2008年11月30日

OTAKU USAパネル at ニューヨーク・アニメ・フェスティバル


まず先に小ネタを。
昨日も書いたように、北米では感謝祭明けで年末商戦が
盛んな(筈の)時期に入っているのですが、アニメーション
DVDでも、売れ筋のタイトルは、ここ数週いわゆるクリス
マス物が多くなっています。
BillboardのDVDセールスTop Kids Video部門の最新
週間チャート
のトップ5を見ても、

1.「Tinker Bell」
2.「Shrek The Halls」
3.「Barbie In A Christmas Carol」
4.「The Original Television Christmas Classics」
5.「A Charlie Brown Christmas」

と、「Christmas」の文字が目立ちますよね。
そんなランキングに、クリスマスとは特に関係ない作
品ですが、今週ランクインしていたのが、FUNimation
がリリースしている第12位の、「Dragon Ball Z:
Season Seven」(11月11日発売 第195〜219話
収録)だったりします。
「ドラゴンボールZ」の、一連のリマスターBOXセットシ
リーズは、このランキングでは初登場第1〜3位の常
連なのですが、今の時期はさすがに、他の定番売れ
筋に抑えられて、トップ10入りは無理でしたね。
とはいえ、いつもよりセールス数が下がっているわけ
ではないでしょうし、このジャンル全体の売上げが伸
びているのに合わせて、さらに売れているかもしれま
せん。
このホリデイシーズンでマンガの売上げはどうなる、
というのが昨日の話だったわけですが、アニメDVDの
方も気になりますね。


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さて本題。
ニューヨーク発のポッドキャストNinja Consultant
11月23日付けで、少々前のイベントですけど、去る
9月26〜28日にニューヨークのジェーコブ・ジャビッツ
・センターで開催されたニューヨーク・アニメ・フェステ
ィバル(NYAF 公式サイト)での、雑誌OTAKU USA
(公式サイト)のパネルの模様を公開しています。
編集長である、お馴染みパトリック・マシアスさんは
この時東京滞在中だそうで、パネルに出席したのは、
Ninja Consultantの出演者であり、OTAKU USA
にも寄稿しているErin Finneganさんと、広告部門
担当のJeff Knightさん。
とはいえ、エピソードの長さは17分間ほどで、録音状
況も良好とはいえず、さらにErinさんのPCが途中で
クラッシュしてしまったそうで、ちょっと聞き易いとはい
えない内容です。僕もよく聞き取れない部分がいくつ
かありました。


取上げられた話題としては、今は亡き競合誌ニュータ
イプUSAの広告をどれだけ引き継ぐのかとか、現在大
きなページを割いている「やおい」ジャンルの扱いはこ
れからも続けていくのかとか、Anime Insiderは競合
誌とは考えていないとか、色々ありましたが、ひとつ
興味深かったのは、一番売れた号が、やはり「NARUTO」
を表紙にした最初の号(2008年2月号)という話でした。
他の号よりも、25%増しの売上げだったとか。


バックナンバーの表紙を見てもらえばわかるんですけ
ど、かなりマニアックで濃い目の記事内容に反して、
OTAKU USAは「NARUTO」「Bleach」「ドラゴンボール
Z」「鋼の錬金術師」「DEATH NOTE」と、アメリカで売
れ筋のメジャー作品を多く表紙に採用していますよね。
Jeff Knightさんによれば、「そうすれば売れる」からだ
そうです。これはやはりビジネスなんだから、売れるだけ
売らなくてはいけない。だから内容のコアさは保つにし
ても、まずOTAKU USAを手に取ってもらう手段として、
そういうメジャー作品のインパクトは大きいし、実際
「NARUTO」を表紙にしたら売れるわけです。
まあ、「あ、悟空だ!」と、「ドラゴンボールZ」が表紙の
2008年6月号を手に取ったアメリカのティーンの子が、
邦画「県警対組織暴力」(75年 監督・深作欣二 北米
では「Cops vs. Thugs」)のレビュー記事なんかを読
んでどう思うかは、実に興味深いところですけど(笑)。


もうひとつは、OTAKU USAの編集方針についての話
ですね。これは、編集長であるマシアスさんの言葉をJeff
Knightさんが引用していたんですが、いわく、


「スタッフのみんなを雇って最初の号を出す前の段階
で、マシアス編集長が語っていたんだけど、彼の理想
というのは、ただ新しいクールな作品だけを取上げる
んじゃなくて、歴史をさかのぼって古い作品も掘り起こ
して、一緒に扱っていこうということだったんだ。
僕は『ウルトラマン』や『スピード・レーサー』、ゴジラ映
画なんかを見て育ったんだけど――ああ、これで僕の
歳がバレちゃうね――、そういう作品を、『ウルトラマン』
の存在すら知らない新しい世代に紹介するのは、とて
もクールだと思うんだ。僕達には、新しい作品のルーツ
がわかっているんだから。
新しい良い作品と、古い良い作品を合わせて、160ペ
ージの雑誌として組上げていこう、というのが、OTAKU
USAの編集理念なんだね」



――ということでした。
そういう方針は、実際の雑誌で成功していると思いま
すし、セールス的にも現在好調のようですから(約6万
部)、読み応えのある内容が今後も続きそうです。
ただ、日本から購読するとかなり高くなってしまうのが、
個人的には困りどころなんですけどね(笑)。


posted by mikikazu at 10:46 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月29日

書店チェーンの不調が、ホリデイシーズンの北米マンガ売上げに与える影響は


Publishers Weeklyの11月25日付け記事、

"Broccoli Books Folds; Publishers Struggle
in Tough Economy"


は、先日発表されたブロッコリー・インターナショ
ナルUSA
の解散(参考・アニメ!アニメ! 11月20
日付け記事
)を枕にして、厳しい景気状況下での、
北米マンガ市場の動向を見据えるものでした。
5人の正社員、その他多くのパートタイム従業員
やフリーランサー達が職を失うことになる、ブロッ
コリーUSAの今後については、出版が中止される
作品の行方なども含めて、公式ブログが質問に答
える形で、丁寧にフォローをしてくれています。
もう必要のないプロモーション用のグッズ(シールや
キーチェーンなど)は、全米各地の図書館に寄付を
始めたようですね。


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北米でも、いよいよ最大のかき入れ時であるホリデ
イシーズンに突入したようですが、記事が伝える、
マンガ出版社における最大の懸念は、マンガにとっ
て大きな売り場である、一般書店チェーンの不調に
なるようです。
というのもここのところ、北米の書店チェーンである
ボーダーズやバーンズ・アンド・ノーブルの経営危機
が大きく伝えられているからですね。
日本語の最新記事だと、

「ボーダーズ、8-10月期は赤字拡大」
「米バーンズ・アンド・ノーブルの8―10月期、
1800万ドルの赤字」

(共にNIKKEI NET)

というものがあって、厳しい状況のようです。
英語記事になりますが、ICv2の11月3日付け記事、

"Bookstores Feel the Pain
Graphic Novels Cut 30-60%"


でも、両チェーンが11〜12月期におけるグラフィッ
クノベルの仕入れを30〜60%カットする、という話も
出ているようです。
そういう中での売り場の見直しや在庫の削減によって、
マンガにも影響が出るのでは、ということですね。
Publishers Weeklyの記事としては、"cautious
optimism"(慎重な楽観論)という表現を用いて、そ
れほどの問題にはならないのでは、という各関係者
の予測を伝えています。
多少の影響はあるにしても、売れるものは売れるだ
ろうと、VIZ Mediaなんかは自信があるようです。
また、一般書店に流通を最初から頼っていない、記事
にも出ているSimon Jonesさんの成人向けマンガ専
門出版社Icarus Comicsなどにとっても、あまり関係
ない話ということです。
ただ、今年に入ってリストラ・経営再建があった、
TOKYOPOPやDigital Manga Publishingなどか
らの意見があれば、また違った論調になったかもしれ
ない、とは思いますけど、どうでしょう。
それに、仕入れする作品がより大手の売れ筋マンガに
かたよるようになり、中小出版社やマニアックな作家の
作品が置かれにくくなる、ということもさらに起きるだろ
うとは想像します。


アメリカ大統領選でも最大の争点であったアメリカの
経済不況については、日本からだと、一般消費者視
点からどう感じているのかは、個人的にはよくわかり
ません。
子供やマニアというものは、景気に関係なく、自分の
欲しい物を買うものだと言われれば、そうかもしれま
せんし……。
とりあえず各出版社は、このホリデイシーズンの結果
を戦々恐々として見守っている、という感じでしょうか。
まあVIZ Mediaにすれば、このホリデイシーズンは、
北米のマンガファンには出来るだけ他社マンガへの
出費を控えてもらって、年明けの2月から始まる「NARUTO」
の連続リリース(3ヵ月で11冊)の方でお金を使って欲しい、
というのが本音かな、とも思いますけど。


posted by mikikazu at 11:58 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月28日

プリキュアシリーズ次回作「フレッシュプリキュア!」発表について


まず先にですけど、昨日の記事について補足訂正が
あります。
紹介したコミック・アニメ「XDRAGOON」(公式サイト)
の作者であるFelipe Marcantonioさんから、直接
連絡をいただきました(ということは、ポルトガル語・英
語だけじゃなくて、日本語も解するわけですね、すごい
です)。
向こうのフォーラムなんかでも、「日本で紹介された!」
と喜んでくれているようです。
昨日の記事では、アニメ版のエピソードを「第1話」と
して紹介してしまったのですが、あれはあくまでパイ
ロット的な位置づけのエピソードである、とのことです。
本来は、あらためて1話9分ずつの全6話シリーズを
制作する予定だったそうですが、そちらの計画は休止
中で、現在はコミックの方を優先しているそうですね。
将来的には可能性があるかも、とのことですけど。
とりあえず、地球の裏側からありがとうございました、
Felipeさん。これでまたブラジルの方と、何らかの交流
につながれば、とも思います。


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さて本題。といっても手持ちのネタがあるわけじゃな
くて、とりあえずの雑文ですが。
ご存知の方も多いでしょうけど、プリキュアシリーズの
次回作である「フレッシュプリキュア!」のタイトルが、
正式に発表されましたね(東映サイト朝日放送サイト)。
タイトルロゴ以外に情報はありませんが、朝日放送の
サイトにだけ、「来春スタート」の言葉があります。


