かに如月女子校野球部は、この年の春になって
新設されたばかりの硬球野球部で、部員は全員1
年生という、ハンデを背負っています。
けれど、彼女達が他校の男子部員達と戦う試合に
おいて、ルールそれ自体は、どちらにとっても完全
に平等です。
男子部員だろうと女子部員だろうと、ストライクを三
つ取られればアウトになるし、ファーストまでの距離
も同じ。そういう意味では、ルールは男女の差なく
適用される、平等なものです。
だから、男子のチームに勝てるかどうかは、性差
に関係なく、純粋に如月女子校側の、実力の問題
だけであっていいわけです。


にもかかわらず、この物語終盤の準決勝では、如
月女子校のエースである早川涼さんに、野球それ
自体とは何の関係のない、高杉宏樹君との恋愛問
題が与えられ、その結果ピッチングが精彩を欠いた
ものになる、という展開になります。
これがもし、強豪である如月高校の打線をどう封じ
るかという、野球それ自体の問題で悩むのならい
いんです。例えば、涼さんの魔球であるイナズマボ
ールなら強打者を打ち取れるのは間違いないにし
ても、9回ずっとそればかり投げ続けるのは無理だ
から、どうやって投球を組み立てていくかという戦術
の悩みとか。


でも、涼さんの個人的な、それが解決しようとしま
いと試合の結果それ自体には直結しないし、他の
部員にも関係ない問題で、ピッチングが乱れ試合
が不利になってしまうような状況は、物語の終盤
というこの時点では全くふさわしくないし、必要もな
いんですね。
これが物語上最後の試合なのだから、必要なのは、
如月女子校野球部のメンバーが、これまで積み重
ねてきた努力の結果を、試合の中で悔いなく披露
することだけでいい。後悔を残さない、全力のプレイ
を見せてくればいいし、エンターテインメント作品の
クライマックスとしても、それこそが語るべきことです。


なのに涼さんやいずみさん、お父さんが倒れた小
春さんに、全力を発揮出来ない個人的な、野球に
関係ない事情を与えてしまうことで、物語の勢いは
かなり失せてしまっています。
最大の問題は、その事情がキャラクターの内的な
ものであることで、勝つべき相手である当面の敵
の、如月高校側の存在感が全くなくなっていること
ですね。高杉君以外の野球部員は、みな名前もな
い、ただの人形のような選手としてのみ描かれてい
ます。
なので、それだけ強いチームを倒すという、チーム
対チームの、野球物語の醍醐味である団体勝負の
ドラマも無視されているんです。


では、どうしてこの終盤で、こんなに恋愛要素が重
視して描かれたかというと、ぶっちゃけ、涼さん達が
「女の子だから」だろうと思います。
男子部員が主人公だったら、恋愛問題が、ここまで
試合に影響を与えるように描かれることはないでし
ょう。
試合のルールにおいては、男女の性差がない状況
が用意されているのに、というか如月女子校の側か
ら、女性として特別扱いされない場に乗り込んでいる
のに、「女の子である」ことが今さら足を引っ張るよう
な作劇の展開は、物語とキャラの成長に対して間違っ
ていると思います。
「女の子だから」発生する様々な障害は、これまで散
々描かれてきたし、それらを乗り越えて、ついに試合
の場にのぞんでいる如月ナインなのだから、ここはも
う、男性も女性も関係ない、勝負論のドラマだけを描
けば十分だったと思います。


結果として、設定が求めていたような盛り上がりに届
かなかった、残念な作品というのが、あくまで個人的な、
「プリンセスナイン」に対する評価になります。
唯一の救いは、吉本ヒカルさんの、誠四郎君との唐突
だけどさっぱりと明るいキスシーンでしょうか。
あれがなければ、終盤はずっと淀んだ雰囲気のまま進
んでいったと思います。


2008年11月01日

北米オンラインストアでの、マンガ売り上げランキング(10月下旬編)


今日は頑張って、海外情報も。
恒例の北米(アメリカ・カナダ)オンラインストアにお
ける、マンガ作品の売り上げランキング10月下旬
編です。以下、各ストアのトップセラー・リストになり
ます。


short_g.gif

アメリカ

・アメリカAmazon

1.「Hellsing」第9巻
2.「NARUTO」第32巻
3.「鋼の錬金術師」第17巻
4.「Bat-Manga!: The Secret History of Batman
  in Japan」
5.「Warriors: Tigerstar and Sasha」第1巻
6.「桜蘭高校ホスト部」第11巻
7.「Making Comics: Storytelling Secrets
 of Comics, Manga and Graphic Novels」
8.コミック「涼宮ハルヒの憂鬱」第1巻(ツガノガク版)
9.「Let's Find Pokemon! Special Complete Edition」
10.「フルーツバスケット」第21巻