まあ、「5」の文字は消えましたし、「フレッシュ」という
ことですから、これが「5」シリーズの第三期になる可
能性はないんでしょうね。
子供達に大人気のキュアドリームとミルキィローズだ
けを残留させて、新メンバー加入とかいう方法もありま
すが。
個人的にはプリキュアのメンバーを減らして、もう少し
ドラマを増やして欲しいとは思います。やはり「GoGo!」
になってからは、ミルキィローズも含めて6人となり、変
身・戦闘シーンが長過ぎて、ドラマ部分がかなりおざな
りになっていたエピソードが多かったような気がします
から。「Splash☆Star」の失敗をふまえて、「ドラマをや
っても、オモチャが売れるわけではない」と言われれば、
それまでですけど……。
「GoGo!」で、前作であった筈のいろんなことが「なかっ
たこと」にされたのも、もう語る余裕がないと放棄された
部分があると思います。
「GoGo!」であれだけ期待していた、そして前期EDで展
開を匂わせていた、くるみ×かれんさんの関係のお話が
「なかったこと」にされたのは、本当に残念でしたから。
ただ「プリキュア」シリーズのように、マーチャンダイジング
展開ありきの作品の場合、玩具の売れ行きなどで、お話
の展開も変更を余儀なくされることもあるでしょうから、一
貫したシリーズ構成というのは、時に難しいのかもしれま
せんね。お金を出してくれるスポンサーさんも、作品を見る
子供達も、双方がハッピーになるのが理想的なんですけど。
お金を出す親御さん達は、どうあれ大変ですが(笑)。


ペースを上げなくてはならない「GoGo!」本編の方は、第
35話「ブンビー衝撃発言!」まで見ています。
みんなそれぞれの夢を追うのに忙しくなってきて、ナッツ
ハウスに全員が揃うことも少なくなってきたという描写は、
いささか唐突ではありますが、作品世界の中での確実な
時間の流れも感じさせてくれる、寂しいけれど必要なこと
だったと思います。
未来へと続く「夢」がテーマである一方で、未来へと進む
語り口の時間を止めてしまった「GoGo!」は、作品として
自己矛盾してしまっているわけですが、作品が終わりを迎
えるのに必要なことを、とりあえず作り手が理解してくれて
いてよかったです。


ブンビーさんの衝撃発言については……、その内容より
も、プリキュア達のリアクションが、なんていうか「ぬるく
て」、もったいなかったなあと思います。
もう少し演出に切れがあったら、ブンビーさんのボケ(意
図してたわけじゃないでしょうけど)も、上手く受けてあげ
られていたのに、という感じです。


2008年11月27日

ブラジル発ウェブコミック「XDRAGOON」プロモーションアニメ


ブラジル・サンパウロ在住のアニメ・マンガジャーナ
リストであるSandra Monteさんのブログ「Papo de
Budega」
が11月26日付けで伝えていたので知った
動画ネタを紹介しておきます。


今年7月から、Felipe Marcantonioさんという作家が
発表を始めている、オンライン・コミックの「XDRAGOON」
(公式サイト)という作品があって、毎週6〜8ページず
つアップデートしているのだそうですが、今回11月25
日に、そのアニメ版パイロット・エピソードが、YouTube
上で公開されています。
これはあくまでパイロットで、本来は別に1話9分ずつ
の全6話シリーズを制作する予定だったそうですが、
そちらの計画は休止中で、現在はコミックの方を優先
して制作しているそうです。将来的には可能性がある
かも、とのことですね。
制作には9ヵ月以上、つまりコミック版が始まる以前か
らの時間が費やされたそうですね。
台詞はポルトガル語ですが、英語字幕がついているの
で理解はそんなに難しくないと思います。コミック版も、
ポルトガル語版・英語版の双方で発表されています。


物語設定は……、主人公はRockyとAlfredという名前
のドラゴン。惑星Gan-Mahの皇帝であるKradの宇宙船
に侵入したところが見つかり、地球に逃げて、Renata
Oliveiraという地球人の女の子と一緒に暮らしている
が、そこにもKradからの刺客が送り込まれてきて……
みたいな? コミックの方をちゃんと読めばもっとわかる
と思いますが。
声優さんはプロの方で、ヒロインRenata役のTânia
Gaidarjiさんは、ポルトガル語版「ドラゴンボールZ」で
ブルマを演じているそうです。
アニメの演出それ自体は、タイミングとカットインとか、
今のキッズ・バトルアニメをよく研究していると思います。
ヒロインのRenataさんがちょっと昔風の雰囲気なのと、
不思議なマッチングになっていますね。
以下に動画を張ってみましたが、YouTubeのページ
高画質版を見てもらった方がいいかもしれません。




posted by mikikazu at 11:37 | TrackBack(0) | 海外情報(南米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月26日

映画「Yes!プリキュア5GoGo!お菓子の国のハッピーバースデイ♪」の興行成績の伸びは、どうして前売り券のセールスの伸びほどではないのか


フォローを続けている話題ですけど、映画「Yes!プリ
キュア5GoGo!お菓子の国のハッピーバースデイ♪」
(公式サイト)の、第3週週末興行成績(11月22〜23日)
のデータが出ています(ソース・Box Office Mojo-Japan
Box Office
)。


1週目・2週目と続けて3位だった順位は、さすがに今
週は落ちて第5位ですね。スクリーン数は1つ増えて、
151になっています。
成績の方は、前週からマイナス25.8%の、97万4717
ドル。1ドル=95.9951円換算で、約9356万8055円です。
1スクリーン数辺りの平均では、約61万9648円で、
1位の「レッド・クリフ Part1」の約57万5682円を上回
っています。
3週合わせての累計では、約4億7801万4220円に達
していますね。
昨年の前作、「鏡の国のミラクル大冒険!」の3週目の
成績は、その前週から32%落ちの約8714万4519円
で、累計だと約5億2793万1840円でしたから、ここま
での勢いだと、最終的にはちょっと前作(8億3千万円)
には届かないかもしれません。それでも十分に頑張っ
ている数字なのは間違いないですが。


ともあれ、おなじメンバーを続けてフィーチャーした、
「ふたりはプリキュアMax Heart」の劇場版2作目である、
「Max Heart 2 雪空のともだち」が、1作目(8億5千
万円)から、大きく数字を落としていた過去(5億7千万
円)を考えると、ほぼ前作並みという「お菓子の国のハッ
ピーバースデイ♪」の健闘は、「5」キャラの人気の強さを
示していると思います。
だから、子供達に「5」の記憶がまだ強く残っているだろ
う来年の春という時期に、次の映画である「プリキュア
オールスターズ」(公式サイト)を立て続けに公開しようと
いう東映の戦略は、的を射ているのかもしれませんね。
(それにしてもこのイラスト、みんな可愛いですけど、中
でもかれんさんのキュートさは殺人的ですね)


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で、どうやら前作並みに落ち着きそうだという「お菓子の
国のハッピーバースデイ♪」の成績が見えてくると思い出
してしまうのが、前売り券のセールスは、前作比で156%
だった、という話ですよね(アニメ!アニメ!10月31日付
け記事
)。
前売り券がそれだけ売れているのなら、最終的な興行成
績も、前作の5割増しで、10億円超えもあるんじゃないか
と夢見てしまっていたのが、僕のような素人なわけです。
でも実際には、前作並みということで、これはどういうこと
だと考えればいいんでしょうか。


前作「鏡の国のミラクル大冒険!」の前売り券セールス
の、さらに前作である「ふたりはプリキュアSplash☆Star
チクタク危機一髪」からの伸びは、245.7%とすごくて、
最終的な興行成績も、歴代最低だった「チクタク危機一髪」
(3億円)の約2.7倍と、前売り券のセールスの伸びと大体
比例していますよね。
なので、「お菓子の国のハッピーバースデイ♪」の興行成績
も、前売り券の伸びである156%くらいに伸びるのかなと
思っていたけれど、そうはなっていないわけです。


素人なりに思うに、これはやっぱり「チクタク危機一髪」
が、前売り券という期待値と、興行成績という実質結果の
両方で悪過ぎて、その分の「鏡の国のミラクル大冒険!」
へのジャンプアップが凄過ぎたのかなと。それともちろん、
前売り券の特典も良かったと思いますし。
「お菓子の国のハッピーバースデイ♪」の前売り券の伸び
については、それだけプリキュアのファンが増えたという
ことではなく、「鏡の国のミラクル大冒険!」と「5」シリー
ズ第2弾の「GoGo!」の人気をふまえて、親御さんの方が
安心して、先に前売り券を買っておく割合が増えた、とい
うことなのかなと想像します。どうせ行くと決まっているの
なら、割安な前売り券の方がいいですよね。
景気状況も去年よりは悪くなっているのですし、「子供を
連れていかなくてはならない。観るなら親子分、つまり2
人分のチケットを買わなくてはならない」という立場の親
御さんなら、自分の分のチケット代も含めて、少しでも安
くしたいでしょうから。
――という想像はどうでしょう?



2008年11月25日

最近北米版アニメDVDに英語吹替が収録されなくなってきた理由は―― Bandai Entertainmentの説明


アニメ・マンガ専門オンラインストアRight Stufが隔週
で配信しているポッドキャスト番組Anime Todayの
新エピソード第80回
(11月21日配信)の業界人ゲスト
は、Bandai Entertainment(公式サイト)の、

・Richard Kekahuna(プロデューサー)
・Brian Cutts(アシスタント・プロデューサー)
・Anthony Foronda(マーケティング・コーディネーター)
・Robert Napton(マーケティング・ディレクター)

といった方々で、お題は彼らが手がけている、Bandai
Entertaimentの新作「地球へ…」でした。
内容的には、いわゆる宣伝トーク以上のものではない
んですが、唯一口調がシビアになったのが、英語吹替
について語る時だったんですね。


北米版「地球へ…」は、4話ずつ収録の単巻、8話ず
つ収録の2枚組セットの、2つのフォーマットでリリース
されるのですが、そのどちらにも英語吹替トラックは収
録されず、英語字幕だけのバージョンとなっています。
同じBandaiからの新作では、「ロケットガール」なども
英語字幕のみですね。
なので、ファンからはRight Stufの方に、「どうして英
語吹替が収録されていないの?」という質問が多く寄
せられていたそうで、今回の機会で、当のBandaiの
人に直接訊いてみた、という経緯になります(18:08〜
23:29の辺り)。


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英語吹替トラックを制作しない理由として、まず挙げら
れたのが、「北米でのリリース時期を早くすること」と
いうことでした。
吹替制作の時間を省けば、それだけ北米でリリースす
る時期を早めることが出来ますよね。日米の発売時期
の時間差については、ファンからの大きな不満のひとつ
でもありましたから、そういう意味ではファンのニーズに
応えたわけです。


もう1つは、かなりぶっちゃけですけど、「吹替制作にま
で予算を使っていたら、もう利益を上げることが出来な
くなってきた」からだそうです。
それだけ、北米でのアニメDVD――少なくともBandai
の商品――については、売上げが落ちてきているという
ことでしょう。
Richard Kekahuna氏の言葉を、大体ですが聞き取り
訳してみると――、


「基本的にはもう、字幕のみでリリースするか、リリースし
ないか、ということになってきている。字幕のみと比較する
と、それぞれのエピソードのために英語吹替トラックを制作
する予算は、とても高くなってしまうんだ。
実際にDVDを購入してくれる人達の数について、我々が
ネット上で調査してみた結果によると、アニメをダウンロー
ドして見た人達のうち、その作品のDVDを購入してくれる
割合は、1%以下だったんだ。ほとんどの人は、タダで見
るだけか、(ずっと安い)海賊版で済ませてしまうんだね」
「英語吹替を制作しないという判断は、別に我々が英語吹
替を嫌っているから、というわけじゃない。個人的には楽し
んでいるし、字幕も吹替も好きだしね。多くの場合は純粋
に、経済的な理由に基づいている。字幕だけか、それとも
リリースしないか。英語吹替版を制作して、誰も買ってくれ
なかったら、本気で会社が潰れかねないしね」



という感じですか。
かつては北米でも、英語吹替のファンはそれなりの数い
た筈ですが(そうでないと、アニメコンベンションであれだ
け英語版声優さん達がセレブ扱いされませんよね)、今は
もう、市場を支えるだけの数はいないのかもしれません。
逆に、さらに英語吹替ファンには厳しい時代になっていく
ようです。
Bandai Entertainmentの作品の英語吹替は、悪い評
判ではないものが多かったと思うのですが……。
ただし北米版「地球へ…」には、日本版にはない独自の
特典として、カナダ・バンクーバーで収録した、原作者で
ある竹宮恵子さんへのインタビュー映像なども収録され
ているそうで、商品価値を高めるための、出来る範囲で
の努力をしているようですね。


北米版「地球へ…」トレーラー



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2008年11月24日

JAM Projectプレス記者会見 at Otakon(メリーランド州ボルチモア 2008年8月)


2008年8月8〜10日にかけて開催された、アメリ
カ東海岸最大のアニメコンベンションOtakon(公式
サイト
)に、日本のアニメソング・グループの雄JAM
Project(公式サイト)が参加して話題を集めたのは、
記憶に新しいですよね。
そのJAM Projectによる、アメリカのプレス向け記者
会見の模様が、参加していたMike Dentさんのポッド
キャストR5 Centralにおいて、11月22日付けで公開
されています。
とはいえR5 Centralのページからよりは、Anime World
Order
のページから、MP3ファイルを直接ダウンロード
した方が(Click Here to Downloadを右クリック→対
象をファイルに保存)、確実に聴けるでしょう。


JAMはOtakonで、他にも記者会見を行っていますが、
これは限られたプレス向けということで、かなり濃い内
容になっている、と思います。
ポッドキャストの内容は、その会見におけるJAM側か
らの発言を全て収録した、1時間を越える充実したも
のですね。
もちろんJAMのメンバーのみなさんは日本語で答えて
くれていて、その部分は英語のリスニングに自信のな
い方でも理解出来ると思うのですが、プレス側からの
英語の質問の日本語訳が、このポッドキャストではか
なり編集によってカットされていて、わかりにくくなって
いると思います。
なので以下に、記者会見でされた全質問のリストをタ
イムコードと共に掲載しておきます。お役立てください。


個人的に一番受けたのは、やはり「装鬼兵MDガイス
ト」についての話題でしたね。質問したのは、この人し
かいないという感じの、Anime World OrderのDaryl
さんでしたし。
JAMのメンバーは、主題歌を歌っていた影山ヒロノブ
さん以外、誰も作品のことは知らないみたいなのに、
アメリカ側のプレスはみんな知っていてバカ受け、とい
う違いが面白かったです。
でも、20年以上前のOVA作品なのに、まだちゃんと歌
を憶えている影山さんもスゴイですね。


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・質問リスト

1.「JAM Projectはどんなグループなのか。その活動目的は?」
  (03:07〜)

2.「歌ってみたかったが、関われなかった作品はあるか?」
  (06:21〜)

3.「優れたアニメソングを作るために、心がけていることは?」
  (09:00〜)

4.「アメリカのファンについてどう思ったか?」
  (11:20〜)

5.「JAM Projectと、ソロの時で作業の進め方に違いはあるか?」
  (13:44〜)

6.「(影山さんに)JAMにおいては、歌うことと、曲を書くことのどちら
  がより好きか?」
  (21:27〜)

7.「アニメソングに限らない、日本の音楽の世界的な人気の広
  がりについてどう思うか?」
  (23:35〜)

8.「共作したいアーティストは?」
  (26:20〜)

9.「今後はオリジナル曲が増えていくのか?」
  (29:40〜)

10.「アメリカ滞在での印象・面白かった経験は?」
  (30:32〜)

11.「影響を受けた英米のアーティスト・バンドは?」
  (36:50〜)

12.「水木一郎氏が発言していたように、アニメソングは1つ
  の独立したジャンルであるべきか?」
  (39:51〜)

13.「『らき☆すた』の主題歌『もってけ!セーラーふく』のカバ
  ーバージョンである『JAMがもってった!セーラーふく』は、
  どうして手がけることになったのか?」
  (41:45〜)

14.「(影山さんに)特撮作品『牙狼』に魔導輪ザルバの声優
  として参加したのには、どんな経緯が?」
  (43:47〜)

15.「海外でプレイする場合、アニメコンベンションのような
  イベントの中に組み込まれるのと、独立した公演として
  行うのとでは、どちらがいいか?」
  (46:16〜)

16.「(影山さんに)主題歌を歌っていた『装鬼兵MDガイスト』
  についてコメントを」
  (50:17〜)

17.「日本でアニメ音楽がとても人気のある理由は? それは
  やはり水木一郎氏のおかげ?」
  (53:16〜)

18.「(影山さんに)一番思い入れのある特撮ソングは?」
  (56:47〜)

19.「JAM Projectのメンバーがアニメになったら、どんな風
  になる?」
  (57:42〜)

20.「それぞれのメンバーの、お気に入りアニメ作品は?」
  (59:17〜)

21.「プレイしてみたい夢の場所、国、都市は?」
  (1:03:16〜)

22.「(遠藤正明さんに)カバー・アルバム『ENSON 〜COVER
  SONGS COLLECTION Vol.1〜』で、唯一アメリカの楽曲
  である『パワーレンジャー』の主題歌『GO GO POWER
  RANGERS』を歌った理由は?」
  (1:05:58〜)


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2008年11月23日

「仮面ライダー龍騎」の英語版「Kamen Rider Dragon Knight」で変更された、ライダー12人の名前


「仮面ライダー龍騎」の海外向けリメイクである、
「Kamen Rider Dragon Knight」(公式サイト)の、
アメリカでの正式な放送スケジュールが発表され
ています。
ICv2の11月21日付け記事

"'Kamen Rider' Debuts on January 3rd"

などによると、まず今年12月13日土曜日の午前9
時半から、special sneak preview、つまり第1話
の特別先行放送を行い、追って2009年の1月3日か
ら、あらためて放送を開始する、と伝えられています。
放送局はCWテレビジョンネットワークで、土曜午前
の子供向け枠The CW4Kids内での放送ですね。
アメリカ・バンダイによる本格的な商品展開は、2009
年春からの予定になっています。


この、新番組の第1話だけを先行放送し、また少し後
にあらためてまた第1話から放送するというスケジュ
ールは、アメリカのテレビ放送ではよく見られるもの
だと思います。確か、FOXでの「シャーマンキング」も
そうでしたね。
子供達の間で知名度が低い、馴染みにくそうな作品の
場合、第1話の先行放送によって、本放送までの、口
コミでの評判の広がりを期待しているのだと思います。
「Kamen Rider Dragon Knight」の場合、「Power
Rangers」とはまた違う感じの特撮ヒーロー物語でし
ょうから、こういう手順は効果があると思います。


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この「Kamen Rider Dragon Knight」の元になった
「仮面ライダー龍騎」は、13人の仮面ライダーが最後の
1人になるまで戦いを繰り広げるというお話で、個性ある
ライダーがたくさん登場したわけですが、「Dragon Knight」
でもやはり、そのライダー達の名前は、物語内容の改変
と合わせて、変更されているようです。
「Henshin Justice Unlimited」11月18日付け記事
伝えているカード画像による記述を信じるなら(via JBox.
com
)、変更されたライダー名は、


龍騎  → Dragon Knight
ナイト → Wing Knight
ゾルダ → Torque(トルク)
シザーズ→ Incisor(ここでは「切る者」的な意?)
ライア → Sting(「刺す」の意)
ガイ  → Thrust(「押す」の意)
タイガ → Axe(「斧」)
王蛇  → Strike(「打つ」「攻撃する」)
インペラー→ Spear(「槍」で突く)
ベルデ → Camo(おそらく「Camouflage カモフラージュ」
      ――偽装から)
オーディン →Wrath(「激怒」「憤怒」)
ファム → Siren(ギリシャ神話の海の精セイレン)


という風になっていますね。なんだか、「シスタープリン
セス」の英語版の時も、同じような紹介をした記憶があ
りますが(笑)。
あ、もうひとつ写真があるXaviaxというキャラは、敵ボス
であるXaviax将軍ということです。
全40話ということですし、劇場版「EPISODE FINAL」
のみのライダーであるファムが出ていたりして、内容的
にはかなり違うものになっていそうですね。


「Kamen Rider Dragon Knight」トレーラー


Online Videos by Veoh.com

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2008年11月22日

「Yes!プリキュア5GoGo!」第31〜33話、見ました。


というわけでこれ以上視聴を溜めていると、現実的
差し障りが出てくる感じにもなってきたので、消化モ
ードに入ることにした「Yes!プリキュア5GoGo!」
(公式サイト)は、第31話「ミルキィローズ新たなる力
!」から、第33話「ハッスルうららとカレー屋さん」ま
で見てみました。


あは、確かにこの辺の「なかったこと」攻勢は辛いと
いうか困りものですよね。いよいよ続編だけどパラレ
ルって感じになってきました。
まず、第一期で描かれた関係を考えれば、第31話で、
悩んでいる様子のナッツに、こまちさんが個人的サポ
ートしようとしないのは不自然ですよね。
まあ、本編で描かれない内に「終わった」のかもしれな
いですし、「なかったこと」にしてくれた方が、こま×かれ
派な人達には都合がいいですけど。