・Barnes & Noble

1.「遊戯王GX」第2巻
2.「フルーツバスケット」第21巻
3.「Warriors:Warrior's Return」
4.「NARUTO」第31巻
5.「NARUTO」第30巻
6.「ヴァンパイア騎士」第5巻
7.「NARUTO」第29巻
8.「フルーツバスケット」第20巻
9.「Warriors:Warrior's Refuge」
10.「Warriors:The Lost Warrior」


・Books-A-Million

1.「NARUTO」第31巻
2.「NARUTO」第30巻
3.「ロザリオとバンパイア」第3巻
4.「NARUTO」第29巻
5.「DEATH NOTE」第1巻
6.「ヴァンパイア騎士」第5巻
7.「Bleach」第24巻
8.「NARUTO」第28巻
9.「ロザリオとバンパイア」第2巻
10.「DEATH NOTE」第2巻


・Midtown Comics

1.「Ghostbusters Ghost Busted」
2.「Empowered」第4巻
3.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第1巻
4.「GANTZ」第2巻
5.「低俗霊デイドリーム」第2巻
6.「Hellsing」第9巻


・AnimeNation

1.「メガミマガジン」2008年10月号
2.「ブレスオブファイア オフィシャルコンプリート
  ワークス」 
3.「ベルセルク」第25巻
4.「砲神エグザクソン」第5巻
5.「砲神エグザクソン」第4巻


・Right Stuf

1.「Bleach」第26巻
2.「鋼の錬金術師」第18巻
3.「ヴァンパイア騎士」第6巻
4.「クレイモア」第14巻
5.「Black Lagoon」第4巻
6.「Black Lagoon」第5巻
7.「ロザリオとバンパイア」第5巻
8.「ロザリオとバンパイア」第6巻
9.「ふしぎ遊戯 玄武開伝」第8巻
10.「桜蘭高校ホスト部」第11巻


・Anime Castle

1.「Hellsing」第9巻
2.「Shojo Beat」2008年11月号
3.「Black Lagoon」第2巻
4.「ふしぎ遊戯 玄武開伝」第7巻
5.「桜蘭高校ホスト部」第11巻


カナダ

・Chapters-Indigo

1.「Manga Shakespeare:夏の夜の夢」
2.「ヴァンパイア騎士」第5巻
3.「ヴァンパイア騎士」第3巻
4.「NARUTO」第1〜27巻セット
5.「NARUTO」第31巻
6.「ヴァンパイア騎士」第2巻
7.「ヴァンパイア騎士」第4巻
8.「Bleach」第24巻
9.「Hellsing」第8巻
10.「高校デビュー」第5巻


・Bookmanager
(コミック&グラフィックノベル・ランキング)
――カナダ国内の、大手チェーンに属していない
独立書店向けの書籍データ・サイトで、調査対象
はコミック専門店や、大手チェーンを除く、400店
ほど。

1.「WATCHMAN」
2.「NARUTO」第31巻
3.「It's the Great Pumpkin, Charlie Brown」
4.「鋼の錬金術師」第17巻
5.「Garfield Spills the Beans」
6.「The Dresden Files: Welcome to the Jungle」
7.「ヴァンパイア騎士」第5巻
8.「Pokemon: Diamond and Pearl Adventure!」第2巻
9.「Bleach」第24巻
10.「The Dark Tower: The Long Road Home」


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ということです。
予約分も含めての今期の売れ筋は、

「Hellsing」第9巻
「NARUTO」第31&32巻
「鋼の錬金術師」第17巻
「桜蘭高校ホスト部」第11巻
「フルーツバスケット」第21巻
「ヴァンパイア騎士」第5&6巻
「ロザリオとバンパイア」

辺りでしょうか。


Amazonだけにランクインしている、コミック版
「涼宮ハルヒの憂鬱」第1巻(10月28日発売)は、
Manga BlogのBrigid Alversonさんによる、
Publishers Weekly10月21日付け記事、

"The Mainstreaming of Haruhi Suzumiya"