第33話でも、「クラスで孤立している」設定の筈だった
うららさんに、普通に仲の良いクラスメートがいたりする
わけです。
いること自体は、別に構わないし、喜ぶべきことだとは
思います。彼女が入学してから、それなりの時間が経っ
てはいる筈ですし、教室ではずっと孤独じゃ可哀想です。
ただ、一度「クラスで孤立している」という不幸な設定を
与えたからには、それを解除してあげるというか、プリキ
ュアじゃない普通の友達を作る過程を用意してあげるの
が、キャラに対する誠意だろうと考えます。
作り手の思惑一つで、キャラは幸福な立場にも不幸な
立場にも置かれてしまうわけですが、だからこそ、作品
の中でのキャラの人生に対しての、筋の通しようや責任
というものは、一貫すべきだと思います。


short_g.gif


ああけれども。
この「GoGo!」になってからの「なかったこと」の連発は、
あるいは壮大なネタ振りなのかもしれません。
きっと終盤の展開は――。


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秋元こまちは、ナッツへの想いを綴った、過去の自分の
文章を発見し、愕然とする。どうしてこんな大事なことを
忘れてしまっていたんだろう――。
確かめようとしても、ナッツの側にその記憶はまるでない。
いったい何が真実なのか。独自に調査を開始したこまち
は、自分だけでなく、プリキュアや周りの人間達からも、
お互いの絆や想いについての記憶が、徐々に「なかった
こと」にされてしまっていることに気づく。
やがてこまちは、ある驚くべき結論にたどり着いた。
「この世界は、何者かの手によって、少しずつ『なかった
こと』へと改変されている――!」
こまちは1人奔走するが、お互いへの想いを「なかった
こと」にされた人々からは生への希望が失われ、世界の
侵食と破滅が確実に進行しつつあった。
プリキュア達からも、自分達がプリキュアであった記憶す
ら、消し去られていく。もう誰も、放課後にナッツハウスへ
集おうとはしない。
ついには、かれんにまでも、自分と親友であったというこ
とすら「なかったこと」にされてしまった時、こまちは絶望に
挫けそうになるが、唯一真実を知り、まだプリキュアでい
られるという義務感だけが、彼女の理性をかろうじて支え
ていた。


そして迎えた最終決戦。
こまち――キュアミントはたった1人で、最後の、そして真
のプリキュアとしての戦いに挑む。

・次回予告
キュアミント
「絶対に取り戻してみせる! この世界も、私達の想いも!
『なかったこと』になんかさせないわ!」


「真実の扉の向こう側にハッピーエンドが待っているなんて、
誰が約束してくれたのかしら?」

ナレーション
「次回、『Yes!プリキュア5GoGo!』最終話、
『Do You Remember?』」

かれん
「さようなら、秋元さん――」


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最後のかれんさんの台詞は、もう自分のことを親友だっ
たとおぼえていないかれんさんに、こまちさんが最終決
戦前に、ただ会いに来た時の台詞ということで。
ともあれ長々と妄想すみませんでした。
これくらいやってくれたら、作品的にはすごいんですけ
ど、まあ日曜朝じゃ無理ですよね(笑)。女子幼児のトラ
ウマ確実です。


2008年11月21日

北米オンラインストアでの、アニメDVD売り上げ・予約ランキング(11月中旬編)


まず先に。
11月15日付け記事で紹介した、実写版「聖闘士星矢」
のキャスト情報というかネタなんですが、その後、ソー
スとされていたポルトガル語版Wikipediaの記事の内
容自体が削除されてしまったので、やはり完全なガセと
判断していいと思います。
IMDbの方は、まだそのままですが……。


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ともあれ本題というわけで、うかうかしているうちに
いつもの上旬じゃなくて中旬の時期になっちゃいまし
たが、恒例の、北米の各オンラインストアにおける、
アニメDVDの売り上げ・予約ランキング11月中旬編
になります。
そろそろ、ホリデイ・シーズンに向けての大きなバー
ゲンが、いろんなお店で始まっている頃でしょうか。


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アニメ専門ストア

AnimeNation
11月10日〜16日(予約含む売り上げランキング)

1.「ゼロの使い魔 DVD Box Set」
2.「ウィッチブレイド DVD Box Set」
3.「ああっ女神さまっ それぞれの翼 DVD Box Set」
4.「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.11」特別版
5.「ゴーストハント DVD Set Season 1 Part 2」
 (第14〜26話)


Right Stuf International
先週のTOP10ランキング(予約含む)

1.「シュヴァリエ 〜Le Chevalier D'Éon〜」第6巻
2.「シュヴァリエ 〜Le Chevalier D'Éon〜」第4巻
3.「シュヴァリエ 〜Le Chevalier D'Éon〜」第5巻
4.「シュヴァリエ 〜Le Chevalier D'Éon〜」第3巻
5.「舞-HiME」第7巻特別版BOX付き
6.「舞-HiME」第2巻
7.「舞-HiME」第3巻
8.「舞-HiME」第5巻
9.「舞-HiME」第4巻
10.「舞-HiME」第6巻


The Anime Corner Store

1.「ゼロの使い魔 DVD Box Set」
2.「らき☆すた」第4巻
3.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE シーズン2」第9巻
4.「犬夜叉 Season 6 Part #1 DVD Box」
5.「Strawberry Panic」第5巻
6.「ゴーストハント DVD Set Season 1 Part 2」
 (第14〜26話)


Anime Castle
(予約含む)

1.「ひぐらしのなく頃に」第5巻
2.「Bleach」第13巻
3.「ドラゴンボールZ Season 7 Uncut DVD Set」
4.「ゼロの使い魔 DVD Box Set」
5.「Strawberry Panic」第5巻


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一般DVDストアのANIMEコーナー


DVD Planet

最近2週間での、DVD売り上げ全体でのTOP25に、
今期は珍しくアニメ作品のランクインはなし。


DVD Empire
(予約含む)

1.「ドラゴンボールZ Season 7 Uncut DVD Set」
2.「時をかける少女」
3.「天元突破グレンラガン」第2巻
4.「Bleach」第13巻
5.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE シーズン2」第9巻
6. 劇場版「NARUTO 大興奮!みかづき島のアニマル
  騒動だってばよ」
7.「ウィッチブレイド DVD Box Set」
8.「天元突破グレンラガン」第3巻
9.「もののけ姫」
10.「クライングフリーマン」第3巻


Video Universe

1.「ドラゴンボールZ Season 7 Uncut DVD Set」
2.「ドラゴンボールZ Season 1 Uncut DVD Set」
3.「Black Lagoon:The Second Barrage」第3巻
4.「強殖装甲ガイバー Complete Collection」
5.「ドラゴンボールZ Season 6 Uncut DVD Set」
6.「デビルメイクライ」第3巻
7.「ゼロの使い魔 DVD Box Set」
8.劇場版「NARUTO 大興奮!みかづき島のアニマル
  騒動だってばよ」
9.「ドラゴンボールZ Season 2 Uncut DVD Set」
10.「ドラゴンボールZ Season 5 Uncut DVD Set」


Wal-mart
(日本アニメのみ)

1.「ドラゴンボールZ Season 7 Uncut DVD Set」
2.「爆丸バトルブローラーズ」第1巻
3.「ドラゴンボールZ Season 6 Uncut DVD Set」
4.「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.10」
5.「ドラゴンボールZ Season 2 Uncut DVD Set」
6.「Bleach Season 2 Uncut Box Set」
7.「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.9」
8.「Bleach Season 1 Uncut Box Set」
9.「ドラゴンボールZ Season 5 Uncut DVD Set」
10.「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.8」


Buy.com

1.「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.10」
2.「ドラゴンボールZ Season 7 Uncut DVD Set」
3.「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.9」
4.劇場版「NARUTO 大興奮!みかづき島のアニマル
  騒動だってばよ」
5.「幽遊白書 Season 3 Box Set」
6.「Ergo Proxy Box Set」
7.劇場版「Bleach MEMORIES OF NOBODY」
8.「スクールランブル 二学期 Part 2」
9.「ゴーストハント DVD Set Season 1 Part 2」
10.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE Season 1 Box set」


short_g.gif


という感じになります。
BOXセットで好調なのは、

「ドラゴンボールZ Season 7 Uncut DVD Set」
「ゼロの使い魔 DVD Box Set」
「ゴーストハント DVD Set Season 1 Part 2」
「NARUTO Uncut DVD Box Set VOL.10」

辺りに見えますね。
北米市場全体で売れているアニメというと、今回の
Wal-martのランキングが示しているラインナップが、
そのメインになると思います。
「ゼロの使い魔」なんかは、マニア向け専門店でこそ
1位になっていますけど、そこでの実際の売上げセッ
ト数は、一般店での1位よりずっと少ないでしょうし。


Right Stufは、また変なランキングになっていますが、
これは在庫一掃セールのおかげですね。
「シュヴァリエ」は1枚5ドル、「舞-HiME」にいたっては
通常版が3ドル、BOX付きの特別版が6ドルで叩き売
られていました。「舞-HiME」の方は、速攻で売り切れ
たようですね。
「幻魔大戦 -神話前夜の章-」なんて、1ドルですけど。

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2008年11月20日

映画「Yes!プリキュア5GoGo!お菓子の国のハッピーバースデイ♪」の、第二週週末成績


第一週データに引き続いて、映画「Yes!プリキュア
5GoGo!お菓子の国のハッピーバースデイ♪」(公式
サイト
)の、第二週週末成績(11月15〜16日)につい
て、ですね。


映画情報サイトBox Office Mojo掲載の、日本国内
での週末興行成績データによれば、「お菓子の国の
ハッピーバースデイ♪」は、先週に引き続き第3位で、
その興行収入は131万4117ドル。1ドル=97.133円
換算で、約1億2764万4120円。前週から18.4%の
マイナスになります。スクリーン数は変わらぬ150で、
1スクリーン数での平均は、7208ドル(約70万134円)
です。健闘といっていい数字でしょう。
トータルでの成績は347万186ドル=約3億3706万
9570円に届いていますね。


これを昨年度の「鏡の国のミラクル大冒険!」と比較
してみると、その二週目の成績は118万3611ドル。
当時の1ドル=111.127円換算で、1億3153万1130
円になりますから、今年の「お菓子の国のハッピーバ
ースデイ♪」は、去年とほぼ変わらない勢いですね。
トータルでも、330万6717ドル(約3億6746万5540円)
と同じくらいですから、このままなら、最終的な興行成
績も、「鏡の国」と同じ、8億3000万円程度に落ち着く
のではないでしょうか。
劇場版「プリキュア」シリーズの最高成績である、1作目
「ふたりはプリキュア Max Heart」の8億5000万円に
届く・追い越すかというと、微妙なところでしょう。


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ネガティブな視点からの言い方になりますが、この作
品、DVDは売れそうな気がします。
僕がこの作品を劇場で見た時の、物語内容以外での
最大の感想というと、「上映される画質が悪い」だった
りしましたから。
併映短編の「ちょ〜短編プリキュアオールスターズ」の
時はそうでもなかったんですが、本編の「お菓子の国」
が始まると、あからさまに画質が落ちて驚きました。
色が淡過ぎで、輪郭もシャープじゃないというか、ひと
言でいうと「くっきりしていない」感じで、正直、テレビ放
送よりも、悪い映像状態だったと思います。


僕が見た梅田ブルクは、DLPシステムを導入している
ので、既にテレビ放送がハイビジョン化している、この
作品もDLP上映してくれるのかと期待していたら、残念
ながらフィルム上映でした。全国で他にこの作品をDLP
上映していたところがあるのかはわかりませんけど。
劇場差もあるかもしれませんが、この作品、プリキュア
達の変身シーンや必殺技シーンは、テレビ本編のもの
をそのまま流用しているので、ことさらにテレビとの画質
の差が目立ってしまったんですね。
わざわざ劇場までお金を払って観に行く理由のひとつに
は、「劇場の大画面で、綺麗なプリキュアの映像を堪能
したい」というものがあったんですが、それがテレビより
劣る画質では、「これはない」という話になるわけです。
あれでは作品が可哀相でした。


で、そういうことを気にするのは、「大きなお友達」だけ
だろうと思うので、結果的に、「やはりちゃんとした綺麗
な画質で劇場版プリキュアを見たい」と考える人たちの、
DVD購買意欲を煽るんじゃないかな、とも思いました。
それを狙って、あえて上映用プリントの質を下げている
のかもしれませんし、単に梅田ブルクに回ってきたプリン
トの質が悪かった、上映技師・機械の調子がよくなかっ
た、ということかもしれません。
ともあれ僕個人としても、画質という面では、残念な体験
だったというのが、本当のところです。またぞろ舞台挨拶
などの特典はつくでしょうから、DVD版の方も見るとは思
いますけど。


2008年11月19日

フランスでの日本マンガ売り上げランキング(2008年10月期)


まず先に少し。
紹介するのは久々ですけど、今日付けの日刊英字紙
The Japan Timesの紙面(P3)に、マンガ・オタク関
連の記事が2つ掲載されていました。
1つ目は、

"Tezuka ― keeper of 'manga' flame"

と題したもので、来年2月に小学館クリエイティブから
47年ぶりに復刻出版される、手塚治虫氏の単行本デ
ビュー作「新宝島」オリジナル版についての記事です。
日本のストーリー漫画のルーツとしての、作品紹介と
いったところですね。
関連・読売新聞10月28日付け記事
「手塚治虫 『新宝島』復刻へ」

もう1つは、

"Muscle cars giving 'otaku' new platforms to
flex their fetishes"


というBloomberg発の記事で、写真を見ればわかる
通り、いわゆる「痛車」を紹介したものです。
Japan Timesは以前にも痛車についての記事を掲載
したことがあって、その時は確かアニメ「魔法少女リリカ
ルなのはA's」の高町なのはさんだったと思うのですが、
今回はゲーム「タユタマ」の泉戸ましろさんですね。
痛車はコスプレやメイド喫茶と同じように、ビジュアルと
して分かりやすく伝えやすいので、こういう風に海外向け
のメディアでは美味しい素材のようです。


short_g.gif


さて今日の本題。
恒例ですがBDZOOM.comによる、フランスでのマンガ
売り上げ月間ランキングの、2008年10月分が公開掲載
されています。

"ZOOM SUR LES MEILLEURES VENTES DE MANGAS
– Novembre 2008"


まずは、トップ15のランキングを引用してみます。
数字は累計の刷り出し冊数です。


1.「DEATH NOTE」第12巻
2.「NARUTO」第38巻
3.「NANA」第19巻(6万5000冊)
4.「魔法先生ネギま!」第15巻
5.「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」第3巻(4万冊)
6.「Übel Blatt」第7巻(2万冊)
7.「666〜サタン〜」第18巻
8.「Dofus」第9巻(3万冊)
9.「xxxHolic」第12巻
10.「FAIRY TAIL」第1巻
11.「FAIRY TAIL」第2巻
12.「鋼の錬金術師」第18巻
13.「NARUTO」第37巻
14.「Bleach」第29巻
15.「ONE PIECE」第45巻


というわけで、本編最終巻となる「DEATH NOTE」の第
12巻が、先月トップだった「NARUTO」第38巻に代わり、
見事第1位を獲得しています。
それとやはり、「聖闘士星矢 LOST CANVAS 冥王神話」
第3巻の強さも目立ちます。
先月は上位だった、「ONE PIECE」第45巻は、「FAIRY
TAIL」第1&2巻に抜かれてしまいましたね。やはりシリ
ーズの最初からの方が、作品に入り込みやすいというこ
とでしょうか。人気が持続するかどうかは、また別の問題
ですけれど。


あと記事では、フランス国内での総売上げ冊数的な話
として、

「ドラゴンボール」……1700万冊(フランスで最も売れた
           少年マンガ)
「ONE PIECE」……360万冊
「Bleach」……130万冊
「NANA」……100万冊
「ラブ★コン」……10万冊

といった数字も出されているようです。


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では続いて、Edistatによる、フランス国内での書籍全体
売り上げ週間ランキングの最新分(11月03〜09日)
から、
日本マンガを抜き出してみると、


12位 「FAIRY TAIL」第3巻
52位 「D.gray-man」第13巻
61位 「NARUTO」第38巻
117位 「エア・ギア」第12巻
118位 「DEATH NOTE」第12巻
135位 「NANA」第19巻
181位 「ロザリオとバンパイア season II」第2巻


という結果で、「FAIRY TAIL」の新刊である第3巻が、
引き続き好調のようですね。僕は未読の作品ですが、
特にフランス受けする内容があるんでしょか。


それと、こういう全体のランキングには入ってきていま
せんが、出版社Tonkamで10月期に最も売れたのは、
「ToLOVEる」第1巻、という記載もありますね。


short_g.gif


フランスといえば、

さて、フランスのマンガ事情なのですが、「神の雫」が
フランスで人気と聞きましたが、ランキングに入ってい
ないようです。青年マンガはまだフランスでは根付いて
いないということでしょうか?


というコメントをいただきました。
「神の雫」は、フランスではGlenatから「Les Gouttes de
Dieu」のタイトルで出版されていて、12月3日には最新の
第5巻
が発売予定です。
フランスで受けているということでは、アングレーム国際
コミック(バンドデシネ)フェスティバル最優秀コミック賞の
2009年公式セレクションに選ばれていますし(参考・アニ
メ!アニメ! 11月1日付け記事
)、売上げということでも、
ニューヨーク・タイムズの10月21日付け記事、

"A Comic Book and a Bottle of Wine"

で、「フランスでのフランス語版の出版は4月から始まっ
ており、好調な売上げによって、続く4巻の出版も立て続
けになされた」という解説がありますね。


確かに、売上げランキング上位には、少年向けの作品
ばかりが顔を見せていますが、それ以外のジャンルの
作品も、作品評価という意味では受け入れられている
と思います。
詳しくは、JETRO(日本貿易振興機構)のレポート

「欧州におけるコンテンツ市場の実態」

や、アニメ!アニメ!さんのレポート

「フランス マンガ事情 2008年パリ編」
「パリのアニメ・マンガ マニアショップ事情」

などもご参考ください。

posted by mikikazu at 12:08 | TrackBack(0) | 海外情報(フランス) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月18日

北米オンラインストアでの、マンガ売り上げランキング(11月上旬編)


どんな作品かは全然知りませんが、エリカ・フリード
マンさんのコメント
は良いコメントです。


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というわけで恒例の、北米(アメリカ・カナダ)オンライ
ンストアにおける、マンガ作品の売り上げランキング
11月上旬編です。
以下、各ストアのトップセラー・リストになります。


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アメリカ

・アメリカAmazon

1.「Let's Find Pokemon! Special Complete Edition」
2.「Warriors: Tigerstar and Sasha」第1巻
3.「フルーツバスケット」第21巻
4.「爆丸バトルブローラーズ:The Battle Begins」
5.「Bleach SOULs.オフィシャル・キャラクター・ブック」
6.「NARUTO」第32巻
7.「Warriors: The Rise of Scourge」
8.「DEATH NOTE Box Set(1〜13巻)」
9.「Hellsing」第9巻
10.「アラクレ」第5巻


・Barnes & Noble

1.「フルーツバスケット」第21巻
2.「NARUTO」第32巻
3.「Warriors:Warrior's Return」
4.「NARUTO」第31巻
5.「遊戯王GX」第2巻
6.「NARUTO」第30巻
7.「ヴァンパイア騎士」第5巻
8.「Warriors:Warrior's Refuge」
9.「フルーツバスケット」第20巻
10.「Warriors:The Lost Warrior」


・Books-A-Million

1.「NARUTO」第31巻
2.「NARUTO」第30巻
3.「ロザリオとバンパイア」第3巻
4.「NARUTO」第29巻
5.「DEATH NOTE」第1巻
6.「ヴァンパイア騎士」第5巻
7.「NARUTO」第28巻
8.「ロザリオとバンパイア」第1巻
9.「Bleach」第24巻
10.「DEATH NOTE」第2巻
11.「ロザリオとバンパイア」第2巻


・Midtown Comics

1.「Empowered」第4巻
2.「SHONEN JUMP」2008年12月号
3.「Ghostbusters Ghost Busted」
4.「NARUTO」第32巻
5.「Batman Death Mask」
6.「低俗霊デイドリーム」第2巻
7.「ゼルダの伝説 時のオカリナ」第1巻
8.「特公」第2巻


・AnimeNation

1.「メガミマガジン」2008年10月号
2.「魔法先生ネギま!」第20巻
3.「魔法先生ネギま!」第19巻
4.「メガミマガジン」2008年11月号
5.「Bleach」第25巻


・Right Stuf

1.「ブラック・ジャック」第3巻
2.「ブラック・ジャック」第4巻
3.「ブラック・ジャック」第2巻
4.「ブラック・ジャック」第1巻
5.「フルーツバスケット」第21巻
6.「かりん」第11巻
7.「どろろ」第3巻
8.「ブッダ」第4巻
9.「どろろ」第2巻
10.「どろろ」第1巻


・Anime Castle

1.「NARUTO」第32巻
2.「スキップ・ビート!」
3.「新世紀エヴァンゲリオン」第11巻
4.「ハヤテのごとく!」第9巻
5.「フルーツバスケット」第21巻


カナダ

・Chapters-Indigo

1.「ヴァンパイア騎士」第5巻
2.「Bleach」第24巻
3.「NARUTO」第31巻
4.「Manga Shakespeare:夏の夜の夢」
5.「Bleach」第23巻
6.「NARUTO」第1〜27巻セット
7.「ヴァンパイア騎士」第3巻
8.「Making Comics: Storytelling Secrets of
  Comics, Manga, and Graphic Novels」
9.「NARUTO」第6巻
10.「Bleach」第22巻


・Bookmanager
(コミック&グラフィックノベル・ランキング)
――カナダ国内の、大手チェーンに属していない
独立書店向けの書籍データ・サイトで、調査対象
はコミック専門店や、大手チェーンを除く、400店
ほど。

1.「WATCHMAN」
2.「フルーツバスケット」第21巻
3.「NARUTO」第32巻
4.「NARUTO」第31巻
5.「The Simpsons Treehouse Horror」
6.「鋼の錬金術師」第17巻
7.「Bleach」第24巻
8.「BLACK CAT」第17巻
9.「DEATH NOTE」第1巻
10.「Asterix and the Falling Sky」


short_g.gif


という感じです。
今期は予想通りに、北米でのSHONENとSHOJOを
代表する2大タイトルの新刊の、「NARUTO」第32巻
(11月4日発売)と、「フルーツバスケット」第21巻
(11月11日発売)の、激しいトップ争いになっている
ようですね。
「フルーツバスケット」は、いよいよクライマックスの
残り2巻ということで、結末を待ち遠しい読者もきっと
多いでしょう。
一方の「NARUTO」はまだまだ続くわけで、12月23日
に第33巻を発売した後は、2009年2月から4月にかけ
て、第34巻から第44巻までを一気に発売する、昨年の
NARUTO NATION同様の攻勢をかける予定で、また
市場を席巻しそうですね(Anime News Netwok)。
前回のNARUTO NATIONは成功に終わったようです
が、いろいろと市場の風向きも変わっている今回はどう
なるでしょう。