によると、初版の刷り冊数(売り上げ冊数ではありま
せん、念のため)は、7万5千冊とのことですね。
アメリカで一番売れているマンガである「NARUTO」
の、各巻ごとの平均売り上げ冊数が十数万冊くらい
の筈ですから、その半分強というのは、かなり思い
切った数字だろうと想像します。まだ発売されたば
かりですし、今後の各ランキングで、どれだけ伸び
てくるでしょうか。


原作小説の方は、2009年4月に、ペーパーバック版
(8.99ドル)とハードカバー版(14.99ドル)の、2つの
バージョンで発行予定です。
ペーパーバック版の初版刷り冊数は5万冊、ハードカ
バー版は1万冊の、合計で6万冊の予定ですね。
シリーズ9作で累計500万部(Wikipedia)という日本
での成績と比較しても、現時点では意味がないでしょ
うけど、北米でのライトノベル市場を大きく開拓するか
どうかの、重要な位置づけの作品になるのは間違い
ないと思います。




posted by mikikazu at 13:17 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「プリンセスナイン」第23&24話、見ました。


いよいよ佳境の「プリンセスナイン 如月女子高野
球部」(バンダイチャンネル作品紹介ページ)は、第
23話「美女と野獣の対決!」と第24話「Kiss…」を
見ました。


うーん、正直よくない展開です。
予想通りかなり駆け足の語り口でしたが、 如月女子
高野球部は、夏の甲子園大会を目指す地区予選の、
準決勝にまでたどり着きました。
そこまでの過程の描写に説得力があったかというと、
微妙なところなんですが、とにかく、甲子園まであと
2勝、なわけです。
それだけ重要な段階なのだから、如月ナインのみん
なには、野球の試合だけに集中して、全力で戦って
欲しいんですね。個人的な意見ですけど。


なのに作劇は、涼さんと高杉君、いずみさんの恋愛
模様の描写にまだ重きを置いていて、第24話では第
21話に続いて、また涼さんに、試合に集中出来ない
原因を与えています。そんなの、繰り返す必要はない
と思うんです。
甲子園を目指す女子校野球部のお話としてこの作品
を見た時に、地区予選大会を描いている現状は、ま
さに本筋にあたると思うのですが、キャラの恋愛話と
いうものは、その本筋から見た時には、やはり本質的
でないというか、正直邪魔なんですね。
せっかく作品世界内では初になる、女子硬球野球部
が頑張っているのだから、野球に集中出来ない理由
などを与えるのは、ドラマの進行に対して、妨げにしか
なっていないと感じます。


その原因として動かされているのが、本来なら、
「そんな個人的な理由でピッチングに集中出来ない
なんて、エースとしては失格だわ」とまず言いそうな
いずみさんである、というのがわかりません。
第24話の、高杉君とのキスを涼さんが目撃したのは
まあ偶然の結果としても、第21話のハンカチ作戦な
んかは、冷静に考えれば、自チームの、1人しかいな
いピッチャーの心を乱して、選手として何の得がある
のか、いずみさんならわかりそうなものです。
それだけ高杉君に対する想いが強いのだとしても、
では選手としてのいずみさんの立ち位置はどうなる、
という、以前にも述べたいずみさんというキャラの中
の2つの要素の分離が目立ってしまう結果になって
います。
その部分の葛藤をきちんと描いてくれていたなら、
とはあらためて強く思いました。


ともあれ一番思ったのは、第24話で、あんな表情で
自分を見つめるいずみさんを受け入れない高杉君は
最低、ということなんですけど(笑)。
というか、いずみさんからの高杉君への想い以上の
ものを、涼さんと高杉君との関係ドラマで描けたとは
まったく思っていないので、どうしたって個人的には、
いずみさん贔屓になってしまうわけです。
涼さんがいずみさん以上に、高杉君は自分にとって
大切な存在、という思い入れを示してくれるのなら
ともかく、今に至っても、なんだか煮え切らないとい
うか、自分の気持ちを認めるのに躊躇していた段階
ですから、まっすぐに気持ちを示すいずみさんの方を
応援したくなるのが、正直な心情です。一途な女の子
の気持ちは、どうしていつも届かないのでしょうか。
いずみさんの場合、高杉君のことを諦めて、野球だけ
に生きるにしても、その野球部自体が、自分の母親の、
かつて愛した男の娘が甲子園で投げるのを見たい
という、個人的なエゴだけで用意された舞台ですから、
いずみさんが割り切るにしても、色々難しいなあと思っ
てしまいます。



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