他の注目作でいうと、今期のランキングからセールス
が反映される筈の、コミック版「涼宮ハルヒの憂鬱」
第1巻(10月28日発売)だったんですが、上位には全
く姿を見せていませんね。
下っていくと、Amazonで第26位、Barnes & Noble
では扱いなし、Books-A-Millionで第26位、Bookmanager
で第36位、それ以外では扱いはあるもののランク外と、
残念ながら期待されたベストセラー・レベルでの、快調
な売れ行きとは言い難いようです。
これを、北米での「ハルヒ」人気が収まったと考えるか、
作品自体の出来の問題と考えるかは、調べてみないと
わかりませんね。
レビューでの評価などは、確かに厳しいものが多いよう
ですけど……。例えば、Anime News Newtworkの
Casey Brienza氏による作品評価
は、最低に近い「D+」
ですし、ブログCompletely FutileのAdam Stephanides
氏によれば、「アニメだけを見続けるか、来年春に出版さ
れる原作小説を待って欲しい」「もしマンガだけを読んでア
ニメを見ていないのなら、前者で後者を判断しないで」と、
これも厳しい評価でした。



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2008年11月17日

「ABC キッズコンサート 〜うちやえ ゆか&京フィル〜」、見てきました。


というわけで、昨日は大阪・ABCホールで開催された、
「ABC キッズコンサート 〜うちやえ ゆか&京フィル
〜」
を見てきました。
これは、京都フィルハーモニー室内合奏団が、ボーカ
ルというか「歌のお姉さん」に、「プリキュア」シリーズ
第3作「ふたりはプリキュアSplash☆Star」(公式サイト)
のOP曲である「まかせて★スプラッシュ☆スター★」
を歌っている、うちやえゆかさん(公式ブログ)を迎えて
おくる、家族連れ向けのクラシック音楽コンサートです。


その前の時間には、梅田ブルクで映画「プリキュア5
GoGo! お菓子の国のハッピーバースデイ♪」(公式サ
イト
)も鑑賞しましたが、そちらについて語るのは別の
機会ですね。お客の入り以外にポジティブなことが言
えそうにないので、あるいは永遠に別の機会かも、
ですが……。DVDで見直したら、また違うかも?


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ともあれコンサートで、僕がチケットを購入してみたの
は、11時半からの午前の部です。
購入が直前だったのにもかかわらず、かなり前の方の
席が取れてしまったことで、客入りの方がとても不安だ
ったのですけど、いざ会場入りしてみると、完全な満員
ではありませんが、そうですね、8割近くは席が埋まっ
ていて、ほっとしました。もちろんほとんどが、親子連れ
のお客さんです。その前に見たプリキュア映画よりも、
もう少し幼い年齢の子が多かったでしょうか。
ABCホールのキャパは300人くらいなのですが、可動席
は全て展開し、さらにそれと舞台との間のスペースにも、
スタッキングチェアを4列ほど並べて席をつくっていました
から、フル・キャパシティ状態ですね。
チェア席を用意したのは、コンサートの性格上、舞台と
客席との距離を近づけたかった、ということもあると思い
ます。


ABC(朝日放送)主催ということで、ABCのアナウンサー
のお姉さんの司会でコンサートは進行していきます。ひょ
っとしたら、同じくABC主催だった「Yes!プリキュア5 夢の
音楽会」
の時と、同じ人だったかも? 近い趣向のイベン
トですし。
京都フィルハーモニー室内合奏団は、堅苦しくなく、時に
笑いを誘うパフォーマンスを交えながら、誰もが聞き覚え
のあるクラシックの名曲をコンパクトに演奏してくれました。
オーケストラが用いている各楽器の説明、ホウキを改造し
た楽器での演奏(ウイリアムテル序曲)、入場時に渡される、
フィルム・ケースを利用した簡易マラカスによる、オーケス
トラと観客の合同演奏(「南の島のハメハメハ大王」)などな
ど、バラエティ豊かな構成で、「ここは子供が飽きるだろう」
と思った場面は、ほとんどなかったと思います。
クラシックの魅力の入り口を小さな子供達に伝えるための、
楽しい内容になっていましたね。


「歌のお姉さん」として紹介される、うちやえゆかさんが登
場したのは、1曲目が終わった後だったでしょうか。
思ったよりも、ずっと小柄な方だったので驚きました。
僕がうちやえさんのお姿を拝見したのは、映画版「Splash
☆Star」のDVD特典である、五條真由美さんとのミニ・コ
ンサートの映像くらいだったんですが、何故かそれを見て、
わりに大柄な方なんだな、と勝手に思っていたんです。
ということは、五條さんはさらに小柄な方なのかもしれま
せんね。
うちやえさんは、「となりのトトロ」のメドレーを元気よく楽
しく、「もみじ」「里の秋」といった童謡はしっとりと歌って
くれるだけでなく、音楽物語「きつねのおきゃくさま」では、
物語を感情たっぷりに読み上げてもくれて、子供達も真剣
に耳を傾けてくれていたようです。僕の隣の席の女の子は、
物語で狼が登場する場面で、本当に怖がってお母さんに
必死にしがみついていましたし。
自分がメインでない場面でも、うちやえさんはまめに会場
の子供にマイクを向けたり、笑顔でアイ・コンタクトしたりと、
色々気をつかって動いておられました。


そういう、クラシック啓蒙的な内容のメイン・パートが1
時間ほどで終了すると、みんなお疲れさまという感じで、
ボーナス・トラック的に披露されたのが、うちやえさんに
よるプリキュア・ソング、

「My dear friend」
 (「Yes!プリキュア5GoGo! ボーカルアルバム1」収録)

「まかせて★スプラッシュ☆スター★」
 (「ふたりはプリキュアSplash☆Star」OP曲)

「ガンバランスdeダンス〜希望のリレー〜」
 (「Yes!プリキュア5GoGo!」後期ED)

の3曲でした。人気のプリキュアの歌、ということで、「プリ
キュアだ!」と子供達の反応も大きかったですね。
「My dear friend」は、オーケストラの生演奏がバック
だからこそ、さらに映える曲だったと思います。うちやえ
さんの伸びのある声とのマッチングも最高でした。
「まかせて〜」は代表曲ですし、やはりご本人の声で聞
けるということに価値があると思います。メドレーとかじ
ゃなくて、フル・コーラスちゃんと聞けるのが本当に嬉し
かったですね。
そして「ガンバランスdeダンス」は、今現在テレビで流れ
ている曲ということで、一番の盛り上がりでした。
うちやえさんソロ・バージョンということでも、頑張り感が
よかったです。
子供達にも、一緒に踊ろうと呼びかけていたのですが、
前の席とのスペースがあまりない席設計で踊りづらかっ
たり、さすがにお疲れの子も多かったみたいですね。
ともあれ、オーケストラの生演奏でプリキュア・ソングを
聞けるという意味での満足感はたっぷりでした。


コンサート全体としては、完全にファミリー向けの、楽し
いクラシック啓蒙イベントで、いわゆるオタクの人が積
極的に楽しめるような要素はありませんでしたし、当然
それでよかったのだと思います。
僕自身も、楽しめたかどうかは別にして、自分が「いちゃ
いけない人」だというのは理解出来たので、次回同種の
イベントがあっても、遠慮すると思います。
思い出したくないので詳述しませんが、マナーのとても悪
い、「大人のオタク」が1人いて、特に前半はその人物の
せいで会場の雰囲気が悪くなったりする場面もありました
し(うちやえさんも困っていました)、そういうのはあまり見
たくないですから。


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コンサートが終わって帰ろうと思ったら、これは事前に告
知されていなかったんですけれど、うちやえさんのサイン
&握手会も用意されていたんですね。小さい規模のイベ
ントだから可能な、嬉しいサービスということですか。
僕自身は、そういう意味でのコレクターだったりは全然し
ないのですが、これもせっかくの機会だし、ひとつの経験
だろうと考えて、CD(「Yes!プリキュア5GoGo! ボーカル
アルバム1」)を購入して、列に並ぶことにしました。まあ、
正直「勢い」というやつですね(笑)。
で、いざ僕の番が来たわけですが、自分の名前を書いて
もらっても仕方がないし、気恥ずかしいしということで、
「うちやえさんとクラシック! そ、それは聞いてみたい・・・
けど都合で叶わず・・・。」
と仰っていた、黒森コウさんのお
名前を、うちやえさんにお願いして書いてもらいました。


.


機会があるのかどうかわかりませんが、渡すなり送るなり
が出来るまで、こちらで大切に保管させていただきます。
エクスキューズとしては、一応1週間遅れの誕生日のお祝
いということでどうでしょう?


2008年11月16日

ニューヨーク紀伊國屋書店での、英語版マンガ「涼宮ハルヒの憂鬱」発売記念イベント「Haruhi Day」


この記事をアップしたら、「ABC キッズコンサート 
〜うちやえ ゆか&京フィル〜」
を観に行ってくる
のです。
と、当日券がいっぱい売れてますように……。


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で、1ヵ月ほど前の話題なので恐縮ですけど。
去る10月18日に、紀伊國屋書店ニューヨーク店で、
出版社Yen Press(公式サイト)との共催による、
語版マンガ「涼宮ハルヒの憂鬱」(ツガノガク版)

発売を記念したイベント、「Haruhi Day」というのが
開かれていたんですね。
事前の告知だけは、かなりあちこちで見かけたんで
すけれど、実際に行かれた方のレポートというのは、
なかなか見つかりませんでした。Yen Pressの公式
ブログでも、告知記事だけで、フォローなしでしたし。
それが今日になって、違う情報を探していてたまた
まなんですが、ニューヨーク在住のLyntha Tyeさん
のブログ、「Something Deeper: Anime, Manga
and Comics」
が、写真入りのレポートを掲載くれて
いるのに気づきました。助かります。


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まず直前の10月15日付け記事では、イベントの告知
チラシが読めます(画像をクリック)。
記事では、紀伊國屋書店ニューヨーク店のストア・マネ
ージャーであるJohn Fuller氏へのインタビューによっ
て、今回のイベントの重要性が語られています。
このイベントは、ニューヨーク店が現在の場所に移転
してから1周年記念のお祝いの一環でもあるのですが、
マンガ版「ハルヒ」発売を盛り上げたいYen Press側と、
マンガやアニメが自店にとっていかに重要なのかを示
したい紀伊國屋書店側の思惑が一致した、ということ
みたいですね。
北米でのマンガ版「ハルヒ」第1巻の発売日は10月28
日ということで、イベント当日にも、まだ書店の棚には
並んでいないのですが、イベントで予約した人には、
Yen Pressが発行しているマンガ雑誌(YEN PLUS
ことだと思います)が、1冊無料でもらえる、といったサ
ービスがつくようです。


続く10月20日付け記事では、写真入りのレポートが
読めますね。
写真からすると集まったのは……30〜40人くらいです?
会場の広さを考えれば、妥当な数でしょうか。とりあえず、
ずらっと並んだ「ハルヒ」グッズがいい感じです。
宣伝用ポスターとか、かざみさん欲しいでしょうね(英語
版マンガ手に入れられました?)。
午後3時から6時まで続いたイベントの内容としては、
Yen Press側からの、英語版マンガ「ハルヒ」出版の経
緯の説明、ファンとの質疑応答、100ドル分の図書券や
「ハルヒ」のフィギュアなどが当たるくじ引き、Yen Press
出版作品についてのトリビア・クイズ大会、アニメ版「ハ
ルヒ」の上映、そして当然、「ハレ晴レユカイ」のダンスコ
ンテスト、といったものだったようですね。


ともあれ他に、その「ハレ晴レユカイ」のダンスを含めた
当日の模様の動画が、いくつかYoutubeにも投稿され
ていましたので、張っておきます。


・「ハレ晴レユカイ」ダンス1(何故に遊戯王……)




・「ハレ晴レユカイ」ダンス2




・パネルディスカッションの模様




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Yen Pressとしては、かなり強気で売れると見込んでいる
いるらしい(初版出荷数7万5千冊)、このマンガ版「ハルヒ」
ですが、実際の売り上げがどうなっていくのかも、また恒例
のランキング調査などでわかってくると思います。
来年春発売予定の原作小説へと、上手く盛り上がりが繋が
るといいですね。



posted by mikikazu at 08:07 | TrackBack(0) | 「涼宮ハルヒ」情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月15日

かなり怪しい?ハリウッド製実写版「聖闘士星矢」情報(キャスト編)


まず先に、まともな(笑)情報を少し。
今日届いた、VIZ Mediaからのニューズレター11月
号によると、VIZがリリースしているマンガ・アニメ作
品での、それぞれTOP5タイトルは、

マンガTOP5
1.「NARUTO」第30巻
2.「ロザリオとバンパイア」第2巻
3.「NARUTO」第29巻
4.「D.Gray-man」第10巻
5.「DEATH NOTE」第1巻

アニメTOP5
1.劇場版「Bleach MEMORY OF NOBODY」
2.「DEATH NOTE」第7巻
3.「NARUTO Uncut Box Set Vol.10」
4.「ポケモン:ダイアモンド&パール Box 1」
5.劇場版「ポケモン:ダイヤモンド&パール
 ディアルガVSパルキアVSダークライ」

ということでした。期間は2008年10月期になると思
います。
ともあれ、「NARUTO」に割って入る、「ロザリオとバ
ンパイア」の好調が、ここでも目立ちますね。
この作品、VIZにとっては本年度、予想以上のスマッ
シュ・ヒットになったと思います。発売前に、それほど
力を入れてプロモーションしていた記憶もありませんし。
「吸血鬼」+「アクション」+「ファンサービス」という、北
米市場でのヒット要因とされるポイントが、上手く今の
読者の嗜好にはまったんでしょうか。
そうなるとジャンプ作品でいうと対抗馬的な、「ToLOVE
る」の反響も興味深いところです。ヨーロッパでは既
に刊行が始まっていますが、北米ではいつ頃になる
でしょう。


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さて今日の本題。
先に断っておきますけど、今日のお話は胡散臭いです。
信憑性ありません。信じなくていいです。――っと、これ
だけ言っとけば大丈夫でしょうか。
ニュースとか情報とかいうレベルではないので、「こんな
話が流れてるんだ」くらいに聞き流してくれれば、です。

・11月21日追記
その後、ソースとされていたポルトガル語版Wikipedia
の記事
の内容自体が削除されてしまったので、やはり
完全なガセと判断していいと思います。
IMDbの方は、まだそのままですが……。



9月3日付け記事で、映画データベース・サイトのThe
Internet Movie Database
に、実写版「聖闘士星矢」
らしき、

「Knights of the Zodiac: The Movie.
 Chapter I - Hope from the Stars」


という作品のデータが掲載されていることをお伝えしま
したよね。
そのIMDbのデータは、それ以降ずっと更新がないんで
すが、ポルトガル語版Wikipediaに、この映画の項目
いつの間にか作成されており、新しい情報――というか
ネタとして、メインキャラを演じる俳優についても、複数の
名前が掲載されていたんですね。
僕が知ったのは、ブラジルの「星矢」ファンサイトである
CavZodiaco.com.brの11月11日付け記事発から、
イタリアのAnimeclick 11月12日付け記事経由、になり
ます。


もちろんWikipediaは誰でも記事を投稿出来ますか
ら、信頼性という点では、あまり信じちゃいけない場合
も多い場所ですよね。この情報にしても、ソースが記
載されていませんから、信じられるかという点では、
まったく保障出来ません。
それを踏まえてとりあえず、書かれているキャスト名を
引用してみると――


アテナ(城戸沙織)……鈴木杏(「頭文字D THE MOVIE」
          -茂木なつき役)

星矢……John Patrick Amedori

紫龍…… Nicholas Tse ニコラス・ツェー

氷河……Glenn McMillan (Power Rangers:Ninja
    StormのDustin Brooks役)

瞬……Frankie Muniz

一輝……Tom Welling トム・ウェリング
    (「SMALLVILLE/ヤング・スーパーマン」のクラーク・
    ケント役)


――ということになっていますね。
鈴木杏さんはよく知りませんが、ニコラス・ツェーを除
くと、アメリカのテレビ・シリーズを主に活躍の舞台に
している俳優さんばかりですか? ギャラ的にも、そん
なに高くなくて済むのかもしれませんし。
日本人の沙織さんに鈴木杏さん、中国人――ではない
けれど中華風味のキャラである紫龍に、香港スターの
ニコラス・ツェーというのは、わからなくもありません。
「星矢」の今のメイン市場である、ヨーロッパと南米で、
このキャストがどれだけ受けるのかは、ちょっと予想が
つきませんけれど。
この情報が正しいかどうかは、日本だと、鈴木杏さん絡
みのニュースを追っていけば、おのずとわかるんじゃな
いでしょうか。「頭文字D」の時も、かなり早くから情報出
ていましたし。はてさて真実のほどは。


posted by mikikazu at 13:19 | TrackBack(1) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月14日

ニューヨーク州バステルのアニメ・マンガ専門店「Made in Japan」が閉店へ


まず先にご報告です。
お馴染みYuriconの代表エリカ・フリードマンさんから、
お薦めの百合作品詰め合わせをわざわざ贈っていた
だいたのはお伝えしましたけれど、お礼としてこちらか
らも、お薦め百合作品詰め合わせをニュージャージー
へ先日発送していたのですね。
無事に到着したそれらの作品のうち、まずコミック「コ
コノカの魔女」(桐原いづみ 双葉社)
についてのレビ
ューを、エリカさんがご自身のブログ「Okazu」11月
13日付け記事
で、さっそく書いてくださっています。
どうやら、そのほのぼのとした語り口をそれなりに楽し
んでくれたようで、安心しています。


そもそもこの作品は、「HEAVENLY BLUE」のたちば
なりょうさんからお薦めいただいたのを、僕の手を経て、
エリカさんに渡ったものです。
なので僕じゃなくて、りょうさんの作品を見る目が正し
かったということですね。あらためてですが、お薦めい
ただきありがとうございました。
エリカさんに送った作品は、他にも色々あるので、気に
入ってもらえるのなら、今後もレビューが楽しみです。
乞うご期待。


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では本題です。
業界全体の動向云々という大きな話ではないですが、
ちょっと目に留まったのが、アメリカ・ニューヨーク州発の、

pressconnects.com 11月12日付け記事
"Made in Japan set to close this month"

その短い映像ニュースが見られる
WIVT/WBGH Newschannel34 11月10日付け記事
"Made in Japan Closing"

という、一連の記事ですね。
「Made in Japan」(日本製)ってなんだろうと一瞬思っ
たんですが、ニューヨーク州のベスタルという街にある、
日本製マンガ・アニメの専門店のことなんですね(公式
サイト
)。
「Made in Japan」は、4年半年前に、まずエンジコット
のワシントン・アベニューに開店し、2年前にこのベスタル
へ移ってきたのですが、売り上げ不振のため、今月いっ
ぱいで閉店を余儀なくされた、というニュースなんです。
Youtubeに投稿されている、そのベスタル店へ移転した
時のCMがこれです。お店の雰囲気がわかると思います。





店主であるCasey Walesさんは、パートナーのKarenさ
んと2人でお店を切り盛りしていたのですが、ここ9ヵ月は
特に厳しい状態だったそうです。
ここにはアメリカ全体での不況の影響もあり、「みんな趣
味のためにお金を使ったりする余裕がないんです。他の
ことに支払うので精一杯だから」というのが、Karenさんの
コメントですね。また、アニメ・マンガ市場自体の落ち込み
も、理由として挙げています。
お2人は12月からお店を再オープンする予定ですが、そ
の時はアニメ・マンガよりはビジネスの成功の見込みが
ある、ゲームの専門店として再出発する、とのことです。


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――とまあ、記事にされている部分だけ読めば、残念で
したねと同情すべきお話なんですが、お店の公式サイト
で、例えば売れ筋商品という、「NARUTO」のハチガネ
(ヘッドバンド)
をチェックしてみると、これ、思いっきり中国
製の海賊版商品なんですね。
アメリカで「NARUTO」のライセンス保有者である、VIZ
Mediaが販売している正規品のハチガネとは全然異なる
ものです。
さすがにDVDなどは正規品のようですが、グッズ関係に
はかなり(ほとんど?)海賊版が混入しているみたいです。
「Made in Japan」という店名ですから、まあ日本からの
直輸入品ではなくても、当然正規品だろうと、普通は想
像してしまいますよね。中国語の文字も、特に若い子な
んかだったら、「漢字だから本物だ」と勘違いしてしまう
かもしれませんし。
だから冷たいようですけど、海賊版とわかって売っている、
あるいは気づかずに売っているお店が潰れてしまうのは、
仕方ないかな、と思います。海賊版の蔓延が、正規ビジネ
スにとって困った問題なのは事実ですし。


posted by mikikazu at 12:03 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月13日

英語版「ブラックジャック」「グイン・サーガ」のVerticalが、公式に危機説を否定


というわけで、今日は頑張ってプリキュアだけじゃな
くて海外情報も少し。
昨日冒頭でちょっと触れた、アメリカ・ニューヨークの、
日本発の書籍をメインに英語翻訳出版している、
Verticalの話について、公式なコメントが出たので、
きちんと紹介してみます。
Verticalは、手塚治虫作品や「グイン・サーガ」などの
英語版を出版していることで、うちでも何度か紹介して
きましたよね。


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事の発端は、コミック情報サイトComic Book Resources
の、Rich Johnston氏によるコミック業界の噂・ゴシッ
プを扱うコラム「Lying In The Gutters」の11月10日
付け記事
内に、

「手塚治虫作品『ブッダ』や『MW』、そして『ブラックジャッ
ク』などの出版社であるVertical Comicsが、先週多くの
人員を解雇したそうだ。もし新たな資金調達先が見つか
らなければ、次に終わりを迎える出版社は彼らになるだ
ろう」

というコメントが掲載されたことです。
手塚作品以外のVerticalの出版物の売れ行きが芳しく
ないことは、他ならぬVerticalの人達が認めていました
し、今年はTOKYOPOPやDigital Manga Publishing
などのマンガ出版社でリストラが続いたこともあって、
次はやはりVerticalか――という風に、ファンの不安
が煽られました。


その一方で、理性的な、マンガ・コミック情報を扱うブロ
ガー達には、記事の信憑性を示すアイコンが黄信号と
いう、曖昧なレベルのものだということもあって、迂闊に
信じて騒がないようにしよう、とする動きもありました。
僕個人はというと、なによりVerticalの社名はただ
「Vertical」であって、記事内にあるような、あたかも
コミックを専門に扱う出版社のような「Vertical Comics」
ではない、ということには気づきましたから、そういう基
本的な間違いのあるコメントだし――という感じでした。


これを受けて、まずVerticalの公式ブログが11月12日
付けで、Verticalが近い将来に事業を撤退することは
ない、という短いコメントを出します。
続いて、エディトリアル・ディレクターであるIoannis
Mentzas氏からの声明として、「Verticalは『多くの人員』
を解雇したりはしていない。解雇したのはただ1人だけ」
ということを明らかにしました(via MangaBlog)。
その声明の中で、確かに厳しい状況ではあるが、それ
は業界全体がそうであり、Verticalはもっと悪い状況も
経験してきたこと、そして「ブラックジャック」への、全米
規模での売り上げ伸張の期待が述べられています。


とりあえず、細かい社内のことはわかりませんが、
「1人」の解雇が、何故だか「大勢」の解雇という風に、
大げさに間違って伝えられてしまったようですね。
悪い話だから大げさに伝えたいという悪意も、伝わる
途中のどこかに潜んでいたのかもしれませんが。
これはまったく僕個人レベルの心情ですが、やはり手
塚治虫作品は、より多くの人に読んでもらいたいので、
その英語版の出版に頑張っているVerticalは、素直
に応援したいです。
逆にこれを機に、「Verticalを支えよう。そしてもっと多
くの作品を出版してもらおう」という動きが、北米のファ
ンに生まれてくれたら、とも思います。


posted by mikikazu at 11:42 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画「Yes!プリキュア5GoGo!お菓子の国のハッピーバースデイ♪」の、第一週週末成績は、前作並みか


先に別記事で、「プリキュア」の話題を少し。
先週末の11月8日より公開の始まった、「プリキュア」
シリーズ映画第5作目、「5」としては2作目になる
「Yes!プリキュア5GoGo!お菓子の国のハッピーバ
ースデイ♪」(公式サイト)の興行成績についてですね。
映画情報サイトBox Office Mojo掲載の、日本国内
での週末興行成績データ
によれば、「お菓子の国の
ハッピーバースデイ♪」は、「レッド・クリフ Part1」
「容疑者Xの献身」に続く初登場第3位で、161万351
ドル、1ドル=98.2895円換算で、約1億5828万590
円の成績になります。
スクリーン数は150で、単スクリーンごとの平均成績
だと、1万736ドル=105万5236円という数字になり、
1位の「レッド・クリフ」の73万6876円を上回ります。


昨年同時期に公開された(11月10日)、映画第4作
「鏡の国のミラクル大冒険!」の、公開第一週週末成績
は156万2646ドル、当時のドル換算(110.748円)だと、
約1億7305万9910円ということになってますから、そう
比較すると実はわずかに、前作を下回る数字になって
いますが、実質的にはほぼ同じくらい、と考えていいの
だろうと思います。


個人的には、あれれ?とは思いました。
というのも、今作の前売り券のセールスは、前作から
56%増しと聞いていました(アニメ!アニメ!10月31
日付け記事
)。
なので、前売り券を買ってもらってまで楽しみにしてい
る子供達は、きっと初週から劇場に駆けつけるでしょ
うから、その興行成績も、前作をかなり上回るのだろ
うと想像していたんですね。
でも、前作と同じくらいの出だしということで……。
前売りが好調だったぶん、当日券が下がったとか?
このスクリーン数だと、これくらいが上限ということな
のかもしれませんが……。
あ、いえもちろん、歴代プリキュア映画の中ではトップ
クラスの数字ですから、成功というのは間違いないの
だろうと思います。
昨年からすると、景気もずいぶんと悪くなっているの
ですし、昨年並みというだけでも、ありがたいことなの
かもしれませんしね。
最終的にどうなるかまでは、情報をフォローしていき
たいです。


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以下は個人的な話です。
「プリキュア」シリーズ第3作「ふたりはプリキュアSplash
☆Star」(公式サイト)のOP曲である「まかせて★スプラ
ッシュ☆スター★」を歌っている、うちやえゆかさん(公式
ブログ
)をメインとした音楽イベント「ABCキッズコンサート!
〜うちやえゆか&京フィル〜」
(11月16日 ABCホール)
なんですが……、結局足を運んでみることにしました。
関東在住の某黒森様が、行きたいけど無理そうみたい
なことを仰っていたので、これはぜひ見に行って自慢し
てやろううははとか思ったのは、誰にも言えない秘密です。


……いえいえいえ真面目に言うと、会場は電車で20分く
らいの近場ですし、なによりうちやえさんが生声で歌って
くださるのを、室内合奏団の生演奏で聞けるのは、とても
貴重な機会だろうと。
普通のイベントなんかだと、演奏はテープというか、有り
ものの音源を流すだけですよね。そう考えると、生演奏が
バックというのは、特別ですから。しかもとりあえず、僕個
人も大好きな「まかせて★スプラッシュ☆スター★」は確実
に聞けるわけですし。行って損はないだろうと思いました。


で、本日チケットを購入してみたんですけど。
……公演の3日前購入で、1階のD列、つまり前から4列
目ってどういうことですかー!?と、ちょっと焦りました。
座席設計自体は、可動席をどう配置しているかどうかに
よりますけれど、まあ、前からABCDって数えてくるのは
間違いないですよね。
つまり――、全然売れてないってことですか?
直接「プリキュア」絡みじゃないってことで、「夢の音楽会」
やミュージカルショーと違って、主催ABCの「プリキュア」
テレビ放送でも、宣伝してくれてないみたいですし?
いや僕は、「夢の音楽会」の時みたいに、後方の席から
こっそり見られれば、くらいに思ってたんですけど……。
うちやえさんが目の前で見られる、ということより、正直
気恥ずかし過ぎるので、後ろの方の空いてる席にこっそ
り移動しちゃおうかなーと考えてたり。
ブログによれば、うちやえさん、かなり気合入って楽しみ
にされてるみたいですから、関西のお暇な方は、ぜひど
うぞなのです。っていうか、うちやえさんのブログ読んで
たら、これは行かねば、って気持ちになっちゃいました。
時間的にはなんとか間に合いそうなので、梅田で「お菓
子の国のハッピーバースデイ」の初回上映を見てから行
くかもしれません。


2008年11月12日

北米市場2008年度第3四半期での売れ筋アニメトップ10・マンガトップ20(ICv2調べ)


先に少し。
うちでも何度か紹介している、英語版手塚治虫作品
や「グイン・サーガ」などを出版しているVertical
経営状況についての、よくない噂というかゴシップが
ここ数日で流れているみたいですけれど、ネタ元の
サイトを確認しても、その情報のソースは記載され
ておらず、すぐに信じるのはどうか、というのが理性
的な情報サイト・ブログの判断のようですね。既に
スレッドが立っているフォーラムもあるようですが。
TOKYOPOPやDigital Manga Publishingなど、
今年に入ってリストラ・経営再建に動いているアメリ
カのマンガ出版社があるのは確かですし、Vertical
も手塚作品以外のセールスは芳しくないと認めてい
ますから、ファンの不安を煽るかたちのゴシップにな
っているようですね。
この件については、確実な情報が出てから、あらため
て詳しく。


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北米のコミック・アニメ・ゲーム業界の情報を伝えて
いるICv2が、11月10日付けで、北米市場での2008
年度第3四半期(7〜9月期)における、売り筋アニメ
作品のトップ10
売れ筋マンガ作品のトップ20を、
それぞれ発表していました。
このランキングは、売り上げそれ自体の順位ではな
く、それに加えて、小売・製造・流通関係者からの意
見も加味して、ICv2が独自に売れ筋として判断した
ものです。
とりあえず並べてみると――。


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アニメトップ10

1.「バットマン ゴッサムナイト」
2.「ドラゴンボールZ」
3.「NARUTO」
4.「DEATH NOTE」
5.「アフロサムライ」
6.「ポケモン」
7.「デビルメイクライ」
8.「ベクシル −2077日本鎖国− Vexille」
9.「Bleach」
10.「エクスマキナ Appleseed Ex-Machina」


マンガトップ20

1.「NARUTO」
2.「フルーツバスケット」
3.「ヴァンパイア騎士」
4.「DEATH NOTE」
5.「Bleach」
6.「In Odd We Trust」(D. Koontz)
7.「魔法先生ネギま!」
8.「紳士同盟†」
9.「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE」
10.「ロザリオとバンパイア」
11.「かりん」
12.「アラクレ」
13.「S・A(スペシャル・エー)」
14.「キングダム・ハーツII」
15.「D.Gray-Man」
16.「キッチンのお姫さま」
17.「スキップ・ビート!」
18.「ベルセルク」
19.「高校デビュー」
20.「鋼の錬金術師」


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という感じですね。
だいたい、現在の北米市場を代表する作品が並んで
くれていると思います。
アニメ部門1位の「バットマン ゴッサムナイト」だけは
別格で、ハリウッド映画も含むDVD全体での、発売週
の週間チャート
で第1位を記録していましたし(これをア
ニメ作品とするなら、1996年の「攻殻機動隊」以来です
か)、7月末の時点で(ソース・The Numbers)、35万
ユニットを売り上げていますから、ひょっとしたら日本製
アニメを全て合わせたよりも、数としては売れているかも
しれませんね?


マンガについても、大体順当でしょうか。
売れ筋の筈の「鋼の錬金術師」が下位にいますが、
これはこの時期に新刊の発売がちょうどなかったか
らかもしれません。
バンパイア物の人気も相変わらずですけど、以前よ
りは「フルーツバスケット」以外の、少女マンガ作品
のランクインが増えてきたような気もします。


posted by mikikazu at 12:13 | TrackBack(0) | 海外情報(北米) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